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更新日:2013年08月08日 訪問者数:8240
登山・ハイキング 技術・知識
表妙義縦走 vs 奥穂〜西穂縦走
ジャンダルムで有名な奥穂高〜西穂高の縦走と表妙義の縦走が比較されることがしばしばあります。今回はそんな両者の縦走を比較してみました
skipos0208
はじめに
この10月に奥穂高岳〜西穂高岳の縦走をしてきました。表妙義の縦走はこれに勝るとも劣らないと良く言われているようです。
それならば!と言うことで自分自身でその難易度を確かめてきました。
奥穂高岳〜西穂高岳縦走
日帰りはできないので最低でも1泊2日の行程になる
 →体力は必要
 標高が高いのでペース配分をしないと息切れをする(人によっては軽い高山病で頭痛など)
 荷物が重い(テン泊なら尚更)
 鎖場でのホールド、スタンスはある(必ずしも鎖を使わなくても登攀はできる)
 天候には特に注意が必要、特に夏場は雷に注意
 エスケープルートがあまりない
 高度感は常にあるので緊張感は常にある
 ルートが分かりにくいところもある(ペンキマークは最小限)
 DVDが出ていて予習する人が多い
表妙義縦走
関東からは日帰り圏内
 →体力はある程度必要
 標高は低いので呼吸は楽
 軽荷で登れる
 鎖場のホールド、スタンスが不明瞭で鎖を使用しないと登れないところがある
 天候については通常の登山同様
 エスケープルートはあるし引き返しは比較的用意
 高度感を感じる場所もある
 ルートは分かりにくくはないと思う
 DVDは出ていない
ちょっとメモ
単純に岩場、鎖場の比較だけをすると表妙義の方が難易度は高いものと思われます。
しかしながら縦走として体力、天候、多少のルートファインディングといった総合力が試されることを考慮すると奥穂〜西穂縦走の方が難易度は高いものと思われます。
結論は!?
どちらも甲乙付けがたい!
山岳ガイドのグレードより
・山岳ガイド 成田賢二
 入門:大キレット縦走、表妙義縦走 
 初級:奥穂〜西穂縦走、剱岳北方稜線、剱岳源次郎尾根
 http://www.narita-kenji.com/grade.html

・山岳ガイド ミキヤツ登山教室
 ステップ1:八ヶ岳・小同心、奥穂〜ジャンダルム・西穂縦走、小川山・初級岩登り
 ステップ2:北岳バットレス第四尾根、前穂北尾根、槍ヶ岳北鎌尾根、劔岳源次郎尾根、表妙義縦走
 http://mikiyatsu.jp/page064.html

このようになっています。ガイドの方によっても難易度の評価は異なるので良い勝負というところでしょうか。
あとは戸隠山〜西岳縦走の難易度も似たような感じか気になります。
私が調べたり聞いたりしている感じでは両者よりも鋸岳の方が難易度が高いような印象です。

それにしても、クライミングの観点からすると難易度が高いとは言え、一般縦走路は入門・初級なんだなと改めて実感しました。
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