歩きたかった3000mの静かな山旅 白峰三山縦走

2015年07月31日(金) ~ 2015年08月01日(土)

• GPS: 33:00
• 距離: 20.5km
• 登り: 2,183m
• 下り: 2,862m

コースタイム

1日目

• 山行: 6:00
• 休憩: 1:00
• 合計: 7:00

7:00 広河原インフォメーションセンター
7:10 広河原山荘
8:50 9:00 白根御池小屋
9:20 9:30 二俣
11:00 小太郎尾根分岐
11:40 11:50 北岳肩ノ小屋
12:30 13:00 北岳
13:00 吊尾根分岐
14:00 北岳山荘

2日目

• 山行: 9:50
• 休憩: 0:40
• 合計: 10:30

4:40 北岳山荘
5:30 中白根山
6:20 6:40 間ノ岳
7:50 8:00 農鳥小屋
8:40 西農鳥岳
9:20 農鳥岳
10:00 大門沢分岐
12:20 12:30 大門沢小屋
15:10 奈良田駐車場

奈良田の駐車場には始発のバス（5：30）に乗るために4：30に到着。3分の2以上はまだ空いていたと思います。
この駐車場はバスの出発地点の次の停留所なので、バス到着時には既に席は埋まっており、この駐車場から乗る登山者をぎゅうぎゅうに詰め込み、出発するのには10分以上かかりました。
広河原までの所要時間約40分を立って揺られていましたが、バスに同乗している切符売りの女性の方の道中の案内の話を聞いたり、これからの山旅に思いをはせたりしていたら苦ではなかったです。その女性によると、その時のバスの運転手は若手で一番運転がうまい方だそうで、確かに激しい揺れとかは感じませんでした。

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

下山口の奈良田駐車場に車を停め、山梨交通バスで登山口の広河原へ向かいました。

コース状況／危険箇所等

特に危険に感じたところはありません

その他周辺情報

下山後、奈良田の里温泉　女帝の湯に入りました。
あんなにヌルっとしたお湯ははじめてでした。

写真

7/31 7:04

登山口の広河原で登山届を出して、
さあ、出発！！

7/31 7:06

奥に見えるのが、北岳。今日は、あそこまで行きますよ。
標高差は約1600mです。

7/31 7:08

歩きはじめてすぐにつり橋を渡ります。

7/31 7:10

広河原山荘。

7/31 8:42

登山道整備、ありがとうございます。

7/31 8:53

快適そうな白根御池小屋。ルートを間違えた動揺で、ソフトクリーム評論家の私が食べずにスルーしました。

7/31 8:59

白根御池。標高2230m。

7/31 8:59

白根御池ルートを採った人たちはほぼ、肩の小屋に向かう草スベリへと向かうのですが、私は当初の予定通り、二俣からの右俣コースのお花畑を見たいので、ちょっと遠回りしました。

7/31 9:10

これが、白根御池から二俣へ向かう道。向かうのは私一人、すれ違った人は1人。

7/31 9:11

タカネナデシコ。

7/31 9:20

二俣。ここから右俣コースで、お花畑を見ながら肩の小屋へ向かいます。

7/31 9:48

ミヤマシシウドが咲く道。

7/31 10:36

ミヤマキンバイ。

7/31 10:54

思ったよりもお花畑ではなかったかな。
来年は・・・

7/31 11:00

小太郎分岐点。稜線に出ました。

7/31 11:07

イワツメクサ。

7/31 11:10

青空の仙丈ケ岳。

7/31 11:10

天空へと続く道。

7/31 11:27

タカネツメクサ。

7/31 11:30

タカネツメクサ。仙丈ケ岳をバックに。

7/31 11:31

イワベンケイ（雌株）。

7/31 11:37

北岳肩の小屋。
ちょうど標高3000mなんですね。

7/31 11:57

北岳肩の小屋を振り返り、北岳へと向かいます。

7/31 12:17

ヒメヨツバシオガマ（？）と希少種タカネマンテマ。

7/31 12:19

岩の模様が面白いなあ。

7/31 12:26

北岳山頂に到着！純白のガスがお出迎えです。

7/31 13:03

山の歌い手、イワヒバリ。

7/31 13:09

今夜の宿泊地、北岳山荘が稜線上に見えます。

7/31 13:31

北岳山頂を振り返ります。

7/31 13:41

道のわきに咲く花々が、応援してくれているように感じました。

7/31 13:44

岩の模様って、面白いなあ。

7/31 13:52

さあ、山小屋に着いたぞ。

7/31 13:54

明日は、3000mの天空の稜線歩きが待ってるぞ〜！楽しみ！

7/31 14:43

部屋は大部屋の間ノ岳。この時間で半分埋まりました。

7/31 14:55

窓は富士山の方向を向いています。黒川紀章さんの設計だそうです。

7/31 16:34

夕食です。第一回目は16：30からでした。
鯖の味噌煮が美味しかったです。

7/31 17:26

夕食後は、ジンジャーエールでまったり。

8/1 4:28

気持ちの良い朝！今日一日楽しみだ〜！

8/1 4:45

早出したいので、5：30からの朝食を早弁に変更。さあ、出発！

8/1 4:52

8/1 4:58

山肌が朝日に美しく染まるモルゲンロート。

8/1 5:01

北岳と北岳山荘を振り返り、出発したはずですが・・・

8/1 5:03

8/1 5:05

8/1 5:05

8/1 5:14

8/1 5:14

8/1 5:24

8/1 5:25

8/1 5:26

8/1 5:27

朝の風景が素晴らしすぎて、なかなか前に進めません。

8/1 5:28

北岳と間ノ岳の間にある中白峰山まで、ひと登りしてきました。

8/1 5:31

いつも富士山が顔をのぞかせてくれていました。

8/1 5:32

チシマギキョウ（？）。

8/1 5:48

甲斐駒ヶ岳が真ん中に見えます。

8/1 5:52

イワギキョウ（？）。

8/1 6:18

天空の稜線から望む富士山は、本当に美しい。

8/1 6:20

奥穂高岳と並び、標高第3位（3190m）となった間ノ岳。

8/1 6:23

間ノ岳山頂で、富士山を眺めながら北岳山荘のお弁当をいただきます。

8/1 6:24

お弁当の中身です。美味しい空気と、雄大な山々と、晴れ渡った青空が最高のおかずで、美味しくいただきました。

8/1 6:51

8/1 6:52

イワギキョウ。逆光で花弁が透けて透明度が上がりました。

8/1 6:53

農鳥岳へ向かうため、一度農鳥小屋まで下ります。

8/1 6:54

農鳥岳と西農鳥岳をバックに農鳥小屋が見えます。

8/1 7:48

農鳥小屋。トイレを借りました。
思ったよりも・・・。

8/1 7:54

名物のオヤジさんは、私の後ろにいた軽装の登山者に「どこからきた？」と心配そうに尋ねていました。

8/1 8:15

振り返って望む間ノ岳と農鳥小屋。

8/1 8:38

農鳥岳よりちょこっと高い西農鳥岳。

8/1 9:18

農鳥岳から望む、間ノ岳と北岳。

8/1 9:18

少し雲が出てきました。午後は雷雨があるとの予報です。

8/1 9:36

山は続いていますが、そろそろこの素敵な稜線歩きとはお別れです。

8/1 9:52

8/1 9:53

下山側に雲があがってきました。

8/1 10:03

大門沢の下降点。遭難した青年の家族が、霧や吹雪などで下降点を見失わないようにと建てられたそうです。

8/1 10:04

さようなら、雲上の最高の散歩道！

8/1 10:15

さあ、これから約2000mの激くだりがはじまります。

8/1 10:42

8/1 12:03

渡るのが楽しげな橋が幾つか沢にかかっています。
南アルプスの道はワイルドだなあと感じました。

8/1 12:20

農鳥岳からの行程の約半分のところにある大門沢小屋。

8/1 12:21

大門沢小屋の寝床。ちょっと泊まってみたい気も・・・。

8/1 14:06

この吊り橋をカメラを両手に構え動画を撮りながら渡りましたが、怖かったです。ちゃんと両手をフリーにして渡りましょう。

8/1 14:09

発電所の取水口。

8/1 14:24

道は歩きやすい林道へ。途中、工事業者さんが作られたであろう登山者の休憩所。

8/1 15:01

あの橋の向こうに駐車場が。

8/1 15:06

駐車場に無事に到着！

撮影機器：

TG-2 OLYMPUS IMAGING CORP.

感想

muirtrail

初っ端に少し浮き足立っていたのか、大樺沢ルートの二俣からの右俣コースを採る予定だったのが、何か違うぞと思いながらも急登をのぼり白根御池小屋が現れたのにはびっくりし、自分で呆れかえりました。
何より、今でも悔しいのが自称ソフトクリーム評論家の私が、白根御池小屋のソフトクリームの看板を目にしたにもかかわらず口にしなかったことです。
一度、冷静になることが大切だと痛切に感じた出来事でした。
そこで教訓。「道間違えを起こすと焦りが生ずる。もしまたそのようなことがあったら思い出そう、白根御池小屋のソフトクリームを食べ損ねた悔しさを。」

この白峰三山縦走は、山岳雑誌の写真を見て「わあ、歩いてみたい」と思ったのがきっかけでした。
絶景をいくら写真に写し込もうとしても、あの雄大さと感動は生身で感じたものよりも遠く及ばないと、私はいつも自分が撮った写真を見て感じています。
けれども、ついつい美しい景色を見ると写真を撮ってその場にいない家族に見せたくなり、下手な写真を何枚も撮って家に帰ります。
今回は、そんな写真を褒めてくれた女房の勧めでアップしました。

南アルプスは雄大でした。ぜひ、皆さんにも味わっていただきたいお勧めするルートです。少しでも、私の感動が伝わったのであれば女房ともどもうれしい限りです。

コメント

nadesiko

日本一の天空の稜線
お天気が良くて良かったですね！

初めまして、nadesikoです。
muirtrailさんの写真をみながら、一昨年前の感動を思い出させて頂きました。
北岳から間ノ岳の朝の風景は、最高でしたね。
なかなか先に進めない気持ち、よく分かります。
富士山も感動でしたが、背景の北岳や甲斐駒、鳳凰三山も美しく、
写真ばかりとっていたのでちっとも進めませんでした。

お花もよくご存じですね
今年は１０〜1週間程、どこも花が早いような気がします。
あのコースを一泊二日で歩かれるとは、
中々の健脚者ですので、沢山の山歩きが楽しめるでしょうね
今後のレコも楽しみにしています

muirtrail

Re: 日本一の天空の稜線
はじめまして。nadesikoさん。

写真をみて下さり、ありがとうございました。
今回の山行は、あこがれのルートを歩く楽しさがある一方、
自分がどれくらい歩けるかの挑戦でもありました。
さすがに最後の下りは足にこたえ、翌日は筋肉痛になりました。

花については、実は全く詳しくはなく、このレコを書くにあたって調べました
少しずつでも覚えていけば、山を歩きながら「この花は○○だ。」と
名前を言えるようになって、きっと楽しいでしょうね。

自分の写真や記録を発表するということは初めてのことで、
nadesikoさんからコメントや、写真に拍手をいただいたりして嬉しかったです
ヤマレコにも挑戦してよかったなと思います。
これからも自分の歩きたい山を登って、レコを続けていきたいと思います。