立山初滑り:最高の1日と高原バス終日運休

- GPS
- 04:35
- 距離
- 4.5km
- 登り
- 482m
- 下り
- 473m
コースタイム
- 山行
- 3:49
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 4:35
11/21 みくりが池温泉8:50〜室堂ターミナル9:20
| 天候 | 11/20 晴れ、11/21 風雪 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
長野側に下山する場合は、立山駅からの往復乗車券の復路分3290円が払い戻しとなり、扇沢駅までは無料で乗車できる。信濃大町駅15:16発に乗車できれば、大糸線・北陸新幹線経由で20:32に立山駅に戻れる。長野駅から北陸新幹線利用の場合は、早い時刻に立山駅に戻れるが、運賃は2倍近くになる。 |
| その他周辺情報 | 亀谷温泉白樺の湯は週末のみの営業 立山吉峰温泉ゆ〜ランド |
| 予約できる山小屋 |
雷鳥沢ヒュッテ
|
写真
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
バラクラバ
毛帽子
ブーツ
ザック
ビーコン
スコップ
ゾンデ
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
針金
ガムテープ
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
ビンディング
スキー板
シール
ヘルメット
スノーソー
|
|---|
感想
昨年は積雪が少なく、行けなかった立山初滑り。今年は11月あたまに結構積雪し、直前の18日前後にも降雪があり、降雪明けの20-21で入山することにした。平日であるため、直前にもかかわらず、みくりが池温泉の予約も取れた。当初の天気予報では21日の午後に降雪の可能性があったが、まさか高原バスが運休するほど天気が酷くなるとは想定していなかった。
11/20
前夜に立山駅に到着し、快晴の朝を迎える。立山ケーブルカーは工事中のため、代替バスによる運行で、立山駅から室堂までは乗り換えなしの直通となり、実に楽であった。平日にもかかわらず、知っている顔も多く、皆さん降雪明けのThe Dayを狙ってとのこと。
室堂到着後は、まずは今宵の宿であるみくりが池温泉にチェックインし、余分な荷物を置いてから雷鳥沢方面へ滑りに行くことにした。すでに泊まり客によるシュプールが多数ついていたが、まだすき間はあり、シュプールの少ないところを狙うことにする。雷鳥荘前から早速、雷鳥沢野営場まで今シーズンの初滑り。シュプールは多かったが、よい雪であった。称名川は埋まりきっていないので、橋を利用して対岸に渡る。板1枚の危うい橋で、落ちないように渡るのはスリル満点であった。
雷鳥沢の右岸尾根を登るが、まだ体が高所に慣れていないためか、すぐに息が上がる。まったりマイペースで登ることにする。雷鳥沢までの移動途中で新雪中にズレやすい層があることは確認していたが、雪崩リスクを危惧していたが、南面である雷鳥沢は比較的積雪が安定しているようだった。すでに雷鳥沢の中や源頭部にもシュプールがついており、次々と滑走者が滑り下りてくる。
斜度が緩くなる2550m付近まで登り、そこから滑走することにした。雷鳥沢の中は新雪が溜まっていそうだったが、シュプールだらけだったので、尾根上のシュプールの少ない斜面を狙って滑ることにした。部分的に風で雪が飛ばされている箇所はクラストしていたが、そこを避ければ、柔らかい雪が溜まっていた。快適にテレマークターンも決まる。センター115mmのファット板で来てしまったが、そこまでの深雪ではないので、センター95mm程度のオールラウンド板でも十分に面白かったかもしれない。上から滑ってくる単独のスキーヤーが新雪のリスクをわかっていない人のようで、私のいるすぐ上を滑ってくる。この日は雪が安定しているからよいが、スラフでも人が流されることがわかっていないのだろうか。注意しようとも思ったが、斜面途中でもあり、やめておいた。
ボトムまで滑り下り、もう少し若いときであればもう一本というところだが、入山初日でパフォーマンスはよくないので、みくりが池温泉へ戻ることにする。雷鳥沢野営場では関学ワンゲル部が設営中であった。挨拶をしてから、息を切らしながら、雷鳥荘前の斜面を登り返す。
みくりが池温泉に戻って、早速ひとっ風呂を浴びるが、入浴後に血中酸素濃度の低さと血圧の急降下でめまいが生じてしまい、しばらく脱衣室にて座り込んでしまう。頭が白くなってしまい、自分のロッカー番号までわからなくなり、たまたま隣にいた人にロッカーの場所を確認してもらうほどであった。立山初日は要注意である。入浴後は、いつもこの時期に一緒になるRSSAのYさんと早速、乾杯となり、そのまま夕食時間まで飲んでいた。夕食後は残っているお酒を飲み干してから、早めの就寝となった。
11/21
翌朝は血中酸素濃度は回復し、体調も悪くはない。ビュッフェ方式の朝食は食べ過ぎる感がある。外は早くも降雪中であり、想定よりも悪い天気であり、高原バスの運行が危惧される。視界も不良であり、滑りも諦めざるを得なかった。本来であれば、2日目は調子がよいのでたいへん残念であった。とりあえずは室堂ターミナルにて待機するしかないので、チェックアウト時刻の9時までに室堂へ向けてみくりが池温泉を出た。
すでに積雪は10cm以上はあり、前日のトレースは消えていた。小屋前は風がなかったが、何もない場所では風が強く、風雪が顔に当たって痛いぐらいであった。問題なく室堂には着いたが、高原バスは相変わらずの運行見合わせ中であった。やがて10時の便の運休が決まる。それから12時までの便の運休が決まり、11時ぐらいに終日運休が決まった。さて、どうするかと迷う。もう1泊するか、長野側に下りて、公共交通機関にて立山駅へ車の回収に戻るかである。コスパと今後の予定を考えて、長野側に下りることにする。
窓口にて立山駅から室堂までの往復乗車券を払い戻してもらう。往復運賃7,380円のうち片道運賃4,090円を差し引いた3,290円が返金となった。これで扇沢までの乗車券を買い直すかと思ったが、なんと扇沢駅までは渡された無賃送還票で無料で行けるとのことだった。ポジティブに考えると、4,090円でアルペンルートの通り抜けができるのである。ちなみに立山駅から扇沢までの通り抜けの運賃は10,940円である。
長野側への下山は、たまたまみくりが池温泉で同宿だった富山のてマーカーTさんと一緒になる。Tさんの奥さんがわざわざ富山から扇沢まで車で迎えに来てくださるとのことで、嬉しいことに同乗させてもらえることになった。立山駅まで3時間ほどのドライブとなり、無事車を回収することができた。Tさん夫妻にはたいへん感謝であり、お礼を言って別れた。
11月の立山は高原バスが悪天に弱いので、富山側から入山する場合は天気をしっかり見極めないといけない。天気があやふやな場合は、運賃は高くはなるが、長野側から入山した方がよいだろう。今回は下山ではとんだことになったが、とりあえず天気と雪に恵まれた初滑りはできたし、Tさんと知り合えたこともあり、決して悪いことばかりではなかった。むしろ貴重な経験と出会いがあり、人生的にはむしろよかったのかもしれない。
記録はブログにもアップしています。
1日目
http://mamezou.cocolog-nifty.com/mamezoudiary/2025/11/post-eef053.html
2日目
http://mamezou.cocolog-nifty.com/mamezoudiary/2025/11/post-325820.html
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