塔ノ岳・鍋割山縦走 | 登山ルートガイド-ヤマレコ

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ルートID: r1047 初級日帰り丹沢 2017年12月

塔ノ岳・鍋割山縦走
とうのだけ / なべわりやま

濃い緑山行に最も適した時期薄い緑山行に適した時期

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12月

通称「バカ尾根」を登り、塔ノ岳から鍋割山へ縦走するスタンダードな周回ルートです。初級者でも十分に楽しめますが、積雪の判断など事前の下調べが重要なポイントとなるでしょう。

※2017年12月01日更新

ルート長17.6km

登り標高差1196m

下り標高差1196m

行程概要: どんぐり山荘(290m) → 大倉山の家(300m) → 丹沢ベース → 観音茶屋(350m) → 雑事場ノ平(600m) → 見晴茶屋(610m) → 一本松(765m) → 堀山(943m) → 堀山の家(950m) → 天神尾根分岐(1128m) → 花立山荘(1300m) → 花立ノ頭(1370m) → 金冷シ(1360m) → 尊仏山荘(1491m) → 尊仏山荘(1491m) → 塔ノ岳(1491m) → 金冷シ(1360m) → 大丸(1386m) → 小丸尾根分岐(1342m) → 小丸(1341m) → 鍋割山稜(1294m) → 鍋割山荘(1273m) → 鍋割山(1272m) → 1,000m地点(1000m) → 後沢乗越(800m) → ミズヒ沢渡渉点(640m) → 本沢渡渉点(610m) → 二俣(530m) → 尾関広氏の銅像(522m)

地図／標高グラフ

【丹沢東部】塔ノ岳・鍋割山縦走の詳細解説

＼おすすめポイント／

富士山などの素晴らしい展望
都心からのアクセスに優れる
初級者でも楽しめる比較的安全なルート

モデルプラン	1日目歩行時間:6時間45分大倉～駒止茶屋～堀山の家～塔ノ岳～金冷シ～鍋割山～二俣～大倉
山と高原地図	《ヤマプラ》 http://yamare.co/STd1NI
コース概要	大倉バス停で降車して大倉尾根へ向けて歩き出す。大倉尾根は通称「バカ尾根」とも呼ばれ、その尾根はいくつかのパートに分かれている。下部は比較的歩きやすく、見晴茶屋まではハイキング感覚で登ることができるだろう。見晴茶屋を過ぎると道はにわかに傾斜を増し、またこの尾根特有の階段も多く現れるようになる。ただし、駒止茶屋から堀山の家間は唯一と言ってもいい歩きやすい緩傾斜地が続く。堀山の家から花立山荘間が大倉尾根の核心部となるであろう。天に上り詰めるように続く階段は歩幅が合わない場合が多く、また傾斜も強いので苦労するところだ。花立山荘からは積雪も増して雪山の様相となる。山頂直下に階段があるが、山頂まではわずかな距離なので頑張ろう。塔ノ岳（尊仏山荘）の山頂では大パノラマが広がり、また夜景も美しい。山頂を辞して鍋割山稜に向かう。金冷シから鞍部へ緩く下ると大丸への登り返しとなる。大丸からは緩やかな尾根道となり、小丸尾根分岐を通過すると小丸に到着する。ここから緩く鞍部まで下ると、いよいよ鍋割山への登りとなる。偽ピークを越えてしばらく登れば鍋割山荘の屋根が見えてくる。鍋割山は多くの人で賑わうピークだ。大倉への下山は、鍋割山の山頂から一気に下ることになる。後沢乗越の分岐は左に進み、ミズヒ沢出合から本沢を渡れば二俣に到着する。ここから大倉までは約4kmの長い林道歩きになる。
計画書提出先	神奈川県警察本部または秦野警察署地域課 ※登山口に登山計画書提出ポストあり
宿泊	なし
交通	小田急小田原線渋沢駅より神奈川中央交通（大倉行き：210円）にて大倉バス停へ。
駐車場	大倉周辺に有料（1日500円）の駐車場多数あり。
アドバイス	登山道はよく整備されている。雨天後や霜が下りた時はぬかるむことが多いので転倒に注意したい。 12月後半になると積雪を見る場合があるので事前の情報収集を心掛けよう。
サブコース	逆コースでも時間的に大きな差はない。
エスケープルート	小丸尾根は迷いやすい箇所があるのでエスケープには不向きだ。
入浴	《湯花楽》登山口から最寄りの入浴施設だが、夕刻は混み合うので早めに到着したい。 http://www.yukaraku.com/hadano/
おすすめ周辺情報	《カフェレスト・スプレッドイーグル》レトロ感いっぱいのアメリカンスタイルのカフェレストラン。 http://www.geocities.jp/caferest_spreadeagle/ 《カバブハウス》本場の料理人による本格的なインド料理を楽しめる店。 http://kababhouse.jp/ 《くりはら》蕎麦の名店。古民家を改装した店舗は雰囲気もよく落ち着ける。 http://www.ac.auone-net.jp/~kurihara/ 《キグスカフェ》渋沢駅前のカフェ。素晴らしいラテアートと美味しいスイーツを楽しめる店だ。 https://kikskaffe.wordpress.com/

大倉バス停から登山開始。
近くには有料駐車場が多数ある。

バス停前のどんぐりハウスには登山ポストが設置されているのでここで登山届を提出する。

しばらく車道を歩けば丹沢国定公園の看板が建つ分岐に到着する。
ここを左に進み大倉尾根を目指す。

登山口には「丹沢クリステル」と呼ばれる人形が設置されている。

幅の広い歩き易い登山道が続く。
この辺りは傾斜も緩くバカ尾根のいわれを感じることはできない。

観音茶屋に到着する。
（不定期で営業していない場合もあり）

観音茶屋からは尾根の右手を緩やかにトラバースしながら進む。

大観望との分岐。
ここは大倉高原山の家方面に進む。

鳥居をくぐると大倉高原山の家に到着だ。

ここからは相模湾を一望できる。

大倉高原山の家からしばらく登ると休憩適地となる雑事場ノ平に到着する。

雑事場ノ平で大倉尾根に乗り上がる。
気持ちのよい尾根道を進めば見晴茶屋まではわずかな距離だ。

見晴茶屋に到着。
（不定期で営業していない場合もあり）

ここからが大倉尾根（バカ尾根）の登りとなる。
単調で不規則な階段を登っていく。

木道部分は歩きやすく快適だが濡れていると滑るので注意が必要だ。

一本松を過ぎると傾斜が緩みテーブルが設置された平坦地に到着する。

やや急な登りを終えると駒止茶屋を通過する。
ここは休業のことが多い。

富士山が見え始めるのはこの辺りからだ。

駒止茶屋と堀山の家間は唯一と言ってもいい緩傾斜帯で平坦基調の道が続く。

堀山の家に到着する。

堀山の家からは急登が続く。
ここから花立山荘までの間が大倉尾根で一番きつい所だ。

空に向かって伸びる階段。
歩幅が合わずに苦労する人も多いはずだ。

振り返れば相模湾の大パノラマが広がる。

鹿除けの柵に沿って単調な道を登って行けば間もなく花立山荘だ。

「おしるこ」の旗が目立つ花立山荘に到着する。
年によってはこの辺りから雪が目立ち始める。

おしるこは400円。
暖かく甘い物は気力回復に最適だ。

馬の背の稜線を進む。
積雪時は4-6本のアイゼンがあると安心だ。

稜上は狭い箇所もあるので足元には注意したいところだ。

崩落個所の迂回路は急な階段がある。
凍結時は転倒に注意。

鍋割山稜との分岐となる金冷シを通過する。

山頂に向けて最後の階段を登る。
なお階段が雪で埋まっていない場合はアイゼンは外して登ろう。

階段を登り切ってわずかに進めば塔ノ岳山頂に到着する。
ここまでの苦労が報われる大展望が待っている。

東京都心方面。
新宿などの都心部からスカイツリーまではっきりと目視できる。

逆方向には小田原の街並みから真鶴半島を一望。
相模湾には初島・大島・利島が浮かぶ。

山頂を後にして金冷シまで戻り鍋割山へ向かう。

金冷シから鞍部へ下ると大丸への登り返しだ。
短いが急な登りとなる。

大丸の山頂に到着する。
特徴のない平凡なピークだ。

大丸から緩やかに下り尾根道を進むと小丸尾根分岐を通過する。

分岐からも緩やかな道をたどる。
しばらく進むと小丸の山頂に到着する。

小丸から鞍部へ下ると鍋割山への登りとなる。
偽ピークを越えてしばらく登れば鍋割山荘が見えてくる。

鍋割山の山頂に到着。
休日は多くの人で賑わうところだ。

時間に余裕があれば鍋割山荘名物の「鍋焼きうどん」を食べるのもいいだろう。

山頂から大倉を目指して下山を開始する。
雪や霜が融ける時間帯はぬかるむことが多いので転倒に注意したい。

後沢乗越まで一気に下る。

後沢乗越は栗ノ木洞方面との分岐点になる。
ここは左へ進みミズヒ沢出合へ下る。

沢の源頭を右手に見ながら下るとミズヒ沢出合だ。

本沢を渡りしばらく進めば二俣に到着する。
ここからは西山林道を大倉へ向かう。

二俣から大倉までは約4kmの林道歩きだ。

【入浴】
最寄りの入浴施設は「湯花楽」がおすすめ。
夕刻は混み合うので早めに到着したい。

【おすすめ周辺情報】
「カフェレスト・スプレッドイーグル」はレトロ感いっぱいのアメリカンスタイルのカフェレストラン。
どの料理も美味しい。

【おすすめ周辺情報】
「カバブハウス」は本格的なインド料理を楽しめる店だ。

【おすすめ周辺情報】
「くりはら」は蕎麦の名店。
古民家を改装した店舗は雰囲気もよく落ち着ける。

【おすすめ周辺情報】
渋沢駅前にある「キグスカフェ」は素晴らしいラテアートを楽しめる。
（リクエスト可）

【おすすめ周辺情報】
生パスタなどの食事からパンケーキやパイなどのデザートまで楽しむことができる。

※上記の情報は記事更新日（2017年12月01日）時点の情報です。最新の情報については、出発前に現地の各関係機関にお問い合わせいただく事をおすすめします。

※本記事内にて各山域に生息する動植物の紹介を行う場合がありますが、自然保護区域への立ち入りや希少生物の採取・捕獲・譲渡・販売等は、法令により禁じられています。多くの方が自然を楽しみながら登山ができるよう、動植物の保護にもご協力ください。