〜黒部源流と秘境〜北アルプス縦走
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- GPS
- 128:00
- 距離
- 57.3km
- 登り
- 4,673m
- 下り
- 5,046m
コースタイム
∪淮6:00→8:30太郎平8:45→8:55薬師峠(テント設営)10:00→12:00薬師岳12:15→12:45薬師峠
L師峠6:00→北ノ俣岳7:30→10:30黒部五郎岳10:40→12:00黒部五郎小屋
す部五郎小屋5:30→6:45三俣山荘(テント設営)7:30→8:20鷲羽岳8:25→9:40水晶岳9:50→祖父岳11:40→雲ノ平11:50→12:20雪渓12:30→黒部源流13:00→13:30三俣山荘
セ伊鷸柿6:00→三俣蓮華岳6:40→双六岳7:10→8:00双六小屋9:00→抜戸岳10:20→13:50笠ヶ岳山荘
Τ泪岳山荘6:30→笠ヶ岳6:40→10:50新穂高の湯
天候 | 快晴(期間中すべて) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2007年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
折立の駐車場はお盆なので、路上まであふれていた。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
折立キャンプ地…デイキャンプもできるくらいに広く、水場・洗い場も設置されている。 この山域は登山道はしっかり整備されていて危険はない。 雲ノ平から黒部源流への急坂はゴーロー沢で、下りは転ばないように注意。登りは、途中で左折するが、わかりにくく直進しないように注意。この日も単独高齢者が道に迷い、急坂を戻ることもできすにヘリ救助要請していた。 小屋は充実しているが、小屋以外の水場はないので注意。 笠ヶ岳は、遠くから見ると山頂直下まで平に見えるが、けっこうなアップダウン。新穂高への下りは、あまり使われていないが道は明瞭。ただ今までの整備された道に比べると、歩きにくいかも。 |
写真
感想
【1日目】 登山をやらない知人夫妻に新穂高温泉に遊びにいこうと持ちかけ、車は自由に使っていいかわりに、折立まで行ってとお願いし、この計画が成り立った。ここどこ?という知人に、まっすぐ2時間走れば新穂高に戻れるからと指示して別れる。今日は登山口である折立のキャンプ地で前夜泊。まわりは大型テントのファミリーもけっこういる。水場・炊事場も整っているので、快適だ。広いのでどこに設営しようか迷うが、熊を警戒して真ん中に設営。学校のグランドくらいあるので、ちょっと違和感があるが、気にしない。
【2日目】 早朝に折立を出発。登山口に自販機、トイレ、更衣室あり。稜線までの急登を予定の半分のタイムで凌ぐ。木道や敷石で道が整備されていて歩きやすい。天気がいいので、なるべく午後の行動は避けたかったのでよかった。テント設営後は、空身で薬師岳をピストンし、13時に行動終了。テント場は狭い上に傾斜がある。何とか早めに場所をキープしたからよかったが、遅く着いた人は大変そう。道が整備されているせいか、登山らしからぬ方々も多くいる。水場は目の前で、かなり豊富。蛇口が複数あり、かなり便利。洗濯している人もいたが、どうかと思う。
【3日目】 暗いうちに準備している人が多く、早出すると混みそうなので、ゆっくりと、明るくなってから準備し、出発。景色は抜群で、軽快だったが、稜線上に日陰はなく、日が昇るにつれ、暑さでバテバテに。かなりつらく、三俣山荘まで行くつもりでいたが、ちょうど12時くらいに黒部五郎小屋が見えた。よく見ると、生ビールの大きな看板が。ほぼ一緒に歩んでいた親子がここでラーメンを食べるというので、付き合うつもりが、生ビールを頼んでしまい、ここでストップ。目の前の三俣蓮華の山を見て、気が萎えた。12時にて行動終了。親子を見送って、テント場に移動。小屋からは1分くらい。テント場は平らな2段。水場は目の前にあり、豊富。まだ誰もいないし、テント場は登山道からは木や草で見えないので、裸で水浴び。冷たい水で汗を流せて気持ちいい。景色も抜群。小屋のテラスでゆっくりしてると、人が増えてきた。気の合いそうなおじさん一人ゲットし、夕方まで酒宴。
【4日目】 昨日、予定の手前でストップしたため、本日は長めの予定。少し早めに出発。昨日無理をしなかったおかげで、体調はいい。気が萎えた原因の三俣蓮華も途中から巻き道なので、大したことはなかった。が、蚊柱がひどく、かなり苦労する。巻き道は水が豊富でお花畑も広がっている。雪渓もあり、なかなかおもしろいコースだ。予定よりかなり早く三俣山荘に到着。テントを設営し、身軽になって再出発。目の前に聳え立つ鷲羽岳にチャレンジ。ガレた道をジグザグに登っていくのは富士山のよう。誰もいないのでマイペースで淡々と登る。山頂に立つとその先の水晶岳と今まで歩いてきた薬師や黒部五郎なでの展望が。槍穂も見える。やる気にさせてくれる展望だ。この調子で水晶岳へと進む。途中、昨日の親子が水晶から降りてきたので、あいさつ。水晶岳の山頂は狭いけど大賑わいだ。赤牛岳が目の前に居座る。雲ノ平が眼下に広がっているのを見て、気が騒ぐ。先を急ぐも、日が昇るにつれ、暑さでバテてくる。ペースダウンしながらも、雲ノ平へと向かい、フラフラになりながら雪渓で水浴び。ここで昨日まで付かず離れずの単独行者が逆コースで回ってきた。こちらに気づき、なにも言わずに横で水浴び。向こうも気になっていたというか、近くに誰かがいるという安心感を、私と同様に持っていたらしい。軽く談笑し、お互いに健闘を祈念して、出発。冷水で火照りをとり、幾分か楽になった。あとは黒部源流まで降り、山荘へ登り返すだけ。前半のハイペースがたたり、かなりキツイ。フラフラになりながらも13時半に山荘に戻り、行動終了。
景色は抜群な山域だが、雲ノ平を満喫したいなら、薬師沢を越えてくるほうがいいかも。テント場は広いが平らな場所は少ない。雪渓が真横にあるので、ビールを冷やせるが、小屋までは5分くらいかかる。
【5日目】 本日は地図で見る限り、ほぼ平坦な稜線を行くだけなので、気分は楽だ。まずは三俣蓮華岳を登り、そこから双六岳。ここで定番の撮影ポイントで槍穂連峰を写真に収める。しかし、双六というだけあって、小屋が真下に見える。双六小屋でラーメンを食べた。ここで知り合った男性と一緒に行動。黒百合の咲いているポイントを教えてもらうなど、大変助かった。彼は鏡平方面へと下るということで、別れる。この先、笠ヶ岳方面は誰も行かない。ま、水平移動だけだと気軽に思っていたがしかし、25,000/1地図ではわかりづらいアップダウンがかなりあり、想定外のキツさ。暑さと連日のビールで脱水気味でフラフラも、なんとか14時前に小屋に到着、行動終了。小屋前にはすでに宴会がはじまっていたので、混じることに。ひとつの団体かと思っていたが、ほとんどが単独行者だったのにはびっくりした。小屋では、炭火で焼き鳥を焼いている。標高2800mとは思えない光景だ。
笠ヶ岳のテント場は、槍穂連峰が目の前で、槍からの日の出も楽しめる。が、斜面であり、小屋まで急登の5分強がつらい。
【6日目】 本日は下山するだけなので、時間的には余裕だが、岩場の急降下でかなりヤバイ道らしいので、気を引き締める。無地下山できれば、麓では温泉が待っている。かなりの急坂で足にきてしまって、暑さも重なりフラフラ。樹林帯の眺望のない道が余計に気が滅入ってくるも、なんとか下山。
下山したところが、新穂高の湯。しかし、観光客も多く、シャンプーや石鹸も使いたいので、歩いて10分くらいの日帰り施設で入浴した。
この時季、稜線上はいろいろなお花が咲いていて気持ちいい。天気にも恵まれて、眺望は抜群だ。北アルプス中心部で、簡単には人が立ち入ることができない地域で、北アルプスでは珍しい水の豊富な地域でもあり、希少な高山植物が豊富だ。いくつもの山が連なり、それぞれが独特な雰囲気を持っていて、縦走していても飽きることがない。気持ちのいい山行だった。
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