開聞岳(100名山、九州編2)
- GPS
- --:--
- 距離
- 7.9km
- 登り
- 784m
- 下り
- 886m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
特段の危険・不明瞭箇所ナシ |
写真
装備
個人装備 |
昼食
水(2リッタ)
地図
|
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感想
前日、屋久島から戻った我々は、西鹿児島駅(現:鹿児島中央駅)前の格安ビジネスホテルに宿泊、5日ぶりに布団をかぶって熟睡。ここでsatonaoの元家庭教師教え子君が合流。
西鹿児島から指宿枕崎線で山川駅に移動、九州周遊券使いタダで乗れる国鉄バスにて開聞駅近くの登山口へ。バス車中から仰ぐ開聞岳は、富士山そっくりの見事な円錐形、標高1,000mに満たない低山ながら、海辺に“屹立”する様はまさしく「薩摩富士」に相応しい風貌です。天候も雲一つない快晴で、一行のテンションは高まります。バスは空いており、fujitakenは後部入口近くの二人席に一人で着座、ほか6名は最後部座席に。fujitakenが開聞岳と菜の花畑に見とれていると、後部座席で会話が盛り上がり、女性の声も聞こえました。耳をそば立てると、女性と一番懇意になっているのはsatonao氏で、小生は「これは短くても100日の仲、長ければ1万日の仲」と察し、バスの下車では野郎6名と先にバスを降り、satonao氏が女性に"頂上までご一緒しませんか?"と言える雰囲気を作りました。が、氏はこの一言が出なかったようでした…。
結局男性7名で速足に登山開始。途中、開聞中学前にあった古いSL客車に興味を惹かれたsatonao氏は近づいて写真撮影。ところが、その客車は女子用更衣室だったらしく、同氏は悲鳴(?)を浴びていた模様…。ここで休憩、螺旋の登山道を辿り、五合目、七合目を快調に通過。次第に曲率半径が縮小するルートをおよそ1周半、そろそろ方向感覚がマヒしてきた頃、頂上直下の岩場に差し掛かり、ここも難なく突破、あっけなく頂上に到着。平地に聳える独立峰、しかも山頂は溶岩台地で植生が薄いだけに展望もすこぶる良く、四周の海が宝石箱のようにキラキラと輝いています。ここで昼食を取り、周囲の景色を今一度心に留めて、駆け足気味に怒濤の如く下山開始。開聞駅から指宿に移動し、喫茶店組と砂蒸風呂組に分かれて、休息をとりました。
この後、さながら一行のベースキャンプと化した西鹿児島駅に立ち戻ると、ラジオで翌日は一日中雨との哀しい予報。やむなく、翌日の霧島山ツアーは一日延期。翌4月3日の午後6時に西鹿児島駅の改札前集合と決め、各自が“無敵”の九州ワイド周遊券を握り締め、一時散開して暫しのプチ九州旅行を楽しむこととなりました。
fujitakenは夜行急行「開門」に乗車して夜をしのぎ、翌朝、雨のそぼ降る大宰府跡・桜満開の熊本城を見物して西鹿児島駅に戻りました。
(追記) 4月3日の晩、総員集合の後、西鹿児島駅の改札前で駅寝しようとしたところ、公安職員に「ここはホテルではありません」と言われ、近くの自転車置き場で寝るようにやんわりと諭されました。夜中、巡回の方が懐中電灯で我々を照らしましたが、無言のまま立ち去られました。まだこのような若者の蛮行が黙認された時代の話です。
〈以上、fujitaken氏の草稿を基に、satonao教え子氏の山行手記を取り込みつつsatonao編集〉
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