62代春合宿 四ッ岳・大崩山
天候 | 1日:快晴 2日:晴れのち曇り 3日:曇りのち晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2011年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
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写真
感想
4月1日7時に新宿高速バスターミナルに集合。Lが到着した時には既にほとんどのメンバーが来ていた。集合5分前には全員がそろい、ミーティング。いつもどおり、体調や団体装備、気象等を確認するが問題なさそうだ。特に気象は期待できそうである。ミーティング後は8時のバス出発まで待機とする。朝早い中後発隊の佐久間、保延、渡部の3人が見送りに来てくれた。ありがたい限りである。3人と共に集合写真を撮った後、お互いの無事と成功を祈り、バスに乗り込む。予定通り8時にバスが出発した。
12時半頃には平湯に到着し、C0のキャンプ場に向かう。キャンプ場入口は歩いて15分程度で、標識もあるので分かりやすい。さらに10分ほど歩くと尾根の取り口に到着。幕営を手早く済ませ、アイピン練習を行う。フラットフッティングやピッケルの持ち方を確認する。ただ、午後の気温の高い時間帯だったため雪が緩い。練習の効果としてはかなり微妙...スケジュールの組み方は要反省である。
4時から食当を開始。今日のメニューはカレー。水っぽいわりにやたらと辛いという不思議なものだった。由梨の持ってきたイタリアンラー油がなかなか上手い。また、両日共に長い行動時間が予想できたので食後に前夜祭を実施。飲み物、お菓子、チョコレート、クラッカー、チーズ、生ハム等いろいろ出てくる。夕食が少なめだった分、皆でもりもり食べ、就寝。
2日は4時15分起床。食当から撤収までは順調に進む。幸先の良いスタートが切れるかと思いきやここでトラブルが発生。一方の1年生のアイゼンのねじがはずれ、もう片方の1年生はビンディングを買い換えたため、スキーアイゼンが合わなくなっていた。もはや怒りを通り越してあきれるが、一喝。しかし、個人レベルのミスも結局は全体のミスである。今回のも装備確認を怠った2年のミスでもあり、さらに言えばそれを指摘しなかった我々のミスでもあるのである。結果的に出発が15分ほど遅れる。
朝の出来事が影響しているのか皆の行動ペースが遅いし、雰囲気も重い。さらに雪質も悪く、樹林も濃いと完全にはまる要素が集まった。尾根に完全に乗るまでやたらと時間を食ってしまう。結局C1幕営地まで3時間近くかかる。手早く幕営し、即四ッ岳に向かう。
幕営地からすぐのところに渡渉地点。4月のこの時期でも立派なスノーブリッジが複数ある。一番近くにあるものを用いて問題なく通過。渡渉点直後の尾根に取り付くところはかなり斜面がきつかったため、板をはずしてつぼ足で行くことにした。その後はずっとのぼりが続く。雪質も悪くないため、少しでも上に行きたかったが、ここでも思うようにスピードが上がらず、結局2100m付近で折り返すことにした。
13時半滑降開始。雪質な良く、滑りやすい。ただ、のぼりで体力を消耗したメンバーもおり、下りでもなかなかスピードがでない。1時間後でもまだかなり距離がありこのままでは16時の天気図に間にあわなそうである。そこで隊を2つに分けて、先行メンバーに天気図を頼む。こちらの後発隊が幕場に着いたのが結局16時半となっため、適切な判断だったろう。
1時間後から食当。メニューは昨日に引き続きカレーである。ただ、この日はとろみがある割りに辛くないという前日と間逆な感じ。同じルーを使っているのに疑問を抱きながらもくもくと食べる。食事後のTP時に1年生にこの合宿と上半期の感想を聞く。内山も青木も感想は2人らしいものだったが、それぞれに成長を感じるものだった。これからもがんばっていって欲しいと思う。1年生二人に上級生からそれぞれ激励を言葉をかけ、就寝。
3日は4時半起床。食当までは問題なし。出発準備はLを含め一部の上級生が遅く、反省。
前日に「気持ちを切り替え、上半期最後の行程を成功させよう」と全体で確認したせいか、皆気持ちが入っているようである。雪質が悪く、進みづらいところも多いが気後れする者は誰もいない。本来鼓舞する側であるLがおおいに鼓舞された。
尾根を登りきったあと台地に出るがその後も沢を右手に見ながら高度を確実に稼いでいく。
11時、「紺碧の空」を皆でとどろかせながら大崩山山頂に到着!標識などはないが、360度展望があり素晴らしい。皆で思い思いのメッセージを動画に残す。
そして、式典。今回は上半期目指し続けてきた東北に向かって行う。エールには本来のものに加えて、東北と今回参加できなかった後輩も加えた。少しでも気持ちが届くことを期待して...
記念撮影等も済ませた後、滑降開始。雪質は程よくしまっており、良いすべり心地である。皆それぞれの形で滑降を楽しんでいるようだ。山スキーではいつものことだが、のぼりで長時間要する割に滑降はあっという間である。ただ、長時間かけてもやる価値のあるものだとは思うが。2050m台地以降はアイスバーンのようになっており、降りにくい。時間はかかったものの、14時前には幕場についた。
帰りは1500m台地から東に伸びる沢を下る。ここもやはり雪質が悪く下りにくいが、下ったあとは楽だった。そして15時半に平湯キャンプ場に到着。短かったものの充実した春合宿が幕を閉じた。
今年度は思うように行かないことの連続だった。しかし、そんな中でも後輩たちはモチベーションを保って活動してくれた。本当にメンバーに恵まれたと思う。皆お疲れ様でした!
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