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ルートID: r459 上級 日帰り 甲信越 2018年10月

御神楽岳(栄太郎新道)
みかぐらだけ / えいたろうしんどう

濃い緑山行に最も適した時期 薄い緑山行に適した時期
1月
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10月
11月
12月
幽谷の奥にそそり立つ巨大なスラブ壁を眺めながら難関ルートから御神楽岳へ!
1日の行程が長く岩場や悪場も多いので、体力・経験・技術を要求されるルートです。
※2018年10月01日更新
ルート長12.1km
登り標高差1105m
下り標高差1105m
行程概要: 湯沢の出合 → 高頭(953m) → 湯沢の頭(1184m) → 雨乞峰(1350m) → 御神楽岳(1387m) → 雨乞峰(1350m) → 湯沢の頭(1184m) → 高頭(953m) → 湯沢の出合 → 蝉ヶ平登山口(260m)

【御神楽岳】御神楽岳の詳細解説

\ おすすめポイント /
  • 雪に磨かれた巨大なスラブ壁を間近に見る
  • 幽谷の雰囲気が漂う山深さ
  • 変化に富んだルート
モデルプラン
1日目
歩行時間:8時間40
蝉ヶ平登山口〜鉱山跡〜湯沢出合〜高頭〜湯沢ノ頭〜雨乞峰〜御神楽岳〜往路を下山〜蝉ヶ平登山口
山と高原地図 《ヤマプラ》
http://yamare.co/UgtPCu
コース概要 蝉ヶ平登山口から歩き始める。
すぐに鉱山跡を通過すると室谷川沿いの高巻き道となる。左側は切れ落ちているので滑落には十分に注意したい。
ここから蛍沢・西谷地小屋沢・覚道沢の順に通過していくが、どの沢の横断も苔が成長しており滑りやすいので注意が必要だ。
登山口から1時間程度で湯沢出合に到着する。
ここから高頭までは岩場と鎖が連続する急な岩尾根をたどる。途中、左側には湯沢奥壁やダイレクトスラブ・山伏尾根・水晶尾根などが圧倒的な迫力で迫ってくる。
中間部のナイフリッジを越えると上部岩稜となる。
長く急な鎖場を越え、岩混じりの草付きを登れば主稜線上の高頭に到着する。
湯沢ノ頭までは細かなアップダウンを交えながら進む。
湯沢ノ頭からは標高差にして100mほど下り鞍部へとたどり着く。ここから雨乞峰までは小さなピークを越えながら登るきつい箇所だ。
殺生窪の岩場を越え、最後の小ピークからひと登りすれば室谷コースとの分岐になる雨乞峰に到着する。
ここから御神楽岳本峰までは15分ほどの距離だ。
下りは往路を戻るが、全体的に急な下りとなるので滑落・転落には十分注意したい。
なお、予想以上に長い行程なのでしっかりと時間の管理を行いたい。
計画書提出先 新潟県警察本部または津川警察署地域課
※蝉ヶ平登山口に登山ポストあり。
宿泊 なし。
※交通の便が悪いので前泊すると行程が楽になる。
交通 JR磐越西線津川駅より新潟交通観光バス(室谷行き:470円)にて高出入口バス停へ。
※高出バス停より蝉ヶ平登山口まで10km強の距離がある。
※津川駅からタクシーを利用すると登山口までのアプローチが可能。
駐車場 蝉ヶ平登山口に駐車スペースあり。
アドバイス 行程が長く難易度も高いので軽い気持ちで取り付かないこと。
蝉ヶ平登山口から湯沢出合までは沢沿いの高巻き道で滑りやすい。滑落に要注意。
湯沢出合から高頭までは岩場が続く急な登りだ。滑落・転落に注意したい。
高頭から御神楽岳本峰までもヤセ尾根が続く。注意を払って行動したい。
サブコース 特になし。
エスケープルート 特になし。
入浴 《ブナの宿 小会瀬》
日帰り入浴が可能な隠れ家的な旅館だ。入浴だけでなく前泊・後泊で利用すれば行程に余裕ができる。
http://www.koase.com/
おすすめ周辺情報 《塩屋橘》
打ち立ての蕎麦が美味しい。冬期限定の鴨そばやかき揚げおろしそばなどが人気だ。
http://www.shioyatachibana.com/
《次男坊亭》
腰のある美味しいうどんがおすすめだ。他にも天ぷらうどんやあんかけうどんも美味しい。
https://goo.gl/maps/6vj3T1HkW592
《桃園楼》
昔ながらの佇まいが懐かしい親しみやすい味の中華料理店。炒飯や餃子・麻婆豆腐などはどれも絶品だ。
https://goo.gl/maps/eQ7onVWhFy42
《奥阿賀グロッサリーコンビリー 》
ハード系のパンが揃うベーカリー。入山前に行動食として購入するのもよい。
https://m.facebook.com/combirie
1
栄太郎新道から御神楽岳を目指す。
長い林道のアプローチを経て蝉ヶ平より登山を開始する。
2
登山口から10分ほどで鉱山跡を通過すると広谷川沿いの高巻き道となる。
雨天や雨上がりの直後は濡れていると滑りやすい。足元に注意して行動したところだ。
3
下部の雑木帯はモミジやブナの紅葉が美しい。
4
途中数か所で沢を渡る。
蛍沢・西谷地小屋沢・覚道沢の順だが何処も苔に覆われており滑りやすい。滑落に要注意のこと。
5
蝉ヶ平登山口から1時間ほどで湯沢出合に到着する。
最後の水場なので覚えておこう。
6
湯沢出合からブナ林の中を登る。
ここから稜線に出る区間は長く急登が続く。
7
ひと登りすると明確な尾根上に登り詰める。
正面には湯沢ノ頭の直下に広がる大スラブ帯と山伏尾根・水晶尾根といった険しい岩稜が広がる。
8
ここから高頭までは岩場・鎖が連続する区間だ。
足元には細心の注意を払って行動しよう。
9
松の木が特徴的なコブ状のテラスまでは長く急な鎖場だ。
左右ともに切れ落ちた箇所があるので慎重に進もう。
10
上部岩稜との繋ぎ部分となる接合部も岩場が続く。
難しくはないが脆い部分もあるので叩いて確認するなどの慎重さが欲しい。
11
中間部の岩場を登り切ると正面にナイフリッジが見えてくる。
時期によっては灌木と草紅葉の紅葉が美しいところだ。
12
ナイフリッジを渡る。
そう高度感もなく技術的に問題ないが転落は許されない。
13
ナイフリッジを渡ると圧倒的な威圧感で湯沢奥壁やダイレクトスラブが迫ってくる。
14
ここから上部岩稜帯となる。
大岩への取付きへはやや細かいホールドを拾って岩稜を直上する。
15
大岩を右手から巻き気味に登ると長い鎖場となる。
一部ザレている箇所もあるのでスリップに注意したい。
16
高頭の直下は岩混じりの草付きを登る。
鎖場はないが急斜面が続くので気を抜かずに登ろう。

17
稜線上に到着すれば高頭(こうつむり)だ。
雨乞峰から御神楽岳まで一望できるがまだまだ遠い。
18
高頭から湯沢ノ頭までは細かなアップダウンを繰り返しながら進む。
一部ヤセた尾根もあり湯沢源頭部(左側)への転落には注意したい。
19
やや藪の煩い斜面を登り切ると湯沢ノ頭に到着する。
20
湯沢ノ頭から鞍部まではやや長い下りとなる。
正面右に見えているのが雨乞峰で左側が御神楽岳だ。
21
標高差で約100mほど下ると雨乞峰との鞍部となる。
22
鞍部から雨乞峰までは細かなアップダウンを交えた急な登りだ。
写真右の小ピークを越えると殺生窪の岩場を通過する。
23
雨乞峰までは見た目以上に長い登りだ。
時間の目安として午前11時-午後12時までに山頂に到着できる見通しがなければ引き返した方がよい。
24
最後に灌木帯を登れば室谷コースとの分岐となる雨乞峰に到着する。
25
雨乞峰から御神楽岳へは15分ほどの距離だ。
左側は湯沢源頭部に向かって切れ落ちているので注意のこと。
26
蝉ヶ平登山口から5時間弱で御神楽岳の山頂に到着する。
27
山頂からは素晴らしい展望が広がる。
飯豊連峰から会津磐梯山・守門岳・浅草岳などを一望できる。
28
下りは往路をそのまま戻るが急な岩場が連続する。
滑落・転落に十分注意して慎重に下りたい。時間的に余裕がない場合には室谷コースへ下ってしまうのも一つの選択肢だ。
29
【入浴】
「ブナの宿 小会瀬」は日帰り入浴が可能な隠れ家的な旅館だ。
入浴だけでなく前泊・後泊で利用すれば行程に余裕ができる。
30
【おすすめ周辺情報】
津川駅に近い「塩屋橘」では打ち立ての蕎麦が美味しい。
冬期限定の鴨そばやかき揚げおろしそばなどが人気だ。
31
【おすすめ周辺情報】
「次男坊亭」では腰のある美味しいうどんがおすすめだ。
他にも天ぷらうどんやあんかけうどんも美味しい。
32
【おすすめ周辺情報】
昔ながらの佇まいが懐かしい「桃園楼」は親しみやすい味の中華料理店。
炒飯や餃子・麻婆豆腐などはどれも絶品だ。
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【おすすめ周辺情報】
「奥阿賀グロッサリーコンビリー 」はハード系のパンが揃うベーカリー。
入山前に行動食として購入するのもよい。
※上記の情報は記事更新日(2018年10月01日)時点の情報です。最新の情報については、出発前に現地の各関係機関にお問い合わせいただく事をおすすめします。

※本記事内にて各山域に生息する動植物の紹介を行う場合がありますが、自然保護区域への立ち入りや希少生物の採取・捕獲・譲渡・販売等は、法令により禁じられています。多くの方が自然を楽しみながら登山ができるよう、動植物の保護にもご協力ください。
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