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ルートID: r302 上級 2泊3日 剱・立山 2016年9月

剱岳(別山尾根ルート)
つるぎだけ(べっさんおねるーと)

濃い緑山行に最も適した時期 薄い緑山行に適した時期
1月
2月
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9月
10月
11月
12月
岩と雪の殿堂と呼ばれ、多くの登山者を魅了して止まない剱岳。ここでは剱沢をベースにして、別山尾根からの登頂ルートを紹介します。
※2016年09月01日更新
ルート長15.3km
登り標高差564m
下り標高差564m
行程概要: みくりが池(2407m) → 剱御前小舎(2760m) → 剱沢キャンプ場(2511m) → 剱澤小屋(2400m) → 剱澤小屋(2400m) → 剣山荘(2475m) → 一服剱(2616m) → 前剱(2813m) → 前劔の門(2785m) → カニの縦バイ(2873m) → カニのヨコバイ(2883m) → 剱岳(2999m) → カニのヨコバイ(2883m) → カニの縦バイ(2873m) → カニの縦バイ(2873m) → 前劔の門(2785m) → 前剱(2813m) → 一服剱(2616m) → 剣山荘(2475m) → 剱澤小屋(2400m) → 剱沢キャンプ場(2511m) → 剱御前小舎(2760m) → みくりが池(2407m)

【剣・立山連峰】剱岳登頂(別山尾根ルート) の詳細解説

\ おすすめポイント /
  • 数々の鎖場をたどり登る充実感
  • 岩と雪の殿堂とも呼ばれる威風堂々とした山容
  • 剱沢小屋での滞在
  • 日本百名山
モデルプラン
1日目
歩行時間:4時間
室堂〜みくりが池〜雷鳥荘〜雷鳥平キャンプ場〜雷鳥沢〜剣御前小舎〜剱沢小屋
2日目
歩行時間:6時間
剱沢小屋〜剣山荘〜一服剣〜前剣〜平蔵のコル〜タテバイ〜剱岳〜ヨコバイ〜前剣〜剱沢小屋
3日目
歩行時間:5時間30
剱沢小屋〜剣御前小舎〜別山〜大汝山〜雄山〜一の越〜室堂
計画書提出先 富山県警察本部生活安全部地域課または上市警察署地域課
※富山県警察のホームページよりフォームのダウンロード可(メールアドレス記載あり)
※室堂派出所及び室堂駅内に登山計画書提出ポストあり
宿泊 剱沢小屋:080-1968-1620
※剣沢周辺の小屋は定員制を取っているため、必ず電話で予約を入れておくこと。
交通 立山黒部アルペンルートにて室堂駅へ。
駐車場 アルペンルートの入口となる扇沢駅、立山駅ともに無料駐車場がある。
アドバイス 初日は特に問題ない。早めに到着して体を休めてもいいし、周辺を散策するのも楽しい。

一服剣〜剣岳山頂間は、その全てが危険地帯と言っても過言ではない。その多くは岩稜をたどることになり、落石・滑落・転落・道迷いなどの危険性があるため、細心の注意を払うと共に天候の急変などにも対応できる力を身に付けてから挑むこと。

危険回避のためヘルメットは必携、自己確保用のスリング(120cm程度×3)とカラビナ(3枚)を持っていくとよい。

剱沢小屋に連泊すれば、2日目に悪天候でも最終日に登ってそのまま下山することができるので日程と精神的にも余裕が生まれる。
サブコース 1日目、3日目に立山三山を縦走するのがお薦め。
剣沢を下って欅平、または梯子段乗越経由で黒部ダムへ至ることも可能だが、どちらも歩程が長いため山慣れた人でないと苦労する。
エスケープルート 少しでも危険を感じたら、少しでも天候の急変を感じ取ったら下山時だ。前剣より上部での悪天は命取りとなる。
1
室堂に到着したら臨時派出所へ出向く。
電子申請を済ませていない場合にはここで登山届を提出する。
2
室堂周辺から遊歩道を雷鳥平に向けて歩く。
3
雷鳥平のキャンプ場を通過して橋を渡れば雷鳥沢の登り口。
4
剱御前小屋への登路。
序盤から微妙な傾斜の道が続く。
5
最後の急斜面を登れば剱御前小舎だ。
6
剱御前小舎。
7
剱御前小舎からはザレ道をなだらかに剱沢へ向けて下る。
8
正面に剱沢のキャンプ場が見えてくれば剱沢小屋はもうすぐだ。
9
キャンプ場からわずかな下りで剱沢小屋に到着。
10
小屋の前には剱岳が圧倒的な高さでそびえる。
11
剱沢小屋の夕食は美味しいことで知られている。
いつも作りたての料理が提供される。
12
翌日は早朝から行動。
渋滞などを考慮すると3時半〜4時に出発すれば快適に本峰へ登ることができる。順調に進めば昼前後には剱沢小屋へ帰着できる。
13
剣山荘から一服剱の間は左手(通常の登山道より稜線寄り)に迷い混む人がいるので注意が必要だ。
14
一服剱の辺りで空が白み始める。
15
一服剱から下って前剱の登りに取り掛かる。
浮石が多く足場が悪いのでしっかりと踏跡をたどること。イメージ的には右手から絡んで上方の大岩を目指す。
16
大岩の鎖場。
ここを越えると左手のルンゼ状を登り前剱への稜線上に出る。
17
ルンゼ状を登り切って稜上に出る。
18
右手から鎖場を進むと前剱は近い。
山頂手前は分岐になっているので左手に進む。
19
東大谷側のトラバース道。
特に悪くはないが足元には注意のこと。
20
緩く鎖場を下るとグレーチング(鉄格子)の橋を渡り5番鎖場だ。
21
高度感のある鎖場だ。
足場はしっかりしてるので慎重に進もう。
22
左に折れて鎖を登り切るといったん道は穏やかになる。
23
13番の鎖を下ると門のコルだ。
24
朝陽を浴びて進む。
25
しばらく進むと平蔵ノ頭への鎖場だ。
鉄杭が打ち込んであるので安心して登れる。
26
源次郎尾根が朝陽に輝く。
27
平蔵ノ頭からはスラブ状の鎖場を下る。
28
テラス状の道を進む。
ここは登りと下りの共用部分なのですれ違いに注意。
29
左手に折れて鎖を登れば平蔵のコルは間もなくだ。
30
平蔵のコルに到着。
上部からの落石に注意しながら右手にトラバースすると本峰への取付きだ。
31
カニのタテバイは左側のルンゼ状の右手から取付く。
最初の1歩は鉄杭が打ってあるのでそれを使う。
32
登り切ると右手に続くバンドをトラバースする。
高度感があり慣れていないと怖い所だ。
33
バンドをたどり突き当たるとガリー状の岩場を登る。
34
左に回り込んで更にガリー状を進む。
登り切った所が下山路との分岐だ。
35
分岐から山頂まではガレ場の登り。
ここまで来れば山頂までもう一息。
36
早月尾根との分岐を分けて頂稜を登る。
間もなく山頂だ。
37
剱岳山頂。
38
山頂を後にして分岐までくればすぐにカニのヨコバイだ。
まずは鎖を使って慎重に降りる。
39
ここが一番の難関。鎖を頼りに一段下の足場を探す。
身体が岩から離れないと届かないし見付からない。鎖にスリングで自己確保を取っておけば万一の場合でも安心だ。
40
左へ横移動。
傾斜も強く凄い高度感だ。
41
長いグレーチング(鉄格子)の梯子を下る。
転落注意。
42
更に鎖場を下り平蔵のコルへ。
43
平蔵のコルに到着。
出発が遅れると大渋滞に巻き込まれる確率が高くなる。
44
平蔵ノ頭への登り。
登りと下山のルートが分けられているので間違えないように注意が必要だ。
45
前剱の門を登り返す。
46
前剱に登り返せば剱沢を一望できる。
あとは慎重に往路を戻れば剱沢小屋へ帰着だ。
※上記の情報は記事更新日(2016年09月01日)時点の情報です。最新の情報については、出発前に現地の各関係機関にお問い合わせいただく事をおすすめします。

※本記事内にて各山域に生息する動植物の紹介を行う場合がありますが、自然保護区域への立ち入りや希少生物の採取・捕獲・譲渡・販売等は、法令により禁じられています。多くの方が自然を楽しみながら登山ができるよう、動植物の保護にもご協力ください。
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