講師のpopoさん
12月11日(日)東丹沢の広沢寺付近にて
ベテラン4名、新人4名、師匠1名の総勢9名。
ベテラン+新人のペア4組でのロープワーク。
私は新人でpopoさんから色々と教わりました。
この講習の復習で気になったことをノートにまとめてみました。
ムンターヒッチ ゲートの向き
誤った向き
クライマー側のロープがゲート側にきているので、ロープの動きによってはスクリューを回転させてしまうとのことです。
試しにやってみたのですがこの状態だと全く問題は起こりそうもありません・・
なので
カラビナが横を向いてしまった状態でやってみました。
確かにこれはヤバそうです。
やはり開いてきました。しかし・・ロープの向きが逆(正)でも同じ現象は起こるのではないか?
早速、正しい向きでやってみました。
無理すれば回りますが意図的にやらないと難しい。
確かにロープの向きを考えることは大事だということがわかりましたが、その前にカラビナが横向きにならないような技術を身につけないといけないですね。
私のような初級者にはマムートのCragSmart HMSなどを使うのもいいかもしれませんね。
ブーリン(変形)失敗作
こんどはブーリン(ボーライン)です。
クライミングではもう使用禁止状態の結びに感じますが末端処理がきちんとされていればあらゆる方向からのテンションに対応でき、結びやすく解き易い結び目の王様?とのこと。
講習当日、慌てて間違えた末端処理です。末端ロープの回す方向が逆でした。
変な結び目ができました。
ハナクソ結びと命名。
ブーリン
こんどは正しい向きに末端ロープを回します。
なんだか綺麗な結び目ができました。これだったら合格でしょうか?
懸垂下降時の仮固定
こんどは私の記憶が確かなら・・正しいと思われる仮固定です。
まずはビレイデバイスの屈曲ぶを小・薬・中指で抑えてロープを止めます。
カラビナの中からロープを取り出し余裕をもって親指に掛けます。
下に垂れているロープを手繰り上げてうまく通すとこんな感じになる。・・これでいいはず。
とりあえず止まっているし・・
バックアップを取って完了。
解除してみます。
バックアップを解いて、あとちょっとで解除されるところでしっかりロープを握り、テンションがかかる準備。
一気に引くと仮固定前の状況にもどる。
この時に引き方が悪かったりすると非常に危険なのでしっかりと練習しておくように言われました。
ほとんど動くことなく解除できるとちょっと気持ちいい。
懸垂下降時の仮固定 ダメな例
テキトーにやった時はこんな感じだったと思います。
止まってはいますが何か変です。
解除するとこんなことになったりします。
やっぱりテキトーにやると危ないですね。
宙吊り状態からの自己脱出。
講習の時は地面に足が着いた状態から練習でしたので今日は宙吊りでやってみます。
ビレイデバイスがロックされ宙吊り状態です。
空中でバランスを取るのが結構難しい。
なかなかうまく写真が撮れません。
まずプルージックと60cmスリングをハーネスに結びます。
クレムハイストで教えられましたが今回は宙吊りで余裕がないので慣れたブリッジプルージックです。
次にアブミ用のプルージックを巻きます。
アブミは120cmスリングをクローブヒッチにします。
・・だんだん宙吊り状態が心地よくなってきました。
足輪を作らなくては・・
こんな感じです。足輪は大きくしすぎないのがミソだとか
やっぱり撮影はバランスを取るのが難しい。
ロープを掴み立ち上がります。
立ち上がるとハーネス・ビレイデバイスにかかったテンションが無くなりビレイデバイスのロックを解除することができるので仮固定を作って懸垂下降で脱出もできるはず。
立ち上がる際にハーネスに結ばれたプルージックを同時に押し上げますが・・この時プルージックの結び目及び上部を握らないようにくれぐれも注意されました。
ヘタに握ってしまうと最悪の場合、逆さ宙吊り、墜落なんてことになります。
ハーネス側にテンションを移したら今度はアブミ側を押し上げ、しゃくとり虫の要領で登っていきます。
固くて押し上げられない時はブリッジプルージックの結び目部分(ブリッジ部分)を少し緩めると楽に上がります。
自分が吊り下がっているところは撮れなかったので取り付けたギア類はこんな感じです。
テンションがかかった後の結び目
自己脱出で使ったオーバーハンドノットです。
カチカチに締っていてなかなか解けません。
全体重をかけた後のブーリン。
簡単に解くことができました。
同じくインラインノット。
簡単に解くことができました。
この度の講習で学んだことのほんの一部です。
山岳会山NETの皆さんが長年培ってきた技術・知識を伝授して頂きました。
なかなかすぐに理解できないこともあり講師を苦労させてしまいました。
popoさん最後までお付き合い頂きありがとうございました。
また、今回のロープワーク講習会を開催して頂いたリーダーUCONさん、並びに先輩の皆さんありがとうございました。
いろいろと分かった風なことを書いてすみません。
私の記憶による復習ノートですので間違いや異論があればご遠慮なくコメント下さい。
今回の講習の総合講師のuconと申します。
kadojiroさん、ロープワーク、お疲れさまでした。
僭越ですが全くの初心者としては良くできた方だと思います。
敢えて点数を付けると100点満点で60点です。
1点でも違っていたらそれが原因で最悪の事態になりますのでこの状態で山に行って使ったらまず生還出来ないでしょう。
5連発の拳銃に2発の実弾を装填してロシアンルーレットをやるのと同じくらいの危険性があります。
絶対に本番で使わないでください。
そしてパートナーのpopoさんとよく検証してください。
私も総合講師として今回の講習方法を反省し見直します。
UCONさん
分かりやすい例えでご指導ありがとうございますm(__)m
生兵法はケガのもとなんて言いますが正にこの事だと感じます。
ロープワークは面白いですが山で使う事を考えると、やればやるほど体が覚えるまでの反復練習と実戦経験が必要と思いました。
これで良しとせず日々努力します(^^ゞ
ありがとうございました。
Kadojiro
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