夏合宿2015 遥かなる尾瀬
- GPS
- 111:15
- 距離
- 34.5km
- 登り
- 1,466m
- 下り
- 1,490m
コースタイム
- 山行
- 1:45
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 1:55
- 山行
- 7:35
- 休憩
- 2:15
- 合計
- 9:50
- 山行
- 5:30
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 6:50
- 山行
- 1:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 1:00
天候 | 8月3日 晴れのち曇り、三平下で通り雨 8月4日 晴れ 8月5日 晴れのち雷雨(14~15時) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
[4日目](8月6日) 鳩待峠10:10−(タクシー)−10:35戸倉(入浴;昼食)13:30−(高速バス)−18:15新宿駅東口, 新宿駅18:30−(JR)−18:43東京駅19:03−(JR新幹線)−22:01京都 解散 |
コース状況/ 危険箇所等 |
特になし |
その他周辺情報 | 下山後、戸倉の民宿カモシカ村で温泉に入り昼食を食べました。 戸倉には他に営業中の食堂は無い様でした。 |
写真
感想
活動報告の冊子から「山行日記」と「目的を果たせたか」と「私(顧問)からのメッセージ」のみを抜粋してアップします。その他の総括と各自の感想は部員が持っている冊子をご覧ください。
山行日記
「1日目」
<京都駅ー東京>
•とても長い気がした
•乗り遅れる事がなく快適に東京まで行く事が出来た
•トイレットペーパーを落とした
•朝が早かったので寝れた
•指定席だったので快適だった
•荷物を置いて座れた
<東京ー上毛高原駅>
•乗り心地は良好で快適だった
•案外、早く到着した
•乗り遅れがなかった
•二階建ての下は結果揺れた
•景色をあまり見ていなかった
<上毛高原駅ー大清水>
•快適だった
•寝ていた
•群馬の京都とは違う景色が見れてとても憩された
•コンビニに止まってもらい助かった
•酔わなかった
•どんどん山の中に入ってテンションが高くなった
<大清水ー一ノ瀬>
•和気あいあいとしていた
•酔わなかった
•歩かずに済んで良かった
•短い距離が長く感じた
•自然の景色が壮大で、緑が綺麗な景色に囲まれ走っていて今年の夏合宿の始まりを感じた
•非常に揺れた
<一ノ瀬>
•虫が多くなり始めた
•今から登るぞと思いながら歩いた
•涼しかった
•歩き始めだったので、楽だった
<三平峠>
•荷物の重さが影響し始めた
•上がりが急で疲れた
•涼しく気持ち良かったが虫が多かった
•しんどかった
•汗が出てきて大変だった
•ベンチに座れたのが嬉しかった
<三平下>
•疲労がとてつもなかった
•後もう少しだと思い頑張った
•尾瀬沼、燧ヶ岳が綺麗だった
•やっと尾瀬沼が見えて嬉しかった
•木道があって結構楽だった
•下りに入り少し楽になった
<キャンプ場>
•キャンプ場までの最後の登りがきつかった
•水場が離れていて、水くみの往復が大変だった
•いつもと違い木の台の上に立てるのは新鮮で快適だった
•ヤマネを見る事が出来た
「2日目」 尾瀬沼キャンプ場〜燧ヶ岳〜尾瀬沼キャンプ場
<キャンプ場>
•昨日の疲れはなかった
•朝食の準備をしっかりする事が出来た
•寝れなかった
•鳥の声が癒やしになった
•霧がたちこめる尾瀬沼が綺麗だった
•かなり寒かった
•水場を2往復ぐらいしてしまい、時間を無駄にした
•良い目覚めで起きれた
<長英新道>
•始めはなだらかだったが、だんだん急になりしんどかった
•植物が多くて初めて見るものもあり楽しかった
•距離が長かった
•朝日が木の隙間から差し込んで綺麗だった
<ミノブチ岳>
•尾瀬沼がとても綺麗に見えた
•ちょうど良い温度でお日柄も良かったが、虫が多かった
•少し疲労がたまり始めた
•足の疲れを休める事が出来た
<俎>
•眺めが良く、涼しかった
•岩場をよじ登るのが大変だった
•良い天気で尾瀬が一望出来た
•トンボがたくさんいてびっくりした
•隣の紫安瑤本物だと聞いて、登りたいと思った。後、昼食のラーメン
•一気に登るのはきつく岩場だったので、足どりも心なしか少し重くなった気がしたがその分頂上からの景色は綺麗で、昼食もおいしかった
<紫安>
•尾瀬ヶ原がとても綺麗でした。ヘリが旋回してくれたのがとても記憶に残っています
•東地最高峰はやはり気持ちが良かった
•岩場をよじ登るのは大変だったが、やはり尾瀬ヶ原は綺麗だった
<俎>
•往復はしんどかった
•疲れきっていた
•虫が多く、雲が増えてきた
•二回目の登頂だが達成感があった
•荷物無しなので、二度目は楽に登れた
<熊沢田代>
•とても開放的で、お花畑が綺麗だった
•下り坂が足にきて、段々体力が減ってきました。それでも2つの小さな池がとても綺麗だった
•景色が一番綺麗だった
•大きな池が2つ見えて少し涼めた
•幻想的な風景で疲れが少しとれた
•緑の中に池と空の青が合わさって綺麗だった
•尾瀬らしいような景色が広がっていた
•美しい花畑が広がっていて、メルヘンチックな場所であった。昼寝が出来たら気持ち良いだろうなと思った
<御池>
•アイスがあって飲み物もあって、凄く高揚した気分になった
•足が痛くなり始めた
•アイスや飲み物で一息ついた
•アイスがいつも以上においしかった
•暑い中だったので前を向いて歩き続けました。その後のアイスがとてもおいしかったです
•疲れた体にサクレのレモンアイスは最高にうまかった
<沼山峠休憩場>
•沼山峠の登りは思っていた以上に楽だった
•バスで寝かけていたので体がついていかなかった
•テンションがおかしくなっていた。歩いていてキャンプ場近くの尾瀬看板を見て思い出し笑いした
•虫が多かった
•バスでうたた寝した
•疲れていた
•眠かった
<キャンプ場>
•最後に登りはきつい
•お風呂に入れなかったし、ちょっと寝苦しかった
•虫が多かった
•暑かった
•テントに倒れこんだ
•お風呂でサッパリした
•焼きそばを早く調理した
•疲れていたのですぐに寝てしまった
「3日目」尾瀬沼キャンプ場〜見晴〜山の鼻キャンプ場
<キャンプ場>
・テントが張れるようになった。
・メインザックの重さを改めて感じた。
・荷物を詰めるのが大変だった。
・朝からの焼きそばはきつかった。
・寒かった。
・ぐっすり眠れたけど、まだ足が痛かった。
・焼きそばの処理がとても面倒だった。
・虫が多くて、まあまあ寒かった。
・足に疲れが少し残った。
<沼尻>
・早朝だったため涼しかった。
・湧き水もおいしかった。(4人)
・いろんな学校の人が集まっていた。
・途中に見えた尾瀬沼がきれいだった。
・池に沿って歩いていたので、休憩場がとてもきれいに見えました。
・尾瀬沼を見るのも最後なのでしっかり目に焼き付けた。
・幻想的な雰囲気を楽しみ曙光を拝めたので良かった。
<見晴>
・光の方には、草原が見えていた。
・やっと尾瀬ヶ原の景色が見えてきて嬉しかった。
・見晴に至るまでの白砂峠がしんどかったから休息はゆっくりできた。
・みんな疲れきっていて、黙り込んでいた。
・見晴について、尾瀬ヶ原の広さに驚嘆した。
・その名の通り尾瀬ヶ原の見晴らしがとてもよく感嘆した。
・可愛いヤマネの人形が売っていた。
・尾瀬ヶ原を前にして凄く気持ちよかった。
<東電小屋>
・背負子を背負った人に出会った。
・全然疲れずに辿り着けた。
・歩荷さんの荷物が重そうだった。
・昼食のラーメンがおいしかった。
・休憩して体力と気力が回復した。
・大きな蜂の巣があって驚いた。
・歩荷さんが歩いてきて重そうな荷物を持っているにも関わらず、ツからも見せずに歩いていて勇気をもらった。
・気温が上がってきて暑かった。
・たくさん話が出来てすごくいい時間だった。
<吊り橋>
・川の水がとても綺麗に見えた。
・水の透明度が高く、とても澄んでいて水底がはっきり見えて綺麗だった。
・川が綺麗で涼しかった。
・少しだけ迫力があった。
・思ったよりもヨッピ吊り橋が小さかった。
・可愛らしい吊り橋だった。
・吊り橋がというより川の涼しさの方が良かった。
・パッとしなかった。
・短いつり橋で丈夫に出来ていた。
<牛首>
・ラストスパートでやる気が出た。
・知らない間に過ぎていた。
・三叉路になっていた。
・たくさんの人とすれ違った。
・360度の見晴らしが綺麗だった。
・人がいっぱいいるところに行くことが出来て、ホッとした。
・文字は見たがいまいち実感が持てなかった。
・草原の中を歩いて凄く自然に癒された。
・小さい子供に元気をもらった。
・草原の中に池が点在していて、綺麗だった。
・コの字型のベンチが所々にあり座るところには困らなかった。
・日陰がないので、雷雨の前にテント内にいたから濡れずに助かった。
<キャンプ場>
・やっとついて嬉しかった。
・雷雨の中でやった終わらないダウトは面白かった。
・雷によって精神がズタズタにされた。
・お風呂とアイスがとっても良かったです。
・着きそうで着かないキャンプ場だった。
・雷雨が激しく恐ろしかった。
・ジェラートが美味しかった。
・雷雨が激しく、テントの下に水たまりが出来て、少し快適ではなかったがすぐに乾いたので良かった。
・雨が激しく打ち付けそのうえ雷が連鎖して襲ってきたのでなかなか怖かった。
・雷雨の中のダウトが楽しく気付けば雨も止んでいた。
・400円のカキ氷が売り切れていて残念だった。
「4日目」 山の鼻キャンプ場〜鳩待峠
<キャンプ場>
・寒くそのうえ虫も多かった。
・朝の景色は3日目と比べてとても神秘的だった。
・快眠からの目覚め、そして、ボリュームたっぷりの朝食は最高だった。
・テント汚れていたが綺麗に畳むことが出来て良かった。
・テントが少し前日の雨で汚されていて片付けが大変だった。
・朝食づくりが6時半だったので、キャンプ場をゆっくり散歩することが出来た。
・朝の散歩が楽しかった。
・石と木の根の上で寝たので体が痛かった。
・尾瀬に別れを告げて、前を向いて歩きました。
<鳩待峠>
・観光客で賑わっていた。
・虫が多かった。
・「やっと着いたー!」という開放感を凄く感じた
・ヘリをいくつか見た。
・たくさんの観光客とすれ違った。
・緩やかな登りであまりしんどくなかった。
・最後の最後で虻にかまれた。
・思ったよりも登りが長く疲れた。
・着いたことが本当に嬉しかった。
電車・バス(帰り)
<鳩待峠‐(路線バス)−11:35 戸倉>
・まあまあ快適に移動できた。
・ワインディングロードだったが、対策がしっかりできていたので、酔うことはなかった。
・疲れて眠かった。
・疲れが一気に飛んで、ずっと喋っていた。
・途中、川が流れていて綺麗だった。
・少し寝た。
・疲れ切った後のバスはもう天からの恵みとも言わんばかりの嬉しさでした。
・カーブが多く揺れました。
・会話をしていたので短く感じました。
<戸倉(入浴&昼食)>
・久しぶりにボディーソープで体を洗うことが出来て良かった。
・昼食の蕎麦にコシが合ってとても美味しかった。(5人)
・とても良い時間だった。
・久々にシャンプーを使えてとてもサッパリとした。
・量は多かったが、舞茸の天麩羅は美味しかった。
・やっとシャンプー等が使えたので良かった。
・入浴はキャンプ場の様に忙しなく入らずにゆっくり浸かれたので良かったです。
・時間が余っていたので有意義に過ごしました。
<戸倉‐(高速バス)‐新宿駅>
・少しエアコンの効きが悪くて暑かった。
・赤城で臭い生ごみを捨てることが出来て良かった。
・運よく最前列の座席に座ることが出来たので酔わなかった。
・渋滞もあり、長時間の移動で疲れた。
・思ったよりも道のりが長くなくて楽しかった。
・楽しくお喋りしながら快適な時間を過ごせた。
・楽しかった。
・最初の高速道路辺りは、寝ていて、祭儀のところあたりの東京圏内は河村君と東京について喋っていて楽しかった。
・大半は寝ていましたが、東京に入ってからは周りの景色を楽しみました。
<新宿駅‐(JR)‐東京‐(JR新幹線)‐京都>
・快適であっという間だった。
・ここには不満がある。他の乗客のマナーが悪すぎる。平気でシートに足を掛ける者や、場を弁えずに大きな声でくしゃみを連発する人がいたり、僕の荷物が僅かながら座席から通路へはみ出していたのも悪いが、人の荷物を蹴飛ばしておいて、謝罪の一つもない。このようにマナー違反が多く、不愉快極まりなかった。
・眠かったので食事を摂った後は、寝ていた。
・東京の人の多さに驚かされた。しんどかった。後、東京も京都も兎に角暑い。
・人が多くて驚いたが、なんとか迷子にならずに京都に帰ってこれた。
・席が取れるか不安だったが何とか全員座れて、ゆっくり休めた。
・バスの渋滞で30分ぐらい遅れてしまったが、無事京都につくことが出来たので良かった。
・疲れがピークに達して長い間寝ていました。後、人が多く慣れていないので困る場面もありました。
目的を果たせたか
☆みんなで協力し合って、いい山行にする。
・1年2年がみんなで協力してできた。(多数)
・いい雰囲気で登れた。(多数)
・道具を借りて問題解決した。
・鍋の後始末については課題あり。
<まとめ>みんなが協力しあって、いい山行にできた。鍋の後始末については
以後気を付けよう。
☆体調管理を万全にし、安全に登る。
・2日目3日目に、数名に頭痛が起きた。頭痛薬を飲んで無理なく過ごせた。(多数)
・固くなった米や焼きそばの食べ過ぎで登山中に気持ち悪くなった。
・4日間しんどくなることもなく、体調を崩さずにけがなく過ごせた。(多数)
<まとめ>数名が途中に体調を崩すことがあったが、個別に対処し、何とかみんな
でけがなく過ごせた。
☆今までの知識をフル活用し、1人で読図できるようにする。
・大体の場所を地図で確認しながら登ることを意識した。
・予備合宿の時より読図ができるようになった。
・道を間違えた。
・尾瀬ヶ原は平地なので読図が難しかった。
・ついていくのに必死だったりして読図ができなかった。(多数)
<まとめ>経験や予習がありながらも、尾瀬の読図は難しくて道を間違えたりした
り読図ができなかったりした。
☆尾瀬でしか見られない景色を楽しみ、山の魅力を感じる。
・森林の中を歩いて香りを楽しんだ。
・広大な草原と燧ケ岳が印象に残った。
・山の頂上からの景色だけでなく、平たんな道からの広大な尾瀬ケ原の景色もよ
く、尾瀬ならではの綺麗な花々も見ることができ、心に強く刻まれた。(多数)
・十二分に尾瀬の魅力を感じることができた。
・空気が凄く気持ちよかった。
・写真よりはるかに美しい景色を目の当たりにした。
<まとめ>山の上からも下からも壮大な尾瀬の景色を堪能し、空気や香りも味わう
ことができ、印象に残った。
☆全力で夏合宿を楽しむ!!!!!!!!!!!!!!!
楽しめた!(全員一致)
私(顧問)からのメッセージ「私にとっても最後の夏合宿」
尾瀬をはじめとした上信越や東北南部の山々は、関東に住んでいた私にとって青春そのものであった。20代には至仏山や燧ヶ岳の山頂からいろんな方向に何度もスキーで滑り降り、平ヶ岳にも足を延ばした。京都に移った後の長女が3歳の時には、家族で沼山峠経由で入山し、尾瀬沼キャンプ場に2泊してニッコウキスゲの大群落を楽しんだ。これらは今もすべて良き思い出である。その尾瀬に君達のお蔭で20年ぶりに入ることができた。どの登山口にもマイカー規制が掛かり木道は立派になっていたが、沼も原も燧も至仏も昔のままであった。今年はやや暑すぎたが、やはり尾瀬は良い。霧が棚引く朝夕は特に良い。燧の頂や熊沢田代も良い。君達が尾瀬とどう対峙したか、活動報告が楽しみだ。
「自分はなぜ山に行くのか?」 その答えは一様ではなく、一生追い求めて行かねばならないものなのだが、まず第1段階の答えとして『以前の山で感動したし、次でも強い感動を得たいので自分はまた山に行くのだ』と言う答えが発せられるだろう。そして、ここには私が顧問をやっていて気付いたことなのだが、『人は感動によってのみ進化する』という一大原理が存在する。山では体全体での震えるような感動を味わった人のみが山を続け、山ボーイや山ガールへと進化していくのだ。大勢のOB達を見ていてそう断言できる。一方、感動できることはどの分野にも沢山あるわけで、その琴線に触れて感動した人のみがその分野その世界にはまっていく。芸術においても学問においても・・・・。よって、我々教師はそういった感動をいかに多く深く生徒に提示するかが仕事となるし、生徒は自分が感動できる世界かどうかでその値打ちを判断し進路選択をしていけば間違いないということになる。話を元に戻そう。山ではどうすれば強い感動を得られるのか? その方法は2通りあると私は考えている。
まず1つ目は、部あるいはグループで山に行く場合だが、この場合は、『感動を分かち合う』事が何よりも大切だ。実際に山で自分が感動しているものと同じものを見て隣の部員が感動している事に気付いた時は、自分1人で感動している時よりも何倍も嬉しいし、皆で来て良かったと強く思えるんだ。仲間作りがある程度進むと、ある瞬間からそう思えるようになってくるものなので、君達ももう了解済みなのではないだろうか。そうなってくると、この仲間で行くことがとても嬉しいこととなり、次回も行きたいと思えるようになってくる。また、1人では行けない所にも皆で力を合わせて行くのだから、共同装備や食料やゴミ等も持とうと思えてくるし、鍋の完食や後始末も上級生を中心に率先してやれるようになる。つまり全てが良い方向へと回っていくのだ。そうなって初めてストレスのない満たされた心で皆が山の時間を過ごせるようになり感動も分かち合えるのだが、今回はここに課題があることが露呈した。以後の合宿では繰り返さぬようにしてもらいたい。授業の話で言うと、我々教師が授業を通じて『感動を分かち合う』ことを目指せば、つまり生徒と共にその分野をおもいっきり楽しむんだ感動するんだと考えて準備・実践すれば、教師も生徒も健全でいられるし学力もついてくるし万事上手くいくのだ。
山で強い感動を得る2つ目の方法は、『1人になる』事である。部やグループで行っていると、話に夢中になったり集団の動きに合わせたりで、本当に見れるもの感じられるものの半分いや十分の一しか受け止めていないことが多い。せっかく山に来たのだから、景色だけでなく風の音・鳥の囀り・雲の動き・空気のにおい等を、感覚を研ぎ澄まして体全体で感じてもらいたいのだ。1人でじっとしていると、その山や森に溶け込むような感覚になっていく。山や森との一体感を感じられ、その一部になっていると思えてくる。そして、そう思えてきた頃に、目の前をリスや兎が通り過ぎていったりもするものなんだ。そのために、今後は「ソロタイム」を設けたいと考えている。本当は「ソロキャンプ(1人で1泊する)」や「単独行」をやっていきたいのだが、今の情勢では困難だし、そこは卒業後の各自の課題としたい。
今後も上記の2つの方法、つまり『感動の分かち合い』と『自然美との一体感』を意識し、山で強い感動を得て行ってほしい。
「自分はなぜ山に行くのか?」の第2段階の最終的な答えは何なのだろうか。山で感動を得て自分はどうしたいのだろう。何のために山で感動を得たいと自分は思っているのだろう。この『根本的な答え』を探す哲学的問いかけには生涯をかけて取り組んでもらいたい。すでに3年の早川君はその領域に入り込んでいるが、哲学的思考はとても面白く、人生にとって価値があり、楽しいテーマである。そのアプローチの方法は、ただひたすらに「文章化する」こと。「活動報告や山の随筆集を読む」ことである。これに尽きる。文章化によって自らの頭の中を整理し、活動報告や山の随筆集を読むことによって他の部員や先駆者の感性に学ぶのだ。そういえば自分もそう感じていたなぁ・・・とか、なるほどなぁと思えてとても嬉しくなるし、次の山ではその観点で過ごしてみようかなとも思えてくる。
最後に、私のヤマレコのグループメンバー紹介の欄に「森の中で自然を感じる時間を沢山持っている人は幸せになる術を知っている人です」と3年間載せ続けた意味を深く考えてもらいたい。そういった時間を沢山持つことが、自然から遊離して生活している我々の精神的健康の源となり、幸せのひとつの有様(ありよう)となるのです。
なんとも羨ましい山行! あんなすばらしく、渺茫たる高原を逍遥できるなんて、私も参加すればよかった、なんて思ってしまいます。山の完成された一つの魅力的な地形の中で、希少な動物と珍しき草花、朝焼けなどの幻想的な風景があって、それを全身で体感できるなんて、なんと羨ましいことか! こっち(京都)は、連日の猛暑でしたし、自然とは無縁の夏です。ありがとうございました。
コメントありがとうございます!
いつもとはまた一味違った山行で、しんどかったですけどその分見た景色の綺麗さは
一生忘れられない思い出になりました!またいつか参加して欲しいです!
やはり多い方が楽しいので♪
沢山の感動を持って帰ってきました。写真だけからなのに今回の山行のツボをきちんと押さえてコメントしてくれていて流石です。もう一緒に行った気分になれているのでは? 今は受験勉強に邁進あるのみですが、秋にはサポートをよろしく。
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