はじめに
このヤマノートは、私が日記に書いたものを一部編集して書いたものになります。
https://www.yamareco.com/modules/diary/4140-detail-286735
シール(クライミングスキン)を使い山スキーを楽しむ際、シールの不具合が起きることが稀にあります。
そのような時、何も対処できない場合は行動不能に陥り、最悪は遭難という事になりかねません。
そのようなリスクを少しでも減らすための、装備と知識について、私が知っている事を紹介しておきます。
ただし、これから書く方法は、私が知っている情報であり、
間違っている事もある可能性がありますし、もっと良い方法があるかもしれません。
また、その時の様々な条件により、その対処法が使えない場合もあると思いますので、
あくまでも参考として、とらえてもらえるとありがたいです。
https://www.yamareco.com/modules/diary/4140-detail-286735
シール(クライミングスキン)を使い山スキーを楽しむ際、シールの不具合が起きることが稀にあります。
そのような時、何も対処できない場合は行動不能に陥り、最悪は遭難という事になりかねません。
そのようなリスクを少しでも減らすための、装備と知識について、私が知っている事を紹介しておきます。
ただし、これから書く方法は、私が知っている情報であり、
間違っている事もある可能性がありますし、もっと良い方法があるかもしれません。
また、その時の様々な条件により、その対処法が使えない場合もあると思いますので、
あくまでも参考として、とらえてもらえるとありがたいです。
それでは本題
まず、よくあるのが登り返しの時に、シールを再度スキーに貼り付けようとした時、
シールの接着面に雪が貼り付いてしまっていて、うまくスキーにくっつかない 。
この時はシールに付いている雪を剥げば何とかなるんですが、その剥がし方ですよね。
1−1.まずはスキーのエッジにシールをこすりつけてガリガリ剥がす
これはスキーを何らかの方法で固定していないと、うまく作業ができません。
1−2.スクレーパー(ワックスを削るプラスチックの板)を使って雪を剥がす
私はこの方法を多く使っています。
シールの接着面に雪が貼り付いてしまっていて、うまくスキーにくっつかない 。
この時はシールに付いている雪を剥げば何とかなるんですが、その剥がし方ですよね。
1−1.まずはスキーのエッジにシールをこすりつけてガリガリ剥がす
これはスキーを何らかの方法で固定していないと、うまく作業ができません。
1−2.スクレーパー(ワックスを削るプラスチックの板)を使って雪を剥がす
私はこの方法を多く使っています。
でも、これらの方法でそれなりに雪を取ったと思っても、
吹雪で再度雪が付着したりして、まだ付かない事があります。
吹雪で再度雪が付着したりして、まだ付かない事があります。
また、シールで登高中に、スキーとシールの間に雪が入ってしまい、
色々やってもシールがうまく貼りつかない事がタマにあります。
この場合の原因は、たぶんシールの接着力低下による影響なのかな?と思うので、
事前にグルーのメンテナンスを行っていればいいのですが、
気候条件でも、その現象の出具合が違ってくるような気がするので、
それは突然やってきた!というのがあるのも事実ですね 。
こんな時の私の対処法は
2−1.結束バンド(タイラップ・インシュロックなどとも言われる)で、スキーとシールを縛って締め付ける
色々やってもシールがうまく貼りつかない事がタマにあります。
この場合の原因は、たぶんシールの接着力低下による影響なのかな?と思うので、
事前にグルーのメンテナンスを行っていればいいのですが、
気候条件でも、その現象の出具合が違ってくるような気がするので、
それは突然やってきた!というのがあるのも事実ですね 。
こんな時の私の対処法は
2−1.結束バンド(タイラップ・インシュロックなどとも言われる)で、スキーとシールを縛って締め付ける
ただし、結束バンドはプラスチック製なので、温度が低くなると強度が出ません。
これは屋内用の一般的には白い(透明に近い)物と、
耐候性の黒い物などで、温度などによる強度の違いがあります。
白い物でも、夏場に登山靴のソールが剥がれた時などでも使えますが、
冬場の気温が低い時では、白い物はスグ切れちゃいます。
ですから、私は黒い耐候性の物を常に持って歩いています。
しか〜し、この黒い耐候性の物でも、キンキンに冷え込んでいる時では、
締め上げたとたん ブチっと切れることがあるのは事実です!
こんな時には
2−2.ベルクロベルト(ベリベリのマジックテープ式のベルト)で、スキーとシールを縛る
スキー板2枚を縛って、持ち歩く時などに使うベルトです。
これは屋内用の一般的には白い(透明に近い)物と、
耐候性の黒い物などで、温度などによる強度の違いがあります。
白い物でも、夏場に登山靴のソールが剥がれた時などでも使えますが、
冬場の気温が低い時では、白い物はスグ切れちゃいます。
ですから、私は黒い耐候性の物を常に持って歩いています。
しか〜し、この黒い耐候性の物でも、キンキンに冷え込んでいる時では、
締め上げたとたん ブチっと切れることがあるのは事実です!
こんな時には
2−2.ベルクロベルト(ベリベリのマジックテープ式のベルト)で、スキーとシールを縛る
スキー板2枚を縛って、持ち歩く時などに使うベルトです。
マジックテープだと弱いかな?と思ったけど、
歩いていても邪魔にならず、結構いけちゃいました。
ちなみに、私は自転車に乗る時などに使う、ズボンの裾をまとめて止める物を使っています。
歩いていても邪魔にならず、結構いけちゃいました。
ちなみに、私は自転車に乗る時などに使う、ズボンの裾をまとめて止める物を使っています。
2−3.紐、針金などでスキーとシールを縛る
幸い、私はまだココまで困ったことはありません。
幸い、私はまだココまで困ったことはありません。
あと、よく聞く方法としては、布のガムテープですね
2−4.布のガムテープをポールに巻きつけておき、いざという時に、それを剥がして使う
2−4.布のガムテープをポールに巻きつけておき、いざという時に、それを剥がして使う
これはポールのグリップの下に、重ねて巻きつけておきますが、
登りやトラバースの時に、ポールを短く持つ時のグリップの代わりにもなります。
ただ、この方法は気温が極端に低くなった時に、ガムテープの粘着が生きるか?
と言った少しの不安を私は感じます。
登りやトラバースの時に、ポールを短く持つ時のグリップの代わりにもなります。
ただ、この方法は気温が極端に低くなった時に、ガムテープの粘着が生きるか?
と言った少しの不安を私は感じます。
こんな時の対処法として、自分が持ち歩いている物で対処可能な方法としては
2−5.テーピングテープを撚って紐状にし、それを紐代わりにして縛る
こんな感じでしょうかね?
2−5.テーピングテープを撚って紐状にし、それを紐代わりにして縛る
こんな感じでしょうかね?
yoneyamaさんからの情報
このように私が知っている情報を日記に書いた所、
yoneyamaさんから、目からウロコの情報をコメントでいただきました。
その内容の詳細は、日記にいただいたコメントを参照していただきたいと思いますが、
https://www.yamareco.com/modules/diary/4140-detail-286735#comment2883405
yoneyamaさんは、シールに不具合が起きた時は、
あっさりと諦めて、荷造りなどで使うPPロープを使って山行を続けるそうです。
yoneyamaさんから、目からウロコの情報をコメントでいただきました。
その内容の詳細は、日記にいただいたコメントを参照していただきたいと思いますが、
https://www.yamareco.com/modules/diary/4140-detail-286735#comment2883405
yoneyamaさんは、シールに不具合が起きた時は、
あっさりと諦めて、荷造りなどで使うPPロープを使って山行を続けるそうです。
PPロープは持ち運びにも便利な上に、その他にも色々と役立つと思われます。
本当にありがたい情報をyoneyamaさんからいただいたと思います。
yoneyamaさん、重ね重ねありがとうございました。
ここで私は考えた。
ただPPロープをザックに入れておくのは・・・・・なんかもったいない。
何か他の使いみちを、合わせて持たせられないか?
あ!
PPロープで草履を編み上げて、沢登りで使っている人がいた。
という事は
丸く編み上げて「座布団」にすれば 一石二鳥 ではないか?
今後、検討したいと思います。
本当にありがたい情報をyoneyamaさんからいただいたと思います。
yoneyamaさん、重ね重ねありがとうございました。
ここで私は考えた。
ただPPロープをザックに入れておくのは・・・・・なんかもったいない。
何か他の使いみちを、合わせて持たせられないか?
あ!
PPロープで草履を編み上げて、沢登りで使っている人がいた。
という事は
丸く編み上げて「座布団」にすれば 一石二鳥 ではないか?
今後、検討したいと思います。
あれこれやってみたけど、どうにもならない
シールのトラブルの他に、ビンディングやスキー板などに不具合が起き、
あれこれやってみたけど、どうにもならない時もあるでしょう。
こうなったら最後の手段ですね。
3.わかんに履き替える
あれこれやってみたけど、どうにもならない時もあるでしょう。
こうなったら最後の手段ですね。
3.わかんに履き替える
私はスキー山行の時は、常にバックアップとして「わかん」を持ち歩いています。
雪が深くなければツボ足で行動できるかもしれませんが、
スキーでの滑走を楽しみに行く事が多いので、ほぼ深雪でツボ足での移動は困難な事が多くなります。
色々やってみたけど、どうにもならなくなった時は、
「わかん」に履き替えて行動するのが最終手段でしょう。
ただ、この「わかん」は最終手段の時だけに使うとは限りません。
雪面がカチンコチンに凍り、シールやスキーアイゼンも効きにくい時や、
樹林の細尾根などで、スキーの取り回しに苦労する時など、
「わかん」に履き替えるとスムーズに行動できる事があり、
実際にそんな時に履き替えて行動した事があります。
雪が深くなければツボ足で行動できるかもしれませんが、
スキーでの滑走を楽しみに行く事が多いので、ほぼ深雪でツボ足での移動は困難な事が多くなります。
色々やってみたけど、どうにもならなくなった時は、
「わかん」に履き替えて行動するのが最終手段でしょう。
ただ、この「わかん」は最終手段の時だけに使うとは限りません。
雪面がカチンコチンに凍り、シールやスキーアイゼンも効きにくい時や、
樹林の細尾根などで、スキーの取り回しに苦労する時など、
「わかん」に履き替えるとスムーズに行動できる事があり、
実際にそんな時に履き替えて行動した事があります。
色々と私が知っている事などを書いてきましたが、
登山はやはり、何らかのトラブルが発生した場合に備え、それなりの道具を持ち歩くことと、
トラブルが発生した場合は、それらをいかにうまく使うかの発想が大切だと思います。
なにかトラブルが出た時は、焦って思考が止まりがちですが、
そんな時こそ落ち着いて、あれこれと考える事が必要だと思います。
登山はやはり、何らかのトラブルが発生した場合に備え、それなりの道具を持ち歩くことと、
トラブルが発生した場合は、それらをいかにうまく使うかの発想が大切だと思います。
なにかトラブルが出た時は、焦って思考が止まりがちですが、
そんな時こそ落ち着いて、あれこれと考える事が必要だと思います。
おまけ情報その1
山行中のトラブルを、うまく処理できた時の事例を一つ紹介しておきます。
以前、家内と二人で行った夏のテント泊縦走の時、
家内のカーボン製のストックがポキっと折れた事があります。
この時に行った修理方法は
1.山小屋に行って缶ビールを買ってくる 笑
2.それをおいしく飲み干して、
サバイバルツールのハサミで飲み口と底を切り取り、1枚のアルミの板を作る
(缶のアルミはハサミで切れちゃうんです)
3.折れたストックをアルミ板で巻きつけ、
テーピングテープでストックとアルミ板を、ガッチリ巻きつけて固定する
これで全く問題なく、その後も山行を続ける事ができちゃいました。
以前、家内と二人で行った夏のテント泊縦走の時、
家内のカーボン製のストックがポキっと折れた事があります。
この時に行った修理方法は
1.山小屋に行って缶ビールを買ってくる 笑
2.それをおいしく飲み干して、
サバイバルツールのハサミで飲み口と底を切り取り、1枚のアルミの板を作る
(缶のアルミはハサミで切れちゃうんです)
3.折れたストックをアルミ板で巻きつけ、
テーピングテープでストックとアルミ板を、ガッチリ巻きつけて固定する
これで全く問題なく、その後も山行を続ける事ができちゃいました。
おまけ情報その2
あと、結束バンドで陥りやすい、困ったことの対処法も紹介しておきます。
結束バンドを持っていても、1本の長さはせいぜい20cmくらいだと思います。
それを使って縛ろうと思ったら・・・・・
長さが足りない。。。。。
と言ったことがあるかもしれません。
そんな時は、もう1本準備して、最初のバンドの先に、
準備したもう1本のバンドの差込口を差し込んでみてください。
結束バンドを持っていても、1本の長さはせいぜい20cmくらいだと思います。
それを使って縛ろうと思ったら・・・・・
長さが足りない。。。。。
と言ったことがあるかもしれません。
そんな時は、もう1本準備して、最初のバンドの先に、
準備したもう1本のバンドの差込口を差し込んでみてください。
はい、2倍弱の長さのバンドの出来上がりです!
この方法で継ぎ足しは無限です。
この方法で継ぎ足しは無限です。
あとはバランス良く締め上げればOK
ロック部の出っ張りが、邪魔にならないように締め付けてください。
ロック部の出っ張りが、邪魔にならないように締め付けてください。
最後に
と言った感じで長々と書きましたが、
トラブルが出た時こそ落ち着いて、じっくりと考えれば良い案が出てくるかもしれません。
こんな私の経験が、何かの役に立てば幸いです。
皆様、それなりの準備をしっかりして、楽しく山行を続けてくださいね。
トラブルが出た時こそ落ち着いて、じっくりと考えれば良い案が出てくるかもしれません。
こんな私の経験が、何かの役に立てば幸いです。
皆様、それなりの準備をしっかりして、楽しく山行を続けてくださいね。
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