岩茸石山（いわたけいしやま）は東京都の奥多摩エリアの山で、標高は793mです。隣接する高水山（たかみずさん）、惣岳山（そうがくさん）と合わせて高水三山と呼ばれており、その中では最も高い山です。
かつてこの山ではイワタケが採れ、山名の由来になったと伝えられています。また「御巣鷹山」や「障子石山」といった別名もあるようです。

登山初心者でも挑戦しやすく、手軽に自然を満喫できる山として親しまれています。

山頂は休憩にぴったりな展望地

岩茸石山の山頂は、所々に岩が剥き出た開放的な場所です。

高水三山においては特に見晴らしが良く、多くの登山者が休憩地に選びます。
川苔山や蕎麦粒山、棒ノ嶺（棒ノ折山）へ続く尾根、雲取山などを望むことができます。また、関東平野とスカイツリーも確認できます。

定番登山は高水三山の縦走

岩茸石山登山の中でも、高水三山の縦走は奥多摩エリアの登山入門コースとして有名です。

行程は軍畑駅（いくさばたえき）を出発し、高水山、岩茸石山、惣岳山（そうがくさん）を踏んで御嶽駅（みたけえき）に帰着します。駅からのアクセスが良い点も、人気を得ている理由です。

高源寺から先は、合目ごとに石碑が設置されています。この道は、高水山山頂にある常福院の裏参道とされています。

常福院は山岳信仰の中心地として300年以上の歴史を持つ古刹です。
また惣岳山の山頂には青渭神社（あおいじんじゃ）の奥社が鎮座しています。

岩茸石山と惣岳山の間は、岩場もあります。

春はツツジやヤマザクラ、スミレのなど花々が登山者の目を楽しませます。

スギやヒノキの植林地もあり、人と密接に関わっている山であることが伺えます。