登山でのGPSの使い方、初心者向け概要（eTrex30英語版）
登山でGPSを使うと何ができるか、どういう使い方をしているかをまとめました。
私の主な使用目的は以下の3つです。
1．現在地から次の目標地点(分岐点、山小屋、山頂など)までの距離を知る。
2．予定したルートを外れていないか、外れているときは復帰方向の確認。(精度10m位)
3．ログデータを保存して山行記録として残す。(再訪時などの参考やルートミスの原因考察)
また、GPSの購入を検討されている方の参考にもなれば幸いです。
◆機種、使用状況など
eTrex30英語版を使用中。過去にeTrex Venture(日本語版)、Colorado 300(英語版)
GPSデータはカシミール3Dで処理。
最近は年間30〜40回、日帰りのみ。
バリエーションルートへよく行く。
◆山行前の事前準備で以下のデータを、カシミール3Dで作成してGPSにセットします。
【トラックデータ】
過去の山行データかヤマレコからダウンロードしたデータをGPSへアップロードします。
ホワイトアウトした時や、道を見失ったときに強力な援軍になります。分岐を間違えたり、踏み跡が薄くルートをそれたときなど、1~2分ですぐわかります。現在位置がどこで正解のルートがどこにあるか一目瞭然です。
使用目的から、正確性を求めるので、点数は余り間引いてません。保存MAX10000点ですから2000点くらいは普通にセットしています。逆に石尾根のような間違えようのないルートは入れません。
【ルートデータ】
ルート上の分岐点や山頂に「区間の区切り」をセットしてGPSへアップロードしています。
こうすると、山行中に次の目標地点(区間の区切り)まで何メートルかをGPSが表示してくれるので、おおよそあと何分で着けるか見当が付きます。あくまで現在位置から目的地点までの直線距離ですから、その点の注意が必要です。
【ウェイポイント】
あまり使っていません。Googleマップを参考にバス停をセットしておくと、下山した時にバス停を探しやすいので時々使います。
また、コース外の目標地点(富士山とか)をセットして、方角と距離を見ることがあります。
◆帰宅してからログデータをカシミールで整理します。
ログデータとして、トラックデータは自動で記録されますが、ウェイポイントは操作しないと記録されません。
【トラックデータ】
eTrex30ならほとんどデータが切れることはありませんが、林道のトンネルなどを通ると切れることがあるので、これらを接続します。
ピストンの時は、往きと帰りで帰りでルートが分かるように、データを分けて、色を変えています。
【ルートデータ】
一番大事なのがルートデータの編集です。
ルートデータをトラックデータからコピーして作成します。
分岐点や山頂の到着・出発地点にマークと区間区切りをセットし、他はマークを空白にし、区間区切りをOFFにします。結構時間がかかりますが、これで高低図を表示すると区間の距離と所要時間が分かります。
道間違えなどがあったとき、その原因や対処について考察します。
これを続けていると、間違えやすいポイントや自分の癖がつかめてくるし、感も鋭くなってきているような気がします。また、自分のペースも分かってくるので、山行計画が立てやすくなります。
【ウェイポイント】
ルートデータの区間区切りをセットするための目標に使っています。特に分岐点は地図と実際の分岐点が離れている場合が多々あります。そこで休まない場合は、分岐点の位置が分からなくなるので、その地点を通過するときにセットしおきます。
◆注意事項、その他（日帰り前提）
【保持場所】
100均で買ったカメラケースなどをザックの肩にセットし、すぐに見られるようにしています。
【電池】
eneloopを使ってます。繰り返し利用でも中々性能劣化しません。秋葉原で安いのを幾つかかったことがありますが、すぐ劣化しました。
家を出るときから帰るまで、だいたい交換せずに済みますが、予備は4本持って行きます。
注意するのは冬です。低温では電池の消費が激しいので、カイロで保温します。GPSを肩にセットしているので、氷点下になるときは、カイロをGPSの背面側に入れてます。確認はしていませんが上面にセットすると電波の受信に影響するかもれません。胸ポケット等に入れれば保温の必要はないと思います。
【高度と方位の校正】
どちらも「calibrate」(校正)という項目がありますので、これを行います。校正をしないとeTrex30を買った意味がありません。この機能を使わないとeTrex20になってしまいます。
高度は家を出るときや山頂に着いたときに、その地点の標高をセットします。その日の天候等で結構変わりますから、少なくとも1回はやっています。
山行中、高度はそれほど重要視していないので高精度の必要性はないのですが、帰ってからデータを整理し、高低図を描いたときに違いが出ると思います。eTrex20と比較していないので実際のところはわかりませんが、eTrex30は綺麗な高低図が描けます。
気圧計の精度はかなり高いようで、目の高さに置いたときと床に置いたときでも標高値が変わりますが、移動平均を取っていると思われ、山を登っているときと下っているときで、標高値に誤差が出るので注意が必要です。実際の標高値に対して、20〜30mくらいの誤差は織り込んでいます。(実はGPSの設定である程度調整できるのですが．．．)
方位校正は、当日の朝、電源を入れたときにやってます。GPSに地図は入れてますが、表示範囲が狭いので、紙地図で確認することがあり、この時コンパスを使います。紙地図で確認する練習をしておくと読図訓練にもなり、万一GPSが使えなくなったときにも何とかなります。
【地図】
GPSに表示させる地図は、フリーの「gmapsupp」を使っています。2年以上使ってますが、GPSの故障や地図表示などの不具合はありません。
また、カシミール3Dで地図と高低図を印刷して持って行きます。
私の主な使用目的は以下の3つです。
1．現在地から次の目標地点(分岐点、山小屋、山頂など)までの距離を知る。
2．予定したルートを外れていないか、外れているときは復帰方向の確認。(精度10m位)
3．ログデータを保存して山行記録として残す。(再訪時などの参考やルートミスの原因考察)
また、GPSの購入を検討されている方の参考にもなれば幸いです。
◆機種、使用状況など
eTrex30英語版を使用中。過去にeTrex Venture(日本語版)、Colorado 300(英語版)
GPSデータはカシミール3Dで処理。
最近は年間30〜40回、日帰りのみ。
バリエーションルートへよく行く。
◆山行前の事前準備で以下のデータを、カシミール3Dで作成してGPSにセットします。
【トラックデータ】
過去の山行データかヤマレコからダウンロードしたデータをGPSへアップロードします。
ホワイトアウトした時や、道を見失ったときに強力な援軍になります。分岐を間違えたり、踏み跡が薄くルートをそれたときなど、1~2分ですぐわかります。現在位置がどこで正解のルートがどこにあるか一目瞭然です。
使用目的から、正確性を求めるので、点数は余り間引いてません。保存MAX10000点ですから2000点くらいは普通にセットしています。逆に石尾根のような間違えようのないルートは入れません。
【ルートデータ】
ルート上の分岐点や山頂に「区間の区切り」をセットしてGPSへアップロードしています。
こうすると、山行中に次の目標地点(区間の区切り)まで何メートルかをGPSが表示してくれるので、おおよそあと何分で着けるか見当が付きます。あくまで現在位置から目的地点までの直線距離ですから、その点の注意が必要です。
【ウェイポイント】
あまり使っていません。Googleマップを参考にバス停をセットしておくと、下山した時にバス停を探しやすいので時々使います。
また、コース外の目標地点(富士山とか)をセットして、方角と距離を見ることがあります。
◆帰宅してからログデータをカシミールで整理します。
ログデータとして、トラックデータは自動で記録されますが、ウェイポイントは操作しないと記録されません。
【トラックデータ】
eTrex30ならほとんどデータが切れることはありませんが、林道のトンネルなどを通ると切れることがあるので、これらを接続します。
ピストンの時は、往きと帰りで帰りでルートが分かるように、データを分けて、色を変えています。
【ルートデータ】
一番大事なのがルートデータの編集です。
ルートデータをトラックデータからコピーして作成します。
分岐点や山頂の到着・出発地点にマークと区間区切りをセットし、他はマークを空白にし、区間区切りをOFFにします。結構時間がかかりますが、これで高低図を表示すると区間の距離と所要時間が分かります。
道間違えなどがあったとき、その原因や対処について考察します。
これを続けていると、間違えやすいポイントや自分の癖がつかめてくるし、感も鋭くなってきているような気がします。また、自分のペースも分かってくるので、山行計画が立てやすくなります。
【ウェイポイント】
ルートデータの区間区切りをセットするための目標に使っています。特に分岐点は地図と実際の分岐点が離れている場合が多々あります。そこで休まない場合は、分岐点の位置が分からなくなるので、その地点を通過するときにセットしおきます。
◆注意事項、その他（日帰り前提）
【保持場所】
100均で買ったカメラケースなどをザックの肩にセットし、すぐに見られるようにしています。
【電池】
eneloopを使ってます。繰り返し利用でも中々性能劣化しません。秋葉原で安いのを幾つかかったことがありますが、すぐ劣化しました。
家を出るときから帰るまで、だいたい交換せずに済みますが、予備は4本持って行きます。
注意するのは冬です。低温では電池の消費が激しいので、カイロで保温します。GPSを肩にセットしているので、氷点下になるときは、カイロをGPSの背面側に入れてます。確認はしていませんが上面にセットすると電波の受信に影響するかもれません。胸ポケット等に入れれば保温の必要はないと思います。
【高度と方位の校正】
どちらも「calibrate」(校正)という項目がありますので、これを行います。校正をしないとeTrex30を買った意味がありません。この機能を使わないとeTrex20になってしまいます。
高度は家を出るときや山頂に着いたときに、その地点の標高をセットします。その日の天候等で結構変わりますから、少なくとも1回はやっています。
山行中、高度はそれほど重要視していないので高精度の必要性はないのですが、帰ってからデータを整理し、高低図を描いたときに違いが出ると思います。eTrex20と比較していないので実際のところはわかりませんが、eTrex30は綺麗な高低図が描けます。
気圧計の精度はかなり高いようで、目の高さに置いたときと床に置いたときでも標高値が変わりますが、移動平均を取っていると思われ、山を登っているときと下っているときで、標高値に誤差が出るので注意が必要です。実際の標高値に対して、20〜30mくらいの誤差は織り込んでいます。(実はGPSの設定である程度調整できるのですが．．．)
方位校正は、当日の朝、電源を入れたときにやってます。GPSに地図は入れてますが、表示範囲が狭いので、紙地図で確認することがあり、この時コンパスを使います。紙地図で確認する練習をしておくと読図訓練にもなり、万一GPSが使えなくなったときにも何とかなります。
【地図】
GPSに表示させる地図は、フリーの「gmapsupp」を使っています。2年以上使ってますが、GPSの故障や地図表示などの不具合はありません。
また、カシミール3Dで地図と高低図を印刷して持って行きます。
【データの記録】
家を出るときから記録しています。
特に車で行ったときの記録は、次回行くときの参考になります。IC間の所要時間や、カーナビに乗っていない道路、道間違え、駐車ポイントなどが確認できます。
【まとめ】
色々書きましたが、個人的なポイントは以下です。
1) トラックデータ：道間違えや道を見失ったときのため、できるだけ正確にセットしておく。
2) ルートデータ ：途中の重要な通過点をセットしておき、山行中に次の地点までの距離を確認する。
また、帰ってからルートデータを編集・整理する。
3) 電 池 ：eneloopがいい。予備は必ず持って行き、冬は低温対策をする。
地図とコンパスを使って自力解決を基本とする方には邪道と言われるでしょうが、方向性の違いについてはご容赦ください。バリルートでは強力な武器になり、ルートを外れたり見失っても全く心配ありません。
色々な機能があるので、まだまだ使いこなしていませんが、少しづつ進歩しています。
ただ、道具ですから、やはり、ある程度の熟達は必要です。以前、初めて買ったGPSの使用テストで冬山へ行き、道迷いで遭難した、という記事を見たことがあります。万能ではありませんので、ある程度慣れるまでは注意が必要です。
ここまで、私の基本的な使い方について概要を書きました。具体的な操作は長くなるので、あえて書きませんでした。不明の点、知りたい情報がありましたらメッセージ等ください。すぐに回答できないかもしれませんが対応させていただきます。
また、私のGPSは稀にですが、ログデータがPCへダウンロードできなくなることがあります。このときの対処法を日記に記しました。失敗しても保証はできませんが、最終手段として参考にしてみてください。
最後に、GPSを持つことの最大の効果は、精神安定剤になることです。「まだ山頂に着かないのか？」「あと200mか。頑張ろう！」というのも勿論ですが、ルートミスした時、「いま何処にいる。」「正解ルートはどこだ。」「どっちへ行けばいい？」ということに的確に答えてくれることです。これによって落ち着いた行動がとれるます。私の場合、ルートミスは時々しますが、道迷いはありません。ルートミスをしても落ち着いて対応が取れる効果は絶大です。
以上、多少なりとも参考になれば幸いです。
家を出るときから記録しています。
特に車で行ったときの記録は、次回行くときの参考になります。IC間の所要時間や、カーナビに乗っていない道路、道間違え、駐車ポイントなどが確認できます。
【まとめ】
色々書きましたが、個人的なポイントは以下です。
1) トラックデータ：道間違えや道を見失ったときのため、できるだけ正確にセットしておく。
2) ルートデータ ：途中の重要な通過点をセットしておき、山行中に次の地点までの距離を確認する。
また、帰ってからルートデータを編集・整理する。
3) 電 池 ：eneloopがいい。予備は必ず持って行き、冬は低温対策をする。
地図とコンパスを使って自力解決を基本とする方には邪道と言われるでしょうが、方向性の違いについてはご容赦ください。バリルートでは強力な武器になり、ルートを外れたり見失っても全く心配ありません。
色々な機能があるので、まだまだ使いこなしていませんが、少しづつ進歩しています。
ただ、道具ですから、やはり、ある程度の熟達は必要です。以前、初めて買ったGPSの使用テストで冬山へ行き、道迷いで遭難した、という記事を見たことがあります。万能ではありませんので、ある程度慣れるまでは注意が必要です。
ここまで、私の基本的な使い方について概要を書きました。具体的な操作は長くなるので、あえて書きませんでした。不明の点、知りたい情報がありましたらメッセージ等ください。すぐに回答できないかもしれませんが対応させていただきます。
また、私のGPSは稀にですが、ログデータがPCへダウンロードできなくなることがあります。このときの対処法を日記に記しました。失敗しても保証はできませんが、最終手段として参考にしてみてください。
最後に、GPSを持つことの最大の効果は、精神安定剤になることです。「まだ山頂に着かないのか？」「あと200mか。頑張ろう！」というのも勿論ですが、ルートミスした時、「いま何処にいる。」「正解ルートはどこだ。」「どっちへ行けばいい？」ということに的確に答えてくれることです。これによって落ち着いた行動がとれるます。私の場合、ルートミスは時々しますが、道迷いはありません。ルートミスをしても落ち着いて対応が取れる効果は絶大です。
以上、多少なりとも参考になれば幸いです。
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kojiroh18さんの記事一覧
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登山外来の受診（地雷原は別の場所にあった）
102
更新日：2017年06月21日
-
登山でのGPSの使い方、初心者向け概要（eTrex30英語版）
170
更新日：2017年04月16日
※この記事はヤマレコの「ヤマノート」機能を利用して作られています。
どなたでも、山に関する知識や技術などのノウハウを簡単に残して共有できます。
ぜひご協力ください！
kojiroh18さん。はじめまして。
私も同じ機種を買ったのですが使い方がよくわからずこの連休に少しいじってみようとネットで検索していたらこのブログを見つけました。
初歩的な質問ですが使い方のアドバイスをいただけたら助かります。
ウェイポイントを登録してルートは作成したのですが、このルートを使ってナビをしてもらうには現地に行ってどう使えばいいのでしょうか？
簡単な使い方の手順を教えていただけたら幸いです。
それとネット上でこの機種の使い方の参考になるブログ等があったら教えてください。
お時間のあるときに返信よろしくお願いしますm(_ _)m
naginaginagiさん、問い合わせありがとうございます。
ルートのナビの仕方ですが、
�� メインメニューの[Where To?]を選択します。
�� 次に表示された画面で[Route]を選択します。
�� 保存されているルートの一覧が表示されます。
�� 一覧の中からルートを選択し、[Go]をするとナビが開始されます。
これで分かるでしょうか？
分からなかったら、また、気軽にお問い合わせください。
と言ってもGPSを使い倒している訳ではなく、必要最小限程度しか分かりませんが、できる限り対応します。
ところで、naginaginagiさんは、ルートの作成をGPSで行っているのですか？
そうだとすれば、凄く面倒くさそう。パソコンを使える環境があるなら、カシミールをお勧めします。カシミールを使うと、ルートやトラックが簡単に編集できます。ソフト自体はフリーソフトですが、カシミールの書籍がいくつか出ており、添付のDVDにソフトと地図が収納されていて、GPSの使い方が書いてあるものもあります。かなり丁寧に書かれていますので、ネットのブログ等より、この書籍の方がいいと思います。大きな書店なら多分あると思いますので、どれがいいかは実際に見て決めたらいかがでしょう。
なお、カシミールのサイトは以下です。
http://www.kashmir3d.com/
参考になれば幸いです。
返信ありがとうございます。
とてもわかり易く丁寧に教えていただき本当に感謝です！
さっそく本屋さんでカシミールの書籍探してきます。
機械音痴なのでまた質問させていただくかもしれません。
その時はまたよろしくお願いしますm(_ _)m
naginaginagiさん、こんばんは。
私は面倒くさがり屋で、必要最小限＋チョットくらいしかわかりませんが、不明なことがあったら、とりあえず何でも質問してみてください。
本文に、カシミールで表示した地図と高低図を追加しましたので参考にしてください。これを印刷して持って行ってます。
なお、地図は地理院地図を使い、高低図は解説本の地図を使って表示しています（カシミールを使わないと何の事だかわからないと思いますので、今は読み飛ばしてください）。
私は少々GPSに依存しすぎた歩き方をしていると思いますが、所詮、道具ですから、naginaginagiさんに合った使い方を見つけてください。
kojiroh18さん。こんにちは
前回教えていただいたカシミールを参考書を見ながらいろいろいじってみて、とりあえずウェイトポイントを登録しルートを作成して、GPSに転送し、山でナビをしてもらう。
というところまではなんとなくできるようになりました。
なんとなくというのは、実際に山でナビをしてもらっているときの操作方法がまだよくわからないので、なんども山で使ってみてから、またkojiroh18さんに質問する内容をはっきりさせてからまた聞いてみようと思ってます(^_^;)
今日の質問なのですが、、、
ログの取り方の手順を教えてください。
だいたいでいいのですが、実際登山口に行ってGPSの電源を入れたところからの手順をお願いします。
なんどか山ではなく、ふだんの移動でとりあえずログをとってみようといろいろやってみたのですが、自宅からのスタートではないのになぜか自宅からのログになっていたり、いまいち操作方法がわかりません。
できればログを取ったあと、どんなことができるか(よくkojiroh18さんが使っている機能などを簡単に教えてもらえると嬉しいです。)、とくにヤマレコへのデータのアップの仕方（手順）を教えてもらえるとありがたいです。
返信はいつでもいいので時間のあるときによろしくお願いしますm(_ _)m
※ちなみに使っている参考書は実業之日本社で出している杉本智彦さん著のカシミール３D入門編とGPS応用編の二冊です。
naginaginagi さん、こんにちは。
返信が遅くなって申し訳ありません。
先日、急いで書いてゴチャゴチャしているので書き換えました。
先ず、ログの取り方ですが、電源を入れてGPSが立ち上がればログの記録が始まります。
私のeTrex30は約40秒で立ち上がりました。
注意することは、GPSの衛星をしっかりとらえているかどうかです。サテライトページを見るとすぐわかりますが、サテライトページのGPSが10数m以下になっていればＯＫです。鉄筋の建物内やトンネルの中などでは、衛星からの電波が受信できないのでログが取れません。
naginaginagiさんの状況ですが、
「自宅からのスタートではないのになぜか自宅からのログになっていたり」
ここのところがよくわかりません。
・ご自分ではどこからスタートしたつもりでいましたか？
・スタートさせたつもりの操作は何をしましたか？
大雑把な言い方をすると、eTrex30場合、電源を入れて40秒後からログ(測位)がスタートしす。ただし、スタート直後のデータは、精度が悪いことが多いです(GPSのm値が大きい)。
気になった点が一つあります。
「ウェイポイントを登録しルートを作成して」
ナビをするのに最低限必要なのは、ルートデータだけでウェイポイントは不要です。
カシミールで言うと「区間の区切り」のことをウェイポイントと言っているのでしょうか。
ナビをしてもらうとき、ルートデータの「区間の区切り」は最も重要なデータです。
最後に、ヤマレコへのデータのアップの仕方（手順）の概要は以下の通りです。
�．�シミールでGPSデータを取込む
��GPSデータエディタでアップするデータを整える
��GPSデータエディタでアップするデータを書き出す
�ぅ筌泪譽海離襦璽蛤鄒�で書き出したルートデータを登録する
補足すると、
�．�シミールでGPSデータを取込む
・GPSデータエディタを起動し、[通信]-[GPSからダウンロード]-[すべて]の順で選択し、GARMINとの通信ダイアログが出たら[開始]を押す。
⇒ログデータがダウンロードされアップロード/ダウンロードリストに表示される。
・[カシミールへ保存]ボタンを押す
�◆屐ァゥ如璽燭鮴阿┐襦廚蓮�途切れたデータを繋いだり、余分なデータ(スタート前やゴール後など)を削除したりします。
��[ファイル]-[選択したGPSデータの書き出し]を選択し、GPSデータを書き出す。
ファイルの拡張子は[.gpx]です。
�ぅ筌泪譽海離襦璽蛤鄒�で書き出したルートデータを登録する
登録メニューの「山行記録を書く」で
1)ルート作成で[GPSログを登録]を]選択
2)ログ種別で[GPSログ]を選択
3)[ファイルを選択]ボタンを押す
4)アップロードデータを選択して[開く]ボタンを押す
5)[登録]ボタンを押す
これで、ログデータが登録されます。
以上、色々端折って説明しているところがありますので、分からないところに付いて、また、お問い合わせてください。
kojiroh18さん、こんばんは。
細かく書いていただいて本当に助かります。
さっそく次回山に行ったときにログを取ってヤマレコにアップしてみようと思います。
またいろいろ操作してみてわからなかったら問い合わせさせていただきます。
お手数かけますがよろしくお願いします。
ナビの件でご指摘いただいたウェイトポイントのことなのですが、
歩きたいルートを作成するのにまずそのルート上にウェイトポイントを要所要所(分岐点や主要なピーク)で作成し、最後にスタート地点からウェイトポイントを順番につなげていってルートを完成させるという方法で作成していたのですが、もっと簡単な方法があるのでしょうか？
この件も急ぎではないのでkojiroh18さんの時間の余裕があるときに返信お願いします。
naginaginagiさん、こんばんは。
手っ取り早くルートを作成するのならそれでOKですが、私は[新規作成]の[登山道作成]でルートを作っています。これは、歩くルートをマウスで細かくクリックして作り、[区間の区切り]では、sifutキーを押しながらクリックします。
出来上がったルートデータをGPSに転送すると、ウェイポイントから作ったデータと同じものになりますが、こうやってルートを作ることのメリットは、ルートの距離と各クリック点の標高がかなり正確に分かることです。
[グラフ表示]で高低図(本文の写真参照)が描けます。区間の区切りから区間の区切りまでの距離と時間、累積標高が表示されるので、山行計画や実際に歩く時の目安になります。
ルートデータをトラックにコピーしてGPSに転送しておくと、現在位置と予定ルートの位置関係が一目瞭然で、ルートミスしたときなどは復帰が容易になります。(ルートデータだけだとこれが大変)
また、これを作ることによって、ルートの下調べにもなります。
デメリットは、ウェイポイントからルートを作ることに比べ、時間がかかります。
どちらを選ぶかは、使う方の選択次第です。
もう一つ、ヤマレコからデータをダウンロードしてルートを作成する方法があります。
山行記録の地図の右上にある[マップ機能]の[GPXファイルをダウンロード]でダウンロードし、カシミールで取込みます。GPXファイルはトラックデータになるので、ルートデータに変換し、[区間の区切り]の設定などの編集をしてルートを作ります。
この方法で注意することは、GPSで取ったと思われるデータを選択利用することです。手で作ったデータは不正確です。手書きデータの場合、地図に書かれている登山道に沿ってルートを作りますが、これらは古かったり、間違っていたりすることがよくあります。ダウンロードした実際のGPSのデータの方が正確です。ただし、過信は禁物です。
自分が予定しているルートと同じデータがあるとは限りませんから、いくつかのデータをダウンロードし、編集で結合したりすることも必要です。
私は最近、もっぱらこの方法でデータを作成しています。
naginaginagiさんが手間をかけたくない、と言うのなら今の方法で全く問題ありません。
使う目的に正解はありませんが、私のやり方が参考になれば幸いです。
すぐに返信いただきありがとうございます。
教えていただいた方法でさっそくルート作成してみます！
こんにちは。
ヤマレコからデータをダウンロードしてルートを作成する方法なのですが、カシミールに取り込んだあと、トラックデータをルートデータに変換するにはどうしたらいいのでしょうか？
また時間のあるときにアドバイスよろしくお願いします。
naginaginagi さん、こんばんは。
トラックからルートへの変換方法ですが、以下の� 銑△�ルートへの変換手順です。��〜�イ呂�まけ、�Α銑Г麓愨�です。
�� GPSデータエディタで変換するトラックを選択します（複数選択可）
�� 選択したトラック上で右クリックして[変換]−[ルートへコピー]を実行します。
これでルートデータができますが、このままだと全点に[区間の区切り]が設定されているので使えません。そこで、[区間の区切り]を全点OFFにします。
�� 編集するルートを１つ選択し、GPSデータエディタの右側にポイントリストを
表示します。
�� [ctrl]＋[a]で全ポイントを選択し、右クリックして[プロパティ]をクリックします。
�� ルートポイントのプロパティ画面で、[区切り変更]にチェックを入れ、[GPSへ転送するポイント(区間の区切り)]のチェックをOFFにして[OK]ボタンを押します。
これで、ルート編集の準備完了です。このあと、以下の操作でルートの編集完了です。
�� 目印の地点だけに[区間の区切り]をセットします。
�� [区間の区切り]以外のポイントのアイコンを、ブランクなどの目立たないものに
変えます。
以上、細かなところは端折って説明しましたが、わからないところがありましたら、また、問い合わせてください。
また、「カシミール３D GPS応用編」が私のと同じなら「5.10 データ変換」に書かれています。こちらも参考にしてみてください。
教えてください。
私はe-trex30の英語版を持っています。
普段はカシミール３Ｄから切り取った他人様のログを載せた地形図を切り取って地元の低山に持って行っています。
この度、ちょっとした旅行に持って行ってその間のトラックを記録して帰宅後に見て楽しみたいと思います。
予定は２泊３日で、ＰＣは持って行かないつもりです。
この３日間のログをe-trex本体のストレージに保存しきれるのでしょうか？
登山から離れる話題で申し訳ありませんが、ヤマレコの諸先輩方こそがe-trexに詳しいと思ったものですから。
dragon38 さん、こんばんは。
トラックログの保存は、[Track Manager]−[Current Track]の順に操作すると、Current Trackに対する操作メニューが出てきます。
[Save Track]は、現在のトラック全てを1本にまとめて保存します。
[Save Portion]は、選択したトラックを1本だけを保存します。複数回実行すれば、必要なトラックだけを保存できます。
全トラックを保存するか、選択して保存するかは、個人の使い方によるので、保存操作を一度試して感触を味い、決めてください。
保存したログは、Current Trackも含め、カシミール3Dでトラックデータとして読み込まれます。
Current Trackのログ点数は10,000点ですから、パンクする前に保存します。
なお、パンクすると、一番古いログポイントから上書きされていきます。
保存されたログデータのサイズは小さいので、1年分ぐらいは楽に保存できますが、管理が大変になり、現実的ではないので、PC等にバックアップを取ったら、クリアしたほうがいいでしょう。
とりあえず、トラックデータの保存に限定して説明いたしましたが、不明な点がありましたら、またお問い合わせください。
はじめまして。
eTrex30の英語版でも地名の日本語表示が可能なのでしょうか。
kojiroh18さんの使い方で、英語を最低限理解する必要のある操作はは、メニューの他にもありますか？
里山歩きで安価な英語版を利用できればありがたいのですが・・・
kojiroh18さん、早速のご丁寧な対応有難うございます。
表題のIT機器弱者なのですが、２万５０００分の１地図読みを一通り本で勉強してみたものの、経験値が薄いこともあって道迷いは無くなりません。やはりGPSでのバックアップは有難いと感じております。
山友がスマホアプリを薦めてくれたのですが、林道の凍結道で車が脱出出来なかった経験もあり、スマホやケータイの電池消耗は致命傷になりかねないと思います。
そのような経験から、地図とコンパス読みを基本として、kojiroh18さんの使い方が基本的かつ十分なニーズかと思っております。
> eTrex30の英語版でもカシミール地図で日本語表示になるのですか？
> これは、「マップカッターで取り出した地図をeTrex30で表示する」という意味ですか？それとも、ログデータをカシミールに取り込んだ時の話でしょうか？「英語版でも地名の日本語表示が可能...」はeTrex30で表示する地図が日本語か英語かということですか？
eTrex30画面も地名が日本語かということでご質問しました。その方が見やすいのだろうと思いました。
また、機器そのものの操作方法は当然英語表示だと思いますが、IT機器弱者でも使える範囲であれば、値段が格段に安い英語版を選びたい気がしました。
お薦めのカシミール本も未購入です。ピンボケな質問で恐縮ですが、kojiroh18さんの使い方が理解できたらば、eTrex30に挑戦してみたい気がしております。
よろしくお願いいたします。
nobieさん、こんにちは。
すみません。間違えて前回の回答を消してしまいました。
まず地図ですが、私の使っている地図は、フリーの「gmapsupp」です。ネットからダウンロードして使っていますが、これは英語表記です。ただ、山で使うときは、登山道も含めた道路と等高線しか見ないので、不便は感じていません。個人的には、1万円以上かけて地図を日本語表示しようとは思っていません。
山行時に紙の地図も持って行きますが、カシミールで地理院地図を印刷したものです。これは当然日本語なので、GPSに表示される地図は英語の「gmapsupp」で十分と思っています。
カシミールのマップカッターで持ってきた地図なら、GPSに日本語表示されます。1度やってみましたが、山行の都度GPSにアップロードするのも面倒なので、その後やってません。
英語の問題ですが、たとえば、私は、朝の出発前に高度計の校正(気圧と高度の関係を設定)をします。その時「Do you know the correct elevation ?」と聞いてきますので、[Yes]ボタンを押して、自宅の標高を入力しています。この英語をどう感じるかだと思います。私はあまり真面目に読まずに、「現在地の標高を入れろ！」と言っているのだなと勝手に解釈し、[Yes]ボタンを押して標高値を入力しています。
コンパスの校正をするときは、「Slowly turn the unit in the direction shown 」というメッセージが表示されますが、ろくに読まずに[Start]ボタンを押すと、GPSを回転させるアニメーションが出でるので、その通り操作をしているという感じです。
初めは少し戸惑いましたが、通常、使う機能が限られているのですぐ慣れ、英語でも不便は感じてません。
HELP画面があって英語で表示されるようなことはありませんので、英語の読解力というレベルのものは、GPS使用上では必要ないと思っています。
英語版を日本語化する方法は、ググれば色々出ているようですが、面倒なのでやってません。英語標記でも慣れてしまって特別不便に感じてません。
販売店でGPSを日本語化し、日本語地図も組込んで販売しているところもありますが、英語版のeTrex30xと日本語版のeTrex30xjどの程度違うのかは分かりませんので、詳細は販売店に聞いてみて下さい。購入するならGPS販売の専門店がお勧めです。色々な疑問に、かなり細かく対応してくれます。
それから、紙地図とGPSの使い分け、スマホのGPSについては、別途、レスさせて下さい。
nobieさん、こんにちは。
つづきです。
地図とコンパス読みを基本として、バックアップでGPSとのことですが、一つだけ注意することがあります。それはGPSの使用に多少の熟練が必要ということです。車でも、ちゃんと運転するにはある程度熟練が必要ででしょう。
たとえば、地図表示のモードとして、「北が上」と「進む方向が上」の2つがあります。さらに厄介なのは「進む方向が上」の時、立ち止まると必ずしも進んでいた方向が上になりません(現在位置は正確です)。冷静な時ならいいのですが、道迷いした時など慌てると何だか分からなくなることがあります。個人的に、使い慣れることは必須条件だと思っています。
道に迷った時だけGPSを見るということだと、問題なく復帰できることもありますが、却って傷口を広げることもあるのではないかと思っています。買ったばかりのGPSの使用テストで山へ行って、遭難したという記事を見たことがあります。確かにそうかもしれないと、思い当たる節もあります。
という訳で、ある程度GPSに慣れるまでは、使い込んだ方がいいのではないかと思います。
それからスマホアプリですが、私の場合は完全にNGです。最大の問題は精度です。私の友人がスマホアプリを使っていましたが、eTrexと比べるとお話にならないくらい精度が落ちました。谷や樹林帯に入ると位置が分からなくなったり、とんでもない所へ飛んで行ったりしていました。結局、友人はGPSを買いました。
IT技術は日進月歩なので、精度の問題は解決しているかもしれませんが、電池の問題があります。私の友人は当時、途中で予備電池と交換してました。20時間は持つeTrexと比べるとかなり厳しいです。まして、スマホのGPSで電池を使いきって、電話や通信機能が使えなくなるのは致命的に思われます。
もう一つ、私はかなり頻繁にGPSを見るので、雨や汗などの水対策が必須です。eTrexなら何の問題もありませんが、友人はスマホをジプロックに入れて使ってました。また、落下対策もeTrexにかなりの分ががあります。
そうはいっても、費用の問題がありますから、何を選択するかは個人の判断になります。
最後に、GPSでログを取ったら、帰宅後、そのログで一人反省会をすることをお勧めします。
特に、道間違えをしたときは、どこでどう間違えたか、そのあとどう行動したかを、ログが正確に教えてくれますから、次に生かすことができます。
また、実際の地形を見て、地図を見て、GPSを見ると、地図の不正確なところや誤りも分かりますから、地図読みのスキルが上がり、道間違えも少なくなると思います。
時々、GPSを使うと地図読みができなくなるという方もおられますが、これは誤りです。もちろん使い方を誤ると、地図が読めなくなるかもしれませんが、正しい使い方をすれば地図読みのスキルは上がると思います。
ある程度GPSが使えるようになった後は、GPSに重点を置いて歩くか、紙地図に重点を置いて歩くかは、個人の嗜好の問題だと思います。
長文、申し訳ありませんでしたが、多少なりとも参考になれば幸いです。
追) 現在、eTrex30の最新版は、eTrex30ｘになっており、eTrex30が不調になったのでeTrex30ｘに買換えました。
kojiroh18 さん、度重なる丁寧なご教示本当に有難うございます。
お陰様で、GPS選択にあたり迷っていたポイントはほぼクリアでき、GPS と地図山行についての色々な観点、考え方への理解が進んだような気がします。お薦めのeTrex30ｘに挑戦（大げさに聞こえるかもしれませんがIT機器弱者です！）して見たい気持ちになってきました。
使用目的に沿ったセッティングや習熟が必要なことも具体的事例で理解できたような気がします。
最後に、専門店での購入を推薦頂きましたが、専門店のご紹介を頂けるでしょうか？購入時は地方在住なので上京することになりますが、ある程度狙いを定めないと無駄足になり兼ねません。（単なるセールストークではなく）具体的説明もよく聞きたいと思っております。
よろしくお願い致します。
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