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ルートID: r604 初級 1泊2日 甲信越 2018年6月 日本百名山

苗場山 【日本百名山 No.32】
なえばやま

濃い緑山行に最も適した時期 薄い緑山行に適した時期
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12月
広大な頂上台地と高層湿原が魅力的な苗場山。変化に富んだルートは、初心者から上級者まで十分に楽しめる魅力をもった山です。
※2018年06月01日更新
ルート長13.3km
登り標高差895m
下り標高差895m
行程概要: 和田小屋登山口 → 下ノ芝(1682m) → かぐら第5ロマンスリフト 終点(1884m) → 中ノ芝(1880m) → 上ノ芝(1950m) → 苗場山、小松原分岐 → ニセピーク → 神楽ヶ峰(2029.6m) → 雷清水(1920m) → 苗場山(2145m) → 雷清水(1920m) → 神楽ヶ峰(2029.6m) → ニセピーク → 苗場山、小松原分岐 → 上ノ芝(1950m) → 中ノ芝(1880m) → かぐら第5ロマンスリフト 終点(1884m) → 下ノ芝(1682m) → 和田小屋登山口 → 祓川登山口駐車場(1220m)

【苗場山】苗場山(祓川ルート)の詳細解説

\ おすすめポイント /
  • 初級者にも優しい整備された登山道
  • 頂上台地の高層湿原に咲く高山植物と展望
  • 日本百名山
モデルプラン
1日目
歩行時間:4時間30
苗場山祓川登山口〜和田小屋〜下ノ芝〜小松原コース分岐〜神楽ヶ峰〜富士見坂〜苗場山〜苗場山自然体験交流センター
2日目
歩行時間:4時間
往路下山〜苗場山祓川登山口
山と高原地図 《ヤマプラ》
http://yamare.co/xktL6F
コース概要 町営の駐車場がある苗場山祓川登山口から歩き始める。
しばらくはスキー場内の舗装された林道を緩やかに登る。ひと登りすれば和田小屋に到着する。
タクシーを利用の場合は、ここまで乗り入れることができる。
和田小屋からゲレンデを横切るように進むと、樹林帯に入りやや急な登りとなる。
ここはいつも湿っており、ぬかるみもあるのでスリップに注意したい。
足元に注意しながら五合半・六合半を通過するとやがて傾斜が落ちて下ノ芝に到着する。
チングルマやニッコウキスゲなどの高山植物を愛でながら登り、中ノ芝から上ノ芝へと向かう。
ここは木道が整備されており、特に困ることはないだろう。
小松原湿原への道を分けると股ズリ岩を通過し、神楽ヶ峰(8合目)に到着する。
ここからは富士見坂を下り、貴重な水場となる雷清水から鞍部へと降り立つ。
鞍部からの登り返しが雲尾坂で、本日一番の長く急な登りとなる。
これを登り切ると山頂台地の一角に飛び出す。
地形的に珍しい高層湿原と池塘を楽しみながら山頂へと向かう。
苗場山の山頂脇に建つのが苗場山自然体験交流センターで、初日はここで1泊とする。
翌日は山頂の散策を楽しみ、往路をそのまま登山口へと下山する。
計画書提出先 新潟県警察本部または湯沢警察署地域課
※登山口に登山計画書提出ポストあり
宿泊 苗場山自然体験交流センター / 025-767-2202
http://www.vill.sakae.nagano.jp/docs/560.html
※定員以上は受け付けないので必ず予約を入れること。
交通 JR上越新幹線越後湯沢駅よりタクシーにて(6,000円前後)和田小屋へ。
http://yuzawa-uonuma.com/index.php
駐車場 苗場山祓川登山口に町営の有料駐車場(500円)あり。
アドバイス 日帰りも可能だが日程に余裕があれば宿泊することをおすすめする。
天候が変わりやすい地域なので十分に注意のこと。
山頂付近の高層湿原内は決められた歩道内を歩くこと。
年によっては残雪が残るので必要に応じて軽アイゼンを持参しよう。
サブコース 日本の秘境と呼ばれる秋山郷からのコースがあり、温泉と組み合わせて楽しめる。
小松原湿原からのルートもお薦めだが、行程が長いので避難小屋で1泊するとよい。
エスケープルート 特になし。
入浴 《宿場の湯》
登山口からほど近い広々とした造りの日帰り温泉施設。
http://yuzawaonsen.com/05shuku.html
おすすめ周辺情報 《そば処中野屋》
美味しい蕎麦を堪能できる。へぎ蕎麦が知られているが天ざるなどもおすすめの一品。
http://www.umaisoba.com/
《越後維新》
つけ麺の専門店。冷盛りと熱盛りが選べ米粉が練り込まれた麺は濃い目のスープと相まってとても美味しい。
https://www.ishin2010.com/
《人参亭》
とんかつ専門店。越後の「もち豚」を使用したとんかつはジューシーで柔らかく食べ応えのある絶品。
http://ninjintei.net/
《レストラン北国》
昔ながらの雰囲気が懐かしいレストラン。様々な定食メニューがあり料理はどれもリーズナブルで美味しい。
https://goo.gl/maps/xQ2Ln8bgdxj
《ぽんしゅ館》
電車であれば越後湯沢構内での利酒体験が楽しい。500円で5蔵分の利酒ができる。
http://ponshukan-niigata.com/
《パティスリースフェール 丸屋》
地元で人気の洋菓子店。落ち着いた雰囲気のカフェスペースがある。
http://www.sphere-maruya.com/
1
【1日目】
祓川の苗場山登山口から歩き始める。
町営の駐車場と水洗式の綺麗なトイレ・登山ポストがある。
2
駐車場からはスキー場内にある舗装された林道をたどる。
3
登山口から30分ほどで和田小屋に到着する。タクシーはここまで乗り入れる。
4
和田小屋から登山道となる。
スキー場のゲレンデを横切り樹林帯へと向かう。
5
ゲレンデ脇の樹林帯を登る。
やや急な登りで濡れていることも多く歩き難いところだ。
6
五合半を通過すると樹木の背丈が低くなり笹が目立つようになる。
7
いったん傾斜が緩まると間もなく六合半を通過する。
8
六合半からひと登りすると下ノ芝に到着する。
ベンチと休憩スペースが作られているので一息付くといいだろう。
9
この辺りから色とりどりの花が目立つようになる。
これはチングルマ。
(稚児車)
10
ニッコウキスゲ。
(日光黄萓)
11
下ノ芝からスキー場の最上部に向かって登っていく。
12
スキー場の最上部をかすめるように進むと木道となり中ノ芝に到着する。
13
中ノ芝は谷川連峰や巻機山・奥越後の山々を一望できる好展望地だ。
14
中ノ芝からは湿地帯に設置された木道を緩やかに登っていく。
15
上ノ芝に到着する。
中ノ芝から上ノ芝まではわずかな距離だ。
16
上ノ芝を出てすぐの所が小松原湿原への分岐となる。
17
分岐からわずかに登れば股スリ岩を通過する。
特に難しい岩場ではないが滑りやすいので転倒に注意しよう。
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再び木道になると緩やかに登り始める。
正面に見えるピークが神楽ヶ峰だ。
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道標が建つ神楽ヶ峰に到着するが登山道はピークを通過していない。
ここは八合目にあたる所だ。
20
神楽ヶ峰から回り込むように進むと正面に苗場山が大きく迫ってくる。
21
苗場山へは富士見坂を標高差で150mほど下る。
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富士見坂の途中には雷清水と呼ばれる水場がある。
冷たく美味しい水が流れているので補給しておこう。
23
この辺りはヒメシャクナゲの群落が見られる。
24
富士見坂を下り切ると花々が咲き乱れる鞍部に到着する。
雄大な苗場山の景観と相まって気持ちの良いところだ。
25
この辺りではシラネアオイの大群落が見られる。
(白根葵)
26
鞍部からしばらく進むと雲尾坂と呼ばれる急登が始まる。
ここから山頂台地に出るまでは一番厳しい登りとなる。
27
ハクサンチドリ。
(白山千鳥)
28
雲尾坂が終わりに近づくと背後には雄大な景色が広がる。
眼下に見えるのは田代湖(カッサ湖)だ。
29
苗場山の頂上台地に乗り上げると登りは終わり平坦な道となる。
ここからが苗場山のハイライトとも言える高層湿原の始まりだ。
30
6月は残雪が残る年も多い。
池塘と残雪のコントラストは美しく幻想的な風景を見せてくれる。
背後は佐武流山・白砂山など上信国境に連なる山々だ。
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山頂台地の高層湿原には数多くの池塘が点在する。
32
山頂台地に多く見られるのがワタスゲだ。
(綿菅)
33
残雪を踏みしめて苗場山の山頂へ向かう。
融雪時には雪の踏み抜きに十分注意したいところだ。
34
整備された木道を進むと苗場山の山頂へ導かれる。
ここは樹木に覆われていて展望はない。
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今日の宿泊地となる苗場山自然体験交流センター(苗場山頂ヒュッテ)は山頂のすぐ隣に建っている。
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小屋の中は清潔で定員制を取っているため混雑することもない。
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夕食はおかわり自由のカレーライスだ。
サラダなどの副食類はセルフサービス方式で取り分ける。
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【2日目】
朝食はバイキング形式だ。
2日目は時間に余裕があるので山頂でゆっくりできる。
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下山する前に頂上台地の遊歩道を散策しよう。
日本の山では珍しい景観が広がる。
40
下山は往路をそのまま戻ることになる。登山口まで約4時間の行程だ。
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【入浴】
登山口からほど近い「宿場の湯」は広々とした造りの日帰り温泉施設だ。
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【おすすめ周辺情報】
越後湯沢駅前の「そば処中野屋」では美味しい蕎麦を堪能できる。へぎ蕎麦が知られているが天ざるなどもおすすめの一品だ。
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【おすすめ周辺情報】
「越後維新」はつけ麺の専門店で冷盛りと熱盛りが選べる。コシヒカリの米粉が練り込まれた麺は濃い目のスープと相まってとても美味しい。
44
【おすすめ周辺情報】
「人参亭」は地元でよく知られたとんかつ専門店。
越後の特選「もち豚」を使用したとんかつはジューシーで柔らかく食べ応えのある絶品だ。
45
【おすすめ周辺情報】
昔ながらの雰囲気が懐かしい「レストラン北国」では様々な定食メニューがある。料理はどれもリーズナブルで美味しい。
46
【おすすめ周辺情報】
電車であれば越後湯沢構内にある「ぽんしゅ館」での利き酒体験が楽しい。
500円で5蔵分の利き酒ができる。
47
【おすすめ周辺情報】
「パティスリースフェール 丸屋」は地元でも人気の洋菓子店。
落ち着いた雰囲気のカフェスペースがある。
※上記の情報は記事更新日(2018年06月01日)時点の情報です。最新の情報については、出発前に現地の各関係機関にお問い合わせいただく事をおすすめします。

※本記事内にて各山域に生息する動植物の紹介を行う場合がありますが、自然保護区域への立ち入りや希少生物の採取・捕獲・譲渡・販売等は、法令により禁じられています。多くの方が自然を楽しみながら登山ができるよう、動植物の保護にもご協力ください。
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