標高差2000mを南岳新道より槍ヶ岳
- GPS
- 88:00
- 距離
- 29.2km
- 登り
- 2,460m
- 下り
- 2,546m
コースタイム
6:30 鍋平駐車場
7:40 新穂高登山口発
9:30 白出沢
9:00 龍谷出合
12:17 槍平小屋
12:45 槍平小屋発
17:15 南岳小屋着
6日 5:50 南岳小屋発
7:20 中岳
8:04 大喰岳
8:44 槍ヶ岳山荘 山頂往復
10:15 槍ヶ岳山荘発
17:44 新穂高登山口
天候 | 一日目 くもり 二日目 早朝晴れ のち曇り雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
鍋平の駐車場に案内される ここにはトイレ、更衣室が整っている |
コース状況/ 危険箇所等 |
鍋平駐車場より新穂高ロープウェイへの近道が登山地図に載っておりその道のほうが早そうなので探していると、完全に道迷いに陥ってしまい一時間近く迷走してしまい、タイムロス。結局、深山荘の駐車場まで歩くことになりました。南岳新道を登る体力が残るか、早くも心配。。 予定より約二時間遅く新穂高を出発することとなる。 南岳新道はウワサ通りの急登で梯子が多くその梯子もあまり修繕されていなく少し危険な場所がありました。どなたかのサイトに「はしご登り来てんじゃねえ」と書いてあった。体力あるのみ。 南岳から槍ヶ岳は一か所「カニの横這い」のような箇所があり緊張が強いられる 中岳からすぐ下に垂直に近い鉄製の梯子が続く。ここも緊張したが、今思えば、槍の穂先への梯子のほうが、長くて怖かった。 槍の穂先から槍ヶ岳山荘までの下りは梯子は特に恐怖感はありませんでした。 雨で岩が滑るので注意がとても必要に感じた。 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
先月の海の日の三連休に予定しておりました、
約一年越しの、標高差2000mを南岳新道を通り、
南岳、中岳、大喰岳、槍ヶ岳の4つの3000m峰を登ってしまう
とても欲張りの計画でした。
ヤマレコや他のサイトに「ハシゴ登りに来てんじゃねぇ」
というセリフがあった通りはしごの連続です。
でもこの梯子のおかげで登りやすくなっているのだと思います。
行きの中央道では雨が半端じゃなく降っており、
温泉に入り上高地でも観光しようかの話も出ました
約六時間かけて新穂高の登山口についたところ、
駐車場は午前一時半の時でもう満車。
係員に鍋平の駐車場に案内されて行きました。
この駐車場はトイレ、更衣室もありとても綺麗です。
ロープウェイで西穂方面に行くときに使うと便利に思った。
駐車場に着き外に出たら、満天の星空です。
天の川まで見えました。さっきの雨が嘘のようでした。
というか、これからの天気に期待が大きくもてテンション急上昇。
早く目が覚め登山者の車が数台増えておりました。
自分達もすぐ軽い朝食をとり出発しようとしたところ
同時刻にたとうとしているパーティにどこの山に行くか尋ねると
新穂高までは一緒で近道で新穂高登山口まで行こうか相談している最中でした。
自分も一旦深山荘まで戻り車道を歩くより
登山地図では点線の道なのですが、
この点線道は気にはなっていたのでそのパーティに着いていくことにしました。
途中紛らわしい看板や、地図に載っていない道などたくさんあり、
すぐにそのパーティは戻りました。
自分達は少しでも時間を短縮しようと思い
コンパスを見て確認しながら進んで行ったのですが、
15分位してもなかなか近道を見つけられず、
このまま進んでもドツボにはまる恐れがあるので、
今までの45分位の時間はもったいないのですが、
スタート地点まで戻り、王道の道を進み新穂高登山口まで歩きました。
このときすごくGPSの必要性を感じました。
ここまでは約1時間のタイムロスです。
登山口まではあと一時間で、今日中に南岳小屋につくのか心配さえしました。
予定より2時間遅れです。
うだうだ考えないでとにかく歩かなければいけません。
登山口の北西方向に名前はわかりませんが、
かっこいい山を左手に見ながら、
右俣林道をひたすら上がっていきました。
白出沢出合の工事のトラックの往来に気を付けながら
約二時間で白石沢出合に着きました。
白石沢からは本格的な登山道です。
大きな岩の横を通ったり倒木を跨ったり結構歩きにくかったです。
気温も高かったのですが、右俣谷の水音を聞きながら
下ってきた登山者とのたわいもない会話をしながら
約4時間で槍平小屋に到着しました。
ここで、南岳新道に備えて大休止です・
槍平小屋では、冷たい水がこんこんと出てまして、
ポカリスエットの粉末をとかしいっきに飲みました。
この味はそれはそれは、
登山のあとのビールに匹敵するほどの美味しさでくせになりそうでした。
500mlを一気に飲み干しました。
汗を沢山かきました。体はポカリを欲しがっていたのでしょう。
うちの奥さんのお手製の梅ジャムでエネルギーを補充し
これから標高差1000mを登ろうと思います。
30分くらい休憩し南岳新道に出陣です。
本来は1時間は休憩したかった。
ひたすら梯子や階段を登ること約二時間後
槍平小屋が設置した救急箱に着きました。
事前の調べでここが大体南岳新道の中間点の少し登ったところです。
「まだ半分かー」と思ったけど
「もう半分だね」と強がりが奥さんにばれてしまう。
下から見た岩稜が2700mだと思う。今そこに居ます。
あと300m登ると
南岳小屋です。
少し登ると、「急登はここまで、、、、」
と書いてある看板がありました
トラバースの橋も慎重に進み2800m、2900mの地点や、
「あと40分で南岳小屋」と書かれた岩をみて励まされ、
眺望きかなく白一色でも岩陵帯を乗り越えて
やっとやっと南岳小屋です。
疲れていたので消灯の八時前に就寝。
二日目に南岳から少し下ったところで天気回復。
これから行く中岳はもちろん、槍も顔を見せてくれました。
後ろを振り返ると八ヶ岳、富士山、南アルプスの三点セットまで見えました。
この素晴らしい眺望もつかの間、飛騨乗越についたころは
眺望はおろか雨になってしまいテンション↓
槍の穂先へは、岩が雨で濡れていて慎重に、
梯子登りも下を見ないように登ると思ったより簡単に登れました。
一年越しの計画の槍の穂先についに着きました。
嬉しく、嬉しく涙が出てきましたけど、
雨のおかげで奥さんにはばれませんでした。
山頂には南岳小屋から一緒だった青年と会話しました。
この青年はなんと焼岳から北アルプスの縦走中だそうです。
2週間かけて日本海まで行くそうです。
若いって良いですね.
10分位ですぐ下山しました。
一時下りのルートを見失ってしまい???と少し考えていると
後ろから奥さんがルートを見つけてくれて
難を免れた。
当初の計画では、NEGIさんが経験した通り槍の穂先への
渋滞を考慮し3時間の所要時間をとっていました
天候も雨だったのと時間帯も良かったのか
45分で往復できました
槍平小屋にもう一泊しなくても
充分新穂高に戻る選択肢が増えました。
槍平小屋は13:00少し前に着いたので
もう少し頑張って下ることとしました。
新穂高から10分位下ったところに
「栃尾温泉」の民宿に泊まり次の日にゆっくり
帰路につきました
この温泉で一人登山者が居り話してみると
この青年も強者で、前穂から奥穂、ジャンダルムを通り
西穂に下ってきたそうです
またまた強者との会話でした。
若いっていいですね。
今回は天候にはめぐられませんでしたが
3000m峰の山々を4つクリアでき、標高差2000mの30kmを二日間
で歩けたことの達成感が湧き出ました山行でした。
でも本当はもう少し天気が、、、、
追伸、、初めての槍ヶ岳の登頂、嬉しく嬉しく
文が長くなってしまいました。
私もライチョウに会いたいです。ニッコウキスゲがまだ元気に咲いているんですね。一部はカンニングしましたが、13、36、50番目の写真はヨツバシオガマ、29はチシマギキョウ、57はゴゼンタチバナ、59はハクサンイチゲ、60はミヤマキリンソウ、61はフウロソウ科(北海道の山に咲くエゾフウロとそっくりなので)の一種ではないでしょうか。調査済みならごめんなさい。どうも動植物を見ると種類を特定せずにはいられないタチでして……
山行読ませていただきました。南岳〜槍の縦走いいですね。自分は、槍からの南岳の縦走を断念してしまったので、すごいですね。
今度は、自分も頑張ります。
今後の山行も楽しみにしています。
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