昔のメモより抜粋
【概要】
凍傷とは、冬において最も多くある疾患で、
皮膚や筋肉などの体組織が凍結することでかかる。
手足の指、耳たぶ、鼻、頬などの部分がかかりやすい部位である。
【症状概要】
初めは冷たい感じとなり、次に痛みとなる。
さらに進行すると感覚が麻痺した状態となり、次第に皮膚が壊死する。
【症状詳細】
程度の軽いものから第1度、2度、3度の3段階に分類される。
なお、凍瘡(とうそう。しもやけのこと)は凍傷とは別のもので、
寒さに対する生体反応の一種であり、組織の凍結ではない。
したがって5℃程度の気温でも急激な温度低下の結果であれば生じることがある。
【区分】
1.第1度/紅班性凍傷
皮膚が赤くなり、青くなって腫れ、温まるとかゆみや灼熱感があり、
鮮やかな紅色となって普通の色に戻る。
2.第2度/水疱性凍傷
大きな水ぶくれができる。破れるとただれる。
この段階で化膿させないように治療すればほぼ100%回復する。
3.第3度/壊疽性凍傷
ただれたところが黒く壊疽状になり、さらに重くなると、時として骨にまで達する。
この場合、組織が壊死しているので再生は不能で、従って切断する必要がある。
【備考】
凍傷は細胞組織の温度が凍結するまで下がっていなければ起きない。
一般的には外温度がマイナス10℃以下にならなければ凍傷にはならないと言われている。
細胞には蛋白質や塩分が含まれていて、これらはマイナス4〜5℃にならないと凍結せず、
また、外気温が下がっても身体組織は体温があるために、
すぐに外気温と同じにまでは下がらないため。
風と気温の関係には「風冷の法則」というものがあり、風によって体温が奪われる。
これが俗に言う「体感温度」である。
この場合、手袋や靴がぬれていると蒸発熱が奪われるため、
風が強いほど凍傷になりやすくなる。風冷の法則では、
マイナス10℃のときに風速7m/s以上、
マイナス15℃のときに5m/s以上、
マイナス20℃のときに3m/s以上
だと凍傷が起こりやすくなる。
他に体温を下げる原因として、酸素、糖質、脂質の欠乏などが挙げられる。
対策としてはまず「体温の維持」を心がけ、予防をすること大切である。
かかりやすい部分を覆って、外気を遮断すること、
その部分の血液の循環を妨げないように工夫をする。
合成素材(クロロファイバー等)の手袋をつけるなどすると、
指の凍傷はかなりかかりにくくなる。
また、身体、とりわけ手足を長時間静止させないことが大切である。
治療法としては、まず皮膚が凍結して白くなっていれば、すぐに融解する必要がある。
はじめはプラス20℃の水に1時間浸し、体温で30℃にする。
以後、40℃の温水で凍結融解が終了するまで浸す。
紅班、水疱の状態経過を観察しながら、
凍結融解後は血流をよくするために手ぬぐいを使って温湿布を続ける。
なお、水疱を破ったり、患部を擦ったり叩いたりしてはいけない。
化膿する危険性が強くなる。そうした意味でも凍傷部位の装着品(特に靴下)は
無理に脱がせず、ナイフなどを用いて裂いて外すとよい。
その観点からも、靴下の予備は必ず持っていくこと。
第3度でさほど症状が重くない場合、抗生物質や副腎皮質のホルモン軟膏を塗ると
ある程度は治癒するが痕跡が残ることは避けられない。
全身的な処置としては、この状態だと血糖値が下がっているので、
糖分を多く含んだ暖かい飲み物を与える。
第2度、3度の場合は早めに医者に診察してもらわなければならない。
特に第3度の場合は手遅れになれば切断を免れない。
凍傷とは、冬において最も多くある疾患で、
皮膚や筋肉などの体組織が凍結することでかかる。
手足の指、耳たぶ、鼻、頬などの部分がかかりやすい部位である。
【症状概要】
初めは冷たい感じとなり、次に痛みとなる。
さらに進行すると感覚が麻痺した状態となり、次第に皮膚が壊死する。
【症状詳細】
程度の軽いものから第1度、2度、3度の3段階に分類される。
なお、凍瘡(とうそう。しもやけのこと)は凍傷とは別のもので、
寒さに対する生体反応の一種であり、組織の凍結ではない。
したがって5℃程度の気温でも急激な温度低下の結果であれば生じることがある。
【区分】
1.第1度/紅班性凍傷
皮膚が赤くなり、青くなって腫れ、温まるとかゆみや灼熱感があり、
鮮やかな紅色となって普通の色に戻る。
2.第2度/水疱性凍傷
大きな水ぶくれができる。破れるとただれる。
この段階で化膿させないように治療すればほぼ100%回復する。
3.第3度/壊疽性凍傷
ただれたところが黒く壊疽状になり、さらに重くなると、時として骨にまで達する。
この場合、組織が壊死しているので再生は不能で、従って切断する必要がある。
【備考】
凍傷は細胞組織の温度が凍結するまで下がっていなければ起きない。
一般的には外温度がマイナス10℃以下にならなければ凍傷にはならないと言われている。
細胞には蛋白質や塩分が含まれていて、これらはマイナス4〜5℃にならないと凍結せず、
また、外気温が下がっても身体組織は体温があるために、
すぐに外気温と同じにまでは下がらないため。
風と気温の関係には「風冷の法則」というものがあり、風によって体温が奪われる。
これが俗に言う「体感温度」である。
この場合、手袋や靴がぬれていると蒸発熱が奪われるため、
風が強いほど凍傷になりやすくなる。風冷の法則では、
マイナス10℃のときに風速7m/s以上、
マイナス15℃のときに5m/s以上、
マイナス20℃のときに3m/s以上
だと凍傷が起こりやすくなる。
他に体温を下げる原因として、酸素、糖質、脂質の欠乏などが挙げられる。
対策としてはまず「体温の維持」を心がけ、予防をすること大切である。
かかりやすい部分を覆って、外気を遮断すること、
その部分の血液の循環を妨げないように工夫をする。
合成素材(クロロファイバー等)の手袋をつけるなどすると、
指の凍傷はかなりかかりにくくなる。
また、身体、とりわけ手足を長時間静止させないことが大切である。
治療法としては、まず皮膚が凍結して白くなっていれば、すぐに融解する必要がある。
はじめはプラス20℃の水に1時間浸し、体温で30℃にする。
以後、40℃の温水で凍結融解が終了するまで浸す。
紅班、水疱の状態経過を観察しながら、
凍結融解後は血流をよくするために手ぬぐいを使って温湿布を続ける。
なお、水疱を破ったり、患部を擦ったり叩いたりしてはいけない。
化膿する危険性が強くなる。そうした意味でも凍傷部位の装着品(特に靴下)は
無理に脱がせず、ナイフなどを用いて裂いて外すとよい。
その観点からも、靴下の予備は必ず持っていくこと。
第3度でさほど症状が重くない場合、抗生物質や副腎皮質のホルモン軟膏を塗ると
ある程度は治癒するが痕跡が残ることは避けられない。
全身的な処置としては、この状態だと血糖値が下がっているので、
糖分を多く含んだ暖かい飲み物を与える。
第2度、3度の場合は早めに医者に診察してもらわなければならない。
特に第3度の場合は手遅れになれば切断を免れない。
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