EVERNEW製チタンアルコールストーブ(EBY254)　クッカーとの距離による火力と燃焼時間を検証-ヤマレコ

HOME > ヤマノート > EVERNEW製チタンアルコールストーブ(EBY254)　クッカーとの距離による火力と燃焼時間を検証

更新日：2023年09月15日　訪問者数：972

EVERNEW製チタンアルコールストーブ(EBY254)　クッカーとの距離による火力と燃焼時間を検証

EVERNEW製チタンアルコールストーブ(EBY254)

サイズ:径7.1×高さ4.2cm、内径3.9cm
質量:34g
タンク容量:70ml
素材:本体チタニウム製(ガラスウール芯内）
Trangia製やEsbit製との大きな違いは、噴出孔が上下二段である点です。

現在私が愛用しているアルストです。最も気に入っている点は、軽量で火力がTrangia製アルストより2割程度強い事です。
Trangia製アルコールバーナーがバーナーTOPとクッカーとの距離で、火力と燃焼時間が変わる特性を見出したので、今回はEVERNEW製アルコールストーブの特性を検証しましたのでご報告いたします。
特性を知っておくと最大限の有効利用が可能となります。

検証条件

温度測定
温調計　SHIMADEN　SR-91
T型熱電対
クッカー：レギュラーメスティン
水：370cc

◆高さを変える台（自作）

自作の高さを調整できる台を用いました。台から伸びている4本のネジはストーブ高さ42mmに合わせて、例えば距離50mmならば、台のネジ(高さ42mm)に50mmのネジを結合させて高さ92mmにクッカーをのせるようにしています。

ストーブTOPとクッカーとの距離は、60mm、50mm、40mm、30mm、20mm、15mm(十字五徳)の6種類です。

距離を変えて、それぞれでタイムラプス映像を撮影しました。

映像を合成して2分48秒の短い映像に編集しまた。ぜひご視聴ください。

EVERNEW製チタンアルコールストーブ　クッカーとの距離での火力と燃焼時間がどう変化するのか検証 - YouTube

Trangia製アルコールバーナーは、クッカーとの距離によって火力と燃焼時間が変化するという特異な特性があります。従って火力を最適化するには五徳を選ぶ必要があります。EVERNEW製のチタンアルコールストーブは、クッカーとの距離で火力と燃焼時間がどう変化するのか検証しました。結果は、Trangia製みたいな極端な...

映像から加熱温度と燃焼時間をピックアップしてグラフ化

チタンアルコールストーブTOPとクッカーの距離：15～60mmで水370ccを沸騰させる時間がほぼ同じです。沸騰させる時間が同じということは、火力がほぼ同じという結果となります。

EVERNEW製チタンアルコールストーブは、上下2段にアルコール噴出穴があり、クッカーを直置きして下段のみで使用することが出来ます。
この直置きした時の結果をグラフに挿入しました。
直置きすると燃焼時間が約2倍に長くなることがわかります。当然、燃焼時間が倍なので、火力は半分程度に落ちていると思われます。

距離を近づけるほど燃焼時間が長くなる傾向がありますが、距離15～60mm間で燃焼時間が1分程度長くなる程度なので大差は無い感じです。
距離15～40mm間で沸騰時間は、グラフ上フラットであるため火力はほぼ同じと判断されます。

結構スゴイデーターですね。距離15～40mmで火力が同じということは、使用する五徳の高さが57mm～82mm間であれば、どの高さの五徳を使用しても良いということになります。
（EVERNEW製チタンアルストの高さが42mmなので)

結果

距離によって火力的には15～40mm間がフラットであり、ほぼ同じ火力です。燃焼時間も同様に同じです。従って、EVERNEW製チタンアルストの高さが42mmですので五徳の高さが57～82mmの範囲内であれば、どれを使用しても火力が最大として使用できます。
個人的には、持ち運びが便利である十字五徳を愛用しています。

1：お湯など沸かすには、火力最大の十字五徳（15mm)を用いる
2：調理に使用するなら直置きとして火力を約半分にして、燃焼時間を長くする
　火力が弱くなるので、「ほったらかし炊飯」が可能になります。

より詳しい事は、私のブログ「Tabi浪漫」をご覧ください。
https://tabi-roman.net/3253/

お気に入りした人

人

拍手で応援

拍手した人

拍手