大和三山コンプリート!!&明日香を散策の巻☆
- GPS
- 09:48
- 距離
- 38.8km
- 登り
- 608m
- 下り
- 571m
コースタイム
- 山行
- 6:29
- 休憩
- 3:27
- 合計
- 9:56
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
レンタサイクル料金は、大人1人\1000のところ、サイト上の割引クーポンで\200引きの\800で借りられました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
耳成山は、地元の方々の散歩コースになっているようで、朝から沢山の方々にお会いしました。整備がよく行き届いてます。登山口には綺麗なトイレも完備。 香久山もよく整備されており、登りやすいです。トイレも完備。 畝傍山は、他の山に比べて急な斜面も多く、汗をかきました。三山とも、スニーカーで大丈夫でした。 |
その他周辺情報 | 明日香レンタサイクル http://k-asuka.com/ |
写真
感想
前回、奈良県桜井市の音羽三山に登った時に明日香観光の話が上がり、一緒に大和三山も登ろうということで今回の山行+観光となりました。メンバーはkkrsの4名全員です。
遠い耳成山と香久山を早朝に車で訪れてからレンタサイクルで明日香村観光と畝傍山登山を行います。
飛鳥時代の人々に親しまれ崇められた歴史ある大和三山。標高は畝傍山199m、香久山152m、耳成山140mですが、『万葉の歌−人と風土−(1)明日香・橿原』という本に引用されている『明日香村史・下巻』によると山麓の標高は畝傍山70m、香久山75m、耳成山60mなので山自体の高さは畝傍山>耳成山>香久山となるそうです。
○耳成山
南麓の池の少し南にある観光用駐車場に車を止めました。池の北側に公園があります。
北以外の3方向から登山可能で、私たちは南側から出発です。耳成山口神社を通る最短コースではなく山腹をぐるりと一周巻いて登るコースを選びました。終始なだらかでのんびり歩ける道です。途中で畝傍山の見える場所がありますが、そこ以外は頂上も含めて景色はほとんど楽しめません。
帰りは神社経由のコースを取りましたが、間違えて東側に下りてしまい、山の周囲を巡る車道を歩いて駐車場に戻りました。
○香久山
奈良文化財研究所の少し南に観光トイレと小さな駐車場があり、そこから東へ200m進むと香久山の登山口です。前述のように山そのものの高さは三山中最も低く、道もしっかり整備されているので頂上まであっという間です。西側が開けていてなかなかの眺めで、畝傍山や葛城連山を望むことができます。
前掲書によると、畝傍山と耳成山は安山岩からなる火山で香久山のみ多武峰付近からの支脈が浸食に耐えて残った山だそうです。そのためか他の二山より複雑な形をしており様々なコースがあります。北の方に蛇つなぎ石・月の誕生石なる謎の石が気になり、そちらを回って戻りました。
観光では明日香村にいくつかあるレンタサイクルの営業所のうち、中心部に近い亀石営業所を利用しました。
○鬼の雪隠(せっちん)・鬼の俎(まないた)
亀石営業所から南西に自転車を走らせるとすぐに出会う遺跡です。鬼が通行人を捕まえて俎(板状の巨石)で料理し、食後に雪隠(箱形の巨石)で用を足したという物騒な伝説が残っていますが、元は二つで一つの古墳の石室だったそうです。
○猿石
江戸時代に近くの水田から掘り出されたという猿のような人のような奇妙な石像が4体並んでいます。皇極・孝徳両天皇の母である吉備姫王(?〜643)の墓とされる古墳の墓域内にあり、拝観は柵越しとなります。
○国営明日香歴史公園 高松塚地区
極彩色の壁画で知られる高松塚古墳の周辺が公園として整備されています。古墳内には入れませんが、高松塚壁画館(入館料250円)では石室や遺物の模型、復元壁画を見ることができます。
ここで壁画館・石舞台古墳・亀形石造物共通で600円の割引券を購入、全てを正規の料金で回るより200円安くなります。岡寺や飛鳥寺など主要名所の拝観料が割引になるパスポートも100円で販売されていましたが、こちらは見合わせました。
車道を挟んで入場無料の国営飛鳥歴史公園館があり、公園全体の案内所となっています。歴史公園の五つの地区(高松塚・キトラ・祝戸・石舞台・甘樫)のうち4地区内の各3ヶ所で計12のスタンプを集めると公園館で記念品がもらえると分かり、急遽、挑戦することにしました。
○天武・持統天皇陵(檜隈大内陵)
天武天皇(?〜686)とその皇后で、香久山を詠んだ百人一首の歌「春過ぎて〜」が有名な持統天皇(645〜702)の合葬墓です。○○天皇陵と定められた昔の古墳は考古学的にはまずデタラメらしいのですが、こちらはほぼ唯一の例外で実際に天武・持統天皇の墓であることが確実だとか。k2の言う「昔ハマってた漫画」とは里中満智子『天上の虹−持統天皇物語−』のことで、先の歴史公園館には著者による持統天皇のイラスト色紙が展示されていました。
○亀石
とぼけた表情の亀に見える巨石ですが、本当に亀なのか、また何のために造られたのかは不明だそうです。現在は南西を向いている亀が西を向くと奈良盆地が水没するという、これまた怖い伝説が残っています。すぐ隣に野菜や果物に加えて様々な亀グッズを扱う商店があり、面白かったです。
○橘寺
拝観料350円。聖徳太子誕生の地に立つという寺院で、本尊は聖徳太子像です。橘と桜の木が目立つ境内には善悪二つの顔を持つ不思議な二面石があります。手塚治虫『三つ目がとおる』では石の断面に怪しげな薬の製造法が記されていて、後述の酒船石で調合するという設定でした。
○国営明日香公園 祝戸地区
石舞台の南西に位置する公園で、東西に展望台があります。スタンプラリーでは遠いキトラ地区を外したので残る3地区全てを回らねばなりませんが、祝戸地区も一般的な観光コースからはやや外れており、このような機会でもなければ訪れられない場所です。
西展望台の標高は200mで実は今回の最高地点、コースもなかなか息の上がる道でした。展望台からは日本の棚田100選に入った稲淵の棚田などが望めます。
○マラ石
名前のとおりの外見をした石で、元来は直立していたとか。先ほど訪れた展望台のある「フグリ山」と対をなすとも言われるそうですが、フグリは陰嚢のことなので大きすぎるし離れすぎていない?という疑問が湧いてきます。
○国営明日香公園 石舞台地区
石舞台古墳を擁する公園で、今回訪れた場所の中では最もにぎわっていました。和風レストラン「あすか野」で昼食をとりましたが、芝生でお弁当を食べるのも気持ちがよさそうです。定食では全員が100円の追加料金を払って古代米入りのご飯を選択しました。見た目も味も赤飯のようでなかなか美味でした。
石舞台(入場料250円<4月から300円>)は古墳の土が失われて内部の石が露出したもので、日本最大級の横穴式石室です。被葬者は聖徳太子と同時代に勢力を振るった豪族・蘇我馬子(?〜626)と言われています。外から見るだけの古墳が多い中、内部に入ることができるのは貴重です。
○酒船石遺跡
酒船石遺跡とは奈良県立万葉文化館周辺の石造物の総称です。文化館脇から竹林の中の急坂を登ると薄暗い木立の中に酒船石が鎮座しています。巨石の上面に円と直線を組み合わせた窪みが彫られていますが、これも何を意味するかは不明のようです。
亀形石造物は2000年に発見された石の水槽で、もう一つの亀石として話題になりました。酒船石は無料ですが、こちらは文化財保存協力金として300円が必要です。「う〜ん、これだけで300円?」「でも協力金なら、まあ……」「あの割引で100円だと思えば……」と皆でボヤきまくり(笑)。
気が付くと結構な時間になっていたため、ここからは観光を断念してスタンプラリーと畝傍山の制覇を目指しました。
○国営飛鳥歴史公園 甘樫丘地区
甘樫丘は明日香の西部に位置する標高148mの丘で、645年の乙巳の変(昔なら「大化の改新」)で滅びた蘇我蝦夷・入鹿親子の邸宅があった場所です。展望台からは大和三山をまとめて一望でき、今回最も見ごたえのあるビューポイントでした。もう少しすれば展望台の桜が咲き誇り、花と美しい眺めが同時に楽しめる贅沢な場所となるのでしょう。
どの地区も3ヶ所のスタンプ設置場所は互いに離れているため自転車を駆使して回ります。
○畝傍山
明日香観光を終えて山麓に到着した時は既に15時半、自転車の返却期限まで1時間半しかありません。私(k1)は前に穏やかな巻き道コースから登ったことがありますが、今回は直登の最短コースを選びました。橿原神宮の鳥居をくぐって少し先を右に折れると太平洋戦争の戦死者を祀る若桜友苑があり、奥の青いイカリ形の慰霊碑の後ろから登山道が始まります。途中の偽ピーク付近以外はほぼ急坂で、階段状に整備されている箇所は少ないため足元にも注意が必要です。頂上からは所々、木々の間から景色が見えます。急いでいるので帰りも同じコースで下りました。
下山後は国道169号線を一気に南下して歴史公園館へ。苦労して手に入れた記念品は、明日香の名所のクリアファイルでした。
公園館から最後の急坂を駆け上がって16時50分頃になんとかレンタサイクル営業所に戻ることができ、全員ホッと胸をなで下ろしました。
車と自転車を駆使したとはいえほぼ半日動き回り、累積標高も500mを超え、充実した一日でした。時間がなくて飛ばした岡寺・飛鳥寺・飛鳥坐神社・飛鳥資料館、それにキトラ古墳などもいつか皆で回りたいものです。
コメント
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お疲れさまでした❗
レコ拝見すると、なんだかあわただしく・・、あれもこれもの内容で、頭に入りませんでした。
でも、マラ石だけ、引っ掛かりましたね。アハハ・・(笑)
akinomさん、こんばんは☆(^。^)
てんこ盛り過ぎて、申し訳ありませんでした!!m(_ _)m
マラ石!!(笑)引っ掛かってくださりありがとうございます♫(≧∀≦)
4人揃っての登山は、毎度欲張り山行になっちゃいますネ。我々の自己満足です(笑)
マニアック山行、見てくださりありがとうごさいました♫(^。^)
k2
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