山で使う時計
現代の日常生活にはあまり腕時計は必要ではないかもしれませんが、
登山にこそ必要な装備の一つであるといえるでしょう。
自分は数年前にクォーツ時計のムーブメント(内部の、針を動かす機械)
の交換をしてみてから分解整備にはまり、今では機械式時計のオーバーホール
を自分で行うのが趣味の1つとなっています。
これまで私が山用で使用した時計を羅列してみたいと思います。
・アップルウォッチ6(ヤマレコアプリ使用時)
過酷な条件下での信頼性はやや落ちますが、日常的な使用では非常に
使い勝手の良い時計です。特徴を羅列すると
〇普段使用している時計が登山用として使える
〇スマホアプリとの連携が良く、予定ルート設定から山行時の確認、
山行記録までスムースに行える。
スーパー地形、YAMAP(予定)アプリとの連携も可。
〇マップ上の方位が分かりやすい
×耐水・耐衝撃性、低温下での使用には不安あり。
‐10℃程度でも使用できましたがスマホ側の温度の問題もある。
シャワークライミングでもろに水をかぶったことが何度かあるが一応無事。
(カバーのようなもの付けています)
×バッテリーの持ちが悪い
×GPS測位機能は時計自体にあるが、ログの記録はスマホに依っている。
×アクティビティを起動してないと心拍数測定が間歇となる。
まあ、ヤマレコとの連携でいえば、冬道、沢登、バリルートなどで
みんなの足跡を時計で確認できるところなどが個人的には最高です。
時期の8では頑丈になるという話もあります。
・ヒューウェイ ウォッチフィット(安価中華スマートウォッチ代表)
×廉価なスマートウォッチでGPS機能はあるが、時計で地図は見ることができない。
(アクティビティの記録で事後閲覧は可)
〇バッテリーの持ちが非常に良く、多彩なアクティビティモードを持つ。
〇通常のモードで常時心拍数測定を行っている。ただ精度は今一つ?
△血中酸素濃度の自動記録(1時間ごとぐらい)をしてくれる。任意での測定も可。
ただし精度は参考程度。また静止していないと測定できないことも多い。
・ガーミン フェニックス7デュアルパワー
(他、フォアアスリート235、フェニクス6サファイヤなど過去所有)
ガーミンのランニングウォッチの機能に時計で地図表示可。
かつ各種センサーも備える。
〇低温下での信頼性やタフさはスペック上充分。
〇単体でGPSロガーとして使用できる。
〇7でようやくタッチパネルとなった。
〇バッテリー持ちはまずまず。常時心拍測定でも数週間もつのはうれしい。
×ソーラー充電対応モデルであるが、消費電力をソーラーのみでまかなう
ことはできない。
×ガーミンのアプリも良く出来ているが、国内で使用する場合は
ヤマレコ、ヤマップのようなアプリの方が使い勝手が良い。
×地図は小さくてややみにくいかも。国土地理院地形図、山と高原地
などは別売りで高価(モデルによりプリインストールあり)。
×基本的に高価。バッテリー交換も高い。
ヤマレコアプリなどで作成したGPXデータの時計へのコンバートを
スマホで行えるのは便利。
以前はガーミンの携帯型GPSを使用していたが、それが時計に置き換わった
といえる。
・プロトレック PRW1000J
やや古い機種で、GPSを持たないが各種センサー
(方位、気圧、高度、温度など)やソーラー充電、電波受信など
の機能を持つ。
昔からあるアウトドアの時計としては一般的な機能を持つ
モデル。
GPS機能はないものの、信頼できるツールであり、
耐水性や耐衝撃性も必要十分なものを備えている。
この機種についてはサイズが大きく、かなりごついので普段
使いがしずらいのが欠点。
Gショック(機種不明)も以前使用していたことがあるが、
個人的にカシオのこの手の時計は安心して使用できる印象。
・ルミノックス ネイビーシールズ3001など複数所有
3針クオーツのミリタリーウォッチ。
米軍特殊部隊の担当者と共同開発したといわれる。
自己発光するトリチウムのチューブをインデックス、
針に着けることで、夜間の視認性を担保している。
〇シンプルな3針で視認性が良い。
疲労している状況下ではデジタル表示よりアナログのが
直感的に時間を把握できる。
蓄光しなくても自己発光するのは心強い。
〇デザイン性が良く、日常的に使用できる。
×風防はミネラルガラスでケースもグラファイトで
やや安っぽい。
一度、風防を木の幹に強く打ち付けたことがあるが
ヒビが入った。
×200m防水となっているが、ケース背面は
ねじ止め(一部のGショックなどもそうだが)で、
リューズも非ネジ式と心もとない。
実際、防水機能については標榜された性能を経時的に維持
するのは難しいのではないかと思ってしまいます。
電池交換をメーカーに依頼するとかなり高いです。
この時計、ムーブメント交換したことがあるが分解した
ときのがっかり感はなかなかのものです。
定価は結構しますがその半額でも高いかな、と。
結構気に入っている時計ではあるのですが。
・NITE MX10
これも3針クオーツのミリタリーウォッチ。
やはりトリチウムを使用したモデルです。
ルミノックスと同程度の価格でしたが、こちらは
ステンレスケースにサファイヤクリスタルの風防。
裏ブタはスクリューバックで100m防水。
一般的に考えれば値段からしてこれくらいのスペックが
妥当でしょう。
・ロレックス エクスプローラー(機械式時計代表として)
1953年、ヒラリー氏のエベレスト初登頂に携行された
といわれる機械式時計。
実際はヒラリー氏はスミスの時計を着けていたとか、
エクスプローラーではなくオイスターパーペチュアルだったとか、
使っていたのはシェルパだったとかいろいろな説がありますが。
山登りに機械式時計を使うとすれば、冒険譚をルーツに持つモデルや、
ダイバーズウォッチ、ミリタリーウォッチなどになるでしょうか。
機械式時計は防水性、温度変化に対してはしっかりしてますが、
耐振動・衝撃性については根本的に弱く、一見なんでもないようでも
内部的にダメージを受ける可能性もあります。
エクスプローラーなどは新しい耐衝撃機構が率先して採用されてきた
経緯もありますが、登山でのストックやピッケル、アックスなど
の振動は好ましくないと思います。
防水性があるとはいえ、汗にさらされ続けるのもパッキンの汚れ、
劣化の原因になります。
自分の立場からすると、機械式時計を山行に使うなら、本当に
軽いハイキング程度にとどめて自己満足感を味わうくらいでしょうか。
登山にこそ必要な装備の一つであるといえるでしょう。
自分は数年前にクォーツ時計のムーブメント(内部の、針を動かす機械)
の交換をしてみてから分解整備にはまり、今では機械式時計のオーバーホール
を自分で行うのが趣味の1つとなっています。
これまで私が山用で使用した時計を羅列してみたいと思います。
・アップルウォッチ6(ヤマレコアプリ使用時)
過酷な条件下での信頼性はやや落ちますが、日常的な使用では非常に
使い勝手の良い時計です。特徴を羅列すると
〇普段使用している時計が登山用として使える
〇スマホアプリとの連携が良く、予定ルート設定から山行時の確認、
山行記録までスムースに行える。
スーパー地形、YAMAP(予定)アプリとの連携も可。
〇マップ上の方位が分かりやすい
×耐水・耐衝撃性、低温下での使用には不安あり。
‐10℃程度でも使用できましたがスマホ側の温度の問題もある。
シャワークライミングでもろに水をかぶったことが何度かあるが一応無事。
(カバーのようなもの付けています)
×バッテリーの持ちが悪い
×GPS測位機能は時計自体にあるが、ログの記録はスマホに依っている。
×アクティビティを起動してないと心拍数測定が間歇となる。
まあ、ヤマレコとの連携でいえば、冬道、沢登、バリルートなどで
みんなの足跡を時計で確認できるところなどが個人的には最高です。
時期の8では頑丈になるという話もあります。
・ヒューウェイ ウォッチフィット(安価中華スマートウォッチ代表)
×廉価なスマートウォッチでGPS機能はあるが、時計で地図は見ることができない。
(アクティビティの記録で事後閲覧は可)
〇バッテリーの持ちが非常に良く、多彩なアクティビティモードを持つ。
〇通常のモードで常時心拍数測定を行っている。ただ精度は今一つ?
△血中酸素濃度の自動記録(1時間ごとぐらい)をしてくれる。任意での測定も可。
ただし精度は参考程度。また静止していないと測定できないことも多い。
・ガーミン フェニックス7デュアルパワー
(他、フォアアスリート235、フェニクス6サファイヤなど過去所有)
ガーミンのランニングウォッチの機能に時計で地図表示可。
かつ各種センサーも備える。
〇低温下での信頼性やタフさはスペック上充分。
〇単体でGPSロガーとして使用できる。
〇7でようやくタッチパネルとなった。
〇バッテリー持ちはまずまず。常時心拍測定でも数週間もつのはうれしい。
×ソーラー充電対応モデルであるが、消費電力をソーラーのみでまかなう
ことはできない。
×ガーミンのアプリも良く出来ているが、国内で使用する場合は
ヤマレコ、ヤマップのようなアプリの方が使い勝手が良い。
×地図は小さくてややみにくいかも。国土地理院地形図、山と高原地
などは別売りで高価(モデルによりプリインストールあり)。
×基本的に高価。バッテリー交換も高い。
ヤマレコアプリなどで作成したGPXデータの時計へのコンバートを
スマホで行えるのは便利。
以前はガーミンの携帯型GPSを使用していたが、それが時計に置き換わった
といえる。
・プロトレック PRW1000J
やや古い機種で、GPSを持たないが各種センサー
(方位、気圧、高度、温度など)やソーラー充電、電波受信など
の機能を持つ。
昔からあるアウトドアの時計としては一般的な機能を持つ
モデル。
GPS機能はないものの、信頼できるツールであり、
耐水性や耐衝撃性も必要十分なものを備えている。
この機種についてはサイズが大きく、かなりごついので普段
使いがしずらいのが欠点。
Gショック(機種不明)も以前使用していたことがあるが、
個人的にカシオのこの手の時計は安心して使用できる印象。
・ルミノックス ネイビーシールズ3001など複数所有
3針クオーツのミリタリーウォッチ。
米軍特殊部隊の担当者と共同開発したといわれる。
自己発光するトリチウムのチューブをインデックス、
針に着けることで、夜間の視認性を担保している。
〇シンプルな3針で視認性が良い。
疲労している状況下ではデジタル表示よりアナログのが
直感的に時間を把握できる。
蓄光しなくても自己発光するのは心強い。
〇デザイン性が良く、日常的に使用できる。
×風防はミネラルガラスでケースもグラファイトで
やや安っぽい。
一度、風防を木の幹に強く打ち付けたことがあるが
ヒビが入った。
×200m防水となっているが、ケース背面は
ねじ止め(一部のGショックなどもそうだが)で、
リューズも非ネジ式と心もとない。
実際、防水機能については標榜された性能を経時的に維持
するのは難しいのではないかと思ってしまいます。
電池交換をメーカーに依頼するとかなり高いです。
この時計、ムーブメント交換したことがあるが分解した
ときのがっかり感はなかなかのものです。
定価は結構しますがその半額でも高いかな、と。
結構気に入っている時計ではあるのですが。
・NITE MX10
これも3針クオーツのミリタリーウォッチ。
やはりトリチウムを使用したモデルです。
ルミノックスと同程度の価格でしたが、こちらは
ステンレスケースにサファイヤクリスタルの風防。
裏ブタはスクリューバックで100m防水。
一般的に考えれば値段からしてこれくらいのスペックが
妥当でしょう。
・ロレックス エクスプローラー(機械式時計代表として)
1953年、ヒラリー氏のエベレスト初登頂に携行された
といわれる機械式時計。
実際はヒラリー氏はスミスの時計を着けていたとか、
エクスプローラーではなくオイスターパーペチュアルだったとか、
使っていたのはシェルパだったとかいろいろな説がありますが。
山登りに機械式時計を使うとすれば、冒険譚をルーツに持つモデルや、
ダイバーズウォッチ、ミリタリーウォッチなどになるでしょうか。
機械式時計は防水性、温度変化に対してはしっかりしてますが、
耐振動・衝撃性については根本的に弱く、一見なんでもないようでも
内部的にダメージを受ける可能性もあります。
エクスプローラーなどは新しい耐衝撃機構が率先して採用されてきた
経緯もありますが、登山でのストックやピッケル、アックスなど
の振動は好ましくないと思います。
防水性があるとはいえ、汗にさらされ続けるのもパッキンの汚れ、
劣化の原因になります。
自分の立場からすると、機械式時計を山行に使うなら、本当に
軽いハイキング程度にとどめて自己満足感を味わうくらいでしょうか。
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