発破鳴り響く武甲山(横瀬駅から山頂経由影森駅へ)
- GPS
- 06:45
- 距離
- 17.2km
- 登り
- 1,207m
- 下り
- 1,198m
コースタイム
- 山行
- 5:38
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 6:35
天候 | 終日ピーカン |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
ここから一の鳥居まで車道歩きを経て、表参道より武甲山山頂へ 下山は裏参道より橋立口へ下り、浦山口駅へ行く道を間違え、影森駅まで歩きました 帰路は影森駅15:37発、御花畑駅まで秩父鉄道、徒歩で西武秩父駅まで5分歩き、西武線に乗り換え。秦野19:46着でした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
トイレは横瀬駅、一の鳥居までの車道ではセメント工場の道路脇トイレが登山者に開放されてます。あとは一の鳥居にきれいな公衆トイレ。武甲山山頂にもトイレあります。あとは影森駅。 水場は一の鳥居手前の延命水、不動の滝、橋立コースでは尾根から沢に降り立ったところで沢水あります。 表参道はよく整備されており、傾斜も緩く、とても歩き易いです。特に危険個所無し 裏参道の橋立コースでは、落ち葉がかなり深く積もっており、足元が見ずらいので、注意が必要。また林道に出てから林道崩壊箇所の迂回路が出来ています。ここは道には赤テープやロープが随所にあり、明瞭ですが、2か所沢の渡渉点があります。増水時は要注意です。距離は短いので迂回のロスは、ほとんどありません。 |
写真
感想
快晴の1日、未だ行ったことのなかった武甲山を、横瀬駅より表参道から登頂し、裏参道の紅葉を堪能しながら、影森駅までロングコースを楽しんできました。2百名山の一つである武甲山、これまで下からその威容を何度も見てきて、一度は行ってみたいと心温めていた山でした。
実際に行ってみて、外から見た荒々しい印象とは全く想像できないほど、表参道は穏やかで緩やかで整備された、たいへん登りやすい山でした。ただし登り口からほぼ眺望はなく、杉林の中の道を黙々と登ります。
裏参道は、南斜面につけられた道なのですが、北側の石灰石岩壁とは打って変わって、唐松に覆われた穏やかな表情の山でした。また表と比べると、こちらの道は変化に富んでいます。上部尾根道の、カラマツ林と広葉樹の混生林紅葉はすばらしく、ちょうど見頃の紅葉を、堪能できました。また橋立川沿いの渓流景色や、橋立鍾乳洞の岩壁も、素晴らしい眺めです。
今日歩いたコースについては簡単にその様子を以下に記しておきます。また季節を変えて、今度は大持山〜小持山〜妻坂峠の周回も行ってみたいコースですね。
【横瀬駅〜一の鳥居】
横瀬駅からセメント工場までの区間は、ほぼ武甲山を正面に見ながらの行程になります。一の鳥居へ向かう車道からは、随時武甲山を見ながら歩け、どんどんアングルが変わるので、見飽きないです。セメント工場まで来ると、削り取られた岩壁が間近に眺められ、大迫力です。セメント工場の水蒸気や、道を行き交うセメント運搬のミキサー車やローリー車が、秩父石灰の街の雰囲気を醸し出してますね。セメント工場と削られ続ける武甲山北面岩壁は、工場の原料天然倉庫。発破で崩された石灰石は、ダイレクトに工場へ運搬され、いろいろな原材料へと生まれ変わる。岩肌は生々しく、痛々しい!一の鳥居すぐ下に新たにできた、登山者専用の河川敷駐車場は、広くて100台ぐらいは停められそう。
【一の鳥居〜持山寺跡コース分岐】
舗装された狭い林道を沢沿いに登ります。下が固く、結構急なので、ゆっくり進む
【持山寺跡コース分岐〜不動滝】
人家の中を通り抜け、少し上で登山道に変わり、歩き易くなる。沢沿いだった道から離れ、杉林の中の道に変わる。木道を渡ってしばらく行くと、不動滝、18丁目。
不動滝にはみなさんのレコ通り、運搬用ペットボトルと頂上トイレ用の水運搬お願い看板と水場あり。滝の頭上だけ、広葉樹に覆われ、きれいな紅葉が見られた。
【不動滝〜大杉の広場】
ひたすら杉林の中のジグザグの道を歩く。杉の高さが高く、思った以上に明るいので、暗さや圧迫感は無い。木漏れ日もそこそこあります。その中にわずかに紅葉する広葉樹がぽつぽつ見られる。道は良く踏まれて広く、傾斜も緩やかで歩き易い。途中石積場があり、秩父石灰石が積まれてます。真新しかったので、観光用に最近運ばれたのかな?飽きないぐらいの距離で、大杉の広場に導かれる三十三丁目あたりだったよううな?大杉はその名の通り、大きかった!
【大杉の広場〜武甲山】
大杉はここだけでなく、三十四丁目前後にも、2本ほど同程度の巨木がありました。ここから先もほぼ下と同じように、ひたすら杉林の中の、ジグザグの道を歩く。頂上直下で、前方が明るく白っぽく見えてきて、何だ何だ!と近づいてみると、ごろごろの石灰石の石積みでした!真っ白な石なので、遠くから見ても、明るく見えた!
北面が石灰石で出来てる武甲山ならではの光景ですね。ここを過ぎて、最後の急登を登りきると、50丁目の石碑があり、その先直ぐに小持山からの尾根道を併せて、頂上トイレが視界に入る。トイレからは頂上武甲山、御嶽神社の鳥居が目に入る。展望台へと回ると、北側のみ開けて、柵越しではありますが、見晴らしが良いです。遠くに浅間山から上越の山々、眼下に秩父盆地を俯瞰出来ます。東側が少し見えて、南西側は木々に阻まれ、眺望はありません。
【武甲山〜長者屋敷の頭】
少し下ると小持山への道を分けて、浦山口駅へと続く裏参道(橋立口コース)を下山路にします。この分岐にあるオオモミジは、紅葉が見事!コース中一番の紅葉でした。ここからしばらくは緩やかにカラマツの尾根道を下ります。カラマツと広葉樹の混生林の紅葉は、なかなか美しいです。ただ広葉樹の木の大きさがまだまだ若く、細いものばかりで、ごちゃごちゃっとした感じ。少し写真は撮りづらかった。途中1か所、左手の大持山方面眺望の利く場所あり。そこ以外はスッキリした眺望はあまり望めません。長者屋敷の頭でシラジクボへ向かう破線の道の分岐点になっています。
【長者屋敷の頭〜橋立林道終点】
ここからほぼ平坦からゆるい下りの尾根道が、今日のコースで一番紅葉が見頃で、素晴らしかったところです。ウリハダカエデやオオモミジに加えて、イヌシデやアカシデ、欅、ニシキウツギの紅葉が見事で、ベースのカラマツ林とのコラボが素晴らしかった。平坦な尾根も赤い目立つ「浦山駅(橋立コース)」の矢印道標が目に入り、直角に左折して、急な杉林の中の下降路に入ると、ジグザグに一気に標高を落とします。やがて橋立川に降り立ち、このあたりの渓流の感じはすばらしいです。右岸を進んで橋を渡り、左岸に移るとすぐに滝が現れ、その先が橋立林道の終点になります。
【橋立林道終点〜橋立鍾乳洞】
林道終点からすぐ、林道崩壊のため迂回の標識あり、一旦沢に降りて右岸に渡渉、少し進んで右岸に渡渉、2回の渡渉点があります。すぐに林道に復帰し、迂回路の道は赤テープの目印で明瞭なので、時間ロスはほとんどないです。増水時のみ石伝いに渡れない場合もありうるので、天候には要注意です。あとは橋立林道をひたすら下るのみ。未舗装の普通の林道で、まずまず歩き易い道です。橋立川沿いの道なので明るい林道です。景色は思ったほどではなく、紅葉はまだ早くて、緑優勢でした。しかし紅葉せずに落葉してしまいそうな雰囲気で、たぶんきれいな紅葉にはならない気がします。アワコガネギクがいっぱい咲いてたので、慰めになりました。途中橋立神社、林道入口の通行止の場所に、武甲山御嶽神社の鳥居あります。
【橋立鍾乳洞〜影森駅】
橋立林道入口の先が橋立鍾乳洞です。立派な岩壁が目に入り、それとすぐにわかります。入場料は大人200円と格安。帰路の電車に時刻が迫っていたので、拝観は今回は諦めましたが、時間があれば見て回りたいところでした。鍾乳洞からは舗装道路で、すぐに左下へ下る細い道があるのですが、こちらが浦山口駅への道でした。間違えてまっすぐ広い道を直進したため、影森駅まで歩いてしまいました。といっても、プラス1kmにも満たない距離です。(ちなみに浦山口ー御花畑は300円、影森ー御花畑は200円)直進してすぐ、右手に鍾乳洞有料駐車場があり、その先少し下っていくと、横断歩道があって右手に巡礼歩道が見えます。直進せず、斜め右下へと巡礼道をたどると、途中線路を跨ぐ陸橋が2つ見えます。先の陸橋で、右側線路警報機の無い踏切を右に越えて舗装道路に出ると、一本道で大渕寺へ導かれます。その先の十字路を左へ曲がり、影森駅前踏切を渡れば、駅のホームが見えるので、線路沿いに進めば影森駅です。
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