涌蓋山(小国富士、玖珠富士)
- GPS
- 05:26
- 距離
- 10.1km
- 登り
- 669m
- 下り
- 669m
コースタイム
天候 | 晴れ 気温30度 優しい風がそよそよ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
○疥癬湯登山口からの登山客が少ないからか、藪こぎが半分くらいある印象です。危険性は低いと思われますがやや崩れた箇所が1~2箇所くらいあるので足元注意。 ○標識は壊れているところがある。 |
その他周辺情報 | ○疥癬湯駐車場は乗用車300円です。 ○筋湯温泉の共同浴場は400円で入浴できます。 ○熊本県阿蘇郡小国町に「坂本善三美術館」があります。入館料500円。 |
写真
感想
梅雨による悪天候、休日出勤、マンドリンの定期演奏会などの影響で、6月2日の由布岳以来の2か月ぶりの山行となりました。久しぶりだったので、のんびりと歩けそうな涌蓋山・みそこぶし山縦走コースの登山を計画。熱中症対策として、一目山(1287m)から八丁原(はっちょうばる)登山口を経て大分県道40号を徒歩で下るルートを割愛しました(後でちょっぴり後悔)。
円錐形のなだらかな山容が美しい涌蓋山(わいたさん。1500m)は、九重山群の最西端に位置し、熊本県では小国富士(おぐにふじ)、大分県では玖珠富士(くすふじ)と呼ばれる秀麗な独立峰。由布岳から見た涌蓋山は、すぐそれと分かるきれいで裾野が広い逆三角形な山容が印象的でした。
伝説では、北にある万年山(はねやま)が跳ねて山を形づくるときに、「わいた、わいた」と鳴動しながら万年山の土砂を被ってできた山と伝わり、別名「涌出山」とも表記するようです。
筋湯温泉にある「疥癬湯(ひぜんゆ)登山口」に車を停め、玖珠川に架けられた鉄橋をわたり登山口へ。ひぜん湯(旧キャンプ場の温泉)は、平成17年の豪雨災害で被災し廃業されており、水場や公衆トイレなどの施設はありません。
ひぜん湯コースは、玖珠川の沢筋から草原台地を登り、稜線歩きを楽しみながら山頂をめざすコース。早速登山を開始すると、大日龍泉不動明王像がお出迎え。今日の安全登山口を祈願しました。
玖珠川の涼しげな水音、野鳥(おそらくシジュウカラ)の鳴き声がこだまする樹林帯を抜け林道を進むと、涌蓋山・石ノ塔分岐の標識が見えてきました。白い花を咲かせたノリウツギ、グミの木が目印で、振り返ると大崩ノ辻(1458m)が見えます。
その分岐から涌蓋山へのルートをとり、しばらく腰くらいの高さまで伸びた笹原の藪こぎが続きます。久住高原らしい雰囲気が広がる石ノ塔南斜面で振り返ると、黒岩山(1503m)、岩井川(いわいご)岳(1522m)、扇ヶ鼻(1698m)などのくじゅう連山の山並みを望めました。
しばらくすると、湯坪からの林道と合流する地点に出ます。開け放たれた牧柵の真下に涌蓋山への朽ちた道標があり、西側にまっすぐに伸びた牧野を進むと、みそこぶし山コースと合流する牧柵がある分岐に出ます。振り返ると、みそこぶし山(1299m)が目に飛び込んできました。牧柵から入りちょっとだけ藪をこぎ、涌蓋越分岐からミズナラの樹林帯、アセビの森を抜けると、ようやく稜線が間近になり、前方には女岳(めだけ。1425m)と涌蓋山が見えます。
女岳を通過して、さらに稜線を進みガレ場の急登をじりじりと登り切ると涌蓋山山頂に到着。丘状の山頂には、熊本県阿蘇郡小国町(おぐにまち)側と、大分県玖珠郡九重町(ここのえまち)側を向いた二つの祠が祀られているとのことでしたが、小国街側の祠と三角点は藪が生い茂り発見できませんでした。
山頂には男性二人組のパーティーのみ。日差しが強く気温30度を超えていましたか、心地よい風が吹いていて、くじゅう連山、筋湯温泉、国内最大の地熱発電所である八丁原発電所を眼下に収めながら、おにぎりを頬張りました。
後で登って来られた単独行の方のピッケルがかっこよくて、写真を撮らせていただきました(厚かましくも山頂の記念撮影までしていただきました!)。調べてみると札幌門田のヴィンテージピッケルであることがわかり、登山を初めて1年目の記念としてメル○リで探して購入しました。
小さな円錐状の山容がかわいい、みそこぶし山への分岐は、先程の牧柵から出て真ん中に見える細い道が正規ルート。道標が藪で見えにくく、牧柵を背にして右側の道が広いため道を誤りやすい。実際に間違えました…。道中、ギボウシやツリガネニンジンの花を見つけました。
山頂では、太宰府からいらっしゃった妙齢の女性4人グループと写真を撮り合い、「4人一緒の写真はなかなか撮れないからうれしいわー」と喜んでいただき、こちらも嬉しくなります。山頂では心地よい風が吹き、由布岳、阿蘇五岳をしばらくボーっと眺めていました。パーティーのみなさんから「石松山野草園」のことを教えていただいたので、次回訪れてみようと思います。
帰りは往路を下り、疥癬湯登山口へ戻りました。暑い一日でしたが気持ちよい汗をかくことができ、優しい涼風に恵まれた爽快な山旅になりました。
下山後、筋湯温泉の共同浴場「うたせ大浴場」のうたせ湯でザックが食い込んだ肩の疲れを癒し、冷水を何度もかぶって、ほてった体をクールダウンして帰路に着きました。
秋か冬には、八丁原登山口から一目山→みそこぶし山→女岳→涌蓋山を縦走してみたいと思います。
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