根子岳および四阿山に登る 四阿（休憩兼展望所）より劔まで見えた

2015年09月23日(水) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 9.7km
• 登り: 950m
• 下り: 948m

コースタイム

日帰り

• 山行: 6:22
• 休憩: 1:11
• 合計: 7:33

8:40 菅平牧場登山口
9:04 9:16 東屋
10:37 10:52 根子岳
11:30 11:35 大スキマ
12:32 0:00 四阿山・根子岳分岐
12:52 13:20 四阿山
13:37 13:38 四阿山・根子岳分岐
14:16 14:24 中四阿
15:03 15:05 小四阿
16:13 菅平牧場登山口

アクセス

利用交通機関：

自家用車

コース状況／危険箇所等

長野　根子岳(2207)および四阿山（2354）に登る

日時：2015年9月23日（水）　　　天気：晴れ時々曇り
コース：菅平牧場管理事務所〜根子岳〜鞍部（十ヶ原）〜根子岳・四阿山分岐（〜四阿山往復）〜中四阿（2106）〜小四阿（1917.2）〜菅平牧場管理事務所
メンバー：3人

　　　　　四阿山は長野と群馬との県境にまたがり、長い裾野と展望に恵まれた山である。一方根子岳は四阿山と向かい合い、長い裾野と展望のみならずダケカンバ林の美しい山である。
　また両者は尾根伝いに繋がっており、両者を結んで登られることが多い。

　昨晩は移動中、たまたま見つけた嬬恋村の運動公園駐車場にて車中泊。久しぶりに静かな夜を過ごす事が出来た。朝食を済ませ鳥居峠（ここからも四阿山に登れるらしいが、初めてのものにとっては知るよしもない）を経て登山口の菅平に向かう。道中はほとんど山の中、ところが菅平にさしかかると山は急に開けて明るい町並みが迫ってきてびっくり。
　根子岳・四阿山の広大な裾野を切り開いた菅平、その一番奥に菅平牧場があり牛がのんびりと草を食んでいた。

　牧場の入口で駐車料金（1人200円）を支払い、舗装路を直進する。そのどんずまりが根子岳と四阿山の登山口(大きな案内板とトイレあり)。そのまま直進（左）すれば根子岳へ、そして右に折れて車道（舗装路）を歩けば四阿山へ向かう。根子岳と四阿山は尾根伝いに結ばれており、どちらから登っても一巡出来る。

　今回は花の百名山でもある根子岳から先に登る事にした。地形図で見る限りでは長い直線道が続く。登るに従い、傾斜がきつくなるのではないかと覚悟はしていたものの思ったほどでもなく登山口から約1時間40分で山頂に達した。
　
最初に展望が開けたのは牧柵沿いに約25分登ったところにある四阿（東屋）。剱岳を含め北アルプスの峰々が連綿と見渡せ、思わず感動するとともに山名の特定に時間をかける。その後再び展望は閉ざされたものの明るい笹床のダケカンバ林が続き、気分はさわやかそのもの（危険箇所は全くなし）。山頂は立木もなく明るくなだらかで展望はすこぶる良好。　　　
ところが期待した北アルプス方面はガスって見えなかったが、そのかわり目の前には四阿山が迫ってきた。15分ばかり休んで次の目的地である四阿山に向かう。尾根伝いに結ばれているのでアップダウンの繰り返しかと予想していたが実はそうではなかった。一つの山を下りてもう一つの山に登ると言った感じで鞍部は一つしかなかった。
そのため両者の鞍部（十ヶ原　とおがはら）までは下り始めに岩場（屏風岩）や露岩帯
があるものの（危険と言う程でもない）40分近い下りが続いた。鞍部を過ぎると樹林帯の中に入った。そして中尾根コースとの合流点まで50分近い上りが続いた。

　この合流点は広くてなだらか、そのためガス時など視界の利かない時は、迷いやすいの
で要注意。ここから四阿山までは山容も今までとは少し異なり、ヤセ気味の尾根が続く。山頂は目の前に見えるものの、一旦下って木の階段（途中、鳥居峠からの道と合流）を使って登ること約20分。山頂は祠のある小ピークのすぐ後ろで小さな露岩帯で狭い。ただ潮倉山方面への縦走路と接しているので登山者の邪魔にならないよう休む事である（展望良好だがガスってあまり見えなかった）。

　下山は根子岳分岐まで引き返し中四阿・小四阿経由の中尾根コースを使う。このコースはダラダラして長いが展望に優れ、北アルプスの峰々を見ながら下山できる。
　
分岐から明るい灌木帯の中をどんどん下ると中四阿と小四阿との鞍部手前に道標が現れた。見ると牧場管理事務所と四阿高原との分岐であった。ところが初めてのものにとっては左か右か、どちらに進んでいいのか分からなかった。左の道はあまり踏まれていなかったのでそのまま直進（右）したが、牧場の前に菅平と一言入れておけば迷うことはなかったと思うのだが…。

その後、無事鞍部に達すると四阿山西斜面の大崩壊地が見えたり、また小四阿からは根子岳南面の岩壁が見えたりして展望はそれなりに楽しめた（根子岳から四阿山に向かう下り途中の景色も素晴らしかった）。さらにどんどん下ると密生したダケカンバの樹林帯に変わり展望も利かなくなった。小四阿から35分下ると古い林道に出て4分ばかり歩くと再び山道に入った。すると菅平牧場入口　0.8�辧〇涌せ魁�3.5�� の標識があった。この地点から少し下って川を渡る。その後少し上ると牧柵が現れ、牧柵沿いにわずかに歩くと舗装路に出る。ここで右に折れ緩やかに5分あまり上ると出発点の登山口に戻った。


（参考タイム）

菅平登山口（0.24）四阿のある展望台（1.15）根子岳（0.37）鞍部（十ヶ原）（0.49）中尾

根・根子岳分岐（0.20）四阿山（0.17）中尾根・根子岳分岐（0.50）牧場管理事務所（菅平

登山口）と四阿高原」との分岐（1.23）菅平登山口

　したがって　菅平登山口〜根子岳〜四阿山〜中尾根〜菅平登山口　約6時間

なお道標から伺うと距離は以下の通り
　
　　菅平登山口〜根子岳　2.6�辧　　　／�平登山口〜四阿山　4.3��
　 菅平・根子岳分岐〜根子岳　1.8�辧�

　　鳥居峠〜根子岳　約7.2��

写真

9/23 8:01

登山口近くの牧場。牛がのんびりと草をはんでいる。

9/23 8:31

車道直進路のどんずまりが根子岳と四阿山の登山口

9/23 9:05

登山口から牧場の脇を25分登ると展望台を兼ねた四阿があり北アルプスの長い稜線が見渡せる。よく見ると劔岳まで見えてびっくり。

9/23 10:17

根子岳山頂手前の登り。笹の草原がきれいだった。

9/23 10:41

根子岳山頂から四阿山を見る。尾根は繋がっているがいったん大きく下って大きく登る。

9/23 10:50

根子岳山頂、向かいが四阿山。山頂はなだらかで広く展望良好。

9/23 10:53

左端の露岩帯や岩場を越えながら最低鞍部へと下るが危険なほどではない。

9/23 11:04

根子岳から四阿山に向かう。鞍部までは40分近い下りが続いた。

9/23 11:30

鞍部より根子岳から下ってきた稜線を振り返る。笹の絨毯がきれいだ。

9/23 12:25

鞍部から四阿山に向かっての上り。明るい稜線から暗い樹林帯に代わる。一部急登があるものの思ったほどではなかった。

9/23 12:37

樹林帯を抜けると明るい平坦地に出る。するとほどなく四阿山の山頂が眼前に迫ってくる。

9/23 12:56

四阿山山頂。展望抜群しかし狭いので登山者は隣のピークで休んでいるがやはり狭い。

9/23 14:11

下山時、中四阿手前の鞍部から四阿山西面の大崩壊地を望む。

9/23 14:17

小四阿より根子岳を振り返る。四阿山へは右手の稜線伝いに一旦下る。

撮影機器：

IXY DIGITAL 220 IS CANON

α65 SLT-A65V SONY

感想

kariogaryu

根子岳は最初の四阿からの展望（劔岳まで見えた北アルプス）とダケカンバの林がきれいだった。また山頂から四阿山に向かって下る時、見えた笹の原も素晴らしかった。

　四阿山は中尾根からの展望が大変良かった。