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ルートID: r1025 上級 3泊4日 槍・穂高・乗鞍 特集・夏のアルプスを歩く!前編

燕岳・槍ヶ岳・奥穂高岳縦走4日間【特集・夏のアルプスを歩く!前編】
つばくろだけ / やりがたけ / おくほたかだけ

濃い緑山行に最も適した時期 薄い緑山行に適した時期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
北アルプスを代表する人気ルートとなる表銀座から東鎌尾根を経由して槍ヶ岳へ!
更に難所となる大キレットから北穂・奥穂・前穂と縦走して上高地へ至る充実の夏山縦走ルートです。
※2017年06月16日更新
ルート長33.1km
登り標高差1730m
下り標高差1682m
行程概要: 中房温泉登山口(1462m) → 第1ベンチ(1666m) → 第2ベンチ(1838m) → 第3ベンチ(2006m) → 富士見ベンチ(2210m) → 合戦小屋(2350m) → 合戦山(2489m) → 燕山荘(2712m) → 燕山荘(2712m) → いるか岩(2683m) → 燕岳(2763m) → いるか岩(2683m) → 燕山荘(2712m) → 蛙岩(2684m) → 大下りの頭(2660m) → 小林喜作レリーフ(2680m) → 大天井ヒュッテ(2650m) → 貧乏沢下降点(2549m) → ビックリ平(2602.8m) → 2747mケルン(2747.2m) → ヒュッテ西岳(2680m) → 水俣乗越(2480m) → ヒュッテ大槍(2884m) → 槍ヶ岳山荘(3080m) → 槍ヶ岳(3180m) → 槍ヶ岳山荘(3080m) → 飛騨乗越(3010m) → 大喰岳(3101m) → 中岳(3084m) → 天狗原分岐 → 南岳(3032.68m) → 南岳小屋(2975m) → 最低鞍部(2748m) → 長谷川ピーク(2841m) → A沢のコル(2795m) → 北穂高小屋(3100m) → 北穂高岳(3106m) → 松濤岩のコル(3085m) → 北穂高岳南峰(3106m) → 奥壁バンド(2995m) → 最低コル(2945m) → D沢のコル(2965m) → 涸沢槍(3044m) → 涸沢岳(3110m) → 穂高岳山荘(2983m) → 穂高岳(3190m) → 紀美子平(2910m) → 前穂高岳(3090.23m) → 紀美子平(2910m) → 雷鳥広場(2838m) → 岳沢パノラマ(2664m) → カモシカの立場(2498m) → 岳沢小屋(2170m) → 見晴台(1760m) → 岳沢風穴(1716m) → 岳沢湿原・岳沢登山口 → 河童橋(1505m) → 河童橋(1510m) → 上高地バスターミナル(1504m)

【槍・穂高連峰】燕岳・槍ヶ岳・奥穂高岳縦走【特集・夏のアルプス特選10コース】の詳細解説

\ おすすめポイント /
  • 槍・穂高連峰の中核部を踏破
  • 全行程を通じて屈指の大展望を楽しめる
  • 日本百名山
モデルプラン
1日目
歩行時間:8時間
中房温泉〜合戦小屋〜燕岳〜大下りノ頭〜喜作レリーフ〜大天井ヒュッテ
2日目
歩行時間:8時間
大天井ヒュッテ〜喜作新道〜ヒュッテ西岳〜水俣乗越〜東鎌尾根〜ヒュッテ大槍〜槍ヶ岳山荘(槍ヶ岳往復)〜槍ヶ岳山荘
3日目
歩行時間:9時間
槍ヶ岳山荘〜大喰岳〜南岳〜大キレット〜北穂高小屋〜北穂高岳〜涸沢岳〜穂高岳山荘
4日目
歩行時間:7時間10
穂高岳山荘〜奥穂高岳〜吊尾根〜前穂高岳〜重太郎新道〜岳沢小屋〜上高地バスターミナル
コース概要 初日は人気の燕岳から表銀座を歩いて大天荘を目指す長丁場だ。
合戦尾根は北アルプスの三大急登として知られるが、実際には歩きやすく技術的にも問題になる箇所はない。
また比較的規則正しく休憩用のベンチがあり、これが時間的な目安にもなる。
合戦小屋を過ぎて開けた尾根上を進めば燕山荘に到着する。
初日は長丁場なので、時間と体力と相談して燕岳山頂を往復するか決めるといいだろう。
燕山荘からの表銀座ルートは雄大な展望、そして快適な稜線歩きが続く。
切通岩で簡単な鎖場を下り、大天井岳を巻くように登ると大天荘に到着する。
2日目は喜作新道から東鎌尾根を登り、槍ヶ岳へ至るルートとなる。
ヒュッテ西岳までは快適な稜線歩きとなるが、ここから水俣乗越への下りは少々厄介だ。
岩も脆く、長い梯子や鎖が続くので注意しながら下ろう。
東鎌尾根も鎖や梯子が続くが、しっかりと整備されているので安心だ。
体力的にきつい登りだが、焦らず慌てず登ればヒュッテ大槍を経て槍ヶ岳山荘に到着する。
3日目はこのルートの核心部。
大キレットと北穂高岳-涸沢岳間を通過する。
全ての行程に於いて気を抜ける箇所はなく、常に転落・滑落・落石の危険が付きまとう。
自己リスク管理をしっかりと行い、無事安全に通過して欲しいところだ。
※画像解説をしっかりと確認すること。
最終日は穂高岳山荘から上高地へ下山する。
吊尾根や重太郎新道での転落・滑落・落石には注意が必要だ。
山と高原地図 《ヤマプラ》
http://yamare.co/5shaO0
計画書提出先 長野県警察本部もしくは安曇野警察署地域課
※登山口に登山計画書提出ポストあり
宿泊 大天荘:090-8729-0797
http://www.enzanso.co.jp/daitenso/
槍ヶ岳山荘:090-2641-1911
http://www.yarigatake.co.jp/yarigatake/
北穂高小屋:090-1422-8886
http://www.kitaho.co.jp/
交通 JR大糸線穂高駅より南安タクシーバス(中房温泉行き:1,700円)にて中房温泉バス停へ。
※東京・大阪方面から夏山シーズンに合わせて直行バスが運行される。
駐車場 登山口下方に無料駐車場あり。
アドバイス 合戦尾根は技術的に難しい所はないが、急登が続くので体調管理は万全に。
表銀座コースは喜作レリーフ周辺の岩場に注意しよう。
喜作レリーフと大天井ヒュッテの間は岩場が続く事故の多い箇所なので慎重に通過しよう。
時間と体力に余裕があれば大天井岳に立ち寄るのもよい。
水俣乗越への下りは急で梯子が連続する。転落に注意。
東鎌尾根は梯子が連続する岩尾根となるので滑落・転落には要注意。
槍ヶ岳の往復は転落・落石に注意。
大喰岳〜中岳周辺の梯子・鎖場には注意のこと。
大キレットの通過には細心の注意を払うこと。特に長谷川ピーク周辺は転落事故が多く発生しており、また落石などの危険性も考えられる。ヘルメットは必携、すれ違いの際に使用する自己確保用に120cm程度のスリングを用意しておくといい。
北穂高岳〜涸沢岳間も大キレット同様に気を遣うところだ。特に亀岩〜涸沢岳間は梯子・鎖場が多く高度感もあるので、不慣れな方は立ち入るべきでは無い。
吊尾根〜重太郎新道間も足元に注意。特に重太郎新道は急で長い下りだ。
サブコース 特になし。
エスケープルート 槍ヶ岳山荘から槍平経由で新穂高温泉へ。
槍ヶ岳山荘から槍沢経由で上高地へ。
北穂高岳より涸沢を経由して上高地へ。
南岳手前から氷河公園を経て槍沢へ下る道はエスケープに不向き。
南岳小屋から槍平へ下る南岳新道はエスケープに不向き。
白出沢から新穂高へ下るルートはエスケープに不向き。
入浴 《上高地インフォメーションセンター》
コイン式のシャワーがあるので手軽に済ませたい場合に便利だ。
http://www.bes.or.jp/kamikochi/
おすすめ周辺情報 《五千尺ホテル》
ここのケーキはどれも美味しいがレアチーズケーキは絶品。
https://www.gosenjaku.co.jp/
《白樺荘》
上高地コロッケは美味しく手軽に食べられるのが嬉しい。
http://www.shirakabaso.com/
《上高地食堂》
小腹の足しに最適な河童焼。
http://www.m-kamikouchi.jp/shokudo/
1
【1日目】
早朝から多くの人で賑わう燕岳登山口からスタートする。
2
バス停横には登山ポストがあるので提出を忘れないようにしよう。
夏山シーズンには北アルプス南部地区遭難対策協議会(遭対協)の隊員が相談所に出向いて注意喚起やアドバイスをしているので有効に活用しよう。
3
合戦尾根は最初から急な登りが続く。
最初に飛ばしてしまうと後半が辛くなるのでペース配分を考えて登ろう。
4
水場のある第一ベンチに到着。合戦尾根のベンチはおおよそ30分間隔で設置されていて歩き易い。
5
合戦小屋の荷上げ用索道をくぐれば間もなく第二ベンチだ。
6
第二ベンチに到着。
ここで休憩を取る人が多くいつも混み合っている。
7
第二ベンチからは緩急混じえた道になる。
8
第三ベンチも多くの人で賑わうところだ。
混み合っている場合には上段と下段に分かれているのでどちらか一方で休むようにしよう。
9
第三ベンチから富士見ベンチの間はきつい登りが続く。
落ち着いてじっくり登ろう。
10
富士見ベンチに到着。
晴れて空気が澄んでいる日には文字通り富士山が見える。
11
富士見ベンチを過ぎると若干傾斜も緩くなり燕岳らしい風化した花崗岩の道を進むようになる。
12
まもなく合戦小屋だ。
13
合戦小屋に到着。
目的地はまだまだ先だが少しばかり休憩していこう。
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ここの名物と言えばスイカ。
波田産の下原スイカは高級品として知られ糖度が高く美味い。
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瑞々しいスイカは水分補給と気分転換に最適だ。
夏には最高の逸品。
16
合戦小屋から合戦沢ノ頭へ登れば展望のよい尾根道となる。
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左手には北鎌尾根を従えた槍ヶ岳がそびえる。
明日はあそこまで歩くのだ。
18
正面に燕山荘が見えてくる。
小屋が見えてからが長いので焦らず登っていこう。
19
ここは簡単な鎖場だが足元がザレているので注意しよう。
20
いよいよ燕山荘の直下。
ここはお花畑になっていて綺麗なところだ。
21
燕山荘に到着。
ここに荷物をデポして燕岳を往復する。
22
小屋前からは槍・穂高連峰から黒部川源流域の山々・後立山連峰・立山・剱岳方面までを一望する大パノラマが広がる。
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イルカ岩を通過。
山頂まで危険な箇所はないが砂礫帯なので滑りやすい。
24
燕山荘から30分ほどで燕岳に到着する。
25
燕山荘を出発して今晩の宿泊先となる大天井ヒュッテを目指す。
いよいよ表銀座の始まりだ。
正面には槍ヶ岳と北鎌尾根・稜線上には蛙岩(げいろいわ)が見えている。
26
気持ちのよい道を進むと大下りノ頭に到着する。
正面にはこれから歩く稜線と大天井岳が大きくそびえる。
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蛙岩から大天井分岐の間はコマクサの宝庫だ。
28
大下りノ頭からは急な下りとなる。
足元はザレているので転倒には注意したいところだ。
29
鞍部まで下り為右衛門吊岩を信州側から巻くように進むと稜線への登り返しとなる。
再び尾根上に戻れば正面に大天井岳が高くそびえる。
30
切通岩の下りは鎖と梯子を使う。
短く難しい岩場ではないが十分注意しよう。
31
降り立ったコルの大岩に埋め込まれている喜作レリーフ。
32
コルからは梯子を登りザレた急な斜面を大天井分岐まで登り返す。
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槍ヶ岳と常念岳との分岐点に到着。
ここは右手に進み槍ヶ岳方面へ向かう。
34
分岐から大天井ヒュッテまでは高度感のある岩場が続く。
多くの鎖が設置されているが疲れている時間帯でもあるので転落には十分気を付けて通過しよう。
35
岩場を抜けてザレた歩きにくい斜面を下ると眼下に大天井ヒュッテが見えてくる。
36
今日の宿泊地となる大天井ヒュッテに到着。
北アルプスの中でもおすすめしたい山小屋のひとつだ。
37
小屋内はとても清潔で綺麗に磨きあげられている。
38
そして夕食のメインとして人気があるトンカツ。
いつ来てもとても美味しい。
39
オーナーの小池さん。
何といっても大天井ヒュッテの魅力はこの方のお人柄によるところが大きい。
40
翌朝。
朝食を食べてからの出発で十分間に合うはずだ。
41
【2日目】
「お気をつけて ヤリ」に見守られながら大天井ヒュッテを出発する。
42
最低コル(貧乏沢下降点)まで岩場を交えながら下っていく。
43
下りきったところが最低コルだ。
ここは貧乏沢下降点と呼ばれ北鎌尾根への入口となる。
44
最低コルからわずかに登ればビックリ平に到着する。
ここからヒュッテ西岳までは両方向に素晴らしい展望が広がる気持ちのよい稜線が続く。
45
2,643mピークへの登り。
細かなアップダウンはあるが大きな標高差はない。
46
右手には槍ヶ岳と北鎌尾根。
大槍から左に伸びるのがこれから歩く東鎌尾根だ。
47
正面に赤岩岳が見えてくる。
48
山頂への分岐を分けて赤岩岳直下のお花畑をトラバース。
時間と体力に余裕があれば山頂へ立ち寄るのもよい。
49
次に見えてくるピークは西岳だ。
一部痩せた岩場があるので注意すること。
50
ピークには登らず左手の斜面をトラバース気味に進めばヒュッテ西岳に到着する。
正面には北穂高岳・奥穂高岳から吊尾根・涸沢カールなどが見える。
51
ヒュッテ西岳から水俣乗越への下りは要注意箇所が続く。
52
標高差で約200m下る。
脆い岩と梯子・鎖場が続く急な下りなので滑落・転落に注意すること。
53
大槍よりも急で長い梯子があるので落ち着いて下ろう。
54
足場の悪い岩場が続く。
55
下るに従いザレ場が多くなり気の抜けない下降が続く。
高度感もあるのでスリップには注意したい。
56
水俣乗越の手前で小ピークを越える。
この辺りの岩は脆いので注意が必要だ。
57
水俣乗越に到着。
エスケープ時にはここから槍沢へ下ることが可能だ。
58
水俣乗越を出発すればいよいよ東鎌尾根の始まりだ。
59
2,595mピークへの登り。
東鎌尾根は岩稜に設置された梯子の連続だがよく整備されており安心感がある。
60
槍ヶ岳に近づくにつれて威圧感が増してくる。
61
3連梯子の下り。
下り切ったところが痩せた尾根になっていて高度感もある。
滑落や転落に注意したいところだ。
62
細かなアップダウンが続くが総じて登りは急だ。
63
ヒュッテ大槍まで40分の看板。
64
槍ヶ岳まで1.2kmの表示を通過する。
65
カブリ岩を通過するとヒュッテ大槍まではそう遠くない。
ただし最後の登りはきつい。
66
ヒュッテ大槍に到着。
ここもファンの多い人気の山小屋だ。
67
順調に進めば昼食の時間帯に到着するはずだ。
おすすめはつけ麺。
68
ヒュッテ大槍を出発。
いよいよ槍ヶ岳に向かってハイライトを迎える。
69
殺生ヒュッテとの分岐を通過する。
ここもエスケープルートとして比較的安全に槍沢へ下ることが可能だ。
70
後方には歩いてきた喜作新道から大天井岳・常念岳が見える。
71
ここまで来ると倒れてきそうな威圧感で大槍が迫ってくる。
左手には今日の宿泊地となる槍ヶ岳山荘も見える。
72
大槍の真下を通過する。
上部からの落石には十分な注意が必要だ。
73
槍ヶ岳山荘に向けて最後の登り。
辛いところだが頑張ろう。
74
多くの人で賑わう槍ヶ岳山荘に到着。
受付を済ませてから天気・時間・体力に余裕があれば槍ヶ岳の山頂を往復しよう。
75
小屋に荷物を置いて大槍を往復する。
上りと下りで道が分かれているので注意しよう。
なお混雑時は落石や転落に注意。自己確保用に120cm程度のスリングを持参すると安心だ。ヘルメットは槍ヶ岳山荘で借りる(500円)ことができる。
76
いよいよ穂先へ最後のアプローチ。上段だけでも12mある梯子を登る。
77
山頂から見下ろす梯子。
高度感満点。
78
槍ヶ岳の山頂に到着。
山頂は狭く混雑することが多いので譲り合いの精神を忘れずに。
79
槍ヶ岳山荘に帰着。
夏期は混み合うことが多いのでシュラフを持参すると快適に過ごせる場合もある。
80
【3日目】
槍ヶ岳山荘を出発して穂高岳山荘を目指す。
今日は大キレットや北穂高岳〜涸沢岳間など悪場が続くので早い時間に出発したい。
81
キャンプ場を抜けてわずかに下れば飛騨乗越に到着。
新穂高温泉方面への道が分岐している。
82
ザレ混じりの道を登れば大喰岳の山頂だ。
頂稜部は広く幾つかの偽ピークが存在する。
83
大喰岳から中岳への稜線を歩く。
正面には穂高連峰と焼岳・乗鞍岳が見える。
84
中岳山頂の直下にある2段の梯子場。
難しくはないが落ち着いて登ろう。
85
岩場を越えれば中岳の山頂に到着する。
86
中岳からは新道を凹地まで緩やかに下る。
進路が真東に変わるので道迷いには注意したいところだ。
87
凹地から稜上へ復帰して岩稜をたどる。
88
岩峰をトラバースして平坦な道を進めば天狗原分岐に到着する。
右手に見えるのは南岳だ。
89
飛騨側の斜面から緩く登れば南岳の山頂だ。
90
南岳小屋に到着。
大キレットが控えているので休憩を取って身体を落ち着かせよう。
91
南岳小屋の売店は品揃えが豊富。
菓子類やドーナツなどは個口単位で販売しているので便利だ。
92
出発する前に天候・体調・時間・装備・自分自身の気力をよく確認すること。
93
しっかりと装備を整えたら大キレットに向けて出発する。
まずは飛騨側のガレを下る。
94
ルンゼ状のガレから岩場に移り急激に下る。
転落・滑落・落石に注意。
95
延々と鎖場を下る。
前に歩いている人がいる場合には間隔を空けること。
96
梯子を下る。
傾斜も急で高度感もあるのでゆっくり落ち着いて下ろう。
97
大キレットの最低鞍部付近から見る長谷川ピークと北穂高岳。
早ければこの辺りから逆方向へ向かう登山者とのすれ違いが始まる。
98
大キレットの最低鞍部付近。
99
次は長谷川ピークの登りだ。
ここは逆層気味の岩場だがそう難しくはない。左奥に見えているのは北穂高小屋だ。
100
登り切ると長谷川ピーク。
ここから核心部が始まるので気を引き締めて進もう。
101
まずは信州側をトラバース。
この辺りですれ違いになると厄介なのでハーネス・スリングを装備して自己確保が取れるようにするのが理想だ。
102
ヤセ尾根を下り飛騨側へ乗越す。
部分的に人工的な足場が設置されているので安心だ。
103
高度感満点の岩稜歩きが続く。
104
足場が設置されたスラブを飛騨側へ下る。
105
A沢のコルに到着。
安心して休める数少ない休憩適地だ。
106
A沢のコルから飛騨側を進み飛騨泣きに取り付く。
107
難所のひとつである飛騨泣きを通過する。
登攀技術を体得していればロープで確保するのも一つの方法だ。
108
飛騨側を登って稜上へ復帰する。
109
鎖を下って飛騨泣きの核心部へ。
足元がよく見えないので岩から身体を離せばステップが見えるはずだ。
110
核心部を越えて信州側にステップが設置された岩場を進む。
111
この辺りも高度感があり緊張するところだ。
112
ステップの岩場を通過すれば北穂高小屋へ向けての長く急な登りが始まる。
取付き周辺は絶えず落石が起きる岩の墓場のようなところだ。
113
展望台を通過。
右方向の遥かな高みに北穂高小屋が見える。
114
北ホあと200mのペイント。
115
北穂高小屋まで気の抜けない登りが続く。
ここも落石が多い所なので注意して登ろう。なお正面の支尾根方面に続く踏み跡が多数あるが北穂東稜からのものなので迷いこまないように。
116
多くの人で賑わう北穂高小屋に到着。
ここで13時を回っていると先へ進むのは難しい。
117
北穂高小屋のテラスは最高のロケーションだが北穂高岳〜涸沢岳間の難所があるので酒類は止めておいた方が無難。
118
小屋の売店前の階段を登れば北穂高岳の山頂だ。
119
松濤岩を回り込む様に下ると北穂分岐。
この先は大キレットよりも悪場が多い難所。
120
右手に滝谷の岩場を望みながら岩稜を進む。
121
飛騨側のガリーを下る。
ここから涸沢岳までは大キレットよりも手強く事故も多く発生している。
滑落・転落・落石・道迷いに要注意。
122
細かなアップダウンを交えながら尾根筋を行く。
しっかりとした白色のペンキマークを追いながら進もう。
123
飛騨側のバンドから信州側へ乗越す。
滝谷第4尾根(C沢)ツルム方面への踏跡があるので迷い込まないように注意しよう。
124
下り切ると鞍部に出るが最低コルはもう一つ小さなピークを越した先になる。
125
これを越えれば最低コルだ。
126
最低コルに到着。
必要に迫られた緊急時にはここから涸沢へ下ることが可能だが熟達者以外は危険。
127
最低コル付近から見上げる涸沢岳。
ここから山頂までは非常に危険な区間なので転落・滑落・落石には十分注意して行動しよう。
128
非常に長く高度感のある梯子を登り微妙なバンドをトラバースする。
129
浮石の多い岩場を詰めて山頂へ続くチムニーへ。
130
支稜に突き当たったら右方向へ進むとチムニーの入口だ。
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チムニー内の鎖を上手く使って登ればさほど難しくはない。
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チムニーを登りきると涸沢岳の山頂に到着する。
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山頂からザレとガレ混じりの道を下ると穂高岳山荘が見えてくる。
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穂高岳山荘に到着。
今日はここで1泊するが混み合うことが多い。
135
穂高岳山荘の受付と売店。
左手は自炊スペースになっている。
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夕食はおかずの品数が多く美味しい。
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朝食は岐阜県の名産「朴葉味噌」がついてくる。
138
【4日目】
穂高岳山荘を出発して奥穂高岳へ向かう。すぐに2段の梯子を登るが転落には要注意。
139
梯子を終えるとガリー状の岩場を登る。
落石に注意。
140
岩場を登りきると山頂へ続く尾根を登っていく。
141
山頂から北西方向へ伸びる尾根を乗越すとまもなく山頂に到着する。
142
奥穂高岳山頂に到着。国内第3位の高峰だ。
143
山頂から望むジャンダルム-西穂高岳方面の縦走路。
何があっても対処できる熟達者以外は安易に立ち入るべきではない。
144
山頂からわずかに下ると南稜の頭を通過する。
145
南稜の頭から長い鎖場を下降する。
事故の多いところなので滑落や落石には十分注意しよう。
146
最低コルに向けて岩場を下って行く。
147
最低コルの分岐に到着。
涸沢へ最短距離で下る「法大ルート」があるが危険なので立ち入らないこと。
148
最低コルからはいよいよ前穂高岳への登りが始まる。
149
紀美子平に到着。
ここにザックをデポして前穂高岳を往復しよう。
150
前穂高岳への登りは急な岩場を登る。
難しくはないが落石の多いところなので頭上に注意しながら登ろう。
151
30分ほどで槍ヶ岳や常念岳などを望む前穂高岳の山頂に到着する。
152
紀美子平から重太郎新道を下る。
随所に悪場がある急な下りだ。事故が多発している場所なので注意して下ろう。
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スラブ状岩場は鎖が設置されているが乾いていても滑る。
滑落に要警戒。
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雷鳥広場を過ぎるとほどなく岳沢パノラマ。
155
樹林帯に入ってからも長い梯子の下りあり。
この辺りは岳沢小屋が眼下に見えて安心するのか気が抜けやすい。
最後まで慎重に下ろう。
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岳沢小屋に到着。
急な下りもここで終わり。
157
岳沢から上高地へ向かう。
158
樹林帯の単調な下りが続く。
途中にある風穴は文字通り「天然クーラー」なので休憩には最適な場所だ。
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足元が木道になれば登山口まではまもなくの距離だ。
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長い下りを終えて岳沢登山口に到着。
あとは河童橋から上高地バスターミナルへ向かうだけだ。
161
河童橋を渡りしばらく進むと上高地バスターミナルに到着する。
14時を過ぎると極端に混むので早めに到着したい。
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【入浴】
上高地温泉ホテルなどは紹介済みなので一風変わった入浴施設をご紹介。
上高地インフォメーションセンター内にはコイン式のシャワーがある。
着替えるのみであれば入室料(100円)となりシャワーの使用は3分で100円となる。
163
【おすすめ周辺情報】
五千尺ホテルのレアチーズケーキは絶品。
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【おすすめ周辺情報】
ホテル白樺荘で販売されている上高地コロッケは美味い。
手軽に食べられるのも嬉しい。
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【おすすめ周辺情報】
上高地食堂で販売されている河童焼は様々な種類があり楽しめる。
小腹の足しに最適。
※上記の情報は記事更新日(2017年06月16日)時点の情報です。最新の情報については、出発前に現地の各関係機関にお問い合わせいただく事をおすすめします。

※本記事内にて各山域に生息する動植物の紹介を行う場合がありますが、自然保護区域への立ち入りや希少生物の採取・捕獲・譲渡・販売等は、法令により禁じられています。多くの方が自然を楽しみながら登山ができるよう、動植物の保護にもご協力ください。
お気に入りした人

このルートで登る山/通過する場所