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【1日目】
夜叉神峠の駐車場はスペースが小さく週末は混雑する。
芦安からバス・またはタクシーで移動した方が確実だ。
2
夜叉神峠の登山口から歩き始める。
ここには休憩所があり登山ポストも設置されている。
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夜叉神峠へはやや急な登りだが歩きやすい道が続く。
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登山口から1時間ほどの登りで夜叉神峠に到着する。
峠は西側が開けていて南アルプスを一望できる。右からわずかに北岳が見え間ノ岳から農鳥岳へと続く。
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夜叉神峠からいったん緩くコルまで下ると杖立峠までの登りとなる。
時おり急な登り交えながら徐々に標高を上げていく。
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夜叉神峠から1時間半ほどで杖立峠を通過する。
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杖立峠からは素晴らしい紅葉に彩られた樹林帯を緩やかに登っていく。
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前方の視界が開けると火事場後に到着する。
平らで展望がよい休憩適地だ。
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火事場跡から望む国内2位の高峰・北岳。
バットレスの岩場まではっきりとわかる大きさで迫る。
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山火事跡には小屋泊まりに関する注意書きの看板がある。
午後2時半を回っている場合には必ず小屋へ一報を入れよう。
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苺平まではおおむね尾根の左側面をトラバース気味に登っていく。
ややガレている所もあるので転倒に注意したい。
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シラビソ林を緩く登れば苺平に到着する。
ここは辻山への分岐点になっており時間に余裕があれば山頂に立ち寄ると良い。
片道15分ほどで頂上に達することができる。
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苺平から尾根の右手をトラバース気味に緩く下れば南御室小屋に到着する。
夜叉神峠の出発時刻が遅ければここで1泊することも考えられる。
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南御室小屋は稜線の小屋にしては珍しく水が豊富だ。
こんこんと湧き出る南アルプスの天然水は冷たく美味しい。
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南御室小屋を出発すると砂払岳に向けて樹林帯の急登となる。
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大岩の脇を抜ければ間もなく森林限界となる。
足元はザレ気味なので転倒に注意したい。
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砂払岳の頂上直下で森林限界となり砂礫の道を進むようになる。
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素晴らしい展望の砂払岳山頂に到着する。
野呂川の谷を隔てて北岳を始めとする白根三山が雄大に連なる。
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南東方向には国内最高峰の富士山と甲府盆地を望む。
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正面には今日の宿泊地となる薬師岳小屋と薬師岳への稜線が美しく続く。
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砂払岳から小さな岩のピークを越えて緩く下れば間もなく薬師岳小屋だ。
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登山口から6時間ほどの行程で新築されたばかりの薬師岳小屋に到着する。
今日はここで1泊する。
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薬師岳小屋は現在のトレンドを備えた山小屋だ。
寝室は細かく仕切られ個室感覚で使用することができる。
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【2日目】
翌日は薬師ヶ岳・観音ヶ岳と縦走して白鳳峠から広河原へと向かう。
小屋からわずかに進めば朝陽に浮かぶ富士山を見ることができるだろう。
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薬師岳小屋を出発すると程なく薬師ヶ岳の山頂に到着する。
左手には白根三山が間近にそびえる。
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薬師ヶ岳から観音ヶ岳へ向かう。
白根三山・八ヶ岳・奥秩父・富士山の大パノラマを楽しみながら歩く気持ちの良い稜線が続く。
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尾根上の砂礫道を左手に巻くと観音ヶ岳の山頂がぐっと近づいてくる。
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鳳凰三山の最高点となる観音ヶ岳に到着する。
薬師岳小屋から1時間ほどの距離だ。
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これから向かう稜線上には地蔵ヶ岳のオベリスクや甲斐駒ヶ岳を確認できる。
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山頂から八ヶ岳を正面に見据えながら地蔵岳へ向かう。
左手奥には北アルプスの槍・穂高連峰も望むことができる。
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鳳凰小屋への分岐を通過する。
地蔵ヶ岳を通らずに小屋へ向かうが右手に伸びる。
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赤抜沢ノ頭までは砂礫帯の急登が続く。
部分的に滑りやすい箇所があるので足元に注意しよう。
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急な岩場を登ると間もなく赤抜沢ノ頭だ。
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赤抜沢ノ頭は早川尾根と地蔵岳・鳳凰小屋方面との分岐点となっている。
時間に余裕があればここに荷物を置いて地蔵ヶ岳を往復しよう。
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正面に地蔵ヶ岳のオベリスクを望みながら賽ノ河原に向かおう。
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赤抜沢ノ頭から10分ほど緩く下れば地蔵ヶ岳直下の賽ノ河原に到着する。
白い砂礫が美しいところだ。
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オベリスクの山頂から古く短い鎖が設置されてるが通常は届かない。
一般的ではないのでクライミング経験者以外は立ち入らないほうがよい。
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赤抜沢の分岐まで戻り高嶺を目指して稜線を進む。
ここも展望に優れた素晴らしい道が続く。
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最低コルまで下り標高差で100mほど登り返せばまもなく高嶺のピークだ。
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赤抜沢ノ頭から40分ほどで高嶺に到着する。
正面にはアサヨ峰と甲斐駒ヶ岳が大きくそびえる。
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眼下にはこれから下る広河原が遥か下方に見える。
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高嶺から広河原までは標高差にして1,200mの下りだ。
最初から急勾配で一気に下っていくので転落や転倒に十分注意したい。
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急な下りからゴロタ場とハイマツ帯を交えながら下っていく。
正面左手には仙丈ヶ岳・中央にアサヨ峰・右手に甲斐駒ヶ岳を望む。
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高嶺から40分ほど下り続けると白鳳峠に到着する。
ここから広河原方面への下りも厳しいので十分に足を休めてから出発しよう。
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白鳳峠から正面に北岳を望みながらゴーロー帯を下っていく。
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ゴーロー帯を終えると樹林帯へと導かれる。
視界不良時には迷いやすい所なので地図やGPSを確認しながら下ろう。
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シラビソの樹林帯に入ると野呂川に向けて落差の大きい急降下が始まる。
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梯子も多数ある。
滑りやすいものや朽ちている木段もあるので注意しながら進もう。
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鎖が設置された1枚岩のトラバースは滑りやすい。
足場を確認しながら注意深く下りたい。
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木の梯子や桟道も数ヶ所ある。
ここまで下ってくると野呂川の水流が音となって聞こえてくる。
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連続する梯子場を終えるとやや傾斜が緩むが大きな段差が連続し歩きにくい。
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白鳳峠から2時間ほど下れば南アルプス林道の登山口に降り立つ。
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白鳳峠の入口から15分ほど舗装路を進めば広河原にたどり着く。
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【入浴】
「白峰会館」は広河原行きのバス停前にあり下山後すぐ入浴が可能だ。
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【おすすめ周辺情報】
「たっちゃんうどん」は地元で愛される吉田系のうどん店。
出汁の利いた腰の強いうどんはボリューム満点でリーズナブルだ。
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【おすすめ周辺情報】
肉厚でカラッと揚げたトンカツが美味しい「一力」はランチにも夕食にもおすすめ。
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【おすすめ周辺情報】
「青竹食堂」は地元の人にも人気の大衆食堂。
ボリューム満点の焼きそばやモツ煮がおすすめだ。
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【おすすめ周辺情報】
「めん処愛や」は鶏白湯スープでいただくラーメンと炙り叉焼がマッチした一品。
地元でも人気の店だ。
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【おすすめ周辺情報】
「アニーズカフェ」はタルトとキッシュの専門店。
ここのおすすめはフルーツをふんだんに使ったタルト。遠方から買い求める人も多い。
http://yamare.co/w8bV5q
http://yamare.co/sXzk71
登山ポストに届けを提出して夜叉神峠を目指して登り始めるが、出だしから急登が続くので慌てず焦らず進もう。
登山口から約1時間ほどで白根三山の展望に優れる夜叉神峠に到着する。
峠から樹林帯を登り杖立峠を通過、素晴らしい紅葉を眺めながら進むと火事場跡に到着する。
ここは北岳方面の展望に優れる。
火事場跡から稜線下をトラバース気味に進み、苺平からわずかに下れば南御室小屋にたどり着く。
夜叉神峠を遅くに出発した場合は、ここで1泊することも考えたい。
南御室小屋から樹林帯を急登、森林限界を抜けて砂礫の道を進むと砂払岳を通過する。
ここからわずかに下れば初日の宿泊地となる薬師岳小屋に到着する。
翌日は薬師ヶ岳への登りから始まる。
小屋を出発するとわずかな距離で薬師ヶ岳山頂だ。
ここから展望に恵まれた尾根道を進むと、鳳凰三山の最高峰となる観音ヶ岳を通過する。
更に足を伸ばせば白鳳峠・甲斐駒ヶ岳方面に続く早川尾根の分岐点となる赤抜沢ノ頭だ。
ここからは高嶺を通過、急な足場の悪い下りを終えると白鳳峠に降り立つ。
さらに広河原へと下るが、白鳳峠からの下りは急で長く、数多くの梯子や鎖場があるので足元に十分注意して下りたい。
夜叉神峠登山口に登山ポストあり。
※宿泊人数に関わらず予約を入れたほうがよい。
※満車の場合は芦安の各駐車場に停めることになる。
オリベスクへの登りはクライミング経験者以外は危険だ。安易に取り付かないこと。
高嶺からの下りは急で足元がザレている箇所があるのでスリップに注意しよう。
白鳳峠からの下りは梯子・鎖が連続する急な下りだ。転落や滑落に細心の注意を払うこと。
広河原行きのバス停前にあり下山後すぐ入浴が可能だ。
http://yamanashikotsu.co.jp/alps_lodge/
地元で愛される吉田系のうどん店。出汁の利いた腰の強いうどんはボリューム満点でリーズナブルだ。
https://goo.gl/maps/oZAeHapjqkMFbmqu5
《一力》
肉厚でカラッと揚げたトンカツが美味しい。ランチにも夕食にもおすすめ。
https://goo.gl/maps/f2edUsD5GTfLEthc9
《青竹食堂》
地元の人にも人気の大衆食堂。ボリューム満点の焼きそばやモツ煮がおすすめだ。
https://goo.gl/maps/oT4ebWYupkH5HJ5p9
《めん処愛や》
鶏白湯スープでいただくラーメンと炙り叉焼がマッチした一品。地元でも人気の店だ。
https://goo.gl/maps/zkZhuNzVAKGJV4476
《アニーズカフェ》
タルトとキッシュの専門店。ここのおすすめはフルーツをふんだんに使ったタルト。遠方から買い求める人も多い。
http://annies-cafe.net/