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ルートID: r1158 中級 日帰り 東海 2019年6月

三周ヶ岳
さんしゅうがたけ

濃い緑山行に最も適した時期 薄い緑山行に適した時期
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
神秘の湖「夜叉ヶ池」から藪に覆われた尾根をたどり山頂を目指します。
例年であれば6月初旬に林道が開通し登山口までのアプローチが可能になります。入山の機会に恵まれれば手付かずの自然と多くの花々に癒される登山を楽しむことができます。
※2019年05月30日更新
ルート長8.7km
登り標高差806m
下り標高差806m
行程概要: 夜叉ヶ池登山口 → 夜叉ヶ池(1110m) → 夜叉ヶ池(1110m) → 1230m小ピーク(三周ヶ岳)(1230m) → 三周ヶ岳(1292.02m) → 1230m小ピーク(三周ヶ岳)(1230m) → 夜叉ヶ池(1110m) → 夜叉ヶ池(1110m) → 夜叉ヶ池登山口

【三周ヶ岳】三周ヶ岳の詳細解説

\ おすすめポイント /
  • 多く種類の花々を愛でる
  • 夜叉ヶ池の固有種「ヤシャゲンゴロウ」を観察
  • 手付かずの自然を楽しむ
モデルプラン
1日目
歩行時間:7時間
夜叉ヶ池登山口〜大トチ〜夜叉ヶ池〜三周ヶ岳〜往路下山〜夜叉ヶ池登山口
登山計画書作成 《ヤマレコらくルート》
http://yamare.co/SXznBl
コース概要 夜叉ヶ池登山口から歩き始める。
序盤は沢沿いの爽やかな道を進む。登山道の脇にはササユリやコアジサイが咲いており、花を愛でながら歩くのもいいだろう。
川床が登山道と同じ高さになると板谷の大トチを通過する。
ここから夜叉ヶ池まではブナの原生林をたどる急登が続く。
夜叉ヶ池に到着したら三周ヶ岳を目指そう。ここからは背丈ほどの笹藪がうるさいが、様々な花を見ることができる。
小ピークを越えて、さらに藪をかき分けて進めば三周ヶ岳の山頂に到着する。
登山口から約4時間ほどの行程だ。
下りは往路と同じ道を登山口まで戻ろう。
計画書提出先 福井県警察本部または越前警察署地域課
※登山口に登山計画書提出ポストあり
宿泊 なし。
交通 JR北陸本線今庄駅より南越前町住民利用バス(広野上行き:100円)にて広野上バス停へ。
※広野上バス停より登山口まで徒歩約80分。
※土曜日の利用には予約が必要だ。詳しくは下記を参照のこと。
https://www.town.minamiechizen.lg.jp/kurasi/101/119/p001020.html
※日曜日は運行していない。
駐車場 岩谷林道終点に駐車場あり。
アドバイス 意外と時間の掛かる山なので早出を心掛けよう。
夜叉ヶ池には希少な昆虫が生息している。木道以外を歩くことは慎むこと。
夜叉ヶ池から三周ヶ岳までは背丈ほどの笹藪が続く。道を見失わないよう注意が必要だ。
サブコース 岐阜県側からのルートは変化に富んでいて楽しいが道路の開通時期が未定である。
(2019年6月現在)
エスケープルート 特になし。
入浴 《今庄365温泉 やすらぎ》
今庄365スキー場にある日帰り温泉施設。登山口からは遠いが周辺では通年営業している唯一の入浴施設だ。
https://www.imajyo365.com/yasuragi/
おすすめ周辺情報 《おばちゃんの店》
大根卸しに鰹節・葱といったシンプルな薬味でいただく越前蕎麦の店。蕎麦はもちろん美味いが厚揚げはここのおすすめの一品。
http://hotimajo.jp/
《越前地磯亭》
南条スマートインタージェンジ内にある海鮮料理店。リーズナブルでボリューム満点の海鮮丼がいただける。
https://goo.gl/maps/qpnpjbYKBp6iaYc49
《ボルガ食堂》
こちらも南条スマートインター内にある洋食店。周辺のB級グルメ「ボルガライス」はオムライスの上に乗ったヒレカツにデミグラスソースをかけていただく。
https://goo.gl/maps/bmQBG7hXLqM7UfA49
《ピッツェリア ロッソ》
旬の食材にこだわった薪火焼きのピザが味わえる。混み合うこともあるので状況を事前に確認した方がいいだろう。
https://rosso2018.amebaownd.com/
《Coffee&bread 木ノ芽》
今庄駅近くのカフェ。落ち着いた雰囲気の古民家でゆったりとした時間が過ごせる。
https://www.facebook.com/coffeebreadkinome
1
岩谷林道終点にある夜叉ヶ池登山口(夜叉龍神社)から歩き始める。
2
しばらくは気持ちの良い沢沿いの道をたどる。
3
登山道脇に咲くササユリ。
一般的には「ヤマユリ」と呼ばれる種類で日本各地で見ることができる。百合らしい強い芳香が特徴。
4
日本の固有種で甘い芳香が特徴のコアジサイ。
一般的なアジサイに見られる顎(がく・装飾花)を持たない。
5
こちらはヤマボウシ。
秋になると赤く甘い集合果をつける。地方によってはこの実を果実酒にする。
6
道はやがて深い谷に沿ってトラバース気味に進む。
左側はかなりの急斜面なので転落や滑落に注意したい。
7
川床が登山道と同じ高さまで登ってくると沢から離れ急な尾根道を進むようになる。
8
林野庁が定める「森の巨人たち百選」に選定されている岩谷の大トチを通過する。
推定樹齢は約400年という古木だ。
9
日本の固有種で水辺の湿地帯に咲くミズタビラコ。
花の直径は2mm~3mm程と小さいが美しく整った形をしている。
10
山菜として珍重されるオオバギボウシ。
食用とする地方ではウルイと呼ばれ若芽を摘んでお浸し・天婦羅・油炒め・サラダなどにする。
11
ツルアリドオシは日当たりのない暗所に小さな花を咲かせる。
目立たず見逃すことの多い植物だ。
12
登山口から2時間ほどの登りで夜叉ヶ池に到着する。
池の周りには木道が設置されている。
13
夜叉ヶ池に限定生息するヤシャゲンゴロウは環境庁レッドリストの絶滅危惧IB類(EN)の指定を受けている。
また種の保存法にて国内希少野生動植物種にも選定されている。
14
ヤシャゲンゴロウの天敵アカハライモリも多く生息する。
ヤシャゲンゴロウの幼齢期とモリアオガエルの幼生時期が重なるためヤシャゲンゴロウの減少が抑えられている。
15
アマガエルに似るモリアオガエルには黒い帯模様がない。
16
モリアオガエルの一番の特徴は水中ではなく近くの樹木などに産卵することだろう。
夜叉ヶ池でも見ることができる。
17
夜叉ヶ池を出発して三周ヶ岳へ向かう。
ここから道は笹に覆われている。登山道は整備されていないので注意深く進むようにしたい。
18
わずかに登れば夜叉ヶ池を一望する地点を通過する。
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サラサドウダンはツツジの仲間。
日本の固有種で花言葉は「明るい未来」だ。
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雪解けと共に一斉に開花するイワカガミ。
亜種や変種が多いがどの種類(コイワカガミ・オオイワカガミ)も遺伝構造解析では同じ種と判定されている。
21
ひっそりと咲くアカモノ。
秋には甘く真っ赤な偽果を付ける。名前の由来は「赤桃」の訛りだ。
22
稜線上には初夏の花の代表格とも言えるゼンテイカ(ニッコウキスゲ)が咲き乱れる。
23
小さなピークを越えて稜線を進む。笹藪は背丈ほどにもなる部分が多い。
24
途中には小さな岩峰もある。
難易度は高くないが足元に注意して通過したい。
25
笹藪をかき分けて登ると1,230mの小ピークに到着する。
ここは小さな広場となっている休憩適地だ。
26
再び深い笹藪を三周ヶ岳に向かって進む。
この区間の藪が一番深い。
27
登山口から約4時間の行程で一等三角点が設置された三周ヶ岳に到着する。
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三周ヶ岳は展望に恵まれたピークだ。
北東方面に望むのは白山の御前峰と別山。
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さらに東寄りには能郷白山と磯倉山がそびえる。
30
転じて南側には特徴的な山容の伊吹山と金糞山・白倉岳が連なる。
31
山頂を後にして往路と同じ道を下山する。
三周ヶ岳-夜叉ヶ池間の笹藪はマダニに注意したい。
32
山頂から約3時間半ほどで夜叉ヶ池登山口に帰着できる。
33
【入浴】
「今庄365温泉 やすらぎ」は今庄365スキー場にある日帰り温泉施設。
登山口からは遠いが周辺では通年営業している唯一の入浴施設だ。
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【おすすめ周辺情報】
「おばちゃんの店」は大根卸しに鰹節・葱といったシンプルな薬味でいただく越前蕎麦の店。
蕎麦はもちろん美味いが厚揚げはここのおすすめの一品。
35
【おすすめ周辺情報】
「越前地磯亭」は南条スマートインタージェンジ内にある海鮮料理店。
リーズナブルでボリューム満点の海鮮丼がいただける。
36
【おすすめ周辺情報】
「ボルガ食堂」も南条スマートインター内にある洋食店。
周辺のB級グルメ「ボルガライス」はオムライスの上に乗ったヒレカツにデミグラスソースをかけていただく。
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【おすすめ周辺情報】
「ピッツェリア ロッソ」は旬の食材にこだわった薪火焼きのピザが味わえる。
混み合うこともあるので事前に確認した方がいいだろう。
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【おすすめ周辺情報】
「Coffee&bread 木ノ芽」は今庄駅近くのカフェ。
落ち着いた雰囲気の古民家でゆったりとした時間が過ごせる。
※上記の情報は記事更新日(2019年05月30日)時点の情報です。最新の情報については、出発前に現地の各関係機関にお問い合わせいただく事をおすすめします。

※本記事内にて各山域に生息する動植物の紹介を行う場合がありますが、自然保護区域への立ち入りや希少生物の採取・捕獲・譲渡・販売等は、法令により禁じられています。多くの方が自然を楽しみながら登山ができるよう、動植物の保護にもご協力ください。
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