岳沢~前穂高~奥穂高~涸沢


- GPS
- 30:31
- 距離
- 26.9km
- 登り
- 2,345m
- 下り
- 2,337m
コースタイム
- 山行
- 8:17
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 8:52
- 山行
- 5:39
- 休憩
- 0:07
- 合計
- 5:46
天候 | 晴れのち吹雪/雷 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
備考 | この時期オーバーグローブ,予備のグローブを持っていく必要を感じました。 |
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感想
無積雪期最後のチャンスで、前穂高と奥穂高に挑戦。
ほんとうは西穂高~奥穂高ルートを通りたかったですが、天気予報では午後から崩れるとのことで断念。
岳沢への道すがら、隣にそびえる西穂高に雪がついていないのを見て、やっぱり西穂から向かえば良かったと後悔。6時間後には思い直しますが・・・。
重太郎新道は結構急な斜面で下りたくはないルートでした。
紀美子平から前穂高は雪があり、途中ルートを間違えながら到着。
山頂で北尾根!から登ってこられたペアの方と交代で写真撮影して奥穂高に。
奥穂高のちょい手前で先行していた方に追いつき、同じペースで山頂に向かっていたところ突然吹雪。そして閃光と共に雷。
ここは3190メートル。日本で3番目に高い箇所です。
ドゴーンと雷が鳴り、吹雪の中、山頂付近で出会った方と大急ぎで穂高岳山荘へ避難開始。
お互い名乗りあい、どこから来たのかを伝えて万が一に備えました。
コースタイムでは30分、晴れていれば迷いようがないと思いますが
真正面から顔めがけて雪の粒が吹き荒れ前が見えず、何度もGPSで現在地と方向を確認。
雷が前後左右から聞こえてくるので、ろくに立ち止まることもできない。
気温が下がったのに、上着をザックから出す時間を惜しんだせいで、体温が低下。
小屋が見えているのに震えて体が動かず、おそらく低体温症に足を突っ込んだ状態になりました。
更にグローブ1枚で雪が付着した岩などを掴んだせいで、手が濡れて指の感覚がなくなり、小指が動かなくなりました。
これはやばいと思い、何とか体を動かして命からがら小屋に逃げ込み、
ストーブにあたらせて貰いましたが、30分くらいガタガタ震えていました。
指の方は真っ白くなっていましたが、温まるとともに動くようになりました。ただし第一関節から先が痺れたままです。(2日後の現在も)
翌日、奥穂高方面を見ると銀色に鈍く輝く岩場で、良くこんな状態で降りてこられたなと胸をなでおろしました。
この日小屋に泊ったのは10人くらいで、皆で怖かったねと言い合っていました。
涸沢方面に下る人達と一緒に、雪がついたザイテンクラードを下山。
無事に上高地にたどり着きました。
今回の反省点は、10月という時期の防寒不備につきます。
上着はあるのに着なかった。水に濡れることに対する備えが不十分だった。
冬山に登る場合はグローブも靴下も2枚持っていきますが、
まさか10月でこんな状況になるとはと、天候に関する備えが甘かった。
(雷などで)立ちどまれなくなることも想定し、取り出しやすい場所に防寒具を持っておく。
今回学んだことをいかして、安全な登山を心がけたいと思います。
最後に穂高岳山荘と、小屋で一緒になった方々にお礼申し上げます。
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