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ルートID: r1034 初級 日帰り 栗駒・早池峰 2017年6月

焼石岳(中沼ルート)
やけいしだけ(なかぬまるーと)

濃い緑山行に最も適した時期 薄い緑山行に適した時期
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12月
百花繚乱!雲上の別天地という言葉がぴたりと当てはまる焼石岳。
花と言えばお隣の早池峰山が有名ですが、こちらも負けず劣らずの雰囲気を持つ東北の麗峰です。
※2017年06月01日更新
ルート長14.3km
登り標高差827m
下り標高差827m
行程概要: 中沼登山口 → 中沼 → つぶ沼コース分岐 → 銀明水避難小屋 → 姥石平分岐 → 東焼石岳西分岐 → 東焼石岳(1507m) → 焼石神社 → 焼石岳(1548m) → 泉水沼 → 姥石平分岐 → 銀明水避難小屋 → つぶ沼コース分岐 → 中沼 → 中沼登山口

【焼石岳】焼石岳(中沼ルート)の詳細解説

\ おすすめポイント /
  • 百花繚乱という言葉が相応しい高山植物の美しさ
  • 山頂からの雄大な展望
  • 変化に富んだ行程内容
モデルプラン
1日目
歩行時間:6時間30
中沼登山口〜中沼〜つぶ沼分岐〜銀明水避難小屋〜姥石平分岐〜東焼石岳〜焼石神社〜焼石岳〜姥石平分岐〜往路下山〜中沼登山口
山と高原地図 《ヤマプラ》
http://yamare.co/Wl27zO
コース概要 駐車場とトイレが整備された中沼登山口からスタートする。
ブナ林の中を行く登山道を快適に進むと中沼の手前で急な登りとなる。ここを登り切れば中沼に到着する。
木道が整備された湖畔を進み、ミズバショウが咲き乱れる湿地帯を抜けて沢を遡れば上沼にたどり着く。
ここからは沢沿いの道を木道を交えながら進むが、つぶ沼との分岐には雪が残っていることが多く分り難いので注意が必要だ。
分岐から緩く登れば銀明水に到着する。
ここには素晴らしい水場と避難小屋が建っている。
雪の残る斜面をトラバースしながら姥石平を目指す。
大きな雪渓を登り灌木帯に入ると正面に焼石岳のピークが見えて姥石平に到着する。
一面に咲き乱れる高山植物を楽しみながら、まずは東焼石岳に登る。
東焼石岳西分岐を右手に折れて緩い斜面を登ればほどなく山頂に立つことができる。
山頂からは往路を戻り分岐を焼石神社方面へ向かう。
焼石岳本峰の斜面を巻くように進み、雪渓を渡れば焼石神社分岐だ。
左手の尾根に取付き大岩が点在する道を登っていけば焼石岳の山頂に到着する。
山頂からは往路を登山口へと戻るが距離が長いので時間の配分に注意したい。
計画書提出先 岩手県警察本部もしくは水沢警察署地域課
※登山口に登山計画書提出ポストあり
宿泊 なし。
交通 JR東北本線水沢駅より岩手県交通バス(ひめかゆスキー場行き:810円)にてひめかゆスキー場バス停へ。
※ひめかゆスキー場よりタクシーを利用することになる。
駐車場 中沼登山口に駐車スペースあり。
アドバイス 中沼登山口までの尿前林道は未舗装の悪路となる。
登山道は整備されており危険な箇所もほとんどない。
この山域は天候が不安定なことが多いので天気の情報収集には気を配ること。
つぶ沼との分岐は雪があると分り難いので注意のこと。
銀明水上部からは雪が残っていることが多い。
サブコース 特になし。
エスケープルート 特になし。
入浴 《焼石クアパークひめかゆ》
登山口から最も近い入浴施設になる。
http://www.himekayu.com/
おすすめ周辺情報 《胆沢ダム》
国内最大のロックフィルダム。
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=0277
《オガタ》
リーズナブルなセットメニューから最高ランクの前沢牛を堪能できる。
http://www.maesawagyuogata.com/
《おふくろ》
定食やラーメンなどが充実している昔ながらの食堂。
https://goo.gl/maps/GGXsFTJEJUG2
1
国道397号線から尿前林道を経由して中沼登山口へ。
50台程度の駐車が可能だが週末は満車になることもあるので注意が必要だ。
2
中沼登山口を出発する。
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新緑のブナ林を登っていく。
中沼の手前で徐々に勾配がきつくなるが急登と言うほどでもない。
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40分ほどで中沼に到着する。
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中沼では水面に映る残雪の焼石連峰を望むことができる。
6
ミズバショウの群落が見事な湿地帯を進む。
上沼までは木道が整備されている。
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最盛期のミズバショウ。
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木道を通過すると沢沿いの道となる。
天候や自然条件によっては流れの中を歩くこともあるので足元に注意したい。
9
沢沿いで多く見られるリュウキンカ。
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こちらはミツガシワ。
湿原で大群落を作っている。
11
ハクサンチドリが揃い踏み。
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上沼を通過する。
ここは湖面から離れたところを進む。
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上沼からは木道を交えながら沢筋を進んでいく。
年によっては雪が残る場合もある。
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つぶ沼コースとの分岐に到着する。
ここは例年多くの雪が残り非常に迷いやすいところだ。しっかりと進む方向を確認すること。
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登山道脇にひっそりと咲くカモメラン。
準絶滅危惧(NT)に指定されている。
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銀明水に到着。
冷たく美味しい水がこんこんと流れる。
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銀明水にはわずかに登ったところに避難小屋が建つ。
ここの避難小屋はとても清潔で万一の時には使えることを覚えておこう。
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銀明水からわずかな距離で雪田歩きになる。
断続的に雪上を歩くのでルートを見失わないように気を付けよう。
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灌木帯に入ると大きな雪渓が正面に見えてくる。
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雪渓を急登する。
竹竿や赤いインク(紅ガラ)でルートが示されているので誤ったトレースを付けないようにしたい。
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雪渓を登りわずかに進めば正面に焼石岳の山頂か見えてくる。
この辺りを境にして植生が大きく変わりお花畑へと向かっていく。
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ミヤマシオガマは数多く見られる。
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ここのお花畑の主役はエゾハクサンイチゲ。
見事なまでの大群落だ。
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可憐な小花を咲かせるヒナザクラ。
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ミチノクコザクラも多くはないが自生している。
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食虫植物のムシトリスミレ。
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お地蔵様がたたずむ姥石平分岐に到着する。
焼石岳に直接登ることもできるがまずは東焼石岳から反時計回りに進む。
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東焼石岳へ向かう。
足元にはエゾハクサンイチゲやチングルマのお花畑が広がる。
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ほどなく東焼石岳に到着。
山頂は広くのんびりするには最適なところだ。
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山頂から往路を戻って焼石神社方面に向かう。
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焼石神社手前には雪渓が残ることもある。
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焼石神社分岐に到着。
南本内岳と東成瀬村登山口との道に分かれる。
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焼石神社は大岩の下に祠が収められている。
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山頂への登りは大岩が点在する尾根を進む。
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山頂近くになると見られるホソバイワベンケイ。
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イワウメも山頂部に咲く花のひとつだ。
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焼石岳山頂に到着。
ここの頂も広く開放的な空間が広がる。
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山頂からの下り。
泉水沼を通過して姥石平へ出ればあとは往路を下るだけだ。
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【入浴】
「焼石クアパークひめかゆ」が登山口から最も近い施設になる。
料金も600円とお得だ。
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【おすすめ周辺情報】
胆沢ダムは国内最大のロックフィルダム。
遠目に見ても巨大なのがわかる。ダムカード配布あり。
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【おすすめ周辺情報】
奥州市と言えば前沢牛。
「オガタ」ではリーズナブルなセットメニューから最高ランクの前沢牛を堪能できる。
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【おすすめ周辺情報】
「おふくろ」は定食やラーメンなどが充実している。
※上記の情報は記事更新日(2017年06月01日)時点の情報です。最新の情報については、出発前に現地の各関係機関にお問い合わせいただく事をおすすめします。

※本記事内にて各山域に生息する動植物の紹介を行う場合がありますが、自然保護区域への立ち入りや希少生物の採取・捕獲・譲渡・販売等は、法令により禁じられています。多くの方が自然を楽しみながら登山ができるよう、動植物の保護にもご協力ください。
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