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更新日:2021年02月09日 訪問者数:437
登山・ハイキング 技術・知識
廃道を歩く
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ここにも紹介した、中央線上野原市四方津の南にある新大地峠の手前ピークからのバリエーションルートでの下山。その時下山した千束集落から川合集落への道、現在は廃道となっているらしい道も歩いてみようと計画はしていた。

千束集落に午後早く降り、集落の住民の方に聞いたところ、あの道は少なくとも10年ほど前から歩かれていないといわれ、日を改めて午前中にまた挑戦してみようと思ってその日は帰宅した。

 2021年2月3日(水)に、その機会を得た
上の図は、その日の行動を示したものです。四方津の駅を降り川合集落を抜けると新大地峠への尾根道の尻尾があり、その正面には道標がたっている。
道標には右の道を真っすぐのぼれば「高柄山」と記載されている。しかし、以前あったはずの左方向は「千束」との標記は今は無い。

その手前5mほどの場所はちょっとした平場になっていて、左に沢へ向かう道が踏み固められていた。地形図によるとこの道を歩いていけば、千束へと続く道となるはず、で、まずはその道に足を踏み入れた、時刻は9時17分。
 
しばらく斜面をトラバース、すぐ下に規模の小さな沢が道に平行していて、これを遡行するのかと、そのまま道を歩いていくと、道が途切れていた。

が、すぐ下の沢には赤テープがパイプに巻いてある。ということは道は間違っていない?と5mほどあった斜面を下る。その際かなり急なので補助ロープを樹木の幹にまいて慎重に降りた。

そのまま沢を南に向かい足を濡らさぬように奥へとすすんでいった。が、どうやらオカシイと気づき、スマホのジオグラフィカで現在位置を確認してみたら、地形図上の道とは離れていることが判明、で元の場所へともどり、西に向かう沢へと歩きなおした。

歩いてきた沢はどうやら取水目的であったようで、私が先ほど見たパイプはそのためのもののようだった。

歩き直した沢は乾季のため水はそれほどはなく、しかし水たまりは所々あり、また水床には岩があり大変に滑りやすくなっている。両側は急傾斜で道の跡など確認できないし、倒木が倒れ込んでいる状態だ。

まあ10年から使用されていないので、大雨の増水などによって道が崩壊したのだろう。   
ノートの見出しに掲載した写真と、この写真はこれらの沢の状態を示したもの。
さて、沢を下っていくと二俣に分かれた出合いがあり、地形図によると右の沢を詰めれば尾根に登れると判断、何とか急斜面を登り切った。やはり尾根にでたが、どうやら地形図の道よりも南に登ってしまったようで、北東方向へ尾根をあるくと地形図上にもあるコルに達した。
 
ここから再び沢に降りる。上の写真はその沢の状態。ここで右足をずっぽり水につけてしまい、このコースを抜け里についても、予定していた高柄山登山はせずに帰路につこうと決心を固めた。

沢は丸い尾根を大きく半円をかいて左に曲がっている。すると右の斜面に尾根へ登る道を発見、これは地形図に載っているものと判断し、登ってみた。

間違いなくそのようだった。ここでちょっと休憩、それから再度隣の沢に降りる道を探し、尾根の上にいったり、下にいったりうろちょろした。が、それらしい道も発見できず、また沢までの高さもあって、それならこの尾根を下って隣の沢に一旦出て目的の支尾根に取り付くことにした。

それがどんぴしゃり、尾根の尻に着くと沢越しに支尾根の尻尾が目の前に。斜面を登るのはきついが、尾根の上ならそれよりもずっと登りやすい。この先に旧道と出会うはずと信じて尾根を行く。
これまた正解、旧道と出会った。右に歩くとすぐに地蔵のような石仏がある峠にでて、下には千束集落の家の屋根が見えた。ヤッター、これで目的達成、12時15分だった。

ここで昼食をとっていると、集落の方から中年男性が一人あがってきた。川合峠からきました、というと、どうだったと尋ねられ、道はなくなっていました、と答えた。男性の話しによると「中道」というこの旧道を復旧してくれと上野原市に頼んだが、無理とことわられたそうだ。

集落には現在お年寄りばかりで、この道の使用頻度が少ないからとの理由だ。
峠からの眺め。あの一番高いピークが高束山だろう。

3時間ほどの短い時間だったが、廃道を無事歩けて満足した。しかし、道がしっかりついていれば1時間そこそこで到達できたはず。

千束から四方津駅まで林道を歩き、約40分弱で到着。

ですので私が行った廃道歩き、あまり実がないので、歩くことはお薦めは致しません。 
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