記録ID: 6024077
全員に公開
アルパインクライミング
槍・穂高・乗鞍
錫杖岳 見張り塔からずっと アルパインクライミング
2023年10月07日(土) ~
2023年10月08日(日)
体力度
5
1泊以上が適当
- GPS
- 11:31
- 距離
- 9.6km
- 登り
- 2,100m
- 下り
- 2,050m
コースタイム
1日目
- 山行
- 18:02
- 休憩
- 0:08
- 合計
- 18:10
今年初の北アルプスは10月の錫杖岳。
いつも通りがんちゃんに誘われてホイホイやってきました。
錫杖岳と言えば「注文の多い料理店」ルートなのだが、今回は「見張り塔からずっと」を登るとのこと。なんかよくわからないけど、面白いルートなんだろうとタカをくくって行ってきました。
当日5:30には尾高原口バス停駐車場はほぼ満車。錫杖岳のあらゆるルートをやっつけようとクライマーが集まっていました。
今回挑戦するルートにも他に3パーティーいたので、きっとアルパインに最適の季節なんでしょう。
6:30に駐車場からスタート。1時間ちょっとをかけて取り付きまで。
錫杖沢麓にはテントが2張ほどありました。
取り付きではナミエさんのお知り合いや、過去がんちゃんと会ったことのある人パーティーなどなど。世間は狭い。
【1P/8P】
私リード、がんちゃんは核心狙いだろうし、下部くらいはリードしたろうということで立候補。
5.6だからまあいけるだろうと思ったけど、ランナウトしまくり。やっぱクライミングは精神力!
落ちたらケガするんだろうなー怖いなーって思いつつ必死にプロテクションとれる場所まで登るのを繰り返して終了点に。残置ハーケン×2とカムで構築し終了
【2P/8P】
上部の広いテラスに出るまでの30m弱
離陸部分でワイドなクラックが4~5m、後は緩やかな階段状なやつ。
1Pで身体が温まったので、ここは楽しくやれました。
【3P/8P】
先行パーティーがいたのでそれを目印にリード。オブザベしろ。
50~60m、草と岩がミックスされていてかつ濡れていました。左に弧を描くようにのぼている。
下部はフリーで行けるレベルなので適当に行って、ロープ25m使用あたりからプロテクションを取り出しました。というより確保とれるところが少ないからここで1発目。
先行パーティーさんの終了点右5mほどの地点で待ち20分。がんちゃんがしびれを切らして登ってくる。がんちゃんの技量ならロープ出さない場所だから仕方ない。
先行さんの左3m地点くらいにカムが3か所ほど打てるところがあったみたい。そこを発見できなかったことに反省。
【4P/8P】
この時点で想定タイムからオーバーしていたので、時間を優先してリード終了(という個人的な判断。その上普通に疲れていた。)
ナミエさんリードでスタート。
フォローは無責任に登れる反面、メンタルが鍛えられないので甘えすぎはダメですね。なんか妙に悪いフェイスで落ちかけました。弱い。
(先行パーティの関係で左寄りにとってフェイスに遭遇したけど、本当は右側のスラブが正解?)
【休憩、ロープ無し】
登った先でちょっと休憩。13時くらい。
草付きをやや左寄りに100m前進、さらにトラバースして大洞穴に。
大洞穴真下の岩が濡れており、アプローチシューズでもツルッツルに滑るのでがんちゃんにロープを出してもらった。安全第一!
【5P/8P】
核心部1つ目。5.9
大洞穴にかかり水でビシャビシャ、ここで先行パーティは撤退とのこと。
しかいがんちゃんは続行。マジかコイツと思いつつ従う。
がんちゃんリード。こんな濡れてる核心部よくやるなと思いましたが、キッチリやり切るのががんちゃんのすごいところ。オンサイト。覚悟がキマりすぎているすごい…
私はもうメンタルも体力もグチャグチャなのでエイド、ごぼうなんでもあり。
「アルパインは何しても登れれば勝ち」が信念なのでキニシナイ。リードの人も自動で登って終了点作ってくれるギアと思っています。
ちなみにリードより時間がかかりました。
【6P/8P】
核心部その2 5.9
チムってる岩を10m弱登って右にトラバース。ここもがんちゃんリード。
同じくかなり濡れており、トラバースの後のフェイスのヌレヌレに流石に苦戦していたようです。後から見ましたけどあんなんリード無理です。なんにもないがあった。
数回テンションを重ねて、気合雄叫びの突破をしたがんちゃん。諦めず負けずやりきる姿に本当に感動。何食べたらあんなメンタルと技量を手に入れられるのか?
私はフォローで登攀。チムニー壁は問題なしだが、問題はトラバース。
まずチムニー終わりからトラバースルートに乗り込むのが無理。ヌレヌレの1~2cmのエッジに足を乗せなきゃいけなくて、手は何もなかった記憶。
ここで落ちて空中ブランコしました。トラバース嫌い!
ここまできたらもうどうしようもないので、とにかく早く登り切って迷惑をかけてはいけないという思考に切り替わりました。
ロープを2本にしてもらってがんちゃんの引き上げられつつごぼう
登り切ったら既に太陽は沈んで真っ暗。2人に謝りまくりました。本当に申し訳ない。
【7P/8P】
教藾霽佞スラブはロープ省略、ボロボロでも流石にいけるレベル
その後の草付きは一応ロープを出してもらい、最終ピッチ麓まで移動
【8P/8P】
がんちゃんリード、既に真っ暗でヘッデンクライミング。
これで最後という安堵感のせいか、逆に丁寧に登りました。
8割は草付きの階段なので、滑らないように登攀。
ラスト10mは多少岩要素あり。がんちゃん曰く本来の5.7クラックではない。確かにクラックなんて見当たらなかった。
【山頂から下山】
20時頃にトップアウトし、山頂標捜索に移行。灌木を払いつつ到着。
記念に写真を撮って下山開始、ブルブルする膝を抑えつつ南尾根経由。
ほとんど藪漕ぎだったが、踏み後明瞭な藪の方がスムーズだったかも。ないところは無駄に偽道に入って苦労した気がする。
途中滑って沢に突っ込みました。
1:30に登山口到着。足がフニャフニャになってトロトロしてた私が原因です。本当にすいません。
下山後(4:30)に食べた牛丼がとても美味しかった。
いつも通りがんちゃんに誘われてホイホイやってきました。
錫杖岳と言えば「注文の多い料理店」ルートなのだが、今回は「見張り塔からずっと」を登るとのこと。なんかよくわからないけど、面白いルートなんだろうとタカをくくって行ってきました。
当日5:30には尾高原口バス停駐車場はほぼ満車。錫杖岳のあらゆるルートをやっつけようとクライマーが集まっていました。
今回挑戦するルートにも他に3パーティーいたので、きっとアルパインに最適の季節なんでしょう。
6:30に駐車場からスタート。1時間ちょっとをかけて取り付きまで。
錫杖沢麓にはテントが2張ほどありました。
取り付きではナミエさんのお知り合いや、過去がんちゃんと会ったことのある人パーティーなどなど。世間は狭い。
【1P/8P】
私リード、がんちゃんは核心狙いだろうし、下部くらいはリードしたろうということで立候補。
5.6だからまあいけるだろうと思ったけど、ランナウトしまくり。やっぱクライミングは精神力!
落ちたらケガするんだろうなー怖いなーって思いつつ必死にプロテクションとれる場所まで登るのを繰り返して終了点に。残置ハーケン×2とカムで構築し終了
【2P/8P】
上部の広いテラスに出るまでの30m弱
離陸部分でワイドなクラックが4~5m、後は緩やかな階段状なやつ。
1Pで身体が温まったので、ここは楽しくやれました。
【3P/8P】
先行パーティーがいたのでそれを目印にリード。オブザベしろ。
50~60m、草と岩がミックスされていてかつ濡れていました。左に弧を描くようにのぼている。
下部はフリーで行けるレベルなので適当に行って、ロープ25m使用あたりからプロテクションを取り出しました。というより確保とれるところが少ないからここで1発目。
先行パーティーさんの終了点右5mほどの地点で待ち20分。がんちゃんがしびれを切らして登ってくる。がんちゃんの技量ならロープ出さない場所だから仕方ない。
先行さんの左3m地点くらいにカムが3か所ほど打てるところがあったみたい。そこを発見できなかったことに反省。
【4P/8P】
この時点で想定タイムからオーバーしていたので、時間を優先してリード終了(という個人的な判断。その上普通に疲れていた。)
ナミエさんリードでスタート。
フォローは無責任に登れる反面、メンタルが鍛えられないので甘えすぎはダメですね。なんか妙に悪いフェイスで落ちかけました。弱い。
(先行パーティの関係で左寄りにとってフェイスに遭遇したけど、本当は右側のスラブが正解?)
【休憩、ロープ無し】
登った先でちょっと休憩。13時くらい。
草付きをやや左寄りに100m前進、さらにトラバースして大洞穴に。
大洞穴真下の岩が濡れており、アプローチシューズでもツルッツルに滑るのでがんちゃんにロープを出してもらった。安全第一!
【5P/8P】
核心部1つ目。5.9
大洞穴にかかり水でビシャビシャ、ここで先行パーティは撤退とのこと。
しかいがんちゃんは続行。マジかコイツと思いつつ従う。
がんちゃんリード。こんな濡れてる核心部よくやるなと思いましたが、キッチリやり切るのががんちゃんのすごいところ。オンサイト。覚悟がキマりすぎているすごい…
私はもうメンタルも体力もグチャグチャなのでエイド、ごぼうなんでもあり。
「アルパインは何しても登れれば勝ち」が信念なのでキニシナイ。リードの人も自動で登って終了点作ってくれるギアと思っています。
ちなみにリードより時間がかかりました。
【6P/8P】
核心部その2 5.9
チムってる岩を10m弱登って右にトラバース。ここもがんちゃんリード。
同じくかなり濡れており、トラバースの後のフェイスのヌレヌレに流石に苦戦していたようです。後から見ましたけどあんなんリード無理です。なんにもないがあった。
数回テンションを重ねて、気合雄叫びの突破をしたがんちゃん。諦めず負けずやりきる姿に本当に感動。何食べたらあんなメンタルと技量を手に入れられるのか?
私はフォローで登攀。チムニー壁は問題なしだが、問題はトラバース。
まずチムニー終わりからトラバースルートに乗り込むのが無理。ヌレヌレの1~2cmのエッジに足を乗せなきゃいけなくて、手は何もなかった記憶。
ここで落ちて空中ブランコしました。トラバース嫌い!
ここまできたらもうどうしようもないので、とにかく早く登り切って迷惑をかけてはいけないという思考に切り替わりました。
ロープを2本にしてもらってがんちゃんの引き上げられつつごぼう
登り切ったら既に太陽は沈んで真っ暗。2人に謝りまくりました。本当に申し訳ない。
【7P/8P】
教藾霽佞スラブはロープ省略、ボロボロでも流石にいけるレベル
その後の草付きは一応ロープを出してもらい、最終ピッチ麓まで移動
【8P/8P】
がんちゃんリード、既に真っ暗でヘッデンクライミング。
これで最後という安堵感のせいか、逆に丁寧に登りました。
8割は草付きの階段なので、滑らないように登攀。
ラスト10mは多少岩要素あり。がんちゃん曰く本来の5.7クラックではない。確かにクラックなんて見当たらなかった。
【山頂から下山】
20時頃にトップアウトし、山頂標捜索に移行。灌木を払いつつ到着。
記念に写真を撮って下山開始、ブルブルする膝を抑えつつ南尾根経由。
ほとんど藪漕ぎだったが、踏み後明瞭な藪の方がスムーズだったかも。ないところは無駄に偽道に入って苦労した気がする。
途中滑って沢に突っ込みました。
1:30に登山口到着。足がフニャフニャになってトロトロしてた私が原因です。本当にすいません。
下山後(4:30)に食べた牛丼がとても美味しかった。
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ぜんぶ |
その他周辺情報 | 駐車場下に無料温泉(混浴)ありとのこと。 今回は平湯の湯の無料温泉まで移動(車で約20分) |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
長袖インナー
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
着替え
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ヘッドランプ
ファーストエイドキット
カメラ
ロープ
クライミングシューズ
ハーネス
ヘルメット
確保機
ロックカラビナ
カラビナ
クイックドロー
スリング
ロープスリング
|
---|
感想
いつもどおりがんちゃんに誘われてのアルパインクライミング
といっても、いままでとは違い(私がリードした冒頭3ピッチ以外)ナチュプロのみの純粋なアルパイン。整備されたボルトなんて1つもありませんでした。
また、私のよわよわ体力では通常11ピッチのロングルートなんて普通不可能。後半はエイドしまくりでがんちゃん&ナミエさんに助けられっぱなしでした。
登攀中は心折れてもう泣きそうでしたが、下山して改めて思うのは「またこんなのがやりたい」(こう思えるのも、リーダーの的確な判断とフォローがあってのこと。感謝だらけ)
やっぱ山って面白いです。
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:615人
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する