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更新日:2021年11月24日 訪問者数:4298
山スキー/ボード 山道具・装備
Dynafit SpeedRadical TECHビンディング取付
graveltrek
いろいろなHPで紹介されて居ますので、いまさら?と思われるかも知れませんが、備忘録として掲載しておきます。
今回の取り付け素材
板はK2のポンツーン 159cm
これ買っとけば間違いない!と言う単純な理由で選んだ板。
ビンディングはDynafit SpeedRadical
トウピースのタワーに、スッテップインに超便利なガイドが付いているので、お気に入りのビンディングで、お勧めのビンディング。

ブレーキの付いていないモデルです。ブレーキの無い分軽いですが、板が流れやすいので、取り扱いには慣れが必要です。
取付け用の寸法図(テンプレート)の入手
スキー用のビンディングには、取付用のテンプレートが付属して居るらしいが、残念ながらDaynafitのTLTビンディングには、その様な物は付属して居ない。
現物からノギス等を用いて実寸を拾ってみても良いだろうが、もし既に図面化されたものが有ればそれに越した事は無い。
なので下記のサイトから、必要なテンプレートを探して印刷すれば、労力は1/10で済むし、間違いのない綺麗な取り付けが出来るはずだ。

https://www.slidewright.com/powderguide-ski-binding-templates/

そして、今回取り付けるDynafit TLT SpeedRadicalの場合は下記のサイトを検索すれば、すぐに印刷できる画面が現れる。

https://doc-14-2k-apps-viewer.googleusercontent.com/viewer/secure/pdf/nl48sj2lfc1nal8enfla212995b3dtcq/komj369nfai2suk90jq1h15lukn334kd/1637383950000/drive/11380395983992650806/ACFrOgB3WeN29_mhvSWg8eICpZHeMpRRbmWVv0pFpNZhrFRCJkyojqr91OV-aWIYlTf9pfm1o8D_0oNEzAynq28izO9XJfYLqtbJYYUJXKsqOY-aalG5BmgntCRXHLuoKa5k_lJyLEXb7n_Xmgya?print=true&nonce=pp1n49fg1qdk4&user=11380395983992650806&hash=n4ai3i990o9sq2te53aar8h59e6k4bo8

100%の等倍で印刷して取付位置のサイズを測ってみた。
直定規の目盛りでの計測位なら、目視レベルで狂いは無いと言う位正確だ。

注目!!
もし、dynafit以外のビンディングを付けるなら、「ski binding templates」とグーグル先生に聞いてみて下さい。
海外のサイトばかりですが、お探しのテンプレートがきっと見つかるはずです。
これが等倍印刷したテンプレート。
ようは紙の定規です。
スキー板のセンター(左右)出し
ビンディングはスキー板の左右幅のセンター(中心)に取付をしたい物。
稀に中心からずらしたオフセット取付をしていると言うwebページを見かけるが、個人の好みで有るので物申す事は何もなし。
前後のオフセットはお好みで行ってください。
今回の取付はあくまでも中心に取付て、板の左右を選ばないノーマルな取り付けとした。
今回は50mm幅のマスキング用の紙テープを板のトップシートに貼り付けて、ケガキ線を描き易い様にする。
このセンター出しは、作業をする上での最重要部分なので慎重に間違いなく行う事。
50mm幅のマスキングテープ=貼りやすくてはがしやすい、糊が残らない=を必要な長さ分、板の左右の中央に張り付ける。

必要な長さ分とは、貼り付ける紙のテンプレートを上回る長さの事。
ここにある型紙は、長野県松本市にある山用品店”ブンリン”さんのスキー板用クランポンについて来たテンプレートだ。

中心線から左右に同じ幅の平行線を何本か引いて有るのが分かるだろうか?
このテンプレートで、板の左右の中心を拾っていく
数か所、私の場合は4か所に中心の印を付けた。
すべての印が中央になるように、長い定規を当ててトップ方向から、テール方向へ1本の通し線を引く。
前後のラインが一本で引ける、長い定規を使うのが味噌です、途中で接続しなければ成らない様な短い物は絶対駄目です。
このラインが今後の作業の基礎となるので、丁寧に中心を拾う事が重要。
今回取り付けるビンディングは、ソール長297mmに合わせる。ブーツのソール中央付近にソール長が表示されて居るので、必ず確認する事。

取付けるブーツのソールの長さが分からないと、ビンディングの取り付け位置が決められないので、必ずブーツを決めてからしか行えない作業。
印刷したテンプレートを、前側と後ろ側に分割=A4の紙を縦に切っただけ=して、ブーツのソールの長さのメモリに合わせて前後を張り付ける。
ちょっと説明がしにくい所なんだけど、手書きで書いた295mmと言う数字が見えるだろうか?
このテンプレートには、5mm飛びのメモリしか無いので、トゥピース側のテンプレートは295mmに合わせて、ヒールピース側のテンプレートは300mmに合わせた。
前側は295mmとしたので、実際のブーツのソール長より2mm短い。ヒールピース側は300mmとしたので、実際のソール長より3mm長い。結果は差し引きで1mm長いソール長に成る事に成る。

テンプレートはトゥピース側とヒールピース側に分割して居て、それぞれに記載されている目盛りはそのままソール長に合わせられているので、その目盛りの部分を前後で付き合わせるだけで、希望のソール長の位置にビンディングがセットできる。
計算上1mm取り付けが長くなる事に成るが、ヒールピースは、最大25mmの前後長がアジャストできるので問題は無い。

これがアジャストを締めて、ヒールピースを最も前に移動させた状態。
これが、アジャストを締めて、ヒールピースを最も後ろに下げた状態。

この調整しろが、アジャストビスの何回転になるのかを、2往復させて確かめた。29回転と1/2がそれだった。
この作業後にヒールピースを前後の中間に合わせておくと良いだろう。
ブーツセンター(前後方向)を決める
左右のセンター出しを行った後は、前後の取付位置を決める。
滑りに自信の有る方や、取付位置にこだわりの有る方は別にして、スキー板メーカーの推奨位置の”ブーツセンター”を位置決めに使うのが良いだろう。
ただし、スキーブーツの足サイズが同じでも、ブーツのメーカーの違いや銘柄の違いによってブーツセンターは変わって来るので、私の様にスカルパのF1で合わせたブーツセンターが、アトミックのホウクスではセンターの位置がズレズレと言う事は仕方が無い事。
これは、ブーツの足サイズが同じでも、メーカーによってソールの長さが違ってくるので仕方がないし、ブーツセンターが狂っても、その違いが私には分からない。
取付けの穴あけ
さていよいよ取付位置が決まったら。
テンプレートに沿ってポンチマークを付け、まずは先行の穴として細いドリル2.0mm〜2.5mmを使って下穴を開ける。この穴は次に開ける穴のガイドに成るだけなので、深さは3mm〜4mmも有れば十分だ。
用意したのはポンチとハンマー。
ポンチなんてなかなか持ってる人は少ないと思うので、先端が鋭くとがっている木ねじなんかで代用すればよい。
ポンチの先端は尖らせて!
中心をよく見極めたら、ハンマーでポンチを叩いてケガキ穴を開ける。
次に行う2mmドリルの案内穴になるので、ハンマーは思い切り振らなくて大丈夫。

片側の板に8穴すべて印を刻む。
ケガキが終わったらテンプレートを剥がす。
テンプレートはもう一枚の板に使用するので、丁寧に取り扱う事。
このポンチマークを刻み終わったら、いちどビンディングを載せてみて、穴位置の再確認をしておくと良い。
テンプレートを使っているので、よほど間違いはないと思うが、この段階の間違いなら取り返しが簡単に効く。
ビンディング取り付け位置の板の総厚みを図ると、12.5mmだった。

ビンディング取付ビスが、板厚より長いと言う事は無いだろうが、前もって板厚を把握して置けば、より安心だろう。
ソールまで穴が貫通する悲劇だけは避けたい。
下穴は2mmにした。
深さは7mmに成るように、マスキング紙テープをドリルにきつく巻いて調整。
おもちゃの様な卓上ボール盤だが、板の穴あけ位なら十分な性能。

作業台の水平は測っておかないと、斜めに穴を開ける事に成る。

我ながら細かいことに気を遣うと感心する。
いよいよ穴あけ
切り粉は掃除機で吸いながら。

けっして口でフーフーしてはいけない、周りが汚れます。
取り付けビスが、どれだけの深さを必要とするのかの測定。

ヒールピースは7.8mm
トゥピースは8.2mm
(この画像はヒールピースを測定中)

前後で必要な深さが違うが、接着剤の充填もあるし、ビスの先端がソールを押すことによる膨らみを考えると、9mmから9.5mmの深さの穴あけで良いだろう。
問題はどれだけの太さの穴を開けたら良いのか?

10mmの合板に4mmの穴を開けて、ビスの効き具合を見てみた。
合板とスキー板の芯材が同じでは無いが、結構な締め付けトルクが必要だったので、4mmの穴の大きさで決定。
4mmの穴あけ。
切り粉は掃除機で始末する。
4mmの穴あけも終わり、穴の周囲のバリの始末をするために、少し太いドリルで面取りをする。
いよいよマスキングを外す
奇麗に出来上がり。
穴に接着剤を充填して、ビスで締めこんでいく。
手首が痛くなるほど硬かったので、レンチの登場。

ラチェットレンチでは、締め付けのトルクが掛かりすぎるので、回しすぎに注意。
一回でも回しすぎたら、その穴はもう駄目になります。
ビンディングとブーツの隙間の調整。

この隙間をちゃんと調整しておかないと、ヒールピースに無理な力が掛って、損傷または誤解放になる恐れが有るので、必ずビンディングに付属のゲージを使って調整すること。
リーシュを付けたら完成。
テンプレートでしっかり位置を決め、鉛直に穴を開ければ、ブーツのヒールの金具が、ヒールピースにピッタリ勘合するので心配なし。
今回は、今年山スキーを始める従兄弟用にそろえた板とビンディングのセットでした。

あとは、クライミングシールの幅調整と、板のエッジを整え、パラフィンワックスを塗れば完成。
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