ファガスの森〜雲早山:地下足袋王子杯コース下見
- GPS
- 08:26
- 距離
- 17.4km
- 登り
- 1,500m
- 下り
- 1,510m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
10月22日開催の地下足袋王子杯ファガスの森マウンテンマラソンのコースの下見に。
わたしたちにとってはお馴染みの雲早山&砥石権現、過去の山歩きで今大会のルートになっている部分は全て踏破済みだ。
ルートGPXファイルは大会HP上で事前に提供されているし、見れば「ああ、ここから登ってあそこに下りるのだな」とわかるのだが、今度は「走る」目線で全体を通しで一度歩いておきたかった。
ちなみに、強調しておくが、マウンテンマラソンに出場するのは巨神兵だけである。
そして何よりも。。。歩いたことがあるだけに私達は知っている。。。「え?あそこ下りるの?マジで?」な場所があることを。もしかしてあの時の驚愕は私達の記憶内で時間とともに勝手に誇張されているのではないか、いやいやあの時はきっと疲れていただけで、改めて行けば意外とそんなに酷くないのかも?というやや無理やりな希望を抱き、車でファガスの森まで出かけた。
これまで毎日一日のどこかで必ずどしゃ降りが来る天気ばかりだったのが、この日は珍しく一日中雨はふらない予報。ただ早めに出たつもりが自宅からファガスの森までは時間がかかった。普通の軽自動車なので、193号線からスーパー林道に入って後の6kmが一番時間がかかったかもしれない。水曜日なのでファガスの森も閉まっている日だ、こんな山の上でパンクしてしまったらややこしいことこの上ない事態になってしまう。
ここまで時間がかかるということが事前にわかっておいてよかった。大会当日は考えていたよりももっと余裕をもって自宅を出よう。
ファガスの森で車を停めさせてもらって、ハイク開始。
すぐに急な斜面を上がるのだが、登りで急な分には巨神兵的には、いっこうに構わない。なにしろこの身長の分、登り坂はとんでもなく強いのだ。
神山と吉野川市の境に連なる山々や、その向こうの吉野川流域や阿讃山脈も見通せる絶景を眺めながら、気持ち良い道をあるき続け、西砥石権現、砥石権現、そして鹿舞ダキ山の森の妖精を過ぎたところで、始まる下り。
いよいよ、あの「え?ここ下るの?走って?マジで?」地点、鹿舞ダキ山の東側から土須トンネル上までの直滑降斜面、わたしたちが一番恐れている場所に来た。
今回の検証で、私達の前回の記憶が実情よりも酷さ度が盛られていた、となるだろうか?
結果。
。。。盛っていたどころか、足りなかったかもしれない。
いや、これ、前よりもっと酷くなってないか?
実はこの大会に出場を決めた時、この急坂部分を過去の大会ではどうしていたのだろう、これを走って下りるのは人として可能なのか?とありとあらゆるネット上のログやブログや記録を探してみた。もしかして、当日はロープか何かつけておいてくれるのだろうか?だったらいいな、いや、お願いつけて。
そしてわかったのは、過去の記録どれを見ても、ほとんどの出場者の方たちはこの急坂部分について特記していない、そしてごく少数の人達は大変な急坂だったと書いている程度ということだった。
どうやらロープ等は無い、同時に過去で事故や怪我も起きていないようだった。
ただ、私達はここを降りるのに恐ろしいほど時間がかかった。先程、超長身な分、登り坂にはめっぽう強いと書いた巨神兵は、その分下り坂が弱い。なにせ自分の足元が見えないのだ。また、斜面のちょっとした部分に私の体型ならば(たぶん、ランナーの男性の方なら小太りの私より軽いかも)体重をのせてもなんとか地面が崩れないでもっていてくれるが、巨神兵の身体は軽く120kg超えなのだ。全ての山の足場という足場が、彼にとっては要注意になる。
また、私ならば、急坂の脇の木々の枝を掴んで落ちないように身体を支えることができるが、同じ枝でも、彼の体重がかかれば簡単に折れ、倒れる。
トレランの猛者ともなると、こんな直滑降坂でも難なく駆け下りられるのだろうか?
ここを下りるだけで、第一関門の時間切れかも(汗)というぐらい時間がかかってようやく土須トンネル上の岩場、平たい場所に下りてホッと一息つく。
その後、雲早山の登りルート、シャクナゲ尾根に向けて坂を登ると、登り口の真ん前の林道が大工事中だった。
確かに、以前の豪雨で林道の一部が大崩落して車が通行止めになっているとは知っていたが、ここがその崩落地点だったのだろうか?
ショベルカーが停車している真横に、シャクナゲ尾根入り口を示すテープがあるので、邪魔にならないようにそそくさと通り過ぎ、シャクナゲのトンネルの尾根を登った。
巨神兵の身長の難点その2に、大抵の山道では木の枝が顔に当たる、ということがある。
私であれば直立して余裕で通過できる高さの枝は、彼の顔の高さだ。トンネル状になった茂みの中を進む時など、常に前かがみの中腰姿勢を取り続けていなければならない。(この理由より、私達は例えば、あの有名な黒部渓谷の下ノ廊下などは絶対に行けない。大杉谷もたぶん無理)
木々の茂みのトンネルが登り坂の場合は、元々登りで前傾姿勢なので、少しは楽になるので、このシャクナゲ尾根の登りはスムーズに登っていった。
雲早山の稜線に出ると、辺りは濃い雲に覆われていて真っ白だ。
元々頂上に行くつもりはなかったので、眺望がなくてもそれほど残念ではない。そそくさと稜線上を下り、下山ルートの鉄塔下の尾根を下り始めた。
ここで初めて、これまで稜線をもう少し下った所に出るもう少し傾斜のゆるい尾根を利用していて、この急坂を下りるのは初めてだったと気づいた。そしてなぜこの急坂を使っていなかったの理由も思い出した。「とんでもなく急だ」という口コミからだった。
下ってみて、よくわかった。
これは。。。先程の鹿舞ダキ山東斜面にも匹敵するなかなかの。。。
ただし、こちらの方が踏み跡の両側の立ち木が多いので、掴む場所は増えるが、大会当日はここまで来た時点で既に足はかなり疲労している分、下り道で足を踏みこんで支える力も落ちているだろう。
とにもかくにも、巨神兵の場合、転げ落ちたり躓いたりすると、全ての枝が顔に刺さってくることになるので、それが心配なのだった。
ようやくここの下りも終え、鉄塔に出る。そこからきれいな苔むした沢に下り、水を補給。ここらへんは鉄塔整備用の作業道なので、要所要所には鉄橋がかかっている。耐荷重150kg、巨神兵は必ず他に誰も載っていない時に渡らなければならない。
再びスーパー林道に合流した時点で、タイムオーバー、薄暗くなってきており、ここから先は林道経由でファガスの森の車まで戻ることにする。
大会コースはトンネル横の斜面にから鉄塔整備用の作業道を登り、往路で通過した鉄塔からは先程来たトンネル上の岩場や、鹿舞ダキ山東斜面の超急坂を登り、同じルートでファガスの森へ、となる。ヘッドライトは持っているとはいえ、むちゃをしてまで先程通ってきた道をまた戻り返す意義を感じず、安全ルートを取ることにした。
土須トンネルから那賀町側へしばらく下った後、スーパー林道への分岐へ。そこからはゆるゆると延々と続く登りの6km。ここはもうただ黙々と歩いた。
今日この大会ルートを回るのにこれほど時間がかかったのは、ひとえに私のペースだからだ。巨神兵一人であれば遥かに速いスピードであるし、スタミナ的にもとりあえずは大丈夫だろうと思う。
とにかく懸案事項は、あの急な下り2箇所。
ただ、彼は別に記録を狙っているわけでもなんでも無く、走るのを楽しみたくて参加するので、とにかく怪我はしないように、少しでも危険だと思ったら心置きなくすぐさまリタイアするということで合意している。
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