〜コース定数を活用しませんか〜
コース定数は「歩行時間（コースタイム）」「総距離」「累積標高差」の3つの要素から算出され、1〜100前後の数値でコースの体力的難度＝体力的なキツさを客観的に示します。このコース定数は登山歴40年でご自分でもヒマラヤ8000m級に登攀経験がある鹿屋体育大学の山本正嘉教授によって定義づけられたものです。
コース定数の計算公式は、下記のとおり。
1.8×行動時間（h）＋0.3×歩行距離（km）＋10.0×上りの累積標高差＋0.6×下りの標高差（km）＝コース定数
色々な条件の山のキツさを比較できる指標を作って安全登山に寄与したかった、という山本教授の講演を直接お聞きしたことや、私自身が初心者のころ、あるサイトの「初心者でもOK」の記載を信じてコース定数44（これを後で知る）のコースを選択してしまい、膝を痛めたうえ明るいうちに下山できくなる怖い思いをしたので、登山計画を立てるときは必ずヤマケイオンラインのヤマタイムでスタート、経由地、ゴールをつなぎ、コース定数を調べています。
ただ、残念ながら私が仙台にいるときに泉ヶ岳や船形山山域はまだヤマタイムで算出することができませんでしたが、つい先日からヤマタイムに同山域が組み込まれたとのことで、過去に登ったコース（一番下のド変態？コースは除く）のコース定数を調べてみました。
距離(km) 累積標高(m) CT コース定数
船形山・旗坂往復 14.1 1,132 7:50 30
船形山・蛇ヶ岳経由 15.2 1,177 8:10 32
泉ヶ岳・水神往復 7.6 668 4:15 17
泉ヶ岳〜北泉ヶ岳周回 10.8 924 6:05 24
泉ヶ岳スキー場〜三峰山往復 21.0 1,560 11:20 43
泉ヶ岳スキー場〜船形山往復 28.0 1,941 14:40 55
このコース定数ですが、目安は次の通りです。
10前後 体力的にやさしく初心者向き
（例：北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅〜北横岳往復）
20前後 一般的な登山者向き
（例：駒ヶ岳ロープウェイ千畳敷駅〜木曽駒ヶ岳往復）
30前後 日帰り登山の場合、健脚者向き
（例：八方アルペンライン八方池山荘駅〜唐松岳往復）
40以上 日帰りでは困難。1泊以上の計画が必要
（例：南八ヶ岳・美濃戸〜赤岳往復）
また、関東の登山道はおおむね歩きやすく、丹沢山域では有名な大倉登山口から丹沢山往復は42です。個人的には飯豊山で経験した切合小屋〜大日岳往復の41のほうがずっとキツく感じました。飯豊や朝日連峰はアップダウンが続くので、累積標高値以上に後半の疲れた頃に登りがあってしんどいのではと思います。過去のデータをふり返ると、個人的な最高値は朝日連峰の日暮沢小屋から狐穴小屋経由で以東岳までいき狐穴小屋まで戻った51で、そのときはクッタクタでした。
講演の際に山本先生にお聞きしたところ、岩場やガレ・ザレの状況、雪山、泥濘などではコース定数よりずっと体感的にはキツくなります。しかし、事前の目安としてはとてもわかりやすいものだと感じていて、数値によって事前に用心するようにしています。今回、泉ヶ岳や船形山山域でもコース定数が簡単に調べられるようになったので、みなさんも登山計画に使ってみてはいかがでしょうか。
https://www.yamakei-online.com/journal/detail.php?id=6854
（なお、コース定数はそれぞれの山域で設定されているコースタイムを使って算出されているので、自分が実際に歩いた時間で後から計算すると正しくないコース定数になってしまいます。）
コース定数の計算公式は、下記のとおり。
1.8×行動時間（h）＋0.3×歩行距離（km）＋10.0×上りの累積標高差＋0.6×下りの標高差（km）＝コース定数
色々な条件の山のキツさを比較できる指標を作って安全登山に寄与したかった、という山本教授の講演を直接お聞きしたことや、私自身が初心者のころ、あるサイトの「初心者でもOK」の記載を信じてコース定数44（これを後で知る）のコースを選択してしまい、膝を痛めたうえ明るいうちに下山できくなる怖い思いをしたので、登山計画を立てるときは必ずヤマケイオンラインのヤマタイムでスタート、経由地、ゴールをつなぎ、コース定数を調べています。
ただ、残念ながら私が仙台にいるときに泉ヶ岳や船形山山域はまだヤマタイムで算出することができませんでしたが、つい先日からヤマタイムに同山域が組み込まれたとのことで、過去に登ったコース（一番下のド変態？コースは除く）のコース定数を調べてみました。
距離(km) 累積標高(m) CT コース定数
船形山・旗坂往復 14.1 1,132 7:50 30
船形山・蛇ヶ岳経由 15.2 1,177 8:10 32
泉ヶ岳・水神往復 7.6 668 4:15 17
泉ヶ岳〜北泉ヶ岳周回 10.8 924 6:05 24
泉ヶ岳スキー場〜三峰山往復 21.0 1,560 11:20 43
泉ヶ岳スキー場〜船形山往復 28.0 1,941 14:40 55
このコース定数ですが、目安は次の通りです。
10前後 体力的にやさしく初心者向き
（例：北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅〜北横岳往復）
20前後 一般的な登山者向き
（例：駒ヶ岳ロープウェイ千畳敷駅〜木曽駒ヶ岳往復）
30前後 日帰り登山の場合、健脚者向き
（例：八方アルペンライン八方池山荘駅〜唐松岳往復）
40以上 日帰りでは困難。1泊以上の計画が必要
（例：南八ヶ岳・美濃戸〜赤岳往復）
また、関東の登山道はおおむね歩きやすく、丹沢山域では有名な大倉登山口から丹沢山往復は42です。個人的には飯豊山で経験した切合小屋〜大日岳往復の41のほうがずっとキツく感じました。飯豊や朝日連峰はアップダウンが続くので、累積標高値以上に後半の疲れた頃に登りがあってしんどいのではと思います。過去のデータをふり返ると、個人的な最高値は朝日連峰の日暮沢小屋から狐穴小屋経由で以東岳までいき狐穴小屋まで戻った51で、そのときはクッタクタでした。
講演の際に山本先生にお聞きしたところ、岩場やガレ・ザレの状況、雪山、泥濘などではコース定数よりずっと体感的にはキツくなります。しかし、事前の目安としてはとてもわかりやすいものだと感じていて、数値によって事前に用心するようにしています。今回、泉ヶ岳や船形山山域でもコース定数が簡単に調べられるようになったので、みなさんも登山計画に使ってみてはいかがでしょうか。
https://www.yamakei-online.com/journal/detail.php?id=6854
（なお、コース定数はそれぞれの山域で設定されているコースタイムを使って算出されているので、自分が実際に歩いた時間で後から計算すると正しくないコース定数になってしまいます。）
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※この記事はヤマレコの「ヤマノート」機能を利用して作られています。
どなたでも、山に関する知識や技術などのノウハウを簡単に残して共有できます。
ぜひご協力ください！
コース定数の計算に使われる行動時間は、「標準コースタイム」が使われるため、自分が歩いた歩行時間で計算したコース定数とは、違いが生じるのは確かです。
そうしたことも考慮の上で、自分が歩いた歩行時間、距離、累積標高差がわかれば、どこであっても、コース定数の概数を計算することはできます。
コース定数の公式は以下のとおりですが、
1.8×行動時間（h）＋0.3×歩行距離（km）＋10.0×上りの累積標高差＋0.6×下りの標高差（km）＝コース定数
私は、以下のように「行動時間（分）」に置き換えて計算しています。
0.03ｘ行動時間（分）+0.3x歩行距離（km）+10.0ｘ上りの累積宇標高差＋0.6ｘ下りの標高差（km）＝コース定数
はじめまして。コメントありがとうございます。プロフィール欄から登山を定量的に色々考えられていたり安全講習に参加されたりしていて、安全意識がとても高く感じられました。私よりずっと深堀りして考えられて勉強になりました。登山経験もたくさんあってブラックステージはヤマレコユーザー全体の0.4％未満なので超上級者ですね（すごい！）
おっしゃる通り、歩いた後なら自分なりのコース定数を計算することができますね。今回は内容を複雑化しないたけにあえて書きませんでしたが、山本先生からいただいた論文の中で、「標準コースタイム自体も相当な甘辛がある」とされていた※ので、山行後であれば自分の登り下りしたタイムでコース定数を算出したほうがある意味正確かもしれません。
ただ、私は登山計画策定時にコース定数を把握して、「このくらいキツイんだろうな」のアラームにしているので、特に累積標高上り、下りは登山地図だけではわからないのでコース定数が事前に算出できないなぁ、と思っているところです。
※ 各県別にコースタイムの平均値を求めた結果、多くの県では 1000m の登下降で 6 時間程度のタイムを設定しているが、この値からかなり外れた値が設定されている県もあり、最も辛いタイムが神奈川県で 3.7 時間（次は島根、東京）逆に甘いのは青森（次が岐阜、群馬）。神奈川と青森では二倍以上の差がある。（山本先生の論文から抜き書き）。神奈川や東京で標準コースタイムからコース定数を算出すると低めに出るということですね。
累積標高差は、地図の等高線から読み取るしかないですが、登山地図の場合、5万分の１（等高線が20mごと）の場合が多いので、読み取りにくいです。
おはようございます。
私は山行中、YAMAPとヤマレコを回していますが、距離は安定して？１割ほどヤマレコの方が多めにでます。累積標高はYAMAPの方が微妙に多いことが多いです。同じ人が同じスマホで測っても（ロジックの違いで）異なる値になるので、過去の他の方の同じコースの山行記録の距離や累積標高で概ねのコース定数を計算して把握することはあります。
同じGPXデータなのに、距離や累積標高差がアプリによって微妙に違ってくるということですが、
距離については、測定の仕方が違うのかも知れません。
例えば、
��GPSで測位した点を満遍なく折れ線で結んで測定した距離
��GPSで測位した点を1個飛ばしで折れ線で結んで測定した距離
でも違うでしょう。
�△諒�が�，茲蠅盖�離が短くなります。
GPSで測位した点が暴れることが多々あり、�，世伴尊櫃茲蠅眥垢さ�離になります。
累積標高差については、使用している標高データの粗密によっても違ってくるでしょう。
�。毅蹈瓮奪轡紊任良弦眦瀬如璽拭聞馘效詫�院など）
��90m,30mメッシュでの標高点データ（スペースシャトルの測定データ）
一般に、稜線を歩く時は、�，諒�が�△茲蠅眇�値が大きくなり、谷間を歩く時は、�△諒�が�，茲蠅眇�値が大きくなります。
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