山好き世代だからこそ知ってほしい「男性乳がん」の話
ヤマレコを始めてから、特に最近ですが、たくさんの方の山行記録を拝見するようになりました。
若い方や女性の方ももちろんおられますが、元気に山を楽しまれている中高年男性の方がとても多い印象を受けています。
そこで今回は、そんな男性の方にも少し知っておいていただきたいお話です。
「乳がん」と聞くと、多くの方は女性の病気と思われるかもしれません。
実際、乳がん患者さんのほとんどは女性です。
しかし男性にも乳腺組織は存在しており、まれではありますが男性も乳がんになります。
男性乳がんの頻度は、乳がん全体の約1%未満とされています。
私も乳腺外科医として長年診療していますが、担当医として経験した男性乳がんの患者さんはこれまで3名です。
偶然だと思いますが、そのうち2名はこの1年で診療しました。
もちろん、これは私個人の経験であり「最近男性乳がんが急に増えている」という意味ではありません。
それくらい普段の乳腺診療でも遭遇する機会は少ない病気です。
男性乳がんは女性よりやや高齢で発症する傾向があり、60〜70歳代に多いとされています。
では、男性が胸のしこりを感じたら乳がんなのでしょうか?
実際にはそうではありません。
男性の方が「胸にしこりがある」「乳がんではないか」と心配されて受診されることがあります。
診察してみると、その多くは乳がんではなく「女性化乳房」という良性の変化です。
女性化乳房とは、男性の乳腺組織がホルモンバランスなどの影響で発達した状態です。
典型的には乳首の真下あたりに、ゴムのような少し弾力のあるふくらみを触れることがあります。
痛みを伴うことも多く、
「乳首がTシャツにこすれるだけで痛い」
という症状で受診される方もいます。
片側だけのこともありますが、左右両方が同じように大きくなることもあります。
原因としては、加齢によるホルモンバランスの変化のほか、一部のお薬(前立腺疾患のホルモン治療薬、一部の降圧薬、胃薬など)が関係することがあります。
基本的には良性の変化ですので、原因となる薬剤などがなければ、多くの場合は特別な治療をせず経過をみます。
一方、男性乳がんの場合は痛みを伴わないことが多く、硬いしこりとして気づかれることがあります。
女性化乳房では乳首の真下を中心に比較的やわらかいふくらみとして触れることが多いのに対して、乳がんでは乳首の近くではあるものの、中心から少しずれた場所に硬いしこりとして触れることがあります。
また、乳頭から血液が出る、皮膚がひきつれる、しこりが徐々に大きくなる、といった変化には注意が必要です。
もちろん文章だけで「これは女性化乳房」「これは乳がん」と判断することはできません。
心配な場合は専門医で確認することが大切です。
ただ、男性の胸の変化=すぐ乳がん、というわけでもありません。
「男性にも乳がんはある」ということ。
そして同時に、「女性化乳房という良性の変化もよくある」ということ。
ヤマレコで元気に山を歩かれている男性の皆さんにも、この2つを少し知っていただければと思います。
若い方や女性の方ももちろんおられますが、元気に山を楽しまれている中高年男性の方がとても多い印象を受けています。
そこで今回は、そんな男性の方にも少し知っておいていただきたいお話です。
「乳がん」と聞くと、多くの方は女性の病気と思われるかもしれません。
実際、乳がん患者さんのほとんどは女性です。
しかし男性にも乳腺組織は存在しており、まれではありますが男性も乳がんになります。
男性乳がんの頻度は、乳がん全体の約1%未満とされています。
私も乳腺外科医として長年診療していますが、担当医として経験した男性乳がんの患者さんはこれまで3名です。
偶然だと思いますが、そのうち2名はこの1年で診療しました。
もちろん、これは私個人の経験であり「最近男性乳がんが急に増えている」という意味ではありません。
それくらい普段の乳腺診療でも遭遇する機会は少ない病気です。
男性乳がんは女性よりやや高齢で発症する傾向があり、60〜70歳代に多いとされています。
では、男性が胸のしこりを感じたら乳がんなのでしょうか?
実際にはそうではありません。
男性の方が「胸にしこりがある」「乳がんではないか」と心配されて受診されることがあります。
診察してみると、その多くは乳がんではなく「女性化乳房」という良性の変化です。
女性化乳房とは、男性の乳腺組織がホルモンバランスなどの影響で発達した状態です。
典型的には乳首の真下あたりに、ゴムのような少し弾力のあるふくらみを触れることがあります。
痛みを伴うことも多く、
「乳首がTシャツにこすれるだけで痛い」
という症状で受診される方もいます。
片側だけのこともありますが、左右両方が同じように大きくなることもあります。
原因としては、加齢によるホルモンバランスの変化のほか、一部のお薬(前立腺疾患のホルモン治療薬、一部の降圧薬、胃薬など)が関係することがあります。
基本的には良性の変化ですので、原因となる薬剤などがなければ、多くの場合は特別な治療をせず経過をみます。
一方、男性乳がんの場合は痛みを伴わないことが多く、硬いしこりとして気づかれることがあります。
女性化乳房では乳首の真下を中心に比較的やわらかいふくらみとして触れることが多いのに対して、乳がんでは乳首の近くではあるものの、中心から少しずれた場所に硬いしこりとして触れることがあります。
また、乳頭から血液が出る、皮膚がひきつれる、しこりが徐々に大きくなる、といった変化には注意が必要です。
もちろん文章だけで「これは女性化乳房」「これは乳がん」と判断することはできません。
心配な場合は専門医で確認することが大切です。
ただ、男性の胸の変化=すぐ乳がん、というわけでもありません。
「男性にも乳がんはある」ということ。
そして同時に、「女性化乳房という良性の変化もよくある」ということ。
ヤマレコで元気に山を歩かれている男性の皆さんにも、この2つを少し知っていただければと思います。
コラム「医学的に。」6 湿布の功罪〜「その湿布、本当に必要ですか?」 は こちら
著者のヤマレコページでのこの日記に、もともと記載していた内容をヤマノートに転記しております。
この記事に対するご意見、コメントは小生のヤマレコページでの日記にてお願いいたします。
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