磯砂山

- GPS
- 01:11
- 距離
- 2.3km
- 登り
- 245m
- 下り
- 241m
コースタイム
| 天候 | 快晴 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
整備された遊歩道風。 |
| その他周辺情報 | 小浜温泉 |
写真
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
昼ご飯
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
カメラ
シュリンゲ
|
|---|
感想
どこか目先の変わった山に行きたいと思って物色していたら、磯砂山が出てきた。京丹後の山で、天女伝説のあるところだそうだ。パーキングからちょいと上がるだけでてっぺんについてしまうようなのだが、それとは別に北側の沢沿いに新ルートが作られ、それが楽しいという。当初はそのコースで登るつもりだった。十分日帰り圏ながら、県民割の隣県適用が続いている間にその特典を生かさないと損だな、という不純な動機で泊まる宿を探し始めた。すると娘が、京丹後市が県民割と併用できる宿泊キャンペーンをやっているのを発見。急遽、一族郎党連れ立っての旅立ち、ってことになった。磯砂山も旧来からのコースを採れば、孫を含めて全員でハイクができる筈。足の具合が悪く、しばらく山に入っていないkinuasaにとっては復活の日。それにはちょうどいい軽いハイクであろう。こうして、計画はころっと変わり、好天ならば磯砂山に表ルートで登って、丹後の名所を巡り、食事の旨い源泉かけ流しの宿に泊まるというプランとなった。
舞鶴若狭道で綾部、そこから京都縦貫道で与謝天橋立へ。あとはローカルを少々走れば天女の里。その少し先から林道終点まで車で上がる。ここから、セメント偽木造りの階段がスギ林の中を続いている。ホイホイと登れば直ぐ着くさ、と舐めて掛かったら、これがなかなかの急登で息が切れる。息は切れても階段は切れない。延々と続いている!それでも稜線に乗ると展望が得られ、よーし、という感じになる。ところどころ見晴らしのいいところにはベンチなどがあり、息を整えてまた登る。やがて櫓の立つ山頂が視界に入ってくると、一息で木のない広々とした山頂に飛び出す。なんとも素晴らしい眺望!!360度、遮るもののない見事な眺めが広がっている。青空には鱗雲が散らばり、秋の透き通った空気が体の隅々にいきわたる感じだ。北側には日本海が一段と深い青色の世界を作り出している。海が空に向かってせりあがって見えるのはなぜだろうか。
櫓の上には望遠鏡があって、孫はこれに魅せられたようで、張り付いて覗き続けている。山頂には立派な一等三角点が埋設されている。三角点を守護するかのように、平らな大きな岩があり、真ん中の窪みには水が溜まっていた。この岩に腰を下ろして早々と昼飯とする。なにしろ、午前5時前に朝飯だったので、主観的には十分昼なのだ。
山頂のすぐ北側には少し低い平な場所があり、大きな岩がどっしりと座している。そちらも探索してみることにする。今日は金曜日。山頂で出会ったのは我々と同じ年恰好のご夫婦のみ。明日にはこの山頂も、多くに人たちでにぎわうに違いない。
今日はこれから物見遊山の旅が控えている。そろそろ山頂を辞し、下山しなければならない。急な階段状の山道の下りは膝に厳しい。多少とも歩きやすいところを選んで下る。登山ルートが稜線を離れる地点からさらに尾根を進む道は、女池に向かっている。せっかくなので女池に立ち寄ることとする。天女が舞い降りて水浴びをしたという女池だが、行ってみると窪みの水たまりのようなものである。少々がっかりした。今では杉植林に囲まれて薄暗いのも雰囲気を壊している。昔はもっといい感じだったのだろう。すぐに踵を返して登山口へと戻る。
まだ時間は早い。天気がいいので、天橋立見物に向かう。以前とは逆側から天橋立を眺めるべく、笠松公園へ。広い運動場のある市営の公園横に車を置いてケーブル登山だ。ケーブルを降りると目の前が展望台。ここで写真屋がお客を捕まえようと待ち構えている。自撮りしなくてもスマホを渡せばタダで撮ってくれるというので、ちゃっかりと撮影を頼むことにする。今日は野外授業なのか、小学生がワンさといて、賑やかな笠松公園である。見事な眺めだが、他にすることもない。さて、そろそろ降りるとするか。こうして笠松公園からの天橋立を楽しんだら、今度はリフトで下山。リフト駅下からは籠神社につながる道があって、ここを通ってみる。籠神社の狛犬は鎌倉時代につくられたもので、保護の為だろう、「檻」の中に入れられている。重要文化財に指定されているようだ。ちょうど今、NHKの大河ドラマで「鎌倉殿の13人」をやっているが、あの時代の作ということになる。日本の歴史に一瞬思いを馳せる。
そして次の目的地、伊根の舟屋保存地区へと向かう。舟屋の真ん前のコインパーキングは30分無料だったのに、遥か離れた道の駅近くの駐車場から歩いて行った我々は一体何なの、と思いつつ、人の少ない金曜の伊根でのんびりと舟屋見学ができた。続いて車で丹後半島をぐるりと巡る。海岸線の素晴らしい眺めを堪能し、本日の泊地、小浜地区のこばま荘に到着。出迎えの手製のスイートに始まり、夕食の地魚づくしは感動以外の何物でもない。湯は源泉かけ流しで露天まで作られている。素晴らしい浴後感である。飲泉も忘れない。そして朝食がまた手が込んでいる。お土産のおはぎまで貰って大満足だ。
土曜日、この地の名物、ばら寿司を手に入れるべく、とり松の本店へ。10時開店と同時に入ってめでたくゲット。さらに西へと進んで、地元で人気という魚屋、橘商店で新鮮な魚介を買い込む。もうちょい行けば夕陽ヶ浦。せっかくなので近頃人気の砂浜に作られた木のブランコを見に行く。こうして欲張りな一泊二日の旅は、丹後の山と海をぐるりと巡ってフィナーレとなった。
asakinu
kinuasa








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