登山靴用シューズストレッチャーを作る。
私の足は幅広、甲高、足のサイズが左足と右足が1cm違い、登山中に痛くて困っていました。ネットショップのシューズストレッチャーを参考に、私の足の形をした木型を作り登山靴用シューズストレッチャーを作りました。足の痛みはなくなりました。
ホームセンターで節のない柾目の加工しやすい木材を買ってきました。これはホワイトウッドの38x89x1820mm、280円です。1820mmも長くはいりません。写真下は20x40mm位の木材です。
この作業に使う工具です。左下から玄能、のこぎり、ノミ、中砥石、仕上げ砥石、左上から差し金、鉛筆、消しゴム、スケール、サンドペーパーです。
靴の幅を広げる木型です。右足用と左足用です。厚目の紙で足の型紙をつくり、足のつま先部分のサイズを図り、材料に鉛筆で足の形を下書きして、のこぎりとノミで作ります。その下は幅を広げるためのくさびです。
玄能と打ち当てです。
右足の木型です。くさびが入るよう少し斜めに作り
ます。
材料に下書きして、作業用木材の上で、のこぎりで少しずつ形を作り出していきます。
それからノミで整えていきます。木目を見ながら逆目から削らないように加工します。
工具の刃先側に手や指を置かないよう注意して作業します。
サンドペーパー荒目で凸凹をとり、中目、細目と仕上げていきます、
作業用木材に木で治具を作ります。取りつける木ねじの頭は刃先が当たらないよう深く入れます。怪我しないように補助具も使います。写真の上部にあるのは型紙です。
くさびは始めは手で押し込みます。そのあと打ち当てを立てて、打ち当ての横を玄能で軽くたたいて入れます。
靴の幅が広がりました。
右足の靴と左足の靴を比べると違いがわかります。このまま1週間ほどおいておきます。
次は足の長さ方向の指先や、踵のあたる部分を直す木型です。つま先は足幅に使った木型を使います。踵の木型と中間部品、くさびを作ります。
靴の26cmを27cmのサイズに伸ばすものではありません。
踵の木型と中間部品とくさびです。
木型のセットに微妙に手間取ります。
この写真では踵の木型が見えません。くさびは立てています。一週間おいて完成です。
軽登山靴や重登山靴等4足を直して、2年使っていますが足の痛みはありません。水の侵入も、接着部分の剥がれもありません。
ビジネスシューズやカジュアルシューズも直しました。私の足と同じ木型ですから履きやすいです。