アウトドアでのバーナーPAD有無　火力比較どの程度火力が弱くなるのか-ヤマレコ

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更新日：2024年01月04日　訪問者数：827

アウトドアでのバーナーPAD有無　火力比較どの程度火力が弱くなるのか

バーナーPADを使用すると、どの程度火力が低下するのでしょうか

バーナー使用時には、バーナーPADをよく使用しますが、個人的にはバーナーPADを使用すると火力が低下するとは感じています。当然ですよね、バーナーとクッカーの間に障害物であるアミをいれるのですから。
では、実際にどの程度火力が低下するのか調べてみました。一割程度のロスなら容認しますが、それ以上だと考えてウーンとなってしまいます。
ネットで調べても、弱くなるとの情報はありますが、どの程度弱くなるとの情報はまったくありません。
で、検証してみました。

検証方法

クッカーに水500ccを入れて、固形燃料で加熱します。固形燃料着火後の加熱時間と湯温を測定しながらタイムラプス映像（PAD有無での2映像)を撮影。その映像から時間と湯温をピックアップしてグラフ化することで火力の減衰量を推定。

バーナーPAD無し

・クツカー：PRIMUSソロクッカー
・ダイソー25g固形燃料（アルミホイル拡げない）
　　燃焼時間：27分前後
・ポケットストーブ
・水500cc
温度測定
・温調計（精度±0.3℃）
・K型熱電対

バーナーPAD有り

条件はPAD無しと同じです。
違いは、バーナーPADを入れるだけ。

熱源として固形燃料を使用した理由は、固形燃料だと火力がほぼ一定だと思えるからです。
消火までの燃焼時間を監視すれば、PAD有無での火力比較が可能となります。
実際に、消火時間が25分と26分でしたので、ほぼ火力は同じだと判断されます。

ガスバーナーで比較した等のユーチューブ映像は有りますが、火力調整が難しいガスバーナーでの比較では正確な数値は出ないと思われます。

使用したバーナーPAD

100円ショップで販売されているパール金属製の15cm×15cmの大きさです。
価格300円

実際のタイムラプス映像

アウトドアでのバーナーPAD有無火力比較　どの程度火力が弱くなるのか - YouTube

アウトドアでの調理には、バーナー上にバーナーPADを置いて使用することが多々あります。当然、バーナーPADを使用すると火力が弱くなります。実際に、どの程度火力が弱くなるのかを検証してみました。

タイムラプス映像から時間経過と湯温をピックアップしグラフ化

グラフ化するとスゴイ違いがあることがわかります。
PAD無しだと500ccの水が12分程度で沸騰しますが、PAD有りだと最高温度96℃（24分）と100℃に到達しません。

数値化してバーナーPAD有無での比較

PAD無しだと12分で100℃に到達して飽和しますので、100℃までの12分以下の領域で、PAD有無での加熱時間を比較しました。
比較した温度は、50℃、70℃、90℃の3種類。
3種類にした理由は、バーナーPAD有りが緩やかな曲線であるためです。
なぜだか、PAD無しだとほぼ直線で上昇しています。この差は不明です。

50℃、70℃。90℃に到達する加熱時間を比較してみました。
その平均値は0.64となります。

結果

バーナーPADを入れると火力は、PAD無しの場合と比較して0.64倍（約2/3）と火力が弱まります。
約1/3程度は熱源としてロスしていると判断できます。

単純にお湯を沸かすのであればバーナーPADを入れないほうが良いですね。
バーナーPADを入れると火力が弱くなる分、燃料消費が高くなります。

バーナーPADを使うメリットとして考えられるのは
・炊飯時の火力を弱くする
・バーナー上のクッカーの安定化
こんな事かな！

バーナーPAD製造メーカーの説明として
「バーナーの「炎」を拡散させて遠赤外線の「熱」に変換してくれるアイテム」とありますが
結果として熱として弱くなるなら「case-by-case」かな。

山でバーナーPAD使うなら燃料消費量が3割アップと大幅に増加しますから、個人的には使用しないと思います。
知っておくとチョット役に立つ情報でした。

詳しい内容は、私のブログ「Tabi浪漫」をごらんください。
https://tabi-roman.net/9565/

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