私が登山によく行く岐阜県の山は、11月15日から翌年3月15日まで狩猟期間です。

この位置図を見ると池田山(池田の森）、舟伏山は銃使用禁止区域、奥美濃発電所のある左門岳(ダム管理道路は通行止かもしれません）、能郷白山温見峠側（冬期通行止め）、貝月山（揖斐高原貝月スキー場側）、納古山、大日ガ岳は鳥獣保護区のようです。登山者の多い鳩吹山、各務ヶ原アルプス、金華山は安心して登れます。

行きたい山は鳥獣保護区以外にもありますが、よく行く山のある町役場の環境課、狩猟担当の方の話では、登山者はよく目立つ色の服装で、熊鈴、ラジオを鳴らし、登山道のよく整備された山に登るよう、教えていただきました。

猟師さんの話では、猟銃の弾の飛距離（射程距離とは違います）は鹿、イノシシ、熊などを撃つライフル銃が3700m〜3800m、散弾銃のスラグ弾（一発弾）が約800mだそうです。
その飛距離の長さに驚きます。

また、他の集落の長年熊狩りをしてきた高齢の元猟師さんの話では、獲物を狙った流玉が山歩きや山仕事の人に当たることはないと言っていました。
野生動物のほうが、先に人の気配を感じて出会いを避けるからです。
それよりも目立たない色の服を着た人と、藪の中で突然出会うのが怖いそうです。
山を歩くときは薄い生地でいいから、赤やオレンジなど目立つ色の服を羽織るように言われました。長年の体験からの言葉だと思いました。

農業、林業の野生動物の食害を減らすための狩猟を邪魔しないよう、登山を楽しみたいと思います。