表妙義敗退記
- GPS
- 09:51
- 距離
- 8.7km
- 登り
- 1,142m
- 下り
- 1,153m
コースタイム
- 山行
- 7:40
- 休憩
- 2:30
- 合計
- 10:10
天候 | 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
たくさんの駐車場が整えられています。登山者駐車場(無料)は、道の駅みょうぎの遥か下にありました。停めてから階段を130段くらい上がって道の駅で出ます。ここでトイレなど準備を整えます。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
やはり超高難度コースでした。距離や高度差が大きいという訳ではありませんが、鎖場以外でも、道中は終始緊張が続きます。 ★妙義神社〜大の字 樹林帯の道でひたすら高度を稼いでいきます。かなり急登です。 ★大の字 最初の小手調べの鎖場。小さいステップが切ってあります。 ★奥の院 少し長い垂直に近い鎖場。小さくステップが切ってあるので、これを頼りに這い上がります。 ★見晴〜大のぞき 鎖場が連続します。ビビリ岩、背びれ岩ともホールドやスタンスがあるので、順調に通過します。ビビリ岩は出だしはいいですが、上で横にトラバースするので、聞いてないぞ…とビビリます。背びれ岩は下の方は傾斜が緩いので、鎖は補助的に。高度感はあります。大のぞきからの下りに長い鎖場がありますが、斜度は緩いので鎖をしっかり持って降りました。 ★大のぞき〜相馬岳 下りはきついですが、登りや稜線上はこの山上で唯一の平和な癒しを感じるところです。 ★相馬岳〜堀切 相馬岳から難度が一段上がった感じです。急な岩場もホールドスタンスがある場所は鎖が無くなります。相馬岳からの下りはざれているところもあり、落石注意。沢の源頭部に降りて横切っていきますが、ルートを外さないよう注意が必要です。ここで細い流れがあり、水が補給できました。 ★堀切〜鷹戻し トラバースの鎖場がいくつかあり、足場の乏しい岩の斜面に鎖に身を預けて足で突っ張って横移動するところがありました。ここは厳しかった。先行き不安。ということで、鷹戻しまで来ました。白雲山側のように足場を作ってある訳ではないので、探しながら登りますが、梯子を登ったところでギブアップ。敗退決定です。岩登りの経験が必要なのと、何らかの確保器具がないと無理です…。 ★堀切〜中間道 急な下りですが、はっきりした道でした。 ★中間道 両端部分が通行止めです。遊歩道的なイメージを持っていましたが、部分的に険しいところもある普通の登山道でした。 ★四阿〜県道 広々とした尾根伝いの、樹林が美しい、いい道です。 |
その他周辺情報 | もみじの湯 520円 妙義一帯は、狭いエリアの中に、駐車場から温泉まですべてが整ったいい遊び場だと思いました。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
携帯
時計
地図
コンパス
計画書
カメラ
笛
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感想
山登りを始めたころから、表妙義の縦走というのが遥か手の届かないところにあるコースの一つになっていました。愛用のアルペンガイド93年版の「奥日光・足尾・那須」には★★★★の難コースになっていて、言わば憧れの対象です。ちなみにこのガイドブックには八反張のコルや榛名の相馬山に東から登るコースなど、今では一般コースから外されているルートも普通に紹介されていて、今でもよく手に取るのです。さて、そんな表妙義ですが、あくまでも超高難度の一般コースと認識していたので、鎖場は体力・気力が充実していれば何とかなるのではないかという感覚もあったのでした。そんなコースに挑戦して、いつまでも「いつかは登ろう」と思っていないで、一度気持ちをリセットしようと思って出かけたのでした。
朝の妙義神社からは、山に向かう人もちらほら。朝日に輝く白雲山が美しいところです。ひとけのない神社の階段を上り、登山道へと入っていきます。いきなり流石の急登が開始されます。そして大の字で鎖場スタートです。奥の院の鎖場は傾斜が立っているのですが、ステップが切ってあるので、何とか通過できました。なかなか厳しい岩場が続きました。見晴まで来てひとまず休憩。雲一つない朝の光の中で、裏妙義の稜線と浅間山がひと際美しいのでした。
さて、本格的に岩場がスタート。ただし、ホールドやスタンスがあり、鎖をつかみながら順調に進んでいけました。そして、天狗岳や相馬岳周辺は樹林帯の平和な道で、相馬岳到着。最高点には順調に立てたのでした。あとは後半の難所と言われる鷹戻しに向かうのですが、正直ここまで来れたからその延長かな?と思っていました。
相馬岳から先は様相が一変します。ホールドやスタンスがある岩場は鎖が無くなります。それは問題ではないですが、堀切を過ぎたところにあるトラバースの鎖は、切れた岩の上を、横に張られた鎖に体重をかけ、足を押し付けてフリクションで横に移動していく形。ここまで来て、大丈夫だろうか?と不安になります。そして鷹戻しの下に到着。下の岩は何とかスタンスを見つけて這い上がり、梯子を登りましたが、そこから上はどうにも…。仮に登ってもその先が…、という不安があって、敗退に決めました。少なくとも再三の注意看板にあるように、私には確保器具がないと無理だと思いました。
そうと決めたら、岩の下でゆっくり休憩のあと、堀切まで戻ります。先に通った難所も2回目はさっさと通過しますが、こういうのは経験してないと戸惑います。堀切からの急な下りも、中間道まではわずか15分。上からすれば遥かにいい道です。最後は妙義の樹林の美しい尾根の中を国道に下りました。何とも中途半端に終わったので、当初目的のリセットとは程遠い感じですが、山の様子も実力も実感として判ったので、良かったと思います。妙義山の主稜線は短時間で立てることもわかりました。何かいろいろ楽しめるフィールドだと思いました。
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