台湾 玉山主峰

2025年04月02日(水) ～ 2025年04月03日(木)

• GPS: 15:12
• 距離: 27.5km
• 登り: 2,379m
• 下り: 2,409m

コースタイム

1日目

• 山行: 7:15
• 休憩: 0:35
• 合計: 7:50

距離 13.7km 登り 1,570m 下り 792m

8:46 スタート地点
9:24 塔塔加鞍部
9:28 9:29 玉山登山口
10:01 孟緑亭
10:39 10:40 玉山前峰登山口
11:42 白木林休憩亭
12:25 12:26 玉山大峭壁
13:16 13:48 排雲山荘
16:36 排雲山荘

2日目

• 山行: 8:42
• 休憩: 0:04
• 合計: 8:46

距離 13.8km 登り 809m 下り 1,618m

3:08 排雲山荘
8:24 8:25 排雲山荘
9:03 9:04 玉山大峭壁
9:37 9:38 白木林休憩亭
10:18 玉山前峰登山口
10:47 孟緑亭
11:14 11:15 塔塔加鞍部
11:54 ゴール地点

天候

曇りのち晴れ一時霧

アクセス

利用交通機関：

自家用車

登山口の東埔山荘（素泊まり）に前日泊

コース状況／危険箇所等

とてもよく整備された一般登山道。
コース中のごく一部に残雪あり。いずれもコースを歩くのに支障あるものではない

その他周辺情報

車で1時間強北上した東埔温泉エリアの日帰り温泉（NT$ 250）

写真

4/2 3:04

前泊深夜、目が覚めたので車で20kmの阿里山まで移動して追加買い出しを実施。お茶が有名なエリアですがもちろんお茶の店は閉まっています

4/2 3:05

台湾で最高標高 2,200mに立地するセブンイレブンです

4/2 5:26

前日泊地の東埔山荘まで戻って支度を終えた頃に大規模パーティーが朝食タイムをしていました。ガイドさんがお粥の朝食を私にも勧めてくれましたが都合により辞退

4/2 7:11

水場に台湾百岳の立体地図が貼られていました。これは台北でも売られています

4/2 9:32

さて登り始めです。スミレ系と思しき花が咲いています

4/2 9:52

500mごとに設置された距離標には時折電波が通じる箇所の案内も貼られています。台湾の主要3キャリアすべてが使える箇所もあります

4/2 9:54

本日の行動食、カルフールで購入した麻辣落花生です。花椒がしっかり効いて塩味もしっかり。ちょっと喉が乾きやすそうですが、どのみち水は意識的に多く飲むのでOK

4/2 10:15

アセビかな、3,000mぐらいまでところどころに咲いていました

4/2 10:45

霧の中を進んでいきます

4/2 10:45

右側は崖、切れ落ちています。左側も橋の外側へ踏み外すと危険そうな箇所あり。うっかりこういう場所ですれ違いをすると見た目以上の危険箇所になりそう

4/2 10:46

登り始めからずっとガスっていて山の構造が分からない状況でしたが、予報通り少しずつガスの切れるタイミングも出てきます

4/2 10:47

橋を往く

4/2 11:57

案内標、近隣の巨木を推してきます

4/2 12:36

だいぶ行く手が見えてきました。圓峰方面が見えていて、主峰はまだ見えないはず

4/2 12:39

少し進むと山の見え方も雲の状態も変わってきます

4/2 14:58

道を踏み外した際のリスクが大きめの箇所には反射板が設置されています。ナイトハイクする方が多いゆえの運用でしょう

4/2 15:06

富士山の標高を超えてさらに登り続けます。鎖をサポートにしつつ、崖を越えていきます

4/2 15:10

融雪状況が気になっていた箇所のひとつですが、このアングルでは残雪ナシ

4/2 15:11

少し進むと日当たりの悪い箇所に残雪がありました

4/2 15:12

上層の雲はほぼ無く視界がクリアです。下層は夏山感のある雲の湧き上がりを受けてどんどん天気が移り変わっていきます

4/2 15:17

最後の登り、若干崩れやすい箇所があるので慎重に

4/2 15:18

西から吹き上げてくる風から身を守りつつ急な箇所を超えると…

4/2 15:26

玉山山頂です。「標高3952公尺」の文字が力強い

4/2 15:26

かなり風が強いので石碑だけ撮って撤退か？と思った瞬間にブロッケン現象！

4/2 15:26

山頂は風でどんどん体温を奪われるので2分間程度の滞在

4/2 15:36

高山病症状もあるので足早に高度を下げていきます

4/2 15:36

雲の上に居るのを実感します

4/2 15:37

防石フェンスのところまで降りてきたらかなり風を避けられるので一安心

4/2 15:44

長い道を引き返していきます

4/2 15:44

素晴らしい景色。北穂高小屋から涸沢へと下るときに見える北穂高岳の東陵を思い起こしていました

4/2 15:52

稜線の反対側から上がってきている雲がギリギリ押し留められていましたが決壊

4/2 16:00

徐々にこのあたりも天気が悪くなってくるので引き続き足早に排雲山荘まで戻ります

4/2 16:17

圓峰分岐点の立て札。今回は雷雲ありませんでしたが、やはり落雷にも注意の箇所

4/2 16:32

きれいな石畳が出てきたらそろそろ排雲山荘が近いです

4/3 2:26

翌朝。ちょっと寝坊しましたが朝ご飯からやっていきます

4/3 2:30

朝食は日本から持ってきたアルファ化米。こちらの山ショップで買うと結構な値段

4/3 5:10

途中で日の出時間調整を頑張りつつ、早くも山頂直下です。鎖が凍りついています

4/3 5:11

支柱にも氷がびっしり

4/3 5:45

山頂です。ガスがかかって何も見えませんが色々な国からの登山者とお互いに写真を撮り合いました

4/3 6:21

後続の登山者とすれ違いながら防石フェンスまで下ってくると空が明るくなってきました

4/3 6:23

自然の力を感じる

4/3 9:37

下山中。立派な東屋があります

4/3 9:39

崖の箇所を慎重に進みます

4/3 10:39

2日目はSINANOのトレランポールで歩きました

4/3 11:14

この看板が見えたら

4/3 11:14

登山口到着です。お疲れ様でした

撮影機器：

SC-54C samsung

感想

ymv

チャンスがあれば台湾最高峰の玉山（3,952m）へ登りたいと思っていて、機運があったので登ってきました

◆ 計画
台湾最高峰の玉山を含む台湾の高山は入山人数を厳密に制限しており、一泊二日で登る場合に拠点となる排雲山荘の予約枠は1日あたり116人です。富士山と比較すると数十分の一という規模なので予約難易度が高いです。
たまたま4/2に空き枠を見つけたのをきっかけに計画を立てました

◆ 山行
ルートはとてもよく整備された一般登山道ですが、富士山を超える標高ということでやはり高山病がネックです。
今回のパーティー3人中2人は一定以上の影響を受けました

時季について。
玉山は4月から夏山扱いですが二日目の山頂アタック時には一日目夕方に登った時とはかなり様子が違っていました。
標高3,900mを越えてからは鎖に着いた霧が氷結した部分が多く、岩も表面が凍ってフリクションが効かない場面が増えてくるため、「もう少し状況悪ければアイゼン欲しいと感じたかも」という感触でした

二日目の山頂では、その日の登り途中で「これペース早すぎて山頂で凍えちゃうよ。ゆっくり行こう」と声を掛け合ったドイツのハイカーと再会、前日の往路途中で少し話したスペインのハイカーや往路の途中で何度も見かけたハイペース・高頻度休憩スタイルの地元らしい方（英語堪能）とも再会し、一体感のあるひとときでした

carvingmyway

■ 計画
玉山の入山許可、レンタカーを使った山荘までのアプローチなどはほとんどymv任せ。
個人的にはパスポートが切れていて、申請手続きがギリギリで行ける確信がなく、直前まで山行のことを考えられていなかった。

事前にちゃんと調べていたのであれば、玉山は西峰、東峰など全部入りの計画で申請をしておいたほうが良かった。

■ アクセス
深夜に桃園空港着、仮眠して高鐵で嘉義、そこからレンタカーで東埔山莊へ。

Googleのナビ通り行ったら途中細い道を通ったが、バスが通る道を使えば東埔山莊までの道は良く、帰りに使った水里方面も道路は常によく整備された2車線道路だった。

山荘へ分かれた道には路駐している車が連なっていたが、メイン道路沿いに十分駐車場がある。駐車場のあたりでは猿が食べ物を狙っているので要注意（食べ物のゴミ袋を持っていかれてしまった、、、）

■ 山行
・ 初日
ゆっくり出発しようかという話もしていたが、東埔山莊のチェックアウトが8:00までだったので、8時過ぎに出発。

よく整備された道で、標高が高いという以外に難しいところはない。髙地順応するためだいぶゆっくり歩いても4.5hほどで山荘着。

山荘着いた頃には若干頭が痛い感覚もあったが、時間もあったのでそのまま登頂。

山荘に戻ってきて一息ついたところで吐き気が出てきて晩飯は喉を通らず。

・ 2日目
寝て起きてだいぶ回復はしたが、ここから具合悪くなってまで行くのもどうかと思いご来光狙いの登頂はパス。二度寝してゆっくりして、登頂して帰ってきた二人と合流して下山。

■ まとめ
よく整備された登山道で4000m近く登れるのは凄い。

高地順応には弱い自覚はあったので、とりあえず登頂できて良かった。

登山としてはゆるふわだが、下山後は温泉行ったり翌日はサイクリングしたりと観光を楽しめた。

近年引き篭もりすぎてて、円安もあってあえて海外に行こうという気がおきず、パスポートの期限が切れていたのにも気づいてなかった。

久しぶりの海外で色々と刺激を受けたし、海外の楽しさを思い出すこともでき、山に絡めて行くのはありだと思った。

コメント

さとたけ

ymvさん、こんばんは。
台湾の玉山。ニイタカヤマノボレ、ですね。
どんな山なのか知りたいと思っていましたが、丁寧にレコを作ってくださり、様子が分かりました。
ありがとうございました。お疲れ様です。

ymv

さとたけさん コメントありがとうございます！
今回、ヤマレコ代表のblogエントリを読み込んで準備したので安心感がありました。
https://www.yamareco.com/10th/?p=9252
また、台湾には3,000m超の高山が266あるということで、にわかに気持ちの高まる山行となりました。機会ありましたらぜひ計画してみてください