水分補給のための簡単メニュー-ヤマレコ

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更新日：2013年10月05日　訪問者数：5149

水分補給のための簡単メニュー

目新しいレシピはありません。水分を補給するためのお手軽メニューです。軽量化重視の方にはおすすめの献立です。

山で必要なのは「水分」だ

日帰り登山程度なら、美味しいものを持ち上げて楽しく食べればいいと思う。しかし数日に渡る山行や、とにかく軽量化を考えるという山行であれば、あまり好みを押し出してメニューを考えることも実質不可能になってくる。

山で大切なのは水分補給。大人一日の必要水分摂取量は2～3Lと言われるのだが、これがなかなか難しいところ。しかしそうとは言え、ここを軽視すると疲労やバテ、下山後のむくみなどに繋がってしまう。

最近はよく言われるようになったので言うまでも無いが、水の補給だけでは片手落ち。これでは体内からミネラル分が出てしまうだけ。水とミネラルなどの塩分も摂らないと、結局は前述した悪循環に陥ってしまう。

必要な水分は食事で摂る

歩行中も、ただの水ではなく、塩を少量混ぜたものや、塩やミネラルを含んだ行動食を摂ることは当然として、やはり最終的には食事でゆっくり水分をからだに吸収させた方がいい。

しかし食事で水分と言ってもメニューによってはほとんど摂ることのできないものが多く、お茶やコーヒーなどの嗜好品を作って水分を賄っている人も少なくない。

基本はやはり食事から水分を摂りたいもの。なので、水分補給のためのメニューを献立に入れてみるとよい。

水分補給なら「スープ雑炊」に限る

例えば山の定番であるラーメンをちょっと工夫してみる。

ラーメンを作る時には粉末スープを1/3ほど残しておく。そしてまずはラーメンの麺(具材)だけ先に食べる。するとスープが残る。ここにおにぎり、コンビニのおにぎりなら約半分量を入れ、水を足して残っていたスープを入れる。一煮立ちしたらラーメン雑炊の完成。この時のスープとご飯量の割合は3:1くらいがよい。またラーメンとご飯を一緒に入れないところがミソ。

固形物はなかなか喉を通らないこともあるが、スープ状にすると流し込みやすい。また味付けは薄めにしておくこともポイント。これなら多くの水分を一気に取れるし、食器の始末も楽である。

ご飯はコンビニのおにぎりでもいいし、1泊程度なら自宅から適量を持ってくるのでもいいだろう。その場合ラップなどで適量をくるんでおくと使いやすい。

スープ雑炊のアレンジメニュー

厳しい冬の山行では、私は毎日このスープ雑炊だった。しかし毎日ラーメン汁雑炊はさすがに飽きてしまうので、スープ雑炊をいろいろアレンジしてみることにした。

簡単なのが、「雑炊の素」で味を変える方法だ。雑炊の素は種類も多く、いろんなメーカーから発売されている。また「お茶漬けも素」も利用可能。

作る時は素を全量入れないで、少しづつ入れて調整することもポイント。

これらスープ雑炊を食べる時だが、全量を一気に食べるのではなく、味が薄まらない程度に水を足してそれを火にかけ、食べられる限界まで水を徐々に増やしながら幾度かに分けて、そして時間をかけて食べることだ。こうすることで消化吸収も早まり、そして摂取水分量も大幅に増やすことが可能だ。

またご飯に飽きた場合は「パスタ(素麺でもいい)」でもいい。早茹でパスタを1/3に折って適量を持ち上げ、次に水を先に入れて茹で上げ、そこにコーンポタージュやワカメスープの素を入れるといい。ただしこの場合も水と具材料の比率3:1を守ることが大切。なので、ポタージュやワカメスープはやや薄味に仕上げることとなる。全体の味が薄くなることで、飲みやすくなるという工夫だ。

まとめ

とにかくスープ多めというのがこのメニューの基本。具材が多いと取り込めなくなることがあるのでそこは注意したい。くれぐれも「おじや」状にしないように。またできるなら、どんどん水を足してゆき、薄めて飲むのがいちばんいい。そうすれば食後のお茶も必要なくなるだろう。

ご飯の代わりにパスタや素麺を紹介したが、私は沢ではよくパスタを使うが、ペンネやコンキリエがスープパスタにはおすすめ。煮あげるのに時間はかかるが、焚き火利用なら燃料消費の心配もないだろう。

これらスープメニューをいただきながら、行動食をつまめばお腹いっぱいになる。チーズなどをかじりながら食べればカロリーも大丈夫。下界ではちょっとできないことでも、山では何でもあり。いろいろ試して自分の好みを見つけるといいだろう。

是非お試しを。

また、私流「ご飯の炊き方」がありますので、ご参考まで。
http://www.yamareco.com/modules/diary/27093-detail-59147

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イグルスキー米山

山といえば雑炊
2702さん
山岳部（1980年代）では冬季の長期山行の献立といえばほぼ100％雑炊でした。4～5人用なので、大きな鍋が無く、金だらいに取っ手を付けて使っていました。金たらいにフタは売っていないので、一回分の米を入れていたビニール袋を切って開いて、その都度水面にかぶせます。
味付けはカレールウやシチューのもと等でしたが、今はいろいろ雑炊のモトを売っているんですね。
いい加減に作って「おじや」状になってしまうと、ネチネチしてあまり好きではありませんでした。「スープ雑炊」いいネーミングと思います。ぼくは「しるしる雑炊」と呼んでいました。
一泊や二泊の少人数の山行なら、家からご飯をラップで持って行けばよい、その通りですね。

2013/10/3 8:49

BOSS

コメントありがとうございます
yoneyamaさん、はじめまして。

このコメント欄、お知らせもマイページへの表示もないので返信が遅くなりました。

私も古い人間なので、以前からこのメニューです。個人的にあまり食には執着がないので、食事に関しては軽くて水分が摂れればいいかなという、そんな感じです。

金タライに…のくだりには笑ってしまいましたが、そういう時代も確かにありましたよね。カレーもシチュールーも、そう言えばよく使いました。

最近はコンビニでおにぎりが手に入るのでそれを利用すると、このメニューは簡単です。ラーメンスープ雑炊なら、行動中におにぎりを半分残しておけば日帰り山行でも簡単にできます。

食事の内容も大切ですが、私はやはり、食事は「水分補給が要」そう思っています