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ルートID: r1037 上級 2泊3日 中央アルプス 特集・夏のアルプスを歩く!前編

木曽駒ヶ岳・空木岳縦走3日間【特集・夏のアルプスを歩く!前編】
きそこまがたけ / うつぎだけ

濃い緑山行に最も適した時期 薄い緑山行に適した時期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
中央アルプスの核心部を縦走。百名山をつなぐ変化に富んだ稜線を豪快に縦走します。
※2017年06月16日更新
ルート長19.1km
登り標高差309m
下り標高差1590m
行程概要: 乗越浄土(2858m) → 宝剣山荘(2865m) → 天狗荘(2865m) → 中岳(2925m) → 木曽駒ヶ岳(2956m) → 中岳(2925m) → 天狗荘(2865m) → 宝剣山荘(2865m) → 宝剣岳(2931m) → 三ノ沢分岐(2889m) → 極楽平(2827m) → 島田娘(2858m) → 濁沢大峰(2700m) → 檜尾岳(2728m) → 大滝山(2708m) → 熊沢岳(2778m) → 東川岳(2671m) → 空木岳(2864m) → 空木駒峰ヒュッテ(2800m) → 駒石(2655m) → 空木平カール分岐点(2530m) → 小地獄 → 大地獄 → 尻無(1970m) → 池山尾根水場 → タカウチ場(1500m) → 林道終点(1365m)

【中央アルプス中部】木曽駒ヶ岳・空木岳縦走の詳細解説

\ おすすめポイント /
  • 駒ヶ岳ロープウェイを使った容易なアクセス
  • 南アルプスと北アルプスの大展望
  • 宝剣岳以南のアルペン的雰囲気
  • 日本百名山
モデルプラン
1日目
歩行時間:3時間
千畳敷〜乗越浄土〜木曽駒ヶ岳〜宝剣山荘
2日目
歩行時間:8時間10
宝剣山荘〜宝剣岳〜島田娘〜檜尾岳〜熊沢岳〜東川岳〜木曽殿山荘
2日目
歩行時間:7時間50
木曽殿山荘〜空木岳〜ヨナ沢ノ頭〜マセナギ〜池山小屋〜駒ヶ根高原スキー場
山と高原地図 《ヤマプラ》
http://yamare.co/AOAiVP
コース概要 初日は千畳敷から木曽駒ヶ岳を往復する、比較的楽なルートとなる。
ただし、ロープウェイで一気に標高を上げるので高山病には十分な注意が必要だ。
翌日は宝剣岳を越えて木曽殿山荘までの長丁場になる。
宝剣岳周辺は鎖が設置された岩場が続くので、転落や滑落・落石には十分に注意が必要だ。
特に西側への転落は致命的なことになるので留意のこと。
宝剣岳を越えて島田娘から東川岳までは細かなアップダウンが続く稜線だが、体力的にも厳しく所々に現われる岩場が急なところが多い。
転倒に十分な注意が必要だ。
東川岳までくれば木曽殿越へ下り、今晩の宿泊地となる木曽殿山荘に到着する。
最終日は木曽殿山荘から空木岳を越えるハイライトとも言える日だ。
山荘を出るとすぐに空木岳への急登が始まる。
第一ピークを越えると岩場が続くようになり。鎖や足場を頼りに登っていく。
第二ピークを越えてもなお岩場は続き、丸太の足場が設置された一枚岩を通過すれば空木岳に到着する。
山頂からは駒峰ヒュッテ経由で下山する。
途中の小地獄・大地獄の通過は痩せ尾根と岩場が続くので、転落には注意したいところだ。
樹林帯の道を下り、池山避難小屋の水場からタカウチバを通過すれば登山口に下山となる。
計画書提出先 長野県警察本部または駒ヶ根警察署地域課
※千畳敷に登山計画書提出ポストあり
宿泊 宝剣山荘 090-5507-6345
http://miyadakankou.co.jp/houkensansou
木曽殿山荘 090-5638-8193
http://www.kisoji.com/kisoji/spa/agematsu/2001_3.html
※共に収容人数が少ないため夏期は混雑する場合がある。
交通 JR飯田線駒ヶ根駅より高原バス(しらび平行き:2,060円)にてしらび平バス停へ。
菅の台より高原バス(しらび平行き:1,640円)にてしらび平バス停へ。
しらび平バス停より駒ヶ岳ロープウェイ(1,210円)にて千畳敷へ。
駐車場 菅ノ平に市営有料駐車場あり。
※下山口から菅ノ台まで歩きたくなければ車の回送サービスを利用することになる。
アドバイス 菅の平駐車場は時期と時間帯によっては非常に混み合うので注意のこと。
宝剣岳山頂付近は急な岩場が続くので転落・滑落には注意のこと。
宝剣岳〜木曽殿小屋間は距離が長いので早出を心掛けるようにしよう。
空木岳の山頂付近も足場の悪いところがあるので注意が必要だ。
空木岳の下りや大地獄・小地獄周辺での転倒や滑落に注意しよう。
サブコース 特になし。
エスケープルート 悪天候の場合は島田娘から千畳敷へ戻る。
入浴 《こまくさの湯》
駐車場から最も近い入浴施設。
http://www.komakusanoyu.com/
おすすめ周辺情報 《明治亭》
駒ヶ根と言えばソースカツ丼だろう。その中でも「明治亭」は老舗の名店だ。
http://www.meijitei.com/
《たまごとミルクとりんごの樹》
お隣の飯島町にある洋菓子屋。季節の素材に合わせたケーキ類はどれも美味しい。
https://www.facebook.com/tamagotomirukutoringonoki/
1
【1日目】
菅ノ台からバスに乗りしらび平へ向かう。
ここから先は一般車両の通行は禁じられている。
2
しらび平駅に到着。
ロープウェイに乗り換えて一気に千畳敷へ駆け上がる。
3
眼下には幾つもの連瀑をかける中御所谷の流れが美しい。
4
千畳敷カールに到着。
正面には宝剣岳が鋭くそびえる。
5
千畳敷から登山開始。
まずは八丁坂を登って乗越浄土を目指す。
6
八丁坂は急登が続く。
ここは登山に不慣れな人も登っているので十分留意のこと。
7
登りきると乗越浄土に到着する。
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正面には中岳が穏やかな姿を見せている。
左手は今日の宿泊先となる宝剣山荘だ。
9
わずかな距離で宝剣山荘に到着。
不要な荷物は預けて木曽駒ヶ岳を往復しよう。
10
小屋から緩く登れば中岳に到着する。
足元が不安定な箇所があるので転倒に注意。
11
中岳からは駒ヶ岳頂上山荘へと下っていく。
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駒ヶ岳頂上山荘から20分ほどの登りで木曽駒ヶ岳の山頂に到着する。
条件に恵まれれば南アルプスや富士山などの展望が素晴らしいところだ。
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山頂からは往路を戻って宝剣山荘へ向かう。
中岳のトラバース道は岩場が多く時間が掛かるので往路を戻ったほうがよい。
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宝剣山荘に到着。
今日はここで1泊する。
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新しい施設ではないが広々としているので快適に過ごすことができる。
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宝剣山荘の夕食。
品数が豊富で十分満足できる。(一例)
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【2日目】
宝剣山荘を出発して木曽殿小屋を目指す。
まずは宝剣岳の登りからだ。
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宝剣岳へは岩場を登ることになるのでヘルメットを必ず持参すること。
ここは鎖を補助に使って慌てずに登ろう。
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山頂の直下で右手へトラバース気味に登る。
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さらに鎖場を登ればまもなく山頂だ。
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宝剣岳山頂に到着。
非常に狭く周囲は急峻なので転落に要注意。
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山頂直下の出っ張り岩。
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宝剣岳を出発。
山頂からしばらくは岩場の険しい下りが続く。ここは一番長い鎖場だ。傾斜も強いので転落に要注意。
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鎖と足場が設置されているので焦らずゆっくり下ろう。
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一部痩せた岩稜もあるので転落には気を付けたい。
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この鎖場を下れば危険個所は終了。
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わずかに下れば三ノ沢岳分岐を通過する。
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極楽平周辺から正面に空木岳を見据える。
まだまだ遙か遠い距離だ。
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正面の濁沢大峰へは短いながらも急登が続く。
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巨石が累々と積み重なる濁沢大峰に到着。
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ここから檜尾岳までは痩せた岩稜が続くので転落・転倒に注意しよう。
遥か遠くに見える建物は檜尾避難小屋だ。
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岩場の細かなアップダウンが続く。
体力的にきついところだ。
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小ピークから下って鞍部から檜尾岳への登りとなる。
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檜尾岳山頂に到着。
檜尾尾根が分岐しており山頂直下には避難小屋が建っている。エスケープに使えるので留意しておくとよい。
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山頂付近から空木方面を遠望する。
右手の尖がりが熊沢岳だ。
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さらに主稜線を南下して熊沢岳を目指す。
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熊沢岳への稜線は岩場が多く細かいアップダウンが続く。
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熊沢岳に到着。
次は東川岳を目指す。
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正面左側の丸いピークが東川岳だ。
40
東川岳まではやや下り基調となる。
木曽側の斜面をトラバースしながら下っていく。
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細かなアップダウンを越えて東川岳に到着する。
体力的にきついところだが後は木曽殿越へ下るだけだ。
42
東川岳から木曽殿越まではザレた急な下りが続く。
転倒に注意したいところだ。
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宿泊地となる木曽殿山荘に到着する。
44
食事は山菜の炊き込みご飯とおでんがメインだ。
45
【3日目】
山荘を出発して空木岳を目指し登山開始。
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山頂までは見た目や地図上の距離よりも長く感じる。
じっくり落ち着いて登ろう。
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第一ピークを越えると鎖が設置された岩場が続く。
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第2ピークを越えると丸太の足場が設置された一枚岩を通過する。
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待望の空木岳山頂に到着。
50
山頂からは北アルプス・南アルプス・御嶽山・富士山など360度の大パノラマが広がる。
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山頂を辞して駒峰ヒュッテに下る。
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駒峰ヒュッテに到着。
小さな素泊まりのみの小屋だが利便性が高く展望に優れるため人気が高い。
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駒峰ヒュッテからわずかに下れば駒石に到着する。
裏から簡単に登れるので時間と体力に余裕があればぜひ登ってみるとよい。
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駒石からは約2,000mの標高差を下山口まで下る。
55
樹林帯に入ると見通しの利かない急な下りとなる。
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ヨナ沢の頭を越えると小地獄・大地獄へ向かう。
梯子を交えながら急な下りが続く。
57
小地獄・大地獄と下る。
鎖場が続く急な下りなので滑落や転倒に十分注意すること。
58
マセナギに到着。
ここまでくると急な下りは終わる。
59
尻無の分岐。
どちらに行ってもそう大差ないが道の良い遊歩道のほうが楽に下ることができる。
60
緩く下っていくと池山避難小屋近くの水場に出る。
ここの水は冷たく美味しい。
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さらに下るとタカウチバを通過する。
62
空木岳・南駒ヶ岳登山口に到着すれば下山完了。
菅ノ台に車を停めている場合にはスキー場まで50分ほど林道を下りタクシーで戻るのがよい。
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【入浴】
「こまくさの湯」が駐車場からも近く便利だ。
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【おすすめ周辺情報】
駒ヶ根と言えばソースカツ丼だろう。
その中でも「明治亭」は老舗の名店だ。
65
【おすすめ周辺情報】
「たまごとミルクとりんごの樹」はお隣の飯島町にある洋菓子屋。
季節の素材に合わせたケーキ類はどれも美味しい。
※上記の情報は記事更新日(2017年06月16日)時点の情報です。最新の情報については、出発前に現地の各関係機関にお問い合わせいただく事をおすすめします。

※本記事内にて各山域に生息する動植物の紹介を行う場合がありますが、自然保護区域への立ち入りや希少生物の採取・捕獲・譲渡・販売等は、法令により禁じられています。多くの方が自然を楽しみながら登山ができるよう、動植物の保護にもご協力ください。
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