固形燃料のアルミホイルを拡げると火力はどの程度強くなるのか？燃焼時間はどの程度短くなるのか？検証！-ヤマレコ

HOME > ヤマノート > 固形燃料のアルミホイルを拡げると火力はどの程度強くなるのか？燃焼時間はどの程度短くなるのか？検証！

更新日：2023年09月05日　訪問者数：551

固形燃料のアルミホイルを拡げると火力はどの程度強くなるのか？燃焼時間はどの程度短くなるのか？検証！

固形燃料のアルミシート有無での火力変化と燃焼時間変化を検証

近年、縦走などの山行には固形燃料を使用して調理をしています。
お湯を沸かすだけなので軽量でほぼ失敗が無い点で気に入ってます。
この固形燃料のアルミホイルを拡げると火力が強くなると同時に燃焼時間が短くなります。
実際に、どの程度火力が強くなり燃焼時間がどの程度短くなるのか検証してみました。

比較した固形燃料のアルミホイルの状態

アルミホイルを拡げた状態

完全に拡げた状態ではなく、45°程度斜めに拡げました。

アルミホイルを拡げない状態

買ったままの状態です。

検証した条件・構成

・ダイソー30g固形燃料
・ポケットストーブ
・PRIMUSソロクッカーM(900ml)
・水800cc

・温度測定　温調計SHIMADEN（SR-91)
・K型熱電対　精度：±0.3℃
・タイマー

結果

動画を撮影して、時間経過と上昇温度からグラフ化しました。

グラフ化するとスゴイ差がありますね。

アルミホイルを拡げると
火力は 17分30秒 ÷ 10分46秒＝ 1.62倍
燃焼時間は 16分51秒 ÷ 28分44秒＝ 0.59倍

考察

プロットしたグラフを見るとスゴイ差があります。
火力はアルミホイルを拡げると、沸騰まで時間は10分43秒(643秒)、広げないと沸騰時間は17分21秒(1041秒)。
火力は、アルミホイルを拡げると　1041÷643＝1.62倍　となります。
まあ許容範囲で約1.5倍程度だと思います。
燃焼時間は、火力の逆数として2÷3＝0.67　まあ　0.6～0.7倍程度ぐらいでしょう。
　　　
覚えやすい単純な数値として、アルミホイルを拡げると「火力は3/2（1.5倍）」強く、「燃焼時間は2/3（0.67倍）」短くなります。

固形燃料の火力は、ガスバーナー・アルコールストーブと比較してかなり弱いですので、アルミシートを拡げて使用することで火力が強くなり実用的になります。
30g固形燃料で800ccの沸騰したお湯が得られるのはスゴイですね。
普段縦走などの山行で使っていますが、改めてスゴイと！

詳しい事は、私のブログ「Tabi浪漫」をご覧ください。
https://tabi-roman.net/8917/
https://tabi-roman.net/8927/

「Tabi浪漫」サイト用に編集した動画です。

3分以内に編集している動画ですので、ぜひ、ご視聴してください。