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ルートID: r1092 中級 1泊2日 富士・御坂 令和最初の夏山特集~後編

【令和最初の夏山特集~後編】富士山(吉田口一合目から)
ふじさん

濃い緑山行に最も適した時期 薄い緑山行に適した時期
1月
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10月
11月
12月
日本一の山「富士山」。
富士山駅より富士詣に利用されていた歴史ある古道をたどって山頂を目指すルートです。みなさんが思い描いている富士登山のイメージとは少し違った山行を楽しむことができるでしょう。
※2019年07月11日更新
ルート長27.7km
登り標高差2966m
下り標高差1464m
行程概要: 北口本宮冨士浅間神社(850m) → 大塚丘(891m) → 中の茶屋(1098m) → 林道富士線 起点 → 馬返し(1450m) → 大文司屋@富士山吉田口登山道馬返し(1450m) → 吉田口一合(1520m) → 吉田口二合(1700m) → 吉田口三合(1840m) → 吉田口四合大黒天(2050m) → 吉田口四合五勺御座石浅間神社(2150m) → 吉田口五合(2305m) → 佐藤小屋(2230m) → 里見平★星観荘 → 里見平★星観荘 → 花小屋(2700m) → 日の出館(2720m) → 七合目トモエ館(2740m) → 鎌岩館(2790m) → 富士一館 → 本七合目鳥居荘 → 東洋館 → 太子館 → 蓬莱館 → 白雲荘(3200m) → 元祖室(3250m) → 本八合目 富士山ホテル(3400m) → 本八合目トモエ館 → 須走口・吉田口登山道 八合五勺(3450m) → 御来光館(3450m) → 須走口・吉田口登山道 九合目(3580m) → 吉田口・須走口頂上(3710m) → 扇屋(3718m) → 吉田・須走ルート下山口(3710m) → 富士山頂上 山口屋(3740m) → 扇屋(3718m) → 吉田口・須走口頂上(3710m) → 扇屋(3718m) → 富士山頂上 山口屋(3740m) → 成就岳(3735m) → 御殿場口頂上(3700m) → 駒ヶ岳(3722m) → 富士山(3776.14m) → 富士宮口頂上(3720m) → 駒ヶ岳(3722m) → 御殿場口頂上(3700m) → 成就岳(3735m) → 富士山頂上 山口屋(3740m) → 須走口登山道 八合目(3270m) → 獅子岩(2640m) → 吉田口六合目・富士山安全指導センター(2390m)

【富士山】富士山(吉田口一合目から)の詳細解説

\ おすすめポイント /
  • 日本で一番高い頂を目指す
  • 富士詣での歴史が色濃く残る古道をたどる
  • 山頂からの大展望
  • 日本百名山
モデルプラン
1日目
歩行時間:8時間45
富士山駅〜本宮富士浅間神社〜中の茶屋〜馬返〜吉田口三合〜佐藤小屋(五合)〜六合〜東洋館(七合上)
2日目
歩行時間:7時間40
東洋館(七合上)〜八合〜九合〜吉田口山頂〜富士剣ヶ峰〜お鉢巡り〜下山路〜富士吉田口五合目
登山計画書作成 《ヤマレコらくルート》
http://yamare.co/fGyg7S
山と高原地図 《ヤマプラ》
http://yamare.co/dlPC55
コース概要 1日目は富士山駅から七合目を目指して登る。
富士吉田の街を進み、本宮富士浅間神社から登山を開始する。しばらくは整備された吉田口遊歩道を進み中の茶屋、馬返と緩やかに登っていく。
馬返から下界との結界となる石造鳥居をくぐると登山道らしい道となる。
五合目直下で滝沢林道と交わり佐藤小屋を通過すれば、いよいよ森林限界を越えて正面に富士山を望むようになる。
砂礫の道から岩混じりに急登になれば七合目の小屋群を通過する。
宿泊予定の東洋館は、七合目の最上部に位置している。
2日目は山頂でご来光を迎えたいので、午前2時頃までには出発したい。
夏期の名物とも言える大渋滞の中を進むが、危険なので無理に追い越したり登山道から外れて歩くことは慎みたい。
渋滞の流れに身を任せて登れば、やがて吉田口の山頂へと導かれる。
日本最高所の剣ヶ峰までは往復で2時間弱、帰りの時間を考えながら行動するといいだろう。
下りはひたすら砂礫混じりの道を下るが、砂埃がひどく喉を傷めるのでマスクを装着することをおすすめする。
計画書提出先 山梨県警察本部または富士吉田警察署地域課。
※登山口に登山ポストあり。
宿泊 東洋館:0555-22-1040
http://www.fuji-toyokan.jp/
交通 富士急行大月線富士山駅より。
※本宮富士浅間神社までバスを利用することも可能。
駐車場 富士山駅周辺に有料駐車場多数あり。
アドバイス 高山病には要注意だ。頭痛や吐き気の症状が出たら酸素を吸うのではなく下山しよう。
※高山病になってからの酸素吸入はその場凌ぎでしかない。高度を下げることが一番の特効薬だ。
初日は七合五勺の東洋館泊りとしたが体力に応じて調整するといいだろう。
下りは砂埃で喉を傷めるのでマスクを用意しておくとよい。
サブコース 特になし。
エスケープルート 特になし。
入浴 《ふじやま温泉》
富士急ハイランドの隣にある日帰り温泉施設。高速のICに近く利便性に優れた立地条件だ。
https://www.fujiyamaonsen.jp/
おすすめ周辺情報 《くれちうどん》
地元の人にも人気の吉田うどん店。吉田うどんの特徴でもある腰の強さが生かされたつけうどんは満足できる一品だ。
http://kurechiudon.web.fc2.com/
《麺許皆伝》
テレビなどにも多く登場する人気店。トッピングは名物のちくわ天がおすすめ。
http://menkyokaiden.client.jp/
《司食堂》
河口湖町にある昔ながらの食堂。ここのカツは衣に独特の味わいがあり美味しい。カツカレーもおすすめの一品。
https://goo.gl/maps/sPhUnK7Gucu4bgsc9
《支那そば 大喜》
地元の人に愛される老舗の中華そば店。優しい味わいの中華そばとやや濃い目に味付けされた炒飯との相性が絶妙。
https://goo.gl/maps/W7nWLW8Mn54mo84VA
《マスコット》
富士吉田はパフェの街としても知られている。ここは珈琲とパフェの専門店で下山後に欲しくなる甘味を十分に堪能できる。
https://goo.gl/maps/6t9Ee4qUJhtcfS7k6
1
【1日目】
歩き始めは富士急行の富士山駅からとなる。
新宿発の始発電車に乗ると大月乗り換えで8時前に到着することができる。
2
富士山駅からわずかに進めば金鳥居の交差点だ。
ここは右手に進み本宮冨士浅間神社へと緩やかに登っていく。
3
富士山駅から30分ほどで本宮冨士浅間神社に到着する。
4
境内は厳かな雰囲気が流れる。
奥に見えているのは大鳥居と随神門だ。
5
拝殿の右脇から道標に従って進み登山門を通過するといよいよ富士登山が始まる。
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五合目までは吉田口歩道として整備されている。
要所に道標が設置されており迷うことはないだろう。
7
馬返まで続く舗装路に沿って遊歩道が続く。
8
本宮冨士浅間神社から1時間半ほど進むと中の茶屋に到着する。
うどんなどの軽食や飲料水などの販売をしている休憩適地だ。
9
わずかに舗装路を進むと再度吉田口歩道の入口が現れる。
ここから躑躅原・大石茶屋跡と通過して馬返へ向かう。
10
中の茶屋から1時間半前後で馬返を通過する。
登山時間を短縮するのであればここまでバスや自家用車を利用するのもひとつの方法だ。
11
馬返からわずかに進むと大文司屋(明大山荘)を通過する。
夏の期間のみ休憩処として営業している。
12
下界との結界となる石造鳥居を通過する。
鳥居の脇にはユーモラスな顔をした猿が祀られている。
13
馬返から20分ほどで一合目(鈴原神社)を通過する。
この建物は1840年代に建てられたもので富士信仰を色濃く残す遺構となっている。
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一合目を過ぎると徐々に登りの傾斜が増してくる。
15
一合目から40分ほどで二合目の富士御室浅間神社に到着する。
社殿は倒壊しており危険なので近寄らないよう注意したい。
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二合目から10分ほど登ると細尾野林道を横切る。
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三合目(茶屋跡)までは二合目から20分ほどの距離だ。
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三合目からは石畳の道を交えながら登り四合目を通過する。
四合五勺の井上小屋を過ぎるとまもなく五合目に到着だ。
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旧五合目となる不動小屋跡に到着。
現在の五合目となる佐藤小屋まではさらに15分ほど歩くことになる。
20
五合目を通過すると滝沢林道のつづら折れ区間をショートカットする道となる。
21
富士山駅から6時間ほどで五合目に建つ佐藤小屋に到着する。
宿泊も可能なので体力に応じて泊まる小屋を決めたい。
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佐藤小屋から30分ほど登ると富士スバルライン五合目からの登山道と合流し六合目に到着する。
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六合目からは砂礫混じりの道をつづら折れで七合目へと登っていく。
24
足元が岩場に変わると七合目に連なる小屋群が見えてくる。
宿泊予定の東洋館はこの最上部にある。
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七合目の標高は2,700m。
富士山駅からの標高差は約2,000mとなる。
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七合目上部の富士一館(2,800m)を通過する。
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本七合の鳥居館(2,900m)は赤い鳥居が目印だ。
遠くからでも目立つので行程の目安にするといいだろう。
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富士山駅から9時間弱の行程で宿泊地となる東洋館(3,000m)に到着する。
29
東洋館はとても綺麗な山小屋で快適に過ごすことができる。
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富士山の小屋と言えばカレーライスがメインだがここはハンバーグを提供する。
高度のことを考えるとおすすめできないが生ビールもある。
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さらに快適に過ごすのであれば個室の予約をおすすめする。
また寝具にはノースフェイスのシュラフが使われており清潔に保たれている。
翌日に備えて夕食を食べたら早めに就寝しよう。
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【2日目】
翌日はご来光を山頂で見る時間に合わせて出発したい。
おおよそ1時半〜2時の出発と考えていいだろう。
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登山道は山頂を目指す登山者の列が連なる。
無理な追い越しは事故の危険性があるので慎みたい。
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渋滞も悪いことばかりではない。
ゆっくりとしたペースとなるので高度順応し易く高度障害を起こす確率が下がる。
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渋滞の流れに身を任せて登れば3時間ほどで吉田口の山頂に到着する。
ここでご来光を見ることとしよう。
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富士山頂からの展望。
東京都心から横浜までの夜景が輝く。手前には丹沢の山々と山中湖・更には登山者が灯すヘッドランプの列が美しい。
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奥秩父や八ヶ岳のシルエットが浮かび上がる時間になれば間もなくご来光が現れる。
山頂付近は真夏でもかなり冷え込むので防寒対策はしっかりとしたい。
38
富士山から見るご来光は幻想的で特別な時間だ。
39
富士吉田口の山頂に立つ富士山頂上の碑。
ここも多くの人で賑わうところだ。
40
山頂から望む槍・穂高連峰と甲斐駒ヶ岳。
条件が整えば大槍(槍の穂先)まではっきりと目視できる。
41
多くの人で混雑する吉田口山頂から最高所となる剣ヶ峰を目指す。
42
雲上の登山道を進み剣ヶ峰を目指す。
高度の影響で苦しいところだがゆっくり慌てずに進もう。
43
富士宮口からの登山道と合流すると気象観測の役目を終えた富士山レーダーと馬ノ背が見えてくる。
44
剣ヶ峰に向けて馬ノ背を登る。
足元がザレており滑りやすく傾斜も強いので登りにくい。ここが最後の頑張りどころだ。
45
富士山レーダーの直下からは渋滞することもある。
下りの時間を考えて行動することが肝要だ。
46
日本の最高峰となる富士山剣ヶ峰に到着。
全てが自分の足元になる瞬間だ。
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青木ヶ原樹海に投影される「影富士」。
奥には南アルプス南部の聖岳や光岳・笊ヶ岳や毛無山を望む。
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山頂での滞在を楽しんだら砂走り下山口から五合目へ下り始める。
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八合目にある砂走りと吉田口との分岐点。
ここで間違えると須走(御殿場方面)へ下ってしまうので十分注意したい。
50
富士山の下りは長く厳しい。
靴擦れを予防するため定期的に登山靴の紐が緩んでいないか結びをチェックしよう。
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七合目まで下ると下山口のトイレがある。
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六合目上まで下ると五合目に向けてトラバース気味の道となる。
ここから緩やかに下り登り返せば五合目に到着する。
53
砂走り下山口から3時間強で富士スバルライン五合目に下山できる。
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【入浴】
「ふじやま温泉」は富士急ハイランドの隣にある日帰り温泉施設。
高速のICに近く利便性に優れた立地条件だ。
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【おすすめ周辺情報】
「くれちうどん」は地元の人にも人気の吉田うどん店。
吉田うどんの特徴でもある腰の強さが生かされたつけうどんは満足できる一品だ。
56
【おすすめ周辺情報】
テレビなどにも多く登場する「麺許皆伝」でも美味しい吉田うどんを味わえる。
トッピングは名物のちくわ天がおすすめ。
57
【おすすめ周辺情報】
「司食堂」は河口湖町にある昔ながらの食堂。
ここのカツは衣に独特の味わいがあり美味しい。カツカレーもおすすめの一品。
58
【おすすめ周辺情報】
「支那そば 大喜」は地元の人に愛される老舗の中華そば店。
優しい味わいの中華そばとやや濃い目に味付けされた炒飯との相性が絶妙。
59
【おすすめ周辺情報】
富士吉田はパフェの街としても知られている。
「マスコット」は珈琲とパフェの専門店で下山後に欲しくなる甘味を十分に堪能できる店だ。
※上記の情報は記事更新日(2019年07月11日)時点の情報です。最新の情報については、出発前に現地の各関係機関にお問い合わせいただく事をおすすめします。

※本記事内にて各山域に生息する動植物の紹介を行う場合がありますが、自然保護区域への立ち入りや希少生物の採取・捕獲・譲渡・販売等は、法令により禁じられています。多くの方が自然を楽しみながら登山ができるよう、動植物の保護にもご協力ください。
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