北信五岳 黒姫山の巻
- GPS
- 05:28
- 距離
- 13.3km
- 登り
- 964m
- 下り
- 950m
コースタイム
- 山行
- 5:07
- 休憩
- 0:19
- 合計
- 5:26
過去天気図(気象庁) | 2023年04月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
むかし、むかし、
長野県中野市に高梨氏という一族が勢力を張っていた。高梨氏の武将高梨政盛に黒姫という美しい娘がいた。
ある日、殿様は黒姫をともなってお花見に出かけた。その花見の宴のなか、黒姫の前に、一匹の白い蛇が現われた。宴の楽しさにつられて出てきたのだろう、と殿様は上機嫌で、「姫、あの蛇にも、酒盃をあげてやりなさい」と娘に勧めた。姫は蛇を怖がらずに、酒盃を白蛇の前に差し出した。蛇は嬉しそうにそれを飲み干すと、去っていった。
その後、この殿様のところに、一人の立派な姿の若者が訪れた。「私は、あのお花見の宴の時、黒姫からお酒をいただいた者です」殿様は彼の話に驚いた。若者は、自分は、志賀山の大沼池に棲む龍だというのである。白蛇に化けて散策していたところへ、花見に来ていた殿様一行と出くわし、酒を飲ませてくれた黒姫の姿が忘れられないと言うのだ。「姫をさらうのはたやすいことですが、それでは道理に反するので、こうして伺いに参りました。黒姫をぜひ妻に貰いたいのです」殿様は断わった。人でない者に、大事な娘を渡せなかった。しかし、この龍はその後も、毎日毎日、殿様もとを訪れた。屋敷を厳重に警備しても、無駄だった。龍は必ず殿様の前に現われた。そして、龍の熱心な姿に、いつしか黒姫は龍に心ひかれるようになる。
殿様は部下と相談し、龍に策をかけた。罠にまんまと陥った彼は、殿様たちから、殺されそうになる。「礼をつくした返答がこれか!」龍は激怒し、本性を現わすと、たちまち天にかけのぼった。とたんに、大嵐がおこった。あちこちで洪水がおこり、あたり一面地獄のような光景と化した。黒姫はこれを見て、矢も盾もたまらない。 「龍よ、私はあなたのところへ行きましょう。だから嵐をしずめておくれ」
たちまち龍が下りてきて、黒姫を乗せると再び天にかけのぼった。龍は妙高と戸隠の間の山に降りたち、山頂の池で黒姫と暮らすようになった。以後、姫嶽山と呼ばれていたその山を「黒姫山」と呼ぶようになったという。
だったとさ
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