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ルートID: r855 ☃ 雪山 2泊3日 槍・穂高・乗鞍 2017年1月

西穂高岳
にしほたかだけ

濃い緑山行に最も適した時期 薄い緑山行に適した時期
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12月
通年営業の西穂山荘を拠点にして登る厳冬期の西穂高岳。夏期とは異なり雪上歩行技術・危険回避能力ともに高い技術が要求されます。
※2017年01月01日更新
ルート長7.6km
登り標高差762m
下り標高差762m
行程概要: 旧ボッカ道分岐(2135m) → 西穂山荘(2385m) → 西穂丸山(2452m) → 西穂独標(2701m) → ピラミッドピーク(2750m) → チャンピオンピーク4峰(2816m) → 西穂高岳(2908.59m) → チャンピオンピーク4峰(2816m) → ピラミッドピーク(2750m) → 西穂独標(2701m) → 西穂丸山(2452m) → 西穂山荘(2385m) → 旧ボッカ道分岐(2135m) → 西穂高口(2156m)

【槍・穂高連峰】西穂高岳の詳細解説

\ おすすめポイント /
  • 山頂からの大パノラマ
  • 山小屋に宿泊が可能
  • ロープウェイ使用でアプローチが安易
モデルプラン
1日目
歩行時間:2時間
新穂高温泉〜西穂高口〜西穂山荘
2日目
歩行時間:6時間30
西穂山荘〜丸山〜西穂独標〜ピラミッドピーク〜西穂高岳〜西穂山荘
3日目
歩行時間:1時間20
西穂山荘〜西穂高口〜新穂高温泉
※3日目は予備日代用とする。
コース概要 新穂高温泉から新穂高ロープウェイを使って一気に標高を上げ、観光客で賑わう西穂高口から歩き始める。
最初は緩い下りだが、小屋を過ぎると樹林帯の登りとなる。
よく踏まれたトレースをたどれば、西穂山荘の広場へ飛び出す。
今日はここで1泊となる。
翌日は早い時間に出発したい。
西穂山荘から丸山までは問題になる箇所もなく、天候がよければ気持ちの良い山歩きを楽しむことができる。やがて正面に独標が見えてくれば、ここから西穂高岳まで気が抜けない登高が続くことになる。
独標への登りは短いが岩混じりで、アイゼンに慣れていないと苦労するところだ。ここをスムーズに通過できなければ独標のみの登頂にして、先へ進むのは慎んだほうが無難だ。
独標からは急斜面の下りとなる。右手には雪庇が張り出し、上高地側へ落ち込んでいる。ここは上高地側への滑落事故が多い箇所なので、慎重な行動と確実な技術が要求されるところだ。
次に現れるピークは飛騨側のトラバースが高度感もありやっかいな箇所だが、それを越えればピラミッドピークへの雪稜歩きとなる。
ピラミッドピークから下り、次のピークは下りが要注意箇所。滑落すれば、まず助からないと思ったほうがよい。
7峰からチャンピオンピークを直下で巻けば、飛騨側の雪原をトラバースする。さらに登って稜上に復帰すれば浅いルンゼ状と右手の岩場とのコンタクトラインを登り西穂高岳山頂に達する。
下りは往路を戻るが、各ピークの下降は十分に注意した行動をお願いしたい。
計画書提出先 岐阜県警察本部または高山警察署地域課
※登山口に登山計画書提出ポストあり
宿泊 西穂山荘 080-6996-2455
http://www.nishiho.com/
※21時以降の電話は慎むこと。
交通 JR中央本線松本駅よりアルピコ交通バス(特急高山バスセンター行き:1,570円)にて平湯温泉バス停へ。
平湯温泉バス停より濃飛バス(新穂高ロープウェイ行き:890円)にて新穂高ロープウェイバス停へ。
JR高山本線高山駅より濃飛バス(新穂高ロープウェイ行き:2,160円)にて新穂高ロープウェイバス停へ。
駐車場 新穂高温泉に無料駐車場あり。
アドバイス 悪天候時の行動は慎むこと。
ヘルメットの装着を忘れずに。
西穂山荘〜西穂高岳間は非常に事故が多い箇所だ。
独標から先は雪稜・岩稜の通過が難しいので上級者以外は立ち入るべきではない。
特に独標の下り・ピラミッドピーク周辺は難易度が高い。
雪の状態によってはロープでの確保が望ましい。
雪庇は主に上高地側に張り出す。
必ず予備日の設定をすること。
サブコース 特になし。
エスケープルート 特になし。
入浴 《深山荘》
市営駐車場の目の前で大変便利。
http://shinzansou.com/
おすすめ周辺情報 《とく兵衛》
蕎麦もうどんも美味しい。場所も松本市街地へ至る途中にあるので気軽に立ち寄れる。
https://goo.gl/maps/V5LmR8Xgo3U2
《焼肉厨房バグース》
上記と同じく松本へ向かう途中にある焼肉屋さん。
http://r.goope.jp/bagus/
《高山の古い街並み》
古い街並みを見て回るのも楽しいが、食べ歩きもひとつの魅力だ。
http://www.hidatakayama.or.jp/
《国八食堂》
地元でも大人気の食堂。看板メニューは豆腐ステーキ。
https://goo.gl/maps/WPTV5TgS9KA2
1
新穂高温泉のバスターミナルから少し登れば新穂高ロープウェイ山麓駅だ。
2
やはり乗り物は速い。
3
ロープウェイの山頂駅となる西穂高口。
ここまでは一般の観光客で賑わう。
4
西穂高口から歩き出す。
最初は平坦だがまもなく樹林帯の急登となる。
5
斜面を右手にトラバースし始めると西穂山荘は近い。
6
西穂高口から2時間弱で西穂山荘に到着。
7
西穂山荘は通年営業。
今日はここで1泊する。
8
小屋の中は解放感があって過ごしやすい。
吹き抜け部の1階は食堂。
9
部屋は清潔で布団もしっかり管理されていて綺麗だ。
10
夕食。
メニューが多彩で美味しいと評判だ。
11
翌朝は八ヶ岳の辺りから朝陽が昇る。
アイゼンなどを装着して西穂山荘を出発する。
2日目に下山する場合には夜明け前には出発したい。
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西穂山荘から丸山までは比較的穏やかな道が続く。
13
丸山に到着。
ここまで技術的に難しいところはない。
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丸山から独標の直下までも問題になる箇所はない。
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独標手前の小ピークは飛騨側をトラバースして越える。
ここから独標間のコルへは小さな岩場の下りだ。
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独標に取付く。
途中に鎖場があるがピッケルとアイゼンをしっかりと効かせて登ったほうが安定する。
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西穂独標に到着。
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ピラミッドピークと奥穂高岳への稜線。
これを見て少しでも自信が揺らぐようなら先へ進まないほうがよい。
19
独標の下りは要注意箇所。
上高地側には雪庇が張り出しており飛騨側は相当の急斜面だ。
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コルに降り立ったら次のピークへ登り返す。
上高地側に張り出す雪庇の踏み抜きに要注意。
21
独標先のピークは事故の多い箇所。
状況により尾根通しか飛騨側を巻くか判断すること。
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ピラミッドピーク直下の急雪壁。
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ピラミッドピークに到着。
正面には西穂本峰が見える。
24
小ピークの下り。
状況によってはナイフリッジになることもある。
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7峰に向かう稜線。
この辺りは比較的安定している。
26
チャンピオンピークは直下を飛騨側へ回り込む。
ここのトラバースは慎重に。
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山頂へ向けて最後の登り。
西穂本峰へは正面ルンゼ状と岩尾根のコンタクトラインを登る。
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山頂直下にあるルンゼ状上部の雪壁。
これを抜ければ待望の山頂に到着する。
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西穂高岳山頂に到着。
ここからの展望はまさに「絶景」のひとこと。
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山頂から。
左に奥穂高岳・吊尾根から前穂高岳。
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こちらは眼下に上高地。
霞沢岳と後方に八ヶ岳方面。
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富士山と甲斐駒ケ岳。
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山頂を後にして西穂山荘へ戻る。
各ピークの下りは非常に急で危険な箇所が多い。
滑りだしたらまず止まらないので慎重に下ろう。
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独標の下りを終えれば核心部は終わり。
そのまま緩く下れば西穂山荘に帰着してもう1泊。
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落ち着いたら西穂山荘の名物で身体を温める。
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翌日。
のんびり出発して新穂高温泉へ下山。
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【入浴】
新穂高温泉の市営駐車場前に建つ深山荘。
便利な立地と気持ちのよい露天風呂がおすすめ。
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【おすすめ周辺情報】
国道158号線を松本方面に進むなら新島々の「とく兵衛」がおすすめ。
鴨せいろは絶品。
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【おすすめ周辺情報】
(出典)
焼肉厨房バグース
http://r.goope.jp/bagus/
同じく松本方面なら「焼肉厨房バグース」もおすすめ。
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【おすすめ周辺情報】
(出典)
焼肉厨房バグース
http://r.goope.jp/bagus/
素材の良さと豊富なビールの品揃えが嬉しい。
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【おすすめ周辺情報】
高山の古い街並み。
のんびり散策をしたり高山ラーメン・飛騨牛などの食べ歩きなども楽しい。
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【おすすめ周辺情報】
高山方面なら「とうふステーキ」が名物の国八食堂がおすすめ。
駅から少し離れているが立ち寄る価値大。
※上記の情報は記事更新日(2017年01月01日)時点の情報です。最新の情報については、出発前に現地の各関係機関にお問い合わせいただく事をおすすめします。

※本記事内にて各山域に生息する動植物の紹介を行う場合がありますが、自然保護区域への立ち入りや希少生物の採取・捕獲・譲渡・販売等は、法令により禁じられています。多くの方が自然を楽しみながら登山ができるよう、動植物の保護にもご協力ください。
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