天上山(神津島多幸湾〜神津島港)
- GPS
- 05:20
- 距離
- 11.6km
- 登り
- 677m
- 下り
- 689m
コースタイム
天候 | 快晴微風・翌日の秩父山は→ http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-838053.html |
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過去天気図(気象庁) | 2016年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
船
|
コース状況/ 危険箇所等 |
黒島口登山道は見晴らしが良く、30mごとに一合から十合まで表示されていて整備された道である。 台地状の山頂も道標が整備されている。逆に言えば道標が無いと自分がどこにいるかわからないほどだだっ広い。 白島口も木段が整備され、六合目トイレからは樹林を下る。六合目まで車も入り、登山ポスト・ノートあり。 |
写真
感想
年度替りにゆったり船の旅もよかろうと天気の具合を見て29日22時発で神津島と大島を回ってきた。神津島は初めて、大島は23年ぶりの二回目になる。当初は30日に天上山・31日は移動で1日に三原山の予定だったが31日の出港前に神津島の秩父山に登ったので3日間で三つの山に登ることになった。
22:00に竹芝を出港したさるびあ丸が6:00に大島に着く頃に船内放送で「神津島の寄港地は多幸湾」とのことなので地形図と船内のパンフでルートを再検討する。一日目は天上山に登って西に下るので幕営は港に近い沢尻とし、2日目は秩父観音の見物という感じ。
多幸湾三浦港から右に登って地形図にはないが神社方面へ右に進めば高台からさるびあ丸の出港を見送って樹林を進む。観音岩をへて200mほどで平坦な道に出て車道を北にゆるく下ればヘアピン手前で11:20黒島登山口。登山ポスト・トイレあり。ここからジグザグに500mまで30m毎に一合から十合までこまめに標識があり、12:00十合目。幕末に異人撃退のために並べた石積もある。
千代池に寄って表砂漠へ。この砂は細粒の流紋岩ならではのもの。北の島々を眺める展望地を経て不動池には不動尊が祭られている。「←最高点」の標識を頼りに緩い起伏を進んで12:56山頂に立ち展望を楽しむ。
食事を取って13:10白島口方面へ段差の小さい木段を下れば13:30六合目に着く。トイレ・登山ポストあり。入山記録は表砂漠で会った男性三人と子連れ五人の二組だけらしい。10分休み、車道は遠回りなので樹林の歩道に入り、那智堂を過ぎれば程なく車道に出る。
この島の黒曜石が35000年前の本州各地の遺跡から出土するとのことなので郷土資料館に寄ってお話を聞いた。大きな標本が見事だが現在は採掘されておらず、また、加工する教室は最近は開かれていないとのこと。(※神津島港の案内所で聞いたら予約制で実施しているそうだ)
14:20に港に着き、明日の出港が多幸湾の場合のバス便を確認する。水神様に寄り、露岩の褶曲模様にしばし見惚れる。食料調達のため街中を歩いて「スーパーまるはん」で寿司・カツ・焼き鳥・ビールなどを購入して港に戻り15:40発の赤崎行きのバスで沢尻に移動して幕営。島内バスは一律200円。沢尻湾キャンプ場は無料でトイレ・炊事場・ゴミ箱があるが津波の時には逃げ場がない。風は強いが南風なので寒くはなく、夜間には北斗七星・夏の大三角形など星がきれいだった。
地質の分析は不勉強だが、大島(玄武岩質)・利島(安山岩質)をへて神津島(流紋岩質)まで、本源マグマが結晶分化作用を経ながら移動してこれらの島々を形成していったようなイメージが湧いたし、究極として石英質の黒曜石を産したことになるのだろうと思った。※単なる仮説ですけど・。それと、これをなぜ「流紋岩」というのかわかった気がする。神津島港や沢尻手前の「うずまき岩」のように海中へのマグマ押し出しによってぐにゃぐにゃした地層が語源なんだろうと納得した。
港で会った人懐っこい子供たちの思い出とともに忘れられない訪問となった。
11.6km、登り710mを所要5時間20分−休36分=歩行4時間44分
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