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ルートID: r1094 中級 1泊2日 槍・穂高・乗鞍 2018年10月

奥又白池
おくまたじろいけ

濃い緑山行に最も適した時期 薄い緑山行に適した時期
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11月
12月
穂高連峰の紅葉を楽しみながら「穂高の瞳」と呼ばれる奥又白池を目指します。
湖面に彩り鮮やかな紅葉を映し出す一方、ナイロンザイル切断事件を扱った小説「氷壁」の舞台となった前穂高岳4峰正面壁を望む荒々しい一面も併せ持っています。
※2018年10月01日更新
ルート長20.1km
登り標高差976m
下り標高差976m
行程概要: 河童橋(1510m) → 河童橋(1505m) → 明神館(1530m) → 徳本口(1545m) → 徳沢公衆トイレ(1558m) → 新村橋(1577m) → 中畠新道分岐(1880m) → 奥又白池(2470m) → 中畠新道分岐(1880m) → 新村橋(1577m) → 徳沢公衆トイレ(1558m) → 徳本口(1545m) → 明神館(1530m) → 河童橋(1505m) → 河童橋(1510m) → 上高地バスターミナル(1504m)

【槍・穂高連峰】奥又白池の詳細解説

\ おすすめポイント /
  • 神秘的な景観と美しい紅葉
  • 喧騒とは無縁の静けさ
  • 小説の舞台ともなった前穂東壁の眺め
モデルプラン
1日目
歩行時間:2時間
上高地バスターミナル〜明神〜徳澤
2日目
歩行時間:8時間30
徳澤〜松高ルンゼ出合〜中畠新道〜奥又白池〜往路下山〜徳澤園〜明神〜上高地バスターミナル
コース概要 上高地バスターミナルから歩き始める。
初日は徳沢までとなる。上高地からはほぼ平坦な遊歩道を7km弱歩くと徳澤園に到着する。
2日目は奥又白池へと向かう。
徳澤より横尾方面に向かうと程なく左手に新村橋が現れる。これを渡り梓川の右岸林道をしばらく進む。
林道の終点から針葉樹林帯の道を緩やかに登ると、やがて草付きの気持ちの良い河原沿いの道となる。ここからわずかに進めば奥又白の分岐だ。
樹木が生い茂る顕著な尾根に取付くが、最初から岩場混じりの急登が続く。
やがて左手から松高ルンゼを合わせると、足元が落ち着かないガレ場の登りとなる。このガレを右手から大きく回り込むように進めば奥又白池に到着する。
下りは往路を戻るが、滑落や転落などには十分に注意したい。
山と高原地図 《ヤマプラ》
http://yamare.co/jBZJ2W
計画書提出先 長野県警察本部または松本警察署地域課
※上高地バスターミナルに登山計画書提出ポストあり
宿泊 徳澤園 / 0263-95-2508
http://www.tokusawaen.com/
交通 《松本方面から》
松本電鉄新島々駅よりアルピコ交通バス(上高地バスターミナル行き:1,950円)にて上高地バスターミナルへ。
沢渡よりアルピコ交通バス(上高地バスターミナル行き:1,250円)にて上高地バスターミナルへ。
《高山・平湯温泉方面から》
JR高山本線高山駅より濃飛バス(新穂高温泉行き:1,570円)にて平湯温泉バス停へ。
平湯温泉バス停より濃飛バス(上高地行き:1,160円)にて上高地バスターミナルへ。
駐車場 上高地までは車の乗り入れが禁じられているので、沢渡の各駐車場に停めることになる。(1日600円〜)
アドバイス 奥又白池へ上がる中畠新道は通常の整備が整ったルートではない。落石や転落に要注意だ。
松高ルンゼは一見すると楽に登れそうだが登攀装備のない場合には安易に取り付くべきではない。
日程に余裕があれば2日目に奥又白池を往復して徳澤園に連泊するといいだろう。
徳澤のキャンプ場は整備の行き届いたところなのでテント泊もいいだろう。
サブコース 特になし。
エスケープルート 特になし。
入浴 《小梨の湯》
帰路の途中にあり利便性が高い。早い時間から営業しているのも魅力のひとつだ。
http://www.nihonalpskankou.com/
おすすめ周辺情報 《嘉門次小屋》
囲炉裏端で焼かれる岩魚の塩焼きが絶品。定食でもいただくことができる。
https://kamonjigoya.wordpress.com/
《十字路》
リーズナブルながらもボリューム満点の洋食が美味しい。昔からのファンも足繁く通うレストランだ。
https://goo.gl/maps/mPjjEEo1DoE2
《レストラン・ポム》
街の洋食屋といった趣。おすすめは手作りのハンバーグとオムライス。どちらも美味しい絶品だ。
https://goo.gl/maps/joUdNB6uuA12
《ブロート・ヒューゲル》
国内でも屈指のドイツパン店と言われている。小麦やライ麦の栽培から関わり石窯で焼かれるパンは逸品揃いだ。
http://brot-hugel.sakura.ne.jp/index.html
1
【1日目】
初日は上高地から出発する。
徳澤までは上高地を昼過ぎに出発しても十分に間に合う距離だ。
2
河童橋は多くの登山者・観光客で賑わう。
この周辺の紅葉は例年だと10月中〜下旬となる。
3
河童橋から奥穂高岳・岳沢方面を望む。
カラマツと草紅葉の紅葉が素晴らしい。運がよければ稜線付近に雪をまとった三段紅葉を見ることができるだろう。
4
上高地から徳澤までは7km弱のハイキング。
ほとんど平坦な道でのんびりと歩くことができる。
5
右手によく整備されたキャンプ場が見えればまもなく徳澤に到着する。
6
上高地から2時間ほどで凛とした構えの徳澤園に到着。
今日はここで1泊となる。
7
徳澤園は山小屋と言うよりも旅館と言った方が正しいかもしれない。
館内の設備は整い夕食は極めて豪華だ。
8
暖炉がある談話室は広く快適だ。
9
入浴の後には徳澤園の名物「ソフトクリーム」もおすすめだ。
10
【2日目】
翌日は朝食を頂いてから出発する。早い時間に上高地へ戻りたい場合には予め弁当などを頼んでおくといいだろう。
11
徳澤園から横尾方面へわずかに進むと新村橋に到着する。
この橋を渡って梓川の右岸へ向かう。
12
正面に前穂高岳東壁を見ながらしばらくは作業用の林道をたどる。
13
奥又白谷登山口よりパノラマコースを登っていく。
下部は針葉樹林帯の緩やかな登りだ。
14
樹林帯を抜けると奥又白谷の右岸沿いを進むようになる。
正面には前穂高岳北尾根の4峰正面壁が屏風のように立ち広がる。
15
松高ルンゼの出合となるパノラマコース・中畠新道の分岐に到着する。
大きな岩に矢印がペイントされているので見落とさないようにしたい。
16
中畠新道へはイタドリの藪をかき分けて松高ルンゼ押し出しのガレを登る。
右手に見える尾根が中畠新道の登路となる。
17
中畠新道の取付きは熊本登高会の慰霊レリーフ脇だ。
ここは岩壁となっているが難しくはない。岩がやや脆いので注意して登ろう。
18
中畠新道は急登が続く。
ここは一般的な整備がされていない道なので藪がうるさい箇所もある。
19
しばらく登れば左側に松高ルンゼの景観が広がる。
松高ルンゼは一見簡単に登れそうに見えるが中間部はやや難しい。登攀具なしで取り付くのは慎みたい。
20
中畠新道の中間部を登る。
左手は切れ落ちているので滑落・転落に注意したい。
21
左側の松高ルンゼが浅くなるとダケカンバとナナカマドの紅葉が美しい道となる。
22
足元がガレ場になると疎林帯の広場に出る。
正面には迫力の前穂東壁と4峰正面壁がそびえる。
23
松高ルンゼの源頭を左手に回り込むように進む。
灌木帯に入ればまもなく奥又白池だ。
24
灌木帯を抜けると正面に奥又白池が広がる。
徳澤から通常であれば約2時間半〜3時間ほどで到着することができる。
25
奥又白池から望む前穂東壁と4峰正面壁。
ナイロンザイルの破断事故を題材にした小説「氷壁」の舞台となったところだ。
26
草紅葉に彩られるA沢押し出し。ここは樹木以外の紅葉も美しい。
27
背後には常念岳・大天井岳方面の眺望が広がる。
28
帰路は往路をそのまま下山する。
中畠新道は急な下りが続くので滑落や転落・落石に注意したい。
29
静寂の奥又白池から喧騒の上高地へ下山。
この時期はバス待ちで予期せぬ時間を食うことがあるので注意しよう。
30
【入浴】
「小梨の湯」は帰路の途中にあり利便性が高い。
早い時間から営業しているのも魅力のひとつだ。
31
【おすすめ周辺情報】
「嘉門次小屋」では岩魚の塩焼きが頂ける。
お腹の空き具合によっては定食にすることも可能だ。
32
【おすすめ周辺情報】
国道沿いにある「十字路」はリーズナブルながらもボリューム満点の洋食が美味しい。
昔からのファンも足繁く通うレストランだ。
33
【おすすめ周辺情報】
街の洋食屋といった趣の「レストラン・ポム」でのおすすめは手作りのハンバーグとオムライス。
どちらも美味しい絶品だ。
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【おすすめ周辺情報】
「ブロート・ヒューゲル」は国内でも屈指のドイツパン店と言われている。
小麦やライ麦の栽培から関わり石窯で焼かれるパンは逸品揃いだ。
※上記の情報は記事更新日(2018年10月01日)時点の情報です。最新の情報については、出発前に現地の各関係機関にお問い合わせいただく事をおすすめします。

※本記事内にて各山域に生息する動植物の紹介を行う場合がありますが、自然保護区域への立ち入りや希少生物の採取・捕獲・譲渡・販売等は、法令により禁じられています。多くの方が自然を楽しみながら登山ができるよう、動植物の保護にもご協力ください。
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