烏帽子山（那智古道を辿り熊野の鋭鋒へ）

2020年10月31日(土) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 6.8km
• 登り: 852m
• 下り: 837m

コースタイム

日帰り

• 山行: 3:14
• 休憩: 0:35
• 合計: 3:49

9:22 栂の平橋
9:28 0:00 林道終点登山口
10:09 10:14 俵石分岐
11:00 0:00 コツカノ岩
11:19 11:36 烏帽子山
11:49 11:52 コツカノ岩
12:23 12:33 俵石分岐
13:06 0:00 林道終点登山口
13:11 栂の平橋

　南紀州の烏帽子山を訪ねた。烏帽子山は那智大滝の北東にあって、大滝に注ぐ流れの源である那智山塊の主峰で、海側から見ると山頂直下の帽子岩が烏帽子の様に見える事から、その名前が付けられたという。麓には熊野古道の枝道が通じ、熊野川沿いから那智大滝へと向かう「那智詣の古道」が今も残っている。高田集落先の林道終点から、この那智古道を廃村となった俵集落まで辿り、分岐から高度を上げて山頂を目指した。
　古道部分は概ね平坦で、所々の道脇には苔生した石垣が残っていた。古の賑わいに思いをはせながら静かな古道を歩くのは趣がある。俵集落の先にある分岐点から山頂を目指したが、コツカノ岩を過ぎると大きな岩を越えて進む様になる。道は赤テープを辿る少々頼りない道だったが、良く踏まれていて間違える事はないだろう。歩き始めて2時間弱で、烏帽子山の山頂に到着。展望は熊野側に僅かに開けただけであったが、なかなか充実した山旅が出来たこ事に満足した山頂であった。
　帰路には、コノカツ岩の展望地に立ち寄り、熊野灘を一望してから下山。登山口手前の高田グリーンランドの温泉で汗を流してから帰途に就く。熊野の手前まで高速が伸びたお陰で22時前には帰宅出来た。考えてみると、東京から南紀・新宮近くの山を訪ねた今回の山旅。日帰り山行では、最遠の山行となった。

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

新宮より国道168号、県道230号で高田へ入り、林道終点手前の栂の平橋まで車で入り、此処から歩き始めた。林道は終点の広場まで車で入れる。

コース状況／危険箇所等

危険な処は無いが、俵石分岐からの尾根道でコツカノ岩から先は、赤テープを辿っての登りとなる。

その他周辺情報

登山口手前の雲取温泉は日帰入浴500円で、帰路に汗を流すのに丁度よい。

写真

栂の平橋の先の広い場所に車を停めた。林道終点まで舗装路で、林道終点まで車で入れる。

林道終点の登山道入口。

苔生した森の中を進む。

熊野古道の枝道だったと思われる、古い道を進む。

那智詣での古道の雰囲気が、色濃く残っていた。

俵石集落跡を抜ける。

大抗峠への道との分岐点。此処から烏帽子岳へ直登した。

道は谷筋から尾根道へとなり、

登山道脇のコツカノ岩。上に上がると展望が開けた。

コツカノ岩から熊野灘を望む。

コツカノ岩から見上げる山頂部。

大きな岩塊の間を登っていく。

赤テープとロープを辿りながら高度を上げた。

烏帽子岳の山頂に到着。

山頂からの展望は北側のみで、熊野の山塊を望むことが出来た。

山頂からの下山路。右が大抗峠への道で左が俵集落への道。昼近かった事もあり、登りと同じ俵集落への道を下った。