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剱岳北方稜線縦走【特集!夏に歩きたいおすすめルート・前編】
剱岳北方稜線縦走【特集!夏に歩きたいおすすめルート・前編】つるぎだけほっぽうりょうせん
濃い緑山行に最も適した時期
薄い緑山行に適した時期
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岩と雪の殿堂「剱岳」の山頂から岩稜を連ねて伸びる北方稜線。
脆く危うい岩場の処理や草付きでのルートファインディングなど、総合的に高い能力を求められるバリエーションルートです。
脆く危うい岩場の処理や草付きでのルートファインディングなど、総合的に高い能力を求められるバリエーションルートです。
※2018年07月01日更新
ルート長23.2km
登り標高差564m
下り標高差1521m
行程概要:
みくりが池(2407m)
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エンマ台
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血の池
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雷鳥荘(2370m)
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剱御前小舎(2760m)
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剱沢キャンプ場(2511m)
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剱澤小屋(2400m)
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剱澤小屋(2400m)
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剣山荘(2475m)
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一服剱(2616m)
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前剱(2813m)
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前劔の門(2785m)
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カニの縦バイ(2873m)
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カニのヨコバイ(2883m)
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剱岳(2999m)
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長次郎のコル(2879m)
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長次郎ノ頭
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長次郎ノ頭
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池ノ谷乗越(2850m)
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池ノ谷ガリー(2730m)
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三ノ窓(2654m)
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小窓ノ王(2750m)
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小窓(乗越)(2341m)
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小窓氷河(2130m)
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旧鉱山道取付き(2120m)
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池の平小屋(2040m)
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仙人峠(2100m)
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仙人新道ベンチ(1939m)
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二股
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ハシゴ谷乗越(2035m)
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内蔵助平(1700m)
→
内蔵助谷出合(1250m)
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ダム下(1280m)
地図/標高グラフ
剱岳北方稜線縦走【特集!夏に歩きたいおすすめルート・前編】の詳細解説
※上記の情報は記事更新日(2018年07月01日)時点の情報です。最新の情報については、出発前に現地の各関係機関にお問い合わせいただく事をおすすめします。
※本記事内にて各山域に生息する動植物の紹介を行う場合がありますが、自然保護区域への立ち入りや希少生物の採取・捕獲・譲渡・販売等は、法令により禁じられています。多くの方が自然を楽しみながら登山ができるよう、動植物の保護にもご協力ください。
※本記事内にて各山域に生息する動植物の紹介を行う場合がありますが、自然保護区域への立ち入りや希少生物の採取・捕獲・譲渡・販売等は、法令により禁じられています。多くの方が自然を楽しみながら登山ができるよう、動植物の保護にもご協力ください。
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このルートで登る山/通過する場所
- 池の平小屋 (2040m)
- 小窓(乗越) (2341m)
- 仙人峠 (2100m)
- 旧鉱山道取付き (2120m)
- 小窓氷河 (2130m)
- 小窓ノ王 (2750m)
- 三ノ窓 (2654m)
- 池ノ谷ガリー (2730m)
- 仙人新道ベンチ (1939m)
- 池ノ谷乗越 (2850m)
- 長次郎ノ頭
- 長次郎のコル (2879m)
- 剱岳 (2999m)
- 二股
- カニのヨコバイ (2883m)
- カニの縦バイ (2873m)
- 前劔の門 (2785m)
- 前剱 (2813m)
- 一服剱 (2616m)
- 剣山荘 (2475m)
- ハシゴ谷乗越 (2035m)
- 剱沢キャンプ場 (2511m)
- 剱澤小屋 (2400m)
- 剱御前小舎 (2760m)
- 内蔵助平 (1700m)
- 内蔵助谷出合 (1250m)
- 雷鳥荘 (2370m)
- エンマ台
- 血の池
- みくりが池 (2407m)
- ダム下 (1280m)
翌日は剱岳へ登り、ここから剱岳北方稜線への縦走が始まる。
山頂からよく踏まれた道を進むと長次郎谷左俣へのコルへと下り始める。
浮石の多いガリー状の岩場を下るが落石には十分注意したい。
長次郎谷左俣のコルからはガレ場をわずかに登り返し、右手の顕著なランペをたどる。
リッジ状の岩場を左へ回り込むとテラスとなり、そのままルンゼへと導かれる。
右手に外傾したテラスをたどるルートがあるが、ここはそのままルンゼを直上した方が早く安全だ。
残置スリングのある大岩の手前を右に進み、ザレた稜線上を進む。
バンド状の岩場からスリングが設置された悪いトラバースを終えると二枚岩に到着する。
ここからは急なルンゼ状をわずかに下るが、すぐに左手の小リッジを越えて稜線上に復帰する。
これを過ぎると間もなく池ノ谷乗越への下りとなる。
上部からやや左手にルートを取り、眼下にコルが見えてきたら右へトラバース気味にクライムダウンする。
ルンゼの抜け口から階段状の岩場を下れば池ノ谷乗越だ。
ここから三の窓までの池ノ谷ガリーの下りは岩の墓場のようなガレ場の下りとなる。
落石も多く岩雪崩の危険性もあるので、休まず迅速に下ってしまいたい。
三の窓からは「発射台」と呼ばれるランペを左上して小窓王の肩に詰め上がる。
稜線に近い踏み跡を歩いていくが、やがて岩混じりの急な下りとなる。
バンド状の岩場をしばらく進むと雪渓に出合う。
ここは非常に急な傾斜があり、滑落したらまず助からない。前爪がある10本歯以上のアイゼンを用意したい。
これを越えると草付きから急なルンゼを下り、やがて小窓に到着する。
小窓からは小窓雪渓を下るが、鉱山道の入口がわかりにくい。
目安は右側の岩壁に掛かる2つ目の滝だ。
ここの対面が鉱山道の入口となっている。しばらくは崩落個所を含めて荒れた道だが、展望台を過ぎると歩きやすい道に変わり、やがて池ノ平小屋に到着する。
http://home.384.jp/tsuruqi1/
池ノ平小屋 / 090-8967-9113
https://ikenotairagoya.amebaownd.com/
(扇沢駅-室堂間:5,860円 / 立山駅-室堂間:2,430円)
剱岳山頂から長次郎のコルへの下りは落石に注意すること。
長次郎ノ頭へは正面のルンゼを登って稜上に登った方が効率的だ。
池ノ谷ガリーの下りは落石と岩雪崩に要警戒。
小窓王ノ肩から小窓までの下りはルートを見失わないように注意すること。
小窓までは2箇所の雪渓を通過する。どちらも急斜面の横断となるので10本歯以上のアイゼンとピッケルを持参すること。
鉱山道は滑落・落石に注意。
阿曾原温泉小屋で1泊すると欅平方面へ下山が可能。
古くから多くの岳人や山岳ガイド達に愛されている剱澤小屋。シャワーが完備されており部屋も清潔なので快適に過ごすことができる。
http://home.384.jp/tsuruqi1/
《剱澤小屋の夕食》
揚げ物は着席してから揚げたてが運ばれてくる徹底ぶり。数ある山小屋の中でもトップクラスの美味しさだろう。
《池ノ平小屋》
裏剱の奥深いところに建つ山小屋。昔ながらの雰囲気が心地よく数日の滞在にも向いている。収容人数が少ないので宿泊には予約が必要だ。
https://ikenotairagoya.amebaownd.com/
《池ノ平小屋からの絶景》
小窓王と三の窓尾根。モンローの唇も一望だ。条件が整えば素晴らしいモルゲンロートを見ることができる。
《黒部ダムカレー》
信濃大町は「黒部ダムカレー」推しの街だ。駅前の「豚のしっぽ」や「黒部ダムレストラン」などで食べることができる。
http://buta3.jp/index.php